第1款 目 標
外国語を理解し,外国語で表現する能力を養うとともに言語に対する関心を深め,外国の人々の生活やものの見方などについて理解を得させる.
第2款 各 科 目
第1 英 語 Ⅰ
1 目 標
2 内 容
ア 聞くこと,話すこと
次の事項について指導する.
(ア) 話題の中心をとらえて,必要な内容を聞き取ること.
(イ) 話そうとする事柄を整理して,大事なことを落とさないように話すこと.
(ウ) 相手の意向を聞き取って,的確に話すこと.
イ 読むこと
次の事項について指導する.
(ア) はっきりした発音で正しく音読すること.
(イ) 文の内容を考えながら音読したり黙読したりすること.
(ウ) 文の内容を理解して.内容が表現されるように音読すること.
(エ) 書かれていることの内容を全体としてまとめて読み取ること.
ウ 書くこと
次の事項について指導する.
(ア) 文を聞いて正しく書き取ること.
(イ) 書こうとする事柄を整理して,大事なことを落とさないように書くこと.
(ウ) 書かれていることの内容を読み取って,それについて書くこと.
ただし,ア及びウの言語活動は,前記の言語材料のうち,基本的なものを用いて行わせる.
なお,言語材料は,現代の標準的な英語によるものとする.
ア 文型
(ア) 主語十動詞十補語の文型のうち,動詞がbe動詞以外の動詞で補語が現在分詞である場合
(イ) 主語十動詞十目的語の文型のうち,目的語がif又はwhetherで始まる節である場合
(ウ) 主語十動詞十間接目的語十直接目的語の文型のうち,直接目的語がwhatなど+不定詞,whatなど及びthatで始まる節並びにif又はwhetherで始まる節である場合
(エ) 主語十動詞十目的語十補語の文型のうち,補語が形容詞,現在分詞及び原形不定詞である場合
(オ) その他の文型
It+beなど+〜+thatで始まる節など
イ 語及び連語
(ア) 中学校における学習の基礎の上に,400語から500語までの新語
(イ) 連語は基本的なものとする.
ウ 文法事項
(ア) 代名飼のうち,関係代名飼what
(イ) 副詞のうち,関係副詞when及びwhereの制限的用法
(ウ) 動詞の時制のうち.現在完了進行形及び過去完了形
(エ) 受け身のうち,未来形
(オ) 不定詞の副詞としての用法のうち,原因を表すもの
3 内容の取扱い
(2) 中学佼における基礎的学習事項を整理して,それらに一層慣れさせるようにする.
(3) 辞書の使い方を指導し,その使用の要領を得させるようにする.
(4) 実際の音声指導の補助として,発音表記を用いて指導することが望ましい.
第2 英 語 Ⅱ
1 目 標
2 内 容
ただし,ア及びウの言語活動は,前記の言語材料のうち,基本的なものを用いて行わせる.
なお,言語材料は,現代の標準的な英語によるものとする.
ア 文型
(ア) 主語十動詞十補語の文型のうち,動詞がbe動詞で補語がwhatなどで始まる節,thatで始まる節及びif又はwhetherで始まる節である場合
(イ) 主語十動詞十補語の文型のうち,動詞がbe動詞以外の動詞で,補語が過去分詞である場合
(ウ) 主語十動詞十目的語十補語の文型のうち,補語が過去分詞である場合
(エ) その他の文型
a 主語+seemなど+不定詞
b It+seemなど+thatで始まる節
イ 語及び連語
(ア) 第1の2の(2)のイの(ア)に示す新語の数に加えて,600語から700語までの新語
(イ) 連語は,基本的なものとする.
ウ 文法事項
(ア) 代名詞のうち,itが名詞用法の句及び節を指すもの
(イ) 代名詞のうち,前置詞+関係代名詞及び関係代名詞の非制限的用法
(ウ) 副詞のうち,関係副詞の非制限的用法
(エ) 動詞の時制のうち,未来進行形,過去完了進行形及び未来完了形
(オ) 仮定法の基本的な用法
(カ) 不定詞の副詞としての用法のうち,目的及び原因を表すもの以外のもの
(キ) 分詞構文の基本的な用法
3 内容の取扱い
第3 英 語 Ⅱ A
1 目 標
2 内 容
(ア) 話題の中心をとらえて,必要な内容を聞き取ること.
(イ) 話そうとする事柄を整理して,大事なことを落とさないように話すこと.
(ウ) 相手の意向を聞き取って,的確に話すこと.
なお,言語材料は,現代の標準的な英語によるものとする.
第4 英 語 Ⅱ B
1 目 標
2 内 容
(ア) はっきりした発音で正しく音読すること.
(イ) 文の内容を考えながら音読したり黙読したりすること.
(ウ) 文の内容を理解して,内容が表現されるように音読すること.
(エ) 書かれていることの内容を全体としてまとめて読み取ること.
ただし,語については,400語から700語の新語を加えることができる.
なお,言語材料は,現代の標準的な英語によるものとする.
3 内容の取扱い
第5 英 語 Ⅱ C
1 目 標
2 内 容
(ア) 文を聞いて正しく書き取ること.
(イ) 書こうとする事柄を整理して,大事なことを落とさないように書くこと.
(ウ) 書かれていることの内容を読み取って,それについて書くこと.
なお,言語材料は,現代の標準的な英語によるものとする.
第6 ドイツ語
1 目 標
2 内 容
ただし,ア及びウの言語活動は,前記の言語材料のうち,基本的なものを用いて行わせる.
なお,言語材料は,現代の標準的なドイツ語によるものとする.
ア 文
(ア) 叙述文,疑問文,命令文,願望文及び感嘆文
(イ) 主文,副文及び副文の諸形態
イ 語及び熟語
(ア) 1,400語から1,900語までの新語
(イ) 熟語は基本的なものとする.
ウ 文法事項
(ア) 冠詞の種類,変化及び用法
(イ) 名詞の種類,変化及び用法
(ウ) 代名詞の種類,変化及び用法
(エ) 形容詞の変化及び用法
(オ) 数詞の種類及び用法
(カ) 動詞の種類,変化.時称,不定詞,分詞,話法及び態
(キ) 前置詞の種類及び用法
(ク) 接統詞の種類及び用法
(ケ) 副詞の種類及び用法
(コ) 文の構成要素及び語順
3 内容の取扱い
(2) 中学校における基礎的学習事項を整理して,それらに一層慣れさせるようにする.
(3) 辞書の使い方を指導し,その使用の要領を得させるようにする.
(4) 実際の音声指導の補助として,国際音標文字を用いて指導することが望ましい.
(5) 内容の(2)のイの(ア)については,中学校学習指導要領第2章第9節第2のドイツ語に示すおよそ1,050語以外の運用度の高いものとする.
(6) ドイツ語を初めて履修させる場合には,上記2の内容のうちから,最も基本的なものを選択して指導するものとする.
第7 フランス語
1 目 標
2 内 容
ただし,ア及びウの言語活動は,前記の言語材料のうち,基本的なものを用いて行わせる.
なお,言語材料は,現代の標準的なフランス語によるものとする.
ア 文
(ア) 単文及び複文
(イ) 平叙文のうち,肯定形及び否定形
(ウ) 疑問文のうち,肯定形及び否定形
(エ) 命令文のうち,肯定形及び否定形
(オ) 感嘆文
イ 語及び熟語
(ア) 1,400語から1,900語までの新語
(イ) 熟語は基本的なものとする.
ウ 文法事項
(ア) 冠詞の種類,変形及び用法
(イ) 名詞の種類,性,数及び用法
(ウ) 代名詞の種類,性,数及び用法
(エ) 形容詞の種類,性,数,比較,位置及び用法
(オ) 動詞の種類,時法,活用,態,分詞,話法,助動詞などの用法
(カ) 副詞の種類,比較,位置及び用法
(キ) 前置詞の種類及び用法
(ク) 接続調の種類及び用法
(ケ) 間投詞の種類及び用法
(コ) 時制の一致
(サ) 倒置
(シ) 文の要素,語順及び一致
3 内容の取扱い
(2) 中学校における基礎的学習事項を整理して,それらに一層慣れさせるようにする.
(3) 辞書の引き方を指導し,その使用の要領を得させるようにする.
(4) 実際の音声指導の補助として,国際音標文字を用いて指導することが望ましい.
(5) 内容の(2)のイの(ア)については,中学校学習指導要領第2章第9節第2のフランス語に示すおよそ1,050語以外の運用度の高いものとする.
(6) フランス語を初めて履修させる場合には,上記2の内容のうちから最も基本的なものを選択して指導するものとする.
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする.
(2) 「英語ⅡA」,「英語ⅡB」及び「英語ⅡC」の各科目は,「英語Ⅱ」の履修と並行して選択履修させることが望ましいこと.
(3) 一つの外国語の科目に併せて,他の外国語の科目を第二の外国語として履修させる場合には,単位数を2単位にまで減ずることができるものとし,各科目の内容のうちから基本的なものを選択して指導するものとすること.
(2) 科目によっては,言語材料について,理解にとどめる事項と表現できる程度まで指導する事項とを適切に工夫すること。
(3) 題材は,その外国語を日常使用している人々をはじめ広く世界の人々の日常生活,風俗習慣,物語,地理,歴史などに関する物のうちから変化をもたせて選択するものとする。
なお,題材の形式は,説明文,対話文,物語形式,劇形式などとし,そのうちから選択するものとすること.
(4) 個人別,小集団別指導を生かし,また,視覚教材など有効に活用するなどして,生徒の能力・適正等に応じるように適切な工夫をすること。