高等学校

 

学習指導要領

 

家庭科編

 

昭和31年度改訂版

 

文 部 省

 

ま え が き

 この高等学校学習指導要領家庭科編は,高等学校の教育課程の改に伴って,「学習指導要領家庭科編高等学校用(昭和24年版)」を改訂したものである。

 これは高等学校の家庭科の指導を計画し,実施する際の基準を示すものであって,昭和31年度の第1学年から,学年を追って実施されるものである。

 このたびの改訂の要点はおよそ次のようである。

1 従来「家庭」と「家庭技芸」の2教科であったのを,「家庭」の1教科にまとめ,家庭生活に関する内容を総合的に学習する科目と,専門的に学習する科目とをもって作成した。

2 全日制の普通課程においては,「家庭一般」を女子の教養として履修させるようにし,さらに生徒の特性・進路に応じて,広くあるいは深く履修することができるように,その他の科目を作成した。

3 生徒の進路や特性に応じた各課程の特色ある教育課程を適切に編成できるように,科目を定めた。

4 家庭科の各科目の性格・目標および内容をいっそう明らかにして,学習が確実に実施されるようにした。

 なおこの改にあたっては,文部省に設けられた教材等調査研究会高等学校家庭科小委員会の審議と協力を得たことを感謝する。

 

目    次

まえがき

第1章 家庭科の目標

第2章 家庭科の組織

第3章 家庭科の各科目の目標と内容 1.家庭一般

2.被  服

3.食  物

4.保育・家族

5.家庭経営

6.被服材料

7.被服経理

8.意  匠

9.仕  立

10.手芸・染色

11.被 服 史

12.栄  養

13.食  品

14.食品衛生

15.食物経理

16.献立・調理

17.大量炊事

18.小児保健

19.小児栄養

20.児童心理

21.児童問題

22.保育原理

23.保育技術

24.保育実習

家庭科指導上の留意点
第4章教育課程の編成 1.各課程における家庭科について

2.「家庭に関する課程」における教育課程の編成