高 等 学 校
学 習 指 導 要 領
工 業 科 編
昭和31年度改訂版
文 部 省
ま え が き
この高等学校学習指導要領工業科編は,高等学校の教育課程の改訂に伴って,「高等学校学習指導要領工業科編(昭和26年版)」を改訂したものである。
これは,高等学校の工業科の指導を計画し,実施する際の基準を示すものであって,昭和31年度の第1学年から,学年を追って実施されるものである。
この学習指導要領の作成にあたって特に考慮した点をあげてみると,次のようである。
1.工業に関する各課程は,課程相互の間やその課程のなかでも多様性に富むものであるから,各課程の教育課程を編成するにあたっては,まずそれぞれの学校で,各課程についてその目標を具体的に設定し,それに基いて適切な教育課程を編成するたてまえをとったこと。
2.工業に関する各科目は,工業教育の本質にかんがみ,各課程の性格を考慮して,高等学校教育の観点から発展的・系統的に整理し,計画的に学習できるように組織したこと。
3.産業界の要望をじゅうぶん考慮し,各学校の実情にも即するようにしたこと。
この学習指導要領には,代表的な21の課程を編成するのに必要な科目ならびにその内容などを,各課程ごとに示したが,工業に関する課程は,このほかにも多数あるので,それらについては,この学習指導要領の趣旨に基いて考慮されたい。
なお,この改訂にあたっては,文部省に設けられた教材等調査研究会高等学校工業科小委員会の審議を経た。この間の委員の協力に対し謝意を表する。
目 次
ま え が き
第1章 工業科の目標
1.高等学校における工業教育の目標
2.工業に関する各課程の目標
第2章 工業に関する科目の組織
1.科目・単位数
2.運営と履修上の注意
第3章 工業に関する各科目の目標とその内容
1.機械および機械工作に関する科目
2.自動車に関する科目
3.造船に関する科目
4.電気に関する科目
5.電力に関する科目
6.電気通信に関する科目
7.建築に関する科目
8.土木に関する科目
9.工業化学に関する科目
10.窯業に関する科目
11.色染に関する科目
12.紡織に関する科目
13.採鉱に関する科目
14.冶金に関する科目
15.金属工業に関する科目
16.木材工芸に関する科目
17.金属工芸に関する科目
18.図案に関する科目
19.印刷に関する科目
20.塗装に関する科目
21.どの課程でもとりうる科目
第4章 教育課程の編成
1.教育課程編成の方針
2.教育課程編成上の留意事項