第17節 美 術
第1款 目 標
美術の学習経験を通して,美的体験を豊かにし,創造的な表現と鑑賞の能力を高め,美術文化の発展に寄与する態度と能力を養う.
第2款 各 科 目
第1 美術概論
1 目 標
生活における造形美術の意義を理解させ,創造的な表現と鑑賞の能力を高める.
2 内 容
(1) 美術と生活 (2) 絵画と彫刻
(3) デザインと工芸
第2 美 術 史
1 目 標
美術の変遷の理解を通して,鑑賞の能力を高め,創造的な表現力の向上に役立たせるとともに,美術の意義や価値を理解させる.
2 内 容
(1) 日本美術史 (2) 東洋・西洋美術史
第3 素 描
1 目 標
造形表現の基本となる形体や空間を把握(はあく)し,的確な観察力や構成力を養うとともに,創造的な表現と鑑賞の能力を高める.
2 内 容
(1) 表現 (2) 作品の鑑賞
第4 基本造形
1 目 標
造形の基本となる諸要素について感覚を養い,創造的な構想と構成の能力を高める.
2 内 容
(1) 色彩,形体,材料 (2) 平面構成,立体構成
第5 絵 画
1 目 標
日本画,水彩画及び油絵の形式による表現を通して,創造的な表現と鑑賞の能力を高める.
2 内 容
(1) 日本画 (2) 水彩画
(3) 油絵
第6 版 画
1 目 標
版画の形式による表現を通して,創造的な表現と鑑賞の能力を高める.
2 内 容
(1) 版画の形式・方法の理解 (2) 表現
(3) 作品の鑑賞
第7 彫 塑
1 目 標
彫塑の表現を通して,立体による表現の能力を養うとともに,創造的な表現と鑑賞の能力を高める.
2 内 容
(1) 材料や用具の使用の理解 (2) 表現
(3) 作品の鑑賞
第8 ビジュアルデザイン
1 目 標
視覚的な伝達効果を主とするデザインの学習を通して,デザインについて理解を深めるとともに,デザインにおける計画と表示の能力を高める.
2 内 容
(1) デザインの基礎 (2) ビジュアルデザイン
第9 クラフトデザイン
1 目 標
技術性や生産性を主とするデザインの学習を通して,デザインについて理解を深めるとともに,デザインにおける計画と表示の能力を高める.
2 内 容
(1) デザインの基礎 (2) クラフトデザイン
(3) プロダクトデザイン
第10 図法・製図
1 目 標
製図に必要な基礎的な図法を理解させ,形体と図面の関係を明確にし,製図,読図の能力を高めるとともに,空間の認識,把握に役立つ能力を養う.
2 内 容
(1) 図法 (2) 製図の基礎
(3) 製図実習
第11 映 像
1 目 標
写真等の技術の学習を通して,映像による表現力を養い,映像による伝達の効果や,その造形美術としての意義を理解させる.
2 内 容
(1) 材料や用具の使用の理解・技術 (2) 計画,構成,編集
(3) 作品の鑑賞
第12 総合造形
1 目 標
協同の造形活動を通して,造形的な創造の能力を確かなものにし,責任感と実践的な態度を育てる.
2 内 容
(1) 展示計画,製作,展示 (2) 環境の造形
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 美術に関する学科における指導計画の作成に当たっては,原則として「美術概論」,「素描」及び「基本造形」が含まれるようにする.
2 「絵画」については,内容の(1),(2)及び(3)のうちいずれかを選択して扱ってよい.