第1款 目 標
事象を探究する過程を通して,自然科学及び数学における基本的な概念,原理・法則などについての系統的な理解を深め,科学的,数学的に考察し,処理する能力と態度を育てる.
第2款 各 科 目
第1 理数数学
1 目 標
(3) 関数 (4) 図形
(5) 常用対数 (6) 電子計算機
(2) 内容の(5)については,常用対数の意味と利用について理解させるとともに,それに必要な指数の拡張を取り扱うものとする.
(3) 内容の(6)については,使用する計算機の機能に応じてプログラムを作成し,実際に計算機にかけて結果が求められるようにする.
1 目 標
(3) 行列 (4) 空間図形
(3) 微分法とその応用 (4) 積分法とその応用
(3) 確率 (4) 確率分布
(5) 母集団と標本
(2) 内容のA,B及びCについては,第3節第3の「代数・幾何」,第4の「基礎解析」,第5の「微分・積分」及び第6の「確率・統計」の「2 内容」及び「3 内容の取扱い」を参照して取り扱うとともに,必要に応じてこれらの科目の内容を発展拡充させて扱うものとする.
(3) 内容のDについては,内容のA,B及びCの各事項を更に発展拡充させた課題を適宜設定し,指導に当たっては,講義,講読研究又は演習など適切な方法を用いるように配慮するものとする.
1 目 標
(3) 進化 (4) 自然界の平衡
(5) 人間と自然 (6) 課題研究
(2) 内容の(6)については,適当な「課題研究」を一つ以上取り上げ,基礎的な科学の方法の習得ができるように配慮し,「課題研究」に関する論文の作成についても扱うものとする.
1 目 標
(3) 電気と磁気 (4) 原子
(5) 課題研究
(2) 内容の(1)から(4)までについては,第4節第3の「物理」の「2 内容」及び「3 内容の取扱い」を参照して扱うものとする.内容の(3)では,電子工学的な実験も扱う.内容の(5)については、必要に応じて取り上げるものとする.
1 目 標
(3) 化学反応 (4) 物質の構造
(5) 課題研究
(2) 内容の(1)から(4)までについては,第4節第4の「化学」の「2 内容」及び「3 内容の取扱い」を参照して扱うものとする.内容の(3)では,有機化合物の合成も扱う.内容の(5)については,必要に応じて取り上げるものとする.
1 目 標
(3) 恒常性と調節 (4) 生物の集団
(5) 課題研究
(2) 内容の(1)から(4)までについては,第4節第5の「生物」の「2 内容」及び「3 内容の取扱い」を参照して扱うものとする.内容の(3)では,生体物質の特異性も扱う.内容の(5)については,必要に応じて取り上げるものとする.
1 目 標
(3) 宇宙の構成 (4) 課題研究
(2) 内容の(1)から(3)までについては,第4節第6の「地学」の「2 内容」及び「3 内容の取り扱いを参照して扱うものとする.内容の(2)では,気候の変動も扱う.内容の(4)については,必要に応じて取り上げるものとする.
1 理数に関する学科における指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする.
(2) 「理数理科」は第1学年で履修させるものとし,「理数物理」,「理数化学」,「理数生物」及び「理数地学」については,2科目以上を第2学年以降で履修させることを原則とすること.
(3) 第1章第3款の3の(3)により,「理数物理」,「理数化学」,「理数生物」及び「理数地学」の4科目を履修させ「理科Ⅰ」を履修させない場合は,これらの科目の内容に「理科Ⅰ」の内容の一部を付加して取り扱うものとすること.
(4) 理数の理科に関する各科目の「課題研究」については,全体で2以上を取り上げるものとすること.
(2) 観察,実験,野外調査などの指導に当たっては,特に事故防止について十分留意するとともに,使用薬品などの管理及び廃棄についても適切な措置をすること.