中学校 高等学校
学習指導要領社 会 科 編
Ⅰ中等社会科とその指導法
(試 案)
昭和26年(1951)改訂版
文 部 省
ま え が き
昭和24年以来,中等社会科学習指導要領の改訂に着手してきたが,今回は昭和22年版と違って,中等社会科学習指導要領を3巻にわかち,第1巻を「中等社会科とその指導法」とした。これは旧学習指導要領(社会科編Ⅱ,昭和22年度)の第一章序論を拡大したものである。
社会科の出発以来,社会科についていろいろな誤解もあったが,特に指導法に誤りが多かったように見受けられた。そこで社会科の授業をできるだけ正しい軌道に乗せるため,本書は指導法の説明に多くのページが費やされている。したがって,この本は学習指導要領というよりも「中等社会科指導法」の性格を多分に帯びたものである。
なお,第2巻は中学校第1学年から高等学校第1学年までの社会科,第3巻は高等学校の分化した社会科(日本史・世界史・人文地理・時事問題)とし,それぞれの参考単元を中心としたものが刊行されることになっている。
目 次
まえがき
第Ⅰ章 社会科とその目標社会科と社会科学
中等社会科の目標
第Ⅱ章 社会科の教育課程一般社会科と分化した社会科
単元組織
参考単元
社会科と道徳教育
社会科と他教科との関係
第Ⅲ章 社会科の指導と評価 指導の準備 単元の提出 計画の実行(種々な学習活動) 評価の意味 評価の観点と方法 各単元に共通した評価法
第Ⅳ章 単元を指導する際の注意事項 講義法の改善 読書活動 教科書の選択 報 告 面接と見学 分団(委員会)学習 生徒の個人差に応ずる指導 視聴覚教具の利用
第Ⅴ章 社会科の指導計画および指導法の地方への適応 社会科の教育課程の組織 地域社会の学習資料の利用 時事的できごとの利用