第1節 小 学 部
第1款 盲学校,聾(ろう)学校及び肢(し)体不自由者又は病弱者を教育する養護学校
各教科の目標,各学年の目標及び内容並びに指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱いについては,小学校学習指導要領第2章に示すものに準ずるものとするが,指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱いに当たっては,児童の心身の障害の状態及び能力・適性等を十分考慮するとともに,特に次の事項に配慮するものとする。
2 聾(ろう)学校においては,児童の言語の発達及び聴覚活用の状況に応じて,言語の指導の方法に工夫を加えること。
3 肢体不自由者を教育する養護学校においては,児童の運動機能の状態等に応じて,指導内容を適切に選定するとともに,補助用具や補助手段の活用を図ること。
4 病弱者を教育する養護学校においては,児童の病弱の状態,授業時数の制約等の状況に応じて,指導内容を適切に精選するとともに,その指導方法に工夫を加えること。
第2款 精神薄弱者を教育する養護学校
第1 各教科の目標及び内容
〔生 活〕
1 目 標
(2) 健康で安全な生活をするよう心掛ける。
(3) 友達とつながりをもって仲良く遊ぶ。
(4) 身近な人と自分との関係を理解し,簡単な応対などをする。
(5) 家庭や学校における集団生活に参加し,簡単な役割を果たす。
(6) 日常生活で簡単な手伝いや仕事をする。
(7) 日常生活に関係の深い家庭,学校及び社会の簡単なきまりを理解する。
(8) 金銭の取扱いに慣れ,簡単な買物をする。
(9) 身近な自然の事物・現象に興味や関心をもち,その特徴や変化の様子を理解する。
(10) 家庭や社会の様子に興味や関心をもち,その働きを理解する。
(11) 日常生活と関係の深い公共の施設・機関に慣れ,また,それらを利用する。
1 目 標
(2) 文字に興味をもち,簡単な語句や文を読んだり書いたりする。
1 目 標
(2) 図形やその位置の違いに関心をもち,簡単な図形や図表が分かり,それらをかいたりする。
1 目 標
(2) 音楽に合わせて,簡単な動作や自由な身体表現をする。
(3) 打楽器や簡単な旋律楽器の初歩的な奏法に慣れ,それらを使って簡単な合奏をする。
(4) みんなと一緒に歌ったり,一人で歌ったりする。
1 目 標
(2) いろいろな材料や用具に親しみ,目的に合わせて使う。
(3) 自分や友達の作品を見て話し合ったり,自然や造形品などに関心をもったりする。
1 目 標
(2) 固定施設や器具・用具を使った遊び,表現遊び,水遊びなどの運動をする。
(3) きまりを守り,みんなで仲良く,安全に運動をする。
第2 指導計画の作成と各教科全体にわたる内容の取扱い
1 各教科の内容の全部若しくは一部を合わせ,又は各教科,道徳,特別活動及び養護・訓練の内容の全部若しくは一部を統合して指導計画を作成するに当たっては,個々の児童の実態に即して適切に工夫する。
2 指導計画の作成に当たっては,児童の精神発達の遅滞の状態や経験等を考慮しながら,実際に指導する事項を選定し,配列して,効果的な指導を行うことができるように配慮する。