1.家庭一般
目 標
「家庭一般」は家庭における生活のしかたや,家庭生活に必要な技術の基礎を身につけるとともに,家庭生活についての知識・理解を深め,実践的態度を養い,進んで家庭生活の改善向上をはかる資質を育成することを目標とする。
また「家庭一般」においては,中学校における学習を基礎とし,日常生活に緊密な関係をもつ内容を精選して,その知識・技能を高めることとする。そうして,「家庭一般」の内容を被服,家庭経営,食物,保育・家族として,それぞれまとまりあるものとし,家庭生活全領域を総合的にはあくするのがこの科目の特色である。
したがってこの科目は家庭科のその他の科目の基礎となるものである。
内 容
その1 被服
被服生活の改善
活動的,能率的,経済的,社会的見地からの改善
A 形式
B 計画
C 調製,手入れ,保存
(2)日常被服の製作例
A ブラウスとスカート
(b) ブラウスとスカートの性格
(c) 種類と用途
(d) デザインと材料の選び方
②着用者のタイプとデザイン
③ブラウスとスカートの調和(形態,配色,材料)
②基礎型とその活用
③体型による型紙の補正
(c) 仕立て方
(b) 型紙の扱い方
(c) 布の積り方,地直し,裁ち方
(d) 仕立て方
E ワンピースドレスへの応用説明
(b) 仕立て方
(b) 種類と用途
(c) デザインと材料の選び方
②着用者のタイプとデザイン
(e) 型紙の扱い方
(f) 布の積り方,地直し,裁ち方
(g) 仕立て方
(i) 手入れ,しまい方
(2)ワンピースドレスはブラウス・スカートの応用教材として取り扱い,夏休みの自由製作などにするのもよい。
(3)ジャケットはテーラード仕立以外の簡単な仕立による。
A 家庭生活の価値
②基本的欲求・文化的欲望充足の場としての家庭
②次代の労働力生産の場としての家庭
③産業への資金提供の場としての家庭
④消費による生産の方向づけ
A 家庭生活の科学化
(b) 家庭生活の科学化の実際(物理的,化学的)
(b) 施設,設備,用具
③能率的な設備・用具 ④じょうずな使い方
(a) 生活様式
(b) 間取り
(c) 室内設備
A 予算生活
(b) 予算のたて方
②必要な生活費と収入のバランスを得る。(年間の必要費から割り出した月の必要費)
③予備費・準備費の必要
④その他
③1日平均額の割当など ④予算生活と家計簿
(b) 記入上の注意
(c) 実習用帳簿類
(a) 予算実行後の反省(家族の欲望満足の状態を含む)
(b) 次期予算編成への活用
(b) 買入れ方のくふう
②かけ買等の廃止
③共同購入,生活協同組合の利用等
(b) 貯蓄と保険の相違
(c) 家庭経済における保険の種類
A 好ましくない風習の検討
(b) 冠婚葬祭
(c) 交際・集会
(d) 年中行事,その他
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家庭経営 |
住 居 被 服 保 育 看 護 |
(2)家庭生活においては,物資・貨幣・労力・時間を総合的,有機的に使う場合が多いから,これらを関連づけて有効に使うように指導する。
(3)「住生活の改善」は労力や時間に関連をもつことが多いので,能率に重点をおいて指導する。
(4)「家計簿」「洗たく」「じょうずな買物」等は,実習して実生活に役だつように指導する。
A 基礎代謝(基礎交代)と作業代謝(作業交代)
B 年令別・性別・労作別栄養所要量および成人換算値
C 食品の栄養的分類
D 各食品群の摂取量のめやす
E 献立作成の目標
(b) 食物費の適正
(c) 調埋の能率化
(b) 家族の献立
日常の食品
A エネルギー源食品
○米
②米の成分
③米の搗精(とうせい)(強化米)
④淘洗(とうせん)による栄養の損失
⑤でんぷんの糊化(こか)
②粉食と粒食
③麦類の加工品
④ふ質と小麦粉の調理
②反当り収量
②動植物性油脂
③たんぱく質の加熱と擬固 ④たんぱく質の溶出
(f) 調理によるビタミンの損失
(b) 緑茶・紅茶・コーヒー・清涼飲料等
調理の実習とその理論
(b) ぐの選びかたとその取扱方 (e) たき方
(c) 米とぐの割合
(b) パン食の栄養的配合 (d) バター・からしの取扱方
(b) めん類のゆで方,いため方 (e) 薬味の取扱い方
(c) ぐの作り方
(b) 食欲増進としてのしる物
(c) だしの取り方(かつおぶし,ストック)
(d) 味のつけ方
(e) 中みの取扱方
(f) 吸口の取扱方
(b) 焼き方の種類 (e) つけ合せの選び方と作り方
(c) 材料の下ごしらえ
(b)材料の下ごしらえ (e) あえ方
(c) 材料と衣の割合
(b) 材料による煮方の相違 (d) 味のつけ方
(b) 材料の下ごしらえ (d) 蒸し方
(b) 衣の役目とその作り方 (e) つけしるおよび薬味の作り方
(c) 油の量と温度
(b) 材料の下ごしらえ (d) 調味酢の作り方
(b) 油の乳化
(b) 寒天の取扱方 (d) 菓子の焼き方,蒸し方
(2)食品群別摂取量の基準や食品については,中学校における学習を基礎として知識・理解を深めるように指導する。
(3)調理実習は,手法のみにとらわれず,献立を配慮する。
A 乳児の身体の発育
(b) 身長 (e) 生歯
(c) 頭囲・胸囲
(b) 体温 (e) 睡眠
(c) 脈はく (f) 便
(b) 運動 (d) 知能
(b) 日光浴と空気浴 (e) 良い習慣
(c) 清潔と入浴 (f) 遊ばせ方
A 母乳栄養
(b) 母乳の成分
(c) 母乳の与え方(授乳中の母体の摂生)
C 人工栄養
(b) 調乳
(b) 離乳の時期
(c) 離乳食および与え方
(d) 離乳食調理の実習(離乳前期・中期・後期に於ける献立と調理)
A 乳児死亡の原因
B 育児法の改善
(b) 被服の改善 (f) 保健施設の利用
(c) 育児のための日課 (g) その他
(d) 家族が母親を理解すること
A 結婚と遺伝
(b) 性病 性病の種類,性病の害毒,性病の防止治療
(c) 精神病
A 結婚の重要性
(b) 人物 (d) 遺伝
(b) 愛と教養 (e) よい家庭環境
(c) 健康
A 家族相互の問題と欲望の調整
(b) 経済 (f) 趣味と好み
(c) 職業 (g) その他
(d) 住居
(b) よい社交
(2)育児法については科学的な育児知識の普及徹底をはかり,家庭の協力等に留意して,家庭ならびに地域の因習の改善に努めるように指導する。
(3)各自の家庭の実態をもとに,家族間の諸問題を適正に解決させ,円満な家庭生活が営めるよう指導する。
(2)「家庭一般」4単位の扱いは,次のいずれによるもよい。
A 被服と家庭経営を2単位ずつ並行して履修させ,家庭経営の後に食物を,被服の後に保育・家族を履修させ,食物と保育・家族を同時に終らせる。
B 被服,食物,保育・家族,家庭経営の各科目を,適宜の順に4単位ずつ履修させる。
C 被服と食物を2単位ずつ並行して履修させ,この2科目が終ってから家庭経営と保育・家族を2単位ずつ並行して履修させる。
(3)「家庭一般」を分割履修させる場合は,その内容を被服と家庭経営,食物と保育・家族の2分野に組み合せることが望ましいが,並行履修科目などの関係で,食物と家庭経営,被服と保育・家族の組み合せにすることもできる。またいずれの分野を先にしてもよい。2単位を履修させる場合は,一分野を選ぶこととする。
(4)各科目の履修にあたっては,他教科との関連を考えて指導すること。
2.被 服
目 標
「被服」は「家庭一般」を基礎として,家庭生活に必要な被服に関する知識,技能および態度を習得するための科目である。
「被服」においては,衣生活を保健・衛生・活動・休養の実用的立場,服飾・儀礼の立場,各種繊維の性能に関する科学的見地,家庭経済・衣料事情に関する経済面等の角度から見て,適正な衣生活を理解し,自己の生活に適する基準で,数少ない衣類をじゅうぶん活用し,計画的な衣生活をする能力と態度を養う。そうして衣類の選択,製作,更生,保存等については,被服に関する知識・理解に基き,科学的・能率的に処理する能力を身につける。
なおこれらの学習の間に,個人の衣生活が国家社会におよぼす影響を理解し,衣生活全般に関して改善向上をはかる態度を養う。
被服 I
内 容
A 材料の種類
(b) 糸 (d) 編物
(b) 各種繊維の性能
(b) 輸出入の状況
A 被服材料の現状と選択
B 被服形態の現状と改善
C 製作の現状と改善
(3)被服計画
A 被服計画の基準(保健上,能率上,容儀上,経済上)
(b) 家族相互の被服費の調整
(c) 新調・更生・不要衣料の社会的活用
(d) 手入れ・保存に関する計画(日常,年間計画)
A 裁縫製作例
②材料の選び方 ⑦縫い方
③形・各部の名称 ⑧仕上げ,着方
④標準寸法 ⑨手入れ,しまい方
⑤裁ち方
②体型によるスタイル・デザインの選び方
③目的に応じたスタイル・デザイン・材料の選び方
④型紙の扱い方
⑤布の積りかた,地直し,裁ち方
⑥仕寸て方(仮縫,補正,縫い方)
⑦仕上げ,着方
⑧手入れ,しまい方
②テザインと材料の選び方
③型紙の扱い方
④布の積り方,地直し,裁ち方(ブラウス)
⑤仕立て方(仮縫,補正,縫い方)
⑥仕上げ(スーツ)
⑦仕立て方(ブラウスに手芸を加える)
⑧着方,手入れ,しまい方
②種類 ⑦仕立て方
③デザイン,型の選定 ⑧仕上げ,着方
④型紙の扱い方 ⑨手入れ
⑤材料の選び方
②こども服の特徴 ⑧仕立て方
③種類と用いかた ⑨仕上げ
④年令による形について ⑩着方
⑤標準寸法 ⑪手入れ,しまい方
⑥型紙の扱い方
(a) 型の選定 (d) 編み方
(b) 材料の選び方 (e) 仕上げ
(c) 寸法による目数の決め方 (f) 手入れ,しまい方
②洗たく用水 ⑤洗たく法
③洗たく剤 ⑥仕上げ
A 裁縫製作例
(その1)女物あわせ長着
②材料の選び方
③形・名称
④標準寸法
⑤布の積り方,地直し,裁ち方
⑥しるしのつけ方
⑦縫い方
⑧仕上げ
⑨着方(帯のしめ方)
⑩手入れ,しまい方
②デザインの選び方 ⑥仕立て方(仮縫,補正,縫い方)
③材料の選び方 ⑦仕上げ,着方
④型紙の扱い方 ⑧手入れ,しまい方
②材料の選び方 ⑥仕立て方
③形・名称・寸法 ⑦仕上げ,着方
④布の積り方,地直し,裁ち方 ⑧手入れ,しまい方
②デザインと材料の選び方 ⑥仕上げ,着方
③型紙の扱い方 ⑦手入れ,しまい方
④布の積り方・地直し・裁ち方
②寝具の種類(座ぶとんを含む) ⑦裁ち方
③寝具の改善(ふとん,座ぶとん) ⑧仕立て方
④寸法 ⑨手入れ
⑤用布の地質および綿の選び方
②材料の選び方 ⑦縫い方
③標準寸法 ⑧仕上げ
④布の積り方・裁ち方 ⑨手入れ,しまい方
⑤しるしのつけ方
②乳児服の種類と特徴 ⑦仕立て方
③材料の選び方 ⑧仕上げ
④標準寸法 ⑨着せ方
⑤型紙の扱い方 ⑩手入れ
②型の選定 ⑥仕上げ
③材料の選び方 ⑦手入れ,しまい方
④寸法による目数のきめ方
(b) ししゅう類
②染料の性質
③染色法(浸染,なつ染)
④工芸染色 しぼり染,かき染,ろうけつ染,きりふき染,版染,草木染
A 被服の形態に関する問題
C 家庭作業の能率化,協同化
(2)衣生活改善,被服計画等に関しては,現状の調査,批判から改善計画の方針をたて,これを実践させる。
(3)被服製作については地域の状況を考慮して実習の内容を取捨選択する。
(4)被服は5単位ずつにまとめて履修させるのが望ましいので,被服I,被服Ⅱとして示した。それで4単位以下を履修させる場合は,被服Iから選択し,6単位以上を履修させる場合は,被服Iを履修したあとに被服Ⅱを履修させることが望ましい.
3.食 物
目 標
「食物」は「家庭一般」を基礎として,家庭生活に必要な食物に関する知識,技能および態度を習得する科目である。
「食物」においては,栄養・食品に関する科学的知識,食糧事情・家庭経済に関する経済的事情や,好みのような個人的欲求等の総合的見地から日常の食物のとり方を理解する。そうしてその理解に基き,科学的・能率的に献立・調埋する能力を身につける。
新たに設けた調理実験は,調理技術をいっそう合理的な方向に進めるためである。
なおこれらの学習によって食生活が国民保健・国民経済におよぼす影響の大きいことを理解し,食生活の改善向上をはかり,実践する態度を養う。
内 容
食物 I
A 食物の役割
(b) 栄養素の種類およびその作用
(c) 栄養素の生理的燃焼値
(d) 食物の栄養価
②アミノ酸……アミノ酸の種類,必須アミノ酸
③たんぱく質の代謝(たんぱく質の交代)
②無機質の生理機能
②各種ビタミンの生理機能
③各種ビタミン欠乏症
(b) 食物の味
(c) 消化
②消化酵素の種類と作用
③消化管各部における消化
②出納試験 ⑥たんぱく質所要量
③基礎代謝(基礎交代)基礎代謝に影響するもの ⑦無機質所要量
④労作代謝(労作交代) ⑧ビタミン所要量
②消費単位係数
③1人1日当り基準値
④日本人1人1日当り摂取栄養量
(b) 消化吸収障害(急性胃腸炎,その他の胃腸疾患,肝臓疾患)
(c) 新陳代謝障害(糖尿病)
(d) 排出障害(じん臓炎,自家中毒)
A 植物性食品
(e) 果実類
(f) 海草類
(g) きのこ類
D 強化食品
E 救荒食品
(3)食糧事情
A 食糧生産の状況
B 食糧消費の実態
C 世界の食糧事情
D 望ましい日本人の食糧事情
(4)献立
A 食品群別摂取量の基準と食物費
B 年令別・労作別による献立
C 家族の献立(朝・昼・夕の配分,おやつ)
(5)食品衛生(その1)
A 病原微生物
B 経口伝染病
(a) 薬物消毒法 (b) 加熱消毒法
A 食品の鑑別
A 栄養改善
B 食事形式の改善
C 調理の能率化
(8)特殊栄養(その1)
A 母性栄養
(b) 妊・産・授乳婦の栄養所要量
(b) 結核患者の食事
A 日常食に関する調理実験および調理実習例
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(a) 味に関する実験
○ストックのすませ方 ②味のつけ方(しる物・煮物) ○塩・しょうゆ・みそ・砂糖等の割合 ○調味料の入れ方 ②炊飯の実験 ③もち米の蒸し方,たき方 ④米の粉のこね方 ⑤小麦粉と水・卵・膨化剤との割合,混ぜ方
⑥干めんのゆで方
時間の比較 ②いも類をマツシユする場合の温度と粘り ③いものぬめりと煮え加減
②豆腐の加熱のしかた ③みその加熱のしかた
②野菜の加熱のしかた
③野菜の色を生かす方法
④かおりを生かす方法
⑤くだ物の酸化酵素に関する実験
②寒天,ゼラチンの濃度,凝固,ねり加減
②魚貝の加熱のしかた
③鶏のひらき方
④肉の加熱のしかた
②卵白のあわ立て方 ①揚げ油の温度
②油脂の乳化 ③緑茶・紅茶・コーヒーの入れ方 |
①すましじる・みそしる・スープ,湯菜 (タンツアイ),その他のしる物
②しる物,野菜・魚・肉等の煮物
①②,白飯,すし(いなりずし・押ずし・ 大阪ずし等)チキンライス・天どん ③赤飯・はぎのもち・ぎゅうひ ④だんご・かしわもち・草もち ⑤天ぷら衣,桜もち・どら焼・ワッフル・ ビスケット・ドーナツ・かりんとう・ うどん・餃子(チャオツー)・わんたん, ホワイトソース(クリーム煮)・ ブラウンソース ⑥うどんの調理,中華めんの調理, マカロニーの調理
①蒸しいも,ゆでいも,焼いも,きんとん
②じゃがいもマツシユ,コロッケ ③さといも煮付(八ツ頭いもの含め煮)
①くずじる,くずあん,くずまんじゅう, 溜菜(リューツアィ),ブラマンジエ
①煮豆(あずき,だいず,うずら豆) ごじる,こしあん
②湯豆腐,豆腐あんかけ ③みそしる,みそ煮,みそあえ
①青菜のしたし,おろしあえ,刻みキャベツ ,酢の物 ②煮物,蒸し物,揚げ物,なべ物,あえ物, 炒菜(チャオツアイ), 溜菜(リューツアイ)等 ③酢ばす,山いも白煮,うど甘酢,さやえん どう・ほうれん草のソテー ④みつば・ゆず・みょうが・木の芽・ねぎ ・松たけ等の調理 ⑤サラド・フルーツポンチ・ジュース等
①ひじき・こんぶ・わかめ・しいたけ・ 切干大根・かんぴょう・高野豆腐,ゆば・ はるさめ・みがきにしん・棒だら等の調理 ②みつ豆・果じゅうかん,くだものかん, ようかん,二色ゼリー,ババロア
①さしみ ②魚貝の煮物,焼き物,蒸し物,揚げ物, 酢の物,湯ぶり,なべ物等 ③チキンソテー,焼鳥,もつ料理, 鶏の水たき ④簡単なロースト・ポークソテー・ ビーフシチュー・すき焼
①ゆで卵(半熟・全熟)オムレツ,うすやき 卵・卵豆腐・茶わん蒸し,プデイング ②スポンジケーキ・メレンゲ
①天ぷら・精進揚げ・から揚げ,浅草のり, カツレツ・コロッケ・ドーナツ ②マヨネーズソース・フレンチソース ③緑茶・紅茶・コーヒー |
B その他の調理例
(b) べんとう料理 (e) 菓子類
(c) 簡単な行事食
A 台所の施設・設備
(b) 台所の基本型(流し・調理台・こんろ台・戸だな等の配置)
(c) 作業面の高さ・広さ
(d) 台所用具,食器(材質・形・数・手入れ法)
(b) 木炭とこんろ (f) プロパンガス
(c) 都市ガスとこんろ (g) 電気こんろ
(d) 石油こんろ (h) その他の燃料・燃焼器具
(1)特殊栄養(その2)
A 病弱者栄養
(b) じん臓病患者の食事
(c) 糖尿病患者の食事
A 食中毒
(3)食品の加工・貯蔵
A 家庭における食品の加工・貯蔵法
(b) 塩蔵法 (e) その他
(c) 砂糖漬
(4)行事食きょう応食の改善と献立
A 従来の行事食,きょう応食の改善と献立
B 行事食,きょう応食の献立
(5)実習例
A 日本料理
(b) なまもの
(c) あえ物・酢の物・したし物
(d) しる物(吸物・みそ汁・すり流しじる)
(e) 煮物(うま煮・ふくめ煮・白煮・酢煮・煮ざかな・甘露煮・なべ料理等)
(f) 蒸し物(塩蒸し・酒蒸し・卵豆腐・けんちん蒸し等)
(g) 揚げ物(から揚げ・衣揚げ・道明寺揚げ等)
(h) 焼き物(姿焼,うに焼,黄身焼,かば焼,厚焼卵,だて巻卵,焼松たけ等)
(i) 飯類(にぎりずし・姿ずし・茶漬飯等)
(j) 菓子類(なま菓子・干菓子)
(k) 献立調理(会席ぜん・本ぜん)
(l) 食事作法
(b) 前菜料理 (g) サラド料理
(c) スープ料理 (h) 菓子類
(d) 魚料理 (i) 献立調理
(e) 肉料理 (j) 食事作法
(b) 冷葷(ワンホン)湯菜 (i) 溜菜(リューツアイ)
(c) 湯菜(タンツアイ) (j) 点心
(d) 炒菜(チャオツアイ) (k) その他
(e) 炸菜(チャツアイ) (l) 献立調理
(f) 菜(ウエイツアイ) (m) 食事作法
(g) 菜(カオツアイ)
(b) 献立上の折衷
(b) クリスマス料理 (d) 精進料理
(b) じん臓病患者の食事
(c) 糖尿病患者の食事
(b) びん詰類 (d) その他
調理実験 | 実験に関係ある調理例 |
A 小麦粉のふ質と膨化
(イースト菌による) B 豆乳の凝固 C あくの抜き方
D 果物のペクチン利用 E 魚のひらき方(脊びらき ,腹びらき,4枚おろし) F 酢・塩による魚肉のしめ方 G 鶏のまる作り H なまクリームのあわ立て方
I 砂糖の加熱による変化
J 魚のまる揚げのしかた |
A 食パン,中華まんじゅう
B おぼろ豆腐 C わらび・ぜんまい ・たけのこ等の調理 D ジャム,マーマレード,ジャム E 魚の料理
F しめ鯖,酢魚 G ロースト H ホイップクリーム ,デコレーションケーキ I シロップ,ホンダン ,おこし,カラメル J 紅焼鯉魚 (ボンショウリューユー) |
(7)台所および貯蔵庫の設計
A 台所の設計(都市の台所,農村の台所)
B 台所用具のくふう(新しい台所用具)
C 貯蔵庫の具備すべき条件
D 貯蔵庫の設計(野菜貯蔵庫・みそべや等)
(8)食生活に関する諸問題
A 地域の生産・分配・消費の事情
B わが国の食生活の現状
C わが国の食生活の改善向上
(2)調理実習においては食品の取扱方,調理の手法,献立等を考慮し,調理実験と緊密な連絡をとる。
(3)食物は5単位ずつにまとめて履習させるのが望ましいので,食物I食物Ⅱとして示した。それで4単位以下を履修させる場合は,食物Iから選択し,6単位以上を履修させる場合は,食物Iを履修した後食物Ⅱを履修させることが望ましい。
4.保育・家族
目 標
これまで保育と家族とは2科目として扱ったが,両者は一連の関係にあるものであるから,1科目とした。
保育・家族については,乳幼児の身心の発達とその生活および扱い方に関する知識・技能を高め,少年期・青年期の身心の発達および壮年期・老年期の身心の特徴の概観を知り,家族の欲求・関心を理解する。そうしてその知識・理解に基き,家族の衣食住その他の生活に関する配慮をする能力や態度を養う。また自己を知り家族を理解して,家族相互の調整をはかる能力を身につける。このように現在生活における家庭人としての教養を身につけながら,これからの家庭建設者としての識見を高めることもひとつのねらいである。
保育技術は,既習事項が限られた範囲であるから,ここでじゅうぶん実習して身につける。
なお,こどもについては家庭の狭い視野に止まらず,広く社会的視野からみる態度を養う。
内 容
その1 保育
A 乳幼児の身体的発達
(b) 体温 (d) 脈はく (f) 便尿
(b) 言語 (e) 情緒 (h) 習慣
(c) 注意と記憶 (f) 社会性 (i) 心理的特徴
(b) 家庭の職業 (e) 地理的環境
(c) 家族(構成,教育等) (f) 地域の習慣
A 幼児の発育および健康保持に必要な食物の質および量
B 幼児のおやつ
C 食生活のよい習慣
(b) 作法 (d) その他
(3)幼児食・間食の調理実習
A 正しい幼児食の献立
B 間食(プリン,ゼリー,クッキー,ババロア,飲物等)
(4)乳幼児の世話
A 養護
(b) 被服(保健・活動・経済)
(c) 清潔(頭髪,顔,手指,歯,皮膚,用便)
(b) 睡眠 (d) 着衣
(b) 幼稚園 (d) その他
(6)乳幼児のおもな病気と予防
A 乳幼児の病気
(b) 栄養欠陥による病気 (f) 急性伝染病
(c) 消化器病 (g) 慢性伝染病
(d) 呼吸器病 (h) 不慮の災害(けがその他)
C 乳幼児の病気の看護と手当
(b) 看護法(体温計の測り方,病床日誌のつけ方,薬用法,氷枕,氷のうの当て方,湯たんぽの当て方,かん腸のし方)
(c) 応急手当
(d) 病室,病衣
(e) 食事
A 児童と社会(児童福祉・社会環境)
B 不幸なこどもたち
C こどものための社会施設
(b) 保育所 (g) 盲ろうあ児施設
(c) 養護施設 (h) 虚弱児施設
(d) 児童厚生施設 (i) 教護院
(e) 精神薄弱児施設
A 妊娠
(b) 妊娠中の摂生
(b) 分べんの準備 (d) 産じょく中の摂生
(9)育児法の改善
A 乳幼児死亡の原因
B 育児法の改善
(10)こどもの成人するまでの費用
(b) 幼児期 (d) 青年期
A 児童期の身心の発達
②自我の自覚 ④性の覚醒
A 実習
A 壮年期の身心の特徴
B 老年期の身心の特徴
(b) 感受力・独創力・判断力が衰える
A 自己理解
B 青年に映ずる家庭
C 家族の1員としての自己の役割
(5)家族相互問の調整
A 家族の構成
(b) 未成年および未婚の子女
(b) 老人のおかれている地位
(c) 妊・産婦・乳幼児への思いやり
(d) 問題のおこりやすい関係
親子,夫婦,嫁としゅうとめ,継父母,家族の1人に特別な問題がある場合,妊・産婦,病弱者,不良児不具者,精神薄弱者,優秀児,同居人のある場合,住居に関して起る問題,経済に関して起る問題
A 実習
(b) 食事について仕事の分担
(c) 特に老幼者,その他についての考慮
(d) 献立・調理・食事
A 建設の目標
(b) 人格の尊重 (f) 家族の健康と生活の向上
(c) 協力 (g) 家庭と社会
(d) 経済生活の計画
A 職業の重要性
B 家族の職業の理解
(b) 職業と生活
(b) 子女の教育 (d) 家族和合
A 社交とエチケット(実習)
(2)結婚,育児法については,科学的な育児知識の普及徹底をはかり,家族の協力等に留意し,家庭ならびに地域の因習の改善に努めるよう指導する。
(3)「家族」の題材は身近な問題について取り扱い,実践に導く。
5.家庭経営
目 標
「家庭経営」はこれまで「家庭経理」として扱ったが,内容の表現を適切にするため「家庭経営」と改めて,家庭経済と家庭管理とを包含し,さらに両者を総合することとした。
またこれまでは家庭管理の意義・内容の明確でない点があったので,家庭管理は家庭生活における労力・時間を中心として,労働・休養・余暇を内容とすることとした。
「家庭経営」においては家庭生活における物資,貨幣,労力,時間を有効に使い,総合的・有機的に運営する方法について理解する。そうして衣食住その他すべての生活の各分野においても,全体としてまとまりのある均衡のとれた生活とし,また自己の基準をもって生活を合理的にし,さらに向上発展をはかる態度を養う。
なおこれらの学習の間に家庭経営と国民経済・国民生活との関係,消費者の立場と責任,公民としての権利と義務,社会の進歩に伴う生活水準の向上等を理解し,社会の発展をはかって個人の向上に役だつような生活をする態度を養う。
「住居」については経営の意味でこの科目の中に含めて,現在および将来の住居のあり方を理解し,改善する態度を養う。
内 容
A 家庭生活における家庭経営の位置
B 国の経済,労働事情と家庭経営
C 家庭経営と計画(経済計画,労働計画)
(2)家庭経済
A 生活水準とわが家の基準
(b) 日本の生活水準(所得水準,消費水準)
(b) 外的条件
(b) 予算編成の実習 (d) 評価
(b) 買い物実習
(c) じょうずな使い方
(d) 消費生活の社会化
共同購入,共同使用,消費者運動
(b) 貯蓄と投資
(c) 保険の種類と家庭的・社会的意義
(b) 簿記実習
A 労力と時間のじょうずな使い方
(b) 家庭生活の分析
(c) 家庭生活の能率化
(b) 住居,設備 (e) 自然的・社会的環境
(c) 家族の生活態度
(b) 労働と疲労
(b) 家事労働の分類
(c) 家族の分担と協力
(d) 計画の立て方
(e) 生徒の週間計画とその実践評価
A 食生活の経営
B 衣生活の経営
C 国の経済事情と食生活・衣生活
D 家庭生活の改善と社会改善
(5)住生活の経営
A 住居の機能とあり方
(b) 住居の衛生
(b) 設備と能率・経済 (d) 室内装飾のあり方
(b) 住居の手入れ,保存の方法
(b) 住居費と住宅計画
(c) 住宅政策(住宅地区,共同住宅,耐火建築)
(b) 各自のすまいの改善
(2)理論のみに終ることなく,実験または実習により,興味を起させるよう指導する。
(3)「住生活の経営」については,実際問題からはいって理想に進めて,わが家の改善に導く。
6.被服材料
目 標
「被服材料」は被服材料に関する知識・理解・技術を習得する科目である。「被服材料」においては被服繊維・糸・織物・編物・レース・皮革等の種類,性能・製法・試験法,鑑別法,被服地としての用い方,わが国の衣料事情および被服地と将来の被服生活についての知識・理解を得,なお実験実習を通してその製法および鑑別法・試験法の技術を習得して,国民の被服生活を合理的にする態度を養う。
内 容
A 繊維の分類とその一般的性能
B 天然繊維
E 歴史的発展
(2)糸
A 構造,種類,太さ C 性能および性能試験
B 製造法 D 実験
(3)織物
A 意義 E 製造
B 種類 F フェルト
C 組織と組織法とその実習 G 実験
D 性能および性能試験
(4)編物
A 意義 D 製造法
B 種類および用途 E 実験
C 構造
(5)レース
A 意義 C 製造法
B 種類および用途 D 実験
(6)皮革,擬革,ゴムおよび可塑物
A 皮革の種類と製造法 C 擬革,ゴム,その他について
B 皮革の性能と保存
(7)被服地の用い方
(8)わが国の衣料事情
(9)被服地と将来の被服生活
実験・実習に重きをおき,視覚的教具を利用したり,見学などによる具体的指導をすることが望ましい。
7.被服経理
目 標
被服経理はこれに関する知識・理解・技術を習得するための科目である。
被服経理においては衣生活および被服の製作・管理等の面において計画的・能率的・科学的にすることを理解し,これらの理論に基いて実技をみがき,単位数の多い場合は職業的な能力を身につける。
内 容
A 適切な日常被服 D 製作の現状と改善
B 合理的な着方 E 行事・冠婚葬祭時の服装の改善
C 被服形態の現状と改善
(2)被服計画
A 被服計画の基準(保健・能率・容儀・経済)
(b) 家族相互の被服費の調整
(c) 新調,更生,不要衣料の社会的活用
(d) 手入れ・保存に関する計画(日常・年間計画)
(e) 被服の買入れ方
(f) 被服計画の実習
②既有被服で取りかえの必要のあるもの
③衣類の更生実習
④被服相互および付属品との組合せ方
⑤被服材料の種類による被服費の比較
⑥日々計画・週計画・季節計画
(b) 型紙 (e) 共同製作
(c) 器具
A 洗たく
(b) 洗たく上の注意
②被服材料と洗たくによる損傷
③洗たく剤
④洗たく用水
⑤洗たく用具
⑥仕上げ
漂白・のりつけ・樹脂加工・防水加工・アイロン・板張・伸子張・湯のし
②麻(白・色物)
③絹(白・色物)
④毛織(織物・編物)
⑤皮革
⑥化繊(人絹・スフ・ナイロン,その他)
⑦交織物
(b) 汚点抜の原理 (e) 汚点抜の準備と方法
(c) 汚点抜用薬剤 (f) 各種汚点抜実習
(b) しまい方
②防虫剤その他の害 ④置き場所
(4)裁縫・手芸および被服の手入保存と職業
実験・実習に重きをおき,日常生活に実践するように指導する。
8.意 匠
目 標
服装美についての認識を深め,被服デザインの原理と方法を理解させ,これを実際に活用しうる能力を養う。
「家庭一般」等において,既に自分の平常着を中心としてデザインの学習をしたが,ここではさらに高められた程度において,服のデザインの原理と方法をはあくし,単位数の多い場合はデザイナーとしての素地を養う
内 容
(2)服装美の要素
(3)デザイン
A デザインの意義 C デザインに必要な要素
B デザインの着想
(4)線の性格と作用
A 直線 B 曲線
(5)デザインの法則と手法
A 調和 E 焦点
B 抑揚 F 均整
C 律動 G 比例
D 統一
(6)デザインの基本整
A シルエットと部分 E スリーブとカフス
B ジヤケット F ポケット
C スカート G その他
D ネックラインとカラー
(7)デザインに扱われる手法
プリーツ,シヤーリング,フレヤー,ドレープ,タック,ギヤザー,パフ,その他
(8)服の色
A 服のデザインと色
B 色彩感覚の洗練
C 色の要素
(b) 興奮と沈静 (d) はでな色とじみな色
(b) 隣接色の配色 (e) 配色についての注意
(c) 明度を主とした配色 (f) 材料と色
A 布の風合とデザイン B デザインと布の用い方
(10)スタイルの表現
A デザインの表現法
B スタイル画の技法
(b) 組立て線 (e) しわとひだ
(c) 重心線 (f) 布地のかき表し方
A 対象とデザイン C 姿勢とデザイン
B 体型とデザイン D 表情とデザイン
(12)デザインの実習
(13)流行について
実習を重んじ,被服デザインの実際にあたって,着る人の個性・場合・環境等にふさわしいデザインを適切に選び,あるいはくふうできるように具体的に指導する。
9.仕 立
目 標
被服「仕立」においては,衣生活を保健衛生・活動・休養の実用的立場を基盤として,日常被服を能率的且つ経済的に製作する技能を養う。
単位数の多い場合は職業的な能力を身につける。
内 容
A 各種和服の特徴 G 裁ち方
B 材料の選び方 H しるしのつけ方
C 形,各部の名称 I 縫い方
D 標準寸法 J 仕上げ,着方
E 布の積り方,地直し K 手入れ,しまい方
F 柄合せ L 和服の改善について
実習例
(b) 男物ひとえ長着 (j) たんぜん
(c) 女物あわせ長着 (k) 寝具(座ぶとんを含む)
(d) じゅばん (l) コート
(e) 下着類 (m) 中裁あわせ長着
(f) あわせはおり (n) 小裁あわせ長着
(g) 帯 (0) 綿入れはおり
(h) 改良着 (p) 子守ばんてん
A 各種洋服の性格
B 体型によるスタイル・デザインの選び方
C 目的に応じたスタイル・デザインの選び方
D 型紙の扱い方,活用のしかた
E 布の積り方,縫代のつけ方,地直し,裁ち方
F 仕立て方(仮縫・補正・縫い方)
G 仕上げ,着方
H 個性と布味の生かし方
1 端布および更生品の応用,くふう
J 手入れ,しまい方
実習例
(b) ボレロ (k) ワイシヤツ
(c) ブラウス (l) 男子ズボン
(d) スカート (m) 働き着
(e) ツーピース (n) スポーツ服
(f) ジレー (o) 女児服
(g) トッパー (p) 男児服
(h) コート (q) 乳児服一揃
(i) 下着類 (r) 帽子類
(2)和裁・洋裁の配列は各学校に応じて変更してもよい。
(3)単位数に応じて,材料や型をかえて実習し,応用力を養う。
10.手芸・染色
目 標
これまで手芸・染色は2科目として扱ったが,両者は一連の関係にあるものであるから,今回はこれを1科目とした。手芸・染色は一般の家庭で行われている糸・針・布を用いて行う簡単なものを意味し,服飾手芸・室内装飾の一部などが含まれる。この科目は生活様式の変化につれて次々と新しい技法が考案くふうされるが,一定の基礎技術は不変のものであるから,これを習得し,単位数の多い場合は職業的な能力を身につける。
内 容
A 手芸の意義 C 服飾手芸と室内装飾
B 手芸の種類
(2)編物
A 材料と用具
B 各種編み方
D 毛糸実習例
A 材料と用具
B 各種基礎手芸のしかた
(b) アップリケー (n) タック
(c) 日本刺しゅう (o) シャーリング
(d) リボン刺しゅう (p) ファンシープリーツ
(e) ミシン刺しゅう (q) キルテング
(f) コード刺しゅう (r) タッチング
(g) チユール刺しゅう (s) ベーニング
(h) カットワーク (t) マクラメ
(i) ドロンワーク (u) テネリーフ
(j) ハーダンガー (v) ビーズ
(k) ブレードレース (w) 織物
(l) バデンレース (x) その他
D 実習例
ハンカチ・えり・手さげ・ハンドバック・財布・半えり・クッシヨン・テーブルセンター・テーブル掛け・座ぶとんカバー・ジレー・乳幼児服・鏡かけ・カーテン・その他
(4)その他の手芸
A 材料と用具
B その他の手芸のしかた
(b) 造花 (d) その他
A 染料の種類と歴史
(b) 染料の性質と用い方
(b) 工芸染色
②ろうけつ染の技法 ⑥霧吹染の技法
③描きさらさの技法 ⑦すりこみ染の技法
④型染の技法 ⑧その他
(d) 染色の応用例
服飾手芸・室内装飾・身の回り品,その他
手芸・染色の学習においては図案・色彩・作り方等において,自由な創作ができるように指導する。
11.被服史
目 標
被服の起源および型式について理解させ,現在の被服はどのような移り変りを経て今日に至ったかを認識するとともに,被服変遷の原則をはあくさせ,今後の服装のくふう改善に役だたせる。
内 容
(2)被服の基本型式
(3)日本被服史
A 上古 D 鎌倉時代 G 江戸時代
B 奈良時代 E 室町時代 H 明治・大正時代
C 平安時代 F 桃山時代
(4)西洋被服史
A 古代の被服
(b) 北ヨーロッパの未開時代 (d) ゴシック時代
(b) バロック時代
F 被服変遷の原則
博物館その他を利用し,また被服模型・写真・幻燈等を活用して,なるべく具体的に指導する。
12.栄 養
目 標
栄養は各種栄養素の体内における機能に関する知識を習得するための科目である。栄養においては各種栄養素の化学的性質,生理的作用,年令別栄養所要量および栄養の欠陥によって起る疾病等についての知識を深め,これを実生活に生かすことによって,健康の増進,体位の向上をはかる能力を養う。
内 容
A 栄養および栄養学 D 栄養素および熱量
B 栄養学発展の歴史 E 食品の栄養価の判定
C 栄養改善(栄養改善の必要とその効果)
(2) 栄養化学
A 糖質(炭水化物) D 無機質
B 脂質(脂肪) E ビタミン
C たんぱく質
(3)栄養生理
A 栄養感覚
C 栄養所要量
(b) たんぱく質所要量
(c) 無機質所要量
(d) ビタミン所要量
(e) 日本人年令別・性別・労作別の栄養所要量
(f) 日本人1人一日当り栄養基準量並びに摂取量
(4)特殊栄養
A 妊産帰および授乳婦の栄養 C 老人の栄養
B 小児栄養 D 労働と栄養
(5)栄養病理
A 栄養と病気との関係 B 栄養障害
(6)病弱者栄養
A 栄養性疾患の治療食
B その他の特殊な治療食
日常の食生活を栄養的に検討して, これを改善し向上をはかるよう指導する。
13.食 品
目 標
食品は食品についてそれぞれの特質を理解し,これを科学的・経済的・能率的に使用し,食生活を向上させる能力と態度を養う。
内 容
A 植物性食品
(b) いも類 (f) 海草類
(c) 豆類 (g) きのこ類
(d) 野菜類
(b) 魚貝類 (d) 卵類
(2)食品の加工と貯蔵
A 食品加工の意義
B 各種の加工法
(b) 化学処埋・発酵を伴う加工法 (e) その他
(c) つけ物の原理を応用した加工法
D 各種の貯蔵法
E 食品の強化
国民栄養の観点に立ち,各種食品の特質を知るとともに,加工,貯蔵等を実生活に関連づけて指導する。
14.食品衛生
目 標
食品衛生においては,食品の腐敗,食中毒,食品の鑑別等に関する知識を養い,安全な食生活を営む能力と態度を養う。
内 容
A 病原微生物の分類
B 病原微生物の一般性状および免疫
C 経口伝染病
(b) 経口伝染病の伝播と感染 (d) 経口伝染病の種類
A 細菌性食中毒 B 化学物質による食用毒
(3)寄生虫
A 寄生虫の種類 C 予防法
B 感染経路および症状
(4)異物混入その他による危害
(5)腐敗
A 腐敗の意義,腐敗と発酵 C 腐敗防止法
B 腐敗菌 D 腐敗食品の鑑別法
(6)食品衛生監視,関係法規
食品の消毒,食品保存法・食品鑑別・食品衛生監視等実際的な問題に重点をおいて指導する。
15.食物経理
目 標
食物経理は,食生活を経済的・能率的に運営する能力を習得するための科目である。食物経理においては食物費の適正,食糧事情,台所の施設・設備等についての知識・理解を深め,食生活を改善向上する能力と態度を養う。
内 容
A 栄養を主とした食物費(食物費のつけ方)
B 食物費と家計
C 食生活の年間計画
(2)食品の鑑別,買い方
A 食品の鑑別(生鮮品,加工品)
B 買い方(店の選び方,質と量,購買方法)
(3)家庭生産と加工・貯蔵
A 家庭菜園,果樹栽培および飼育
B 食品の加工・貯蔵の実習例
(b) つけ物類(即席づけ,菜づけ,なす塩うけ,たくあんづけ,ぬかみそづけ,みそづけ,らっきょうづけ,梅干,梅しょうちゅう,桜の花葉づけ)
(c) 乾燥(魚,貝,野菜,果実)
(d) びんづめ(ジャム,マーマレード,ピックルス,トマトピュ—レ,たけのこ,グリンピース,果実)
(e) その他
魚貝類の塩蔵,塩から,みそづけ,かすづけ,つくだ煮
(5)食生活に関する作業の改善
A 食事に関する作業の能率化
(d) 戸だな,食卓
(e) 台所用具,食器(材質,形,数,手入れ法)
(b) 台所用具のくふう(新しい台所用具)
(b) 貯蔵庫の設計
A まきとかまど E 天然ガス
B 木炭とこんろ F 電気こんろ
C 都市ガスとガスこんろ G プロパンガス
D 石油こんろ H その他の燃料,燃料器具
(7)食生活に関する諸問題
(8)消費者の態度
(2)生徒の経験や実践に重きをおき,実地見学等の機会を多くする。
(3)食品加工・貯蔵の実習は,季節や地域の事情によって適宜選択する。
16.献立・調理
目 標
献立・調理は栄養,食品,食品衛生,食物経理等の知識を基礎とし,献立および調理の知識・技能を習得するための科目である。
献立・調理においては,日常食,行事食,特別食等を献立・調理する能力を養い,単位数の多い場合は職業的能力をも身につける。
調理実験においては,調理をいっそう科学的にする能力を養う。
これらの学習によつて食生活が国民保健・国民経済におよぼす影響の大きいことを理解し,その改善向上を図る態度を養う。
内 容
A 献立の意義 D 家族の献立
B 食品群別摂取量の基準と食物費 E 特殊栄養食の献立
C 年令別・性別による献立 F 行事食・きよう応食の献立
(2)調理実験
A 味に関する実験
(b) ストックの澄ませ方
(b) 炊飯に関する実験
(c) 米粉のこね方(かしわもち,草もち)
(d) 干めんのゆで方
(e) 小麦粉の種類と用途
(b) でんぷん(かたくり粉)の濃度
(c) でんぷんの糖化(甘酒,あめ等)
(d) αでんぷんとβでんぷんの比較
(b) いも類をマッシュする場合の温度と粘り
(c) ふくめ煮のしかた
(d) いものぬめりと煮え加減
(b) 豆の煮ふくめ方と照りの出し方 (e) 豆腐の加熱のしかた
(c) あんの作り方,ねり方
(b) 調理によるビタミンの損失 (e) 果じゅうのつくり方
(c) 芳香野菜の取扱方 (f) ペクチン利用
(b) 寒天,ゼラチンの濃度,凝固,ねり加減
(b) 塩・酢による魚肉のしめ方 (d) くさみの消し方
(b) 獣鳥肉の加熱のしかた (c) くさみの消し方
(b) 卵液の濃度と凝固 (d) なまクリームの起泡
①油脂の種類・新古と揚げ物 ②材料による油の適温
(a) 油脂のエマルジョン (b) シュークリーム・パイの作り方
(b) 重湯とかゆ (d) 離乳食
A 食品別
②酢の物(甘酢,二杯酢,三杯酢)
③あえ物
④揚げ物
⑤なま物
⑥その他(ゆず,松たけ,木の芽等)
②なま物料理
③あえ物,酢の物,ひたし物
④しる物(吸物,みそしる,すり流しじる)
⑤煮物(ふくめ煮,うま煮,白煮,酢煮,煮魚,甘露煮,なべ物)
⑥蒸し物(塩蒸し,酒蒸し,卵豆腐,けんちん蒸し)
⑦揚げ物(から揚げ,衣揚げ,道明寺揚げ)
⑧焼き物(姿き焼,うに焼,黄身焼,かば焼,厚焼卵,だて巻卵,焼き松たけ)
⑨飯類(にぎりずし,姿ずし,茶づけ飯等)
⑩菓子類(干菓子,生菓子)
⑪献立調理 会席料理(本膳料理)
⑫食事作法
②オードブル ⑦サラド類
③スープ類 ⑧菓子類
④魚料理 ⑨献立調理朝食,昼食,正さん,
ティーパーティ,ブッフェ
⑤肉料理 ⑩食事作法
②冷葷(ロンホン) ⑨溜菜(リューツアイ)
③湯菜(タンツアイ) ⑩点心(テンシン)
④炒菜(チャオツアイ) ⑪その他
⑤炸菜(チャツアイ) ⑫献立調理
⑥菜(ウェイツアイ) ⑬食事作法
⑦菜(カオツアイ)
②献立上の折衷
②クリスマス料理 ④祝膳料理
③乳幼児食 調乳,離乳食,幼児食,間食
④学童食
⑤青年の食事
⑥農業者,労働者の食事
⑦老人食
(2)調理実習は食品別,様式別等多角的になっているので基礎的なものからなるべく系統的に指導し,かつ食品・栄養・食品衛生の知識を生かして指導する。
(3)食事作法は実習時において指導する。
17.大量炊事
目 標
大量炊事は,それに必要な調理全般についての知職・技能を習得するための科目である。大量炊事においては,学校給食,病院給食,工場給食等の目的に応じ,それぞれの立場から栄養的・経済的な献立の作成,食品の購入および調理の知識・技能を習得し,かつその施設・設備・炊事作業が衛生的・能率的にできる能力を養う。
なお,この学習を通して将来の食生活の改善,国民の健康増進を図る態度を養う。
内 容
A 献立作成
B 栄養出納表
C 食品購入,保管,加工・貯蔵
(3)炊事作業および炊事衛生の管理
A 炊事作業管理
A 炊事場
B 食堂
C 事務室および従業員用各室
D 器具
(b) 補助器具 (d) その他
A 学校給食
(b) 学校給食の組織運営 (d) 実習
(b) 病院給食の組織運営
(b) 工場給食の組織運営 (d) 実習
(b) 共同炊事の組織運営
A 栄養および管理の判定
B 体力および栄養状態の判定
C 栄養改善の普及
(2)学校,病院,工場,他の給食状況を見学し,また臨地実習をさせる。
18.小児保健
目 標
「小児保健」は乳幼児の身体の発育・生理・衛生・看護に関する知識・技術を学習するための科目である。
乳幼児の健康は一生の健康の基礎であり,発育に影響する事が大であることを理解し,乳幼児に健康生活の習慣を得させ,さらに健康を増進させようとする態度を養う。
内 容
A 体重 C 胸囲,頭囲,座高,脚長,手長
B 身長
(2)乳幼児の生理的機能
A 体温 D 消化器
B じゅんかん E 排出
C 呼吸
(3)乳幼児の健康
A 栄養 D 清潔 G 日光浴
B 睡眠 E 着衣 H 乾布まさつ
C 排出 F 空気浴(外気浴) I 赤ちゃん体操
(4)乳幼児の保健指導の要領
(5)乳幼児の病気と看護
A 消化器系統の病気
B 栄養に関係のある病気
C 呼吸器系統の病気
D じゅんかん器系統の病気
E 血液の病気
F 泌尿器系統の病気
G 伝染病
(b) 急性伝染病(麻疹(ましん),風疹(しん),猩(しょう)紅熱,水痘(とう),天然痘(とう),百日咳(ぜき),腸チフス,赤痢,流行性耳下腺炎,急性関節ロイマチス,鼠咬(そこう)症,ジフテリヤ,破傷風,流行性脳脊髄膜炎,日本脳炎)
(c) 慢性伝染病(小児結核,肺門淋巴(りんぱ)腺結核,乾酪性肺炎,梅毒)
I 寄生虫病(かい虫症,十二指腸虫症,ぎょう虫症,吸虫類症,じょう虫症)
(2)乳幼児の保健は積極的に健康な身体をつくる事の重要な事を指導する。
(3)内容は乳幼児を対象として取扱う。
19.小児栄養
目 標
「小児栄養」は乳幼児の栄養に関する知識を習得し,実践する技能を養うための科目である。
乳幼児の栄養は乳幼児の健康を左右することを理解し,正常な身体と円満な人格形成を助長するよう,栄養的・能率的に献立・調理する技術を身につけ,実践する態度を養う。
内 容
A 乳じゅう
B 牛乳および乳製品
C 乳幼児の食生活
(b) 人工栄養の正しい食生活
(c) 離乳期の正しい食生活
(d) 幼児期の正しい食生活
A 調乳 C 幼児食 E べんとう
B 離乳期食 D 間食 F 給食
(2)地域における乳幼児の栄養の実態を知り,これを改善向上するよう指導する。
(3)保育所における給食についての指導をする。
(4)内容は乳幼児の栄養を対象とする。
20.児童心理
目 標
「児童心理」は,幼児の精神発達が生がいの精神活動の基礎となるものであるから,常に成長し発達している児童を理解し,児童の現実の姿を正しくはあくして民主主義的世界観に基いた児童観を確立し,理想的人間形成のよき助成者として必要な知識技能およびその実践的態度を身につける。
内 容
A 新生児
(b) 感覚 (d) 新生児の生活
(b) 聴覚 (d) 感覚の教育
(b) 指の運動
(b) 記憶と模倣
(2)幼児の心理
A 運動の発達と保育
(b) 全身運動 (d) 運動の発達と保育
(b) 記憶と注意 (d) 幼児の知的指導
②怒り ⑥愛情
③しっと ⑦情緒と保育
④泣く
(b) 反抗期 (e) 幼児のグループ形成
(c) こどもどうしの社交性 (f) 社交性と保育
(b) 遊具
(b) 基本的習慣 (d) 基本的習慣と保育
(b) 基本的要求 (d) 要求不満としつけ
(2)この心理的理解により身近な乳幼児を取扱うよう指導する。
(3)児童心理は就学までの幼児を対象とする。
21.児童問題
目 標
「児童問題」は我が国における児童の生活の現状をはあくし,その保護育成を改善向上する科目である。「児童問題」においては児童憲章・児童福祉法に基き,その生活環境の正しいあり方を理解し,それを実現するための個人的・社会的解決法についての知識を得させ,それを実践しようとする態度を養う。
内 容
A 児童の人権が無視された時代 C 特殊な児童を保護した時代
B 児童が虐待された時代 D 児童福祉時代
(2)我が国児童の現状
A 児童の人口と特殊な児童
B 児童をめぐる環境
(b) 社会
(c) 学校−教育制度
(d) 家庭(母,女性教育)
(e) 児童の文化財(おもちゃ,絵本,紙しばい,映画,その他)
(b) 孤児 (e) 欠損家庭の児童
(c) 混血児 (f) 保育に欠ける児童
(4)児童の福祉と家庭の重要性
A 児童の身心の発達と母性愛
B 児童の養育と家庭
C 児童憲章と家庭の安全保障
(5)児童福祉の機構と制度
A 児童福祉審議会
B 児童相談所
C 福祉事務所
D 保健所
(6)児童福祉施設
(2)児童はわが家のこどもとしてだけでなく,社会のこどもとしての広い視野に立って育成するよう指導する。
(3)児童問題については満18才以下を対象とする。
22.保育原理
目 標
「保育原理」は児童の身心発達の観察のしかたと,その発達を助成するための原則を学習する科目であって,「保育原理」においては保育の意義と児童を理解する方法とを知らせ,その指導に関する原理を理解させる。
内 容
A 乳幼児の保育 C 乳幼児施設における保育
B 児童福祉施設における保育
(2)保育の歴史
A 乳幼児施設の保育史
B わが国の保育施設史
C 保育施設の現況
(3)保育の基礎
A 児童観の類型
B 児童理解の方法
(b) 要求の実現と阻止(要求不満)
(c) 児童研究法
④質問紙法
A 児童の理解
(b) 身心の問題 (d) 発達の法則
(b) 保育者の人格
(b) 具体性の原理 (d) 適応と創造の原理
実態に即してわかりやすく指導し,できるだけ児童と接触することによって児童の状態をはあくし,保育の原理を理解するようにする。
23.保育技術
目 標
「保育技術」は,保育に必要な技術の習得を目標とし,特に集団保育に必要な知識・技能を習得するための科目である。「保育技術」においては幼童保育のための絵画製作,音楽,遊戯リズム,お話などの知識を得,技術を身につける。
内 容
A 絵画
(c) 図案,工作図
(d) 黒板画
(b) 簡易おもちや製作(紙や竹,空びんや空かんを材料としたもの)
(c) 自然物おもちや(木の実,木の葉・茎,貝穀など)
(d) 粘土細工(動植物,器物など)
(e) 簡易木工
(f) 指人形(紙粘土)
(g) 人形(抱き人形,布製動物類)
D 絵画製作の指導法
(2)音楽
A 音楽理論
B 器楽
D 声楽(発声,発音,ソルフェージ,合唱,教材の歌曲)
E 音楽指導法
(3)遊戯リズム
A 基本歩法 D 歌曲教材(幼稚園の教材)
B 基本応用態勢 E 簡単な遊戯の創作
C 歩法と態勢の結合 F 遊戯リズムの指導法
(4)お話
A お話
(b) お話の構成について (d) お話の創作
(b) 紙しばいの実演
(b) 人形しばいの実演
(2)保育実習とは特によく連絡をとって,放果をあげるようにする。
24.保育実習
目 標
「保育実習」は,保育についての理論や技術を基礎として,総合的に実習するための科目である。「保育実習」においては,保育技術を習得し,実習を通して正しい児童観を確立し,保育技術の改善をはかる。
内 容
A 幼児集団の観察事項
(b) 保育室における幼児
(c) 保育所生活の1日
(d)保育所外の生活活動(主として遊びの状態)
(b) 知的活動 (f) きようだいまたは双生児
(c) 情緒的活動 (g) 特殊児
(d) 社会的活動
(b) 幼児の活動とその発達
(2)参加による学習内容
A 乳幼児に関する事項
(b) 乳幼児の個性
A 校内実習の内容
(b) 給食 (f) 保育所における乳児の世話
(c) 保育所の行事 (g) 母の会
(d) 帳簿記銀の作成 (h) その他の仕事
(2)指導の順序は,大体観察,参加,実習の順を追うのが自然である。
(3)観察,参加,実習の3項目に対する時間の割合は,1:2:3くらいとし,生徒は馴れるに従って,正確・精細を要し且つ復雑で長時聞にわたる仕事も巧みにできるように指導する。
(4)校外実習を必ず行うようにして,広く識見を広めるとともに,現場との緊密な連絡をもつ機会を与える。
(5)保育所以外の児童福祉施設においても実習することが望ましい。
家庭科指導上の留意点
(2)生徒の必要,関心,能力,環境,進路等によって内容のとらえかたを考慮する。
(3)学習内容は,統一的な体系をもつとともに,生活に即して,実践の意欲を起すようなものとする。
(4)単位数に応じ家庭実習(ホームプロジェクト)を実施して,日常生活の中で自ら伸びようとする態度や,家庭生活の改善向上をはかる能力と態度を養う。
(5)家庭実習(ホームプロジェクト)と家庭科クラブ活動とは,密接な関係にあるから,生徒にこれらの経験をさせて,有効な学習をすすめて行くことが望ましい。
(6)家庭科の指導にあたっては,特に社会科,理科,保健,芸術等の他教科との関連を緊密にして教育目標の達成をはかる。