高 等 学 校
学 習 指 導 要 領
理 科 編
 

昭和31年度改訂版

文 部 省
 
 

ま え が き


 


 

 この高等学校学習指導要領理科編は,高等学校の教育課程の改訂に伴って,「中学校高等学校学習指導要領理科編(昭和26年改訂版)」のうち,高等学校に関する部分を改訂したものである。

 これは,高等学校の理科の指導を計画し実施する際の基準を示すものであって,昭和31年度の第1学年から,学年を追って実施されるものてある。

 このたび改訂された理科は,従来の理科の基本的な方向を受けているが,改訂された主な点は次のとおりである。

1.科目および単位数について

(1) 生徒の個性と進路に応じ,かつ各課程の特色を生かした教育課程を編成しやすいように,科目および単位数を定めた。

(2) 生徒のそれぞれの個性と進路の必要に応じた適当な単位数で,まとまりのある科学的教養が得られるようにした。

(3) 自然科学的な考え方や方法について,できるだけかたよりなく学習されるようにした。

2.各科目の内容について (1) 知識偏重に陥らず,科学的な考え方,処理の方法が学習されるようにした。

(2) 指導内容を精選し,必要な実験・観察等の学習活動を無理なく行いうるようにした。

(3) 他教科や理科の科目間相互の関連を図った。

(4) 内容の順序や組織を画一的に固定することがないようにした。

 改訂にあたっては,文部省に設けられた教材等調査研究会中学校高等学校理科小委員会にはかり審議を経た。委員会の協力を得たことをここにしるして感謝の意を表する。

 

目  次

まえがき

第1章  理科の目標

第2章  理科の組織

第3章  理科 物理 第4章  理科 化学 第5章  理科 生物 第6章  理科 地学