中学校 高等学校 学習指導要領

社会科編

Ⅲ (C)人 文 地 理

 

(試  案)

 

 

昭和26年(1951)改訂版

 

 

文 部 省

 

 

ま え が き

 

 中等社会科学習指導要領第Ⅲ巻は,(a)日本史,(b)世界史,(c)人文地理,(d)時事問題の4部から成っている。しかしこれら全科目の学習指導要領編集の完了は少し遅れる見込みなので,とりあえず,人文地理をその一分冊として刊行することにした。

 この学習指導要領は各高等学校で,人文地理の指導計画をたてるに当っての基準として編集されたもので,このとおりに実施することを要求しているものではない。各高等学校では,それぞれの実情に応じて教育効果があがるように指導計画をたてるべきであるが,この場合特に注意しなければならないことは,現在の人文地理はその教育目標が過去の地理とはずいぶん違っていることである。したがってその内容にもかなり違う点があるし,特に指導法においては,過去のものとは非常に違わなければならない。そこで各教師は本書とともに中等社会科学習指導要領第Ⅰ巻「中等社会科とその指導法」を参照して,効果的な授業を実施されることを希望する。

 

目   次

 

まえがき

人文地理の特殊目標

単元1「地表は人類に,どんな生活の舞台を与えているか」

単元2「生産技術が近代化されていない地域では,どのような生産活動が営まれているか」

単元3「近代産業はどこでどのように営まれているか」

単元4「人々はどのように地表に居住し,都市や村を作っているか」

単元5「世界の人々はどのように結びついているか」