学 校 体 育 指 導 要 綱

 

昭和二十二年度

 

文 部 省

 

目  次

  は し が き

一 体育の目的

二 体育の目標

三 発育発達の特質と教材

(一)小学校低学年

1.発育発達の特質

2.運 動

3.衛 生

(二)小学校高学年

1.発育発達の特質

2.運 動

3.衛 生

(三)中学校

1.発育発達の特質

2.運 動

3.衛 生

(四)高等学校

1.発育発達の特質

2.運 動

3.衛 生

(五)大  学

1.発育発達の特質

2 運 動

3.衛 生

四 指導方針

五 体育の考査と測定

 

学 校 体 育 指 導 要 綱

 

は し が き

 わが国が,民主国家として新しく出発するにあたって,最も重要なことは国民の一人一人が,健全で有能な身体と,善良な公民としての社会的,道徳的性格を育成することである。

 体育はこの目的を達するために必要な技能や知識を修め,これを実践するのに最も具体的で実際的な機会を与えるものである。

 この点からみて,新時代の使命を担うべき青少年学徒を対象とする学校体育は,最も有効で基礎的な教科ということができる。従って学校体育指導者の責務は重大であるといわなければならない。

 本「指導要綱」は,この目的を果たすために指導者のよるべき基本的指針として多数の権威者や指導者により慎重審議の結果でき上ったものである。

 各学校体育指導者は,本書に基づいてその地方,その学校の実情に応じた適切な指導計画の作成と運営にあたられるとともに,更に研究と経験とによってこの指導書の改善,進歩に協力されるよう希望する。

 なお運用上の細部については,それぞれ権威者に依頼してくわしい解説書を近く発行する予定である。