第10節 工 業
第1款 目 標
工業の各分野の基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,現代社会における工業の意義や役割を理解させるとともに,工業技術の諸問題を合理的に解決し,工業の発展を図る能力と態度を育てる.
第2款 各 科 目
第1 工業基礎
1 目 標
工業の各分野にわたる基礎的な技術を実験・実習によって体験させ,各分野における技術への興味・関心を高め,工業に関する広い視野を養い,工業技術の基礎的な諸問題について認識させる.
2 内 容
(1) 各種の材料の加工など形態の変化を伴う加工と操作
(2) 物質の精製など質の変化を伴う加工と操作
(3) 動力源としてのエネルギー及び動力の変換・伝達・計側
(4) 品質管理など管理と自動化
(5) 産業と職業
第2 実 習
1 目 標
各学科の専門科目に関する基礎的な技術を実際の作業を通して総合的に習得させ,応用と創造の能力及び望ましい態度を育てる,
2 内 容
各学科の専門科目の内容に関する実習及び総合実習
第3 製 図
1 目 標
製図通則及び各学科の専門分野の製図に関する基礎的な知識と技術を総合的に習得させ,製作図,設計図などを正しく読み,作成する能力を養う.
2 内 容
製図の基礎及び各学科の専門分野の製図・設計製図
第4 工業数理
1 目 標
工業の各分野における具体的な事象を,数理的,実際的に処理する基礎的な能力を養う.
2 内 容
(1) 工業の事象と数式
(2) 面積,体積,重量などの積算
(3) 量の単位や誤差など数値の取扱い
(4) 液体などの流れと圧力
(5) 構造物などの部材の設計に関する計算
(6) 時間とともに変化する事象のモデル
(7) 予測と計画に関する基礎的な手法
(8) 情報と制御に関する基礎的な計算技術
第5 機械工作
1 目 標
機械材料の加工性と各種の工作法を理解させ,合理的な工作法及び生産方法を企画し,実践する能力を養う.
2 内 容
(1) 機械工作の変遷 (2) 材料と加工性
(3) 各種の工作法 (4) 生産の管理
(5) 機械加工の能率化と生産方法
第6 機械設計
1 目 標
機械設計に関する基礎的な知識を習得させ,機械,器具などを合理的に設計する能力を養う.
2 内 容
(1) 機械と設計 (2) 機械に働く力
(3) 材料の強さ (4) 機械の要素と装置
(5) 機械・器具の設計
第7 原 動 機
1 目 標
原動機の構造及び機能をその基礎となる原理との関連において理解させ,原動機を有効に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) エネルギーの変換 (2) 流体機械
(3) 熱機関 (4) 原動機の応用
第8 計測・制御
1 目 標
計測・制御に関する基礎的な知識と技術を習得させ,各種の測定を行う能力及び自動化機器を有効に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 計測の基礎 (2) 計測機器
(3) 工業量の測定 (4) 制御
第9 機械材料
1 目 標
機械工業に用いられる主な材料の製造法,組成,性質などを理解させ,材料を合理的,経済的に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 金属と合金 (2) 鉄とその合金
(3) 非鉄合金 (4) 非金属材料
第10 自動車工学
1 目 標
自動車の構造及び機能をその基礎となる原理との関連において理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 人と自動車 (2) 原理
(3) 構造 (4) 自動車と電気
第11 自動車整備
1 目 標
自動車の整備,試験及び法規に関する知識と技術を習得させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 工作 (2) 整備と試験
(3) 整備工場 (4) 自動車と法規
第12 造船工学
1 目 標
造船に関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 海と船 (2) 船の原理
(3) 船の構造 (4) 船の設備
(5) 船の計画と建造 (6) 船の保守
第13 電気基礎
1 目 標
電気に関する技術の基礎を理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 直流回路 (2) 磁気と静電気
(3) 交流回路 (4) 電気計測
(5) 各種の波形 (6) 半導体素子と回路
第14 電気技術Ⅰ
1 目 標
電力に関する技術の基礎を理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 直流機器 (2) 交流機器
(3) 発電,送電 (4) 配電,屋内配線
(5) 電気材料 (6) 関係法規
第15 電気技術Ⅱ
1 目 標
電子技術,電気応用,情報処理などの大要を理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 電子計測の基礎 (2) 基本的な電子機器
(3) 電気応用 (4) 制御と情報処理
第16 電子技術Ⅰ
1 目 標
電子工学に関する技術の基礎を理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 電子回路の素子 (2) 電子回路の基礎
(3) 各種の電子回路 (4) 電子計測
(5) 各種の制御
第17 電子技術Ⅱ
1 目 標
音響機器,電気通信,情報技術などの大要を理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 音響機器 (2) 電気通信の基礎
(3) 画像通信 (4) 情報技術の基礎
第18 自動制御
1 目 標
自動制御に関する技術の基礎を理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) シーケンス制御 (2) フィードバックク制御
(3) 制御用機器 (4) 計算機制御
第19 情報技術Ⅰ
1 目 標
電子計算機のプログラミングに関する技術の基礎を理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) プログラミングの基礎 (2) 複雑なプログラム
(3) ファイル処理 (4) オペレーティングシステム
第20 情報技術Ⅱ
1 目 標
電子計算機に関する技術の基礎,電気通信,制御などの大要を理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 電子計算機の技術の基礎 (2) データ通信の基礎
(3) 制御技術の基礎 (4) 保守技術
第21 情報技術Ⅲ
1 目 標
プログラム設計上の基礎的な知識と技術を習得させ,これをソフトウェアの開発に応用する能力を養う.
2 内 容
(1) プログラム設計の技法 (2) デバッギングの技法
(3) ソフトウェアの概要
第22 システム技術
1 目 標
システムに関する技術の基礎を理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) システムの構造 (2) システムの分析
(3) システムの設計 (4) モデルとシミュレーション
第23 工業計測Ⅰ
1 目 標
工業計測に関する技術の基礎をその原理との関連において理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 機械の要素 (2) 基礎となる力学
(3) 材料の力学 (4) 流動
(5) 計測の基礎 (6) 諸量の測定と生産の管理
第24 工業計測Ⅱ
1 目 標
計装工事,施工,電子技術,制御などの大要を理解させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 電気工事 (2) 計装用材料
(3) 計装施工 (4) 電子回路素子
(5) 回路技術 (6) 各種制御の基礎
第25 建築構造
1 目 標
建物に働く種々の力,各種の建築材料の特性などを理解させるとともに,建築物の構造法を習得させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 建築構造の概要 (2) 建物に働く種々の力
(3) 建築材料 (4) 各種の構造
第26 建築施工
1 目 標
建築施工の概要を理解させるとともに,建築工事に関する基礎的な技術を習得させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 建築施工の概要 (2) 地盤調査と測量
(3) 各種工事の施工方法 (4) 工事用機械と電気設備
(5) 建築業務
第27 建築設計
1 目 標
建築設計に関する基礎的な知識と技術を習得させ,建築物を意匠的に設計し,構造を合理的に設計する能力を養う.
2 内 容
(1) 空間の構成 (2) 各部材に関する力学
(3) 不静定構造の考え方 (4) 各種の構造設計
第28 建築計画
1 目 標
建築計画における基礎的な要素を理解させ,建築物を合理的に計画する能力を養う.
2 内 容
(1) 建築計画の概要 (2) 建築物の形態と色彩
(3) 建築計画の方法 (4) 建築物の内外の環境
第29 設備施工
1 目 標
設備の施工に関する基礎的な知識と技術を習得させ,合理的に設備を施工する能力を養う.
2 内 容
(1) 設備機材 (2) 空気調和設備の施工
(3) 衛生設備の施工 (4) 電気設備の施工
(5) 防災設備の施工 (6) 積算と施工管理
(7) 保守管理 (8) 関係法規
第30 空気調和設備
1 目 標
空気調和設備に関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 空気調和の基礎 (2) 空気調和機器
(3) 空気調和の方式 (4) 直接騒暖房装置
(5) 空気調和装置 (6) 空気調和の設計
第31 衛生・防災設備
1 目 標
衛生・防災設備に関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 給水・給湯設備 (2) 排水通気設備と衛生器具
(3) し尿浄化施設 (4) 防災設備
第32 設備計画
1 目 標
流体,熱などの諸現象に関する基礎的な知識を習得させ,合理的に設備を計画する能力を養う.
2 内 容
(1) 住環境 (2) 流体,熱などに関する力学の基礎
(3) 関連する建築構造 (4) 各設備の計画
(5) 関係法規
第33 測量
1 目 標
各種測量の基礎的な知識と技術を習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 測量の基礎 (2) 平面の測量
(3) 高低の測量 (4) 地形図
(5) 写真測量
第34 土木施工
1 目 標
土木施工に関する基礎的な知識と技術を原理との関連において習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 土木材料 (2) 施工方法
(3) 工事用機械と電気設備 (4) 工事の積算と運営管理
第35 土木設計
1 目 標
土木構造物の設計に関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 土木構造物と力 (2) 静定構造の計算
(3) 材料の強さと部材の設計 (4) 鋼構造・コンクリート構造の設計
(5) 不静定構造の考え方
第36 水理・土質
1 目 標
土と水に関する工学の基礎的な知識と技術を習得させ,構造物の設計や施工に応用する能力を養う.
2 内 容
(1) 静水及び流水の性質 (2) 土圧などの土の性質
(3) 水を含む土の性質
第37 土木計画
1 目 標
土木計画に関する基礎的な知識を習得させ,自然環境との調和を図る土木事業計画の基本的な考え方を理解させる.
2 内 容
(1) 国土の開発と保全 (2) 治水と利水
(3) 都市と交通 (4) 土木事業計画の考え方
第38 地質工学
1 目 標
地質工学に関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを建設基礎工事,地下資源開発などの分野において活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 地質一般 (2) 土及び岩盤
(3) 地質の調査 (4) 防災
(5) 地盤処理と基礎工法 (6) 地下資源開発
第39 工業化学
1 目 標
工業化学に関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 化学工業の概要 (2) 物質
(3) 元素と無機化合物 (4) 化学平衡と反応速度
(5) 有機化合物 (6) 放射性物質と原子エネルギー
(7) 化学工業の資源 (8) 化学工業のプロセス
(9) 環境の保全
第40 化学工学
1 目 標
化学工学に関する基礎的な知識と技術を習得させ,化学プラントなどにおいて実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 物質収支とエネルギー収支 (2) 単位操作と装置
(3) 反応装置 (4) 計測と制御
(5) 化学プラント
第41 設備・管理
1 目 標
化学工業における設備,材料及び運営管理に関する知識を総合的に習得させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 材料 (2) 機械・電気設備
(3) 運営管理 (4) 安全と資格
(5) 環境保全設備
第42 化学工業安全
1 目 標
化学工業における災害防止に関する基礎的な技術を習得させ,災害防止を適切に行う能力を養う.
2 内 容
(1) 産業災害と災害防止対策 (2) 危険物質の取扱い
(3) 有害物質の取扱い (4) プロセス及びプラントの安全
(5) 関係法規と資格
第43 化学工業
1 目 標
化学及び化学工業の特定分野についての理解を深め,それぞれの分野の業務に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 分析化学 (2) 発酵化学
(3) 高分子化学 (4) 放射化学
(5) 電気化学 (6) 写真化学
(7) 燃料 (8) 食品
(9) 紙,パルプ (10) 色材,塗料
(11) 医薬,農薬 (12) 香粧品
第44 環境技術Ⅰ
1 目 標
環境工学の基礎を理解させ,環境保全に関する調査,管理などに応用する能力を養う.
2 内 容
(1) 環境工学の概要 (2) 水質汚濁,大気汚染などの防止
(3) 調査,管理
第45 環境技術Ⅱ
1 目 標
環境保全に関する基礎的な技術を習得させ,実際の調査・試験,保全施設の運用,施工,設計などに応用する能力を養う.
2 内 容
(1) 廃棄物とその処理 (2) 環境保全施設
(3) 廃棄物の再利用
第46 金属製錬
1 目 標
金属の製錬反応及び操作の基礎を理解させ,金属の製錬に応用する能力を養う.
2 内 容
(1) 金属製錬の変遷 (2) 鉱石の予備処理
(3) 金属製錬の基礎 (4) 炉,燃料
(5) 製銑,製鋼 (6) 非鉄金属製錬
(7) 生産の管理
第47 金属材料
1 目 標
金属及び合金の組織,性質及び用途について理解させ,金属材料の選択及び改良に必要な能力を養う.
2 内 容
(1) 金属の結晶と構造 (2) 合金の組織と状態図
(3) 金属材料の性質と試験 (4) 鋼と鋳鉄
(5) 非鉄金属材料とその合金 (6) 特殊材料
第48 金属加工
1 目 標
金属の加工方法を理解させ,合理的な加工方法及び生産方法を企画し,実践する能力を養う.
2 内 容
(1) 金属加工の変遷 (2) 各種の加工方法
(3) 金属加工の自動化 (4) 生産の管理
第49 窯業技術Ⅰ
1 目 標
窯業原料及び窯業材料に関する知識と技術を習得させ,これを製品の製造と品質の改良に応用する能力を養う.
2 内 容
(1) 窯業原料 (2) セラミック化学の基礎
(3) 結晶質材料 (4) ガラス質材料
第50 窯業技術Ⅱ
1 目 標
製造工程における各単位操作及び計測に関する基礎的な技術を習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 原料処理,成形 (2) 加熱処理
(3) 窯炉 (4) 窯業計測
第51 窯業
1 目 標
窯業に関する特定分野の技術を,それぞれ総合的に習得させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 陶器,磁器 (2) ガラス,ほうろう
(3) 耐火物 (4) セメント
(5) 新しいセラミックス
第52 繊維・繊維製品
1 目 標
繊維及び繊維製品に関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを生産,流通などの分野において活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 高分子化学の基礎 (2) 繊維
(3) 糸 (4) 布類
(5) 繊維二次製品 (6) 繊維製品と試験法
第53 繊維製品製造
1 目 標
繊維製品の製造技術及び製造に使用する機械設備に関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 糸の製造と製造機械 (2) 布類の製造と製造機械
(3) 繊維二次製品の製造と製造機械 (4) 繊維製品の染色加工
(5) 製造工程の管理
第54 繊維・染色デザイン
1 目 標
繊維製品の設計に必要なデザインに関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 色とデザインの基礎 (2) 織物・編物のデザイン
(3) 染色工芸デザイン (4) 服飾のデザイン
(5) 室内装飾のデザイン (6) 繊維製品の設計
第55 色染化学
1 目 標
染色仕上加工及び着色加工に関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 染色,着色の基礎化学 (2) 加工材料,資材の化学
(3) 染色仕上加工 (4) 着色成形加工
(5) 表面処理 (6) 色混合,色合わせ,色彩管理
第56 インテリア装備
1 目 標
室内を構成する諸要素の構造を理解させ,室内の装備及び施工に応用する能力を養う.
2 内 容
(1) 建築構造の概要 (2) 構造の力学
(3) 建築設備 (4) インテリアの構造
(5) インテリアの施工 (6) インテリアの工業化
(7) インテリア材料
第57 インテリア計画
1 目 標
室内環境の構成に関する基礎的な知識を習得させ,使用目的にふさわしい室空間を計画する能力を養う.
2 内 容
(1) 条件の設定 (2) インテリアの環境条件
(3) 人間工学 (4) 寸法及び規模
(5) インテリア要素 (6) 室空間の計画
第58 家具生産
1 目 標
家具に関する基礎的な知識と製作技術を習得させ,これを実際の生産に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 家具・達具の構造 (2) 加工技術
(3) 木工機械 (4) 接着
(5) 塗装 (6) 生産の管理
第59 木材工芸
1 目 標
木材を主材料とする工芸品を伝統工芸との関連において理解させ,加工・仕上の技術を習得させるとともに創造と鑑賞の能力を養う.
2 内 容
(1) 伝統工芸 (2) 材料
(3) 加工技術 (4) 塗装・仕上
第60 デザイン史
1 目 標
造形とデザインの歴史を技術と文化との関連において理解させ,創造と鑑賞の能力を養う.
2 内 容
(1) 日本のデザイン (2) 西洋のデザイン
(3) 現代のデザイン
第61 デザイン技術
1 目 標
各分野のデザインに関する知識と技術を習得させ,応用と創造の能力を養う.
2 内 容
(1) デザインの基礎 (2) ビジュアルデザイン
(3) プロダクトデザイン (4) 環境構成デザイン
(5) デザイン企画 (6) クラフトデザイン
第62 デザイン材料
1 目 標
デザインに必要な材料及び加工に関する知識を習得させ,使用目的に応じて適切な材料を選択する能力を養う.
2 内 容
(1) 無機材料 (2) 有機材料
(3) 材料の選択
第63 工業経営
1 目 標
工場の運営及び生産の管理に関する基礎的な知識を習得させ,実際に活用する能力を養う.
2 内 容
(1) 企業の組織と運営 (2) 生産の計画
(3) 工程の管理 (4) 品質の管理
(5) 安全の管理 (6) 人事の管理
(7) 原価計算 (8) 営業
第64 工業英語
1 目 標
工業の各分野における生産,営業,管理などの業務に必要な技術英語に関する基礎的な知識を習得させ,実務に活用する能力を養う.
2 内 容
各学科の専門分野に必要な技術英語に関する文書の読解及び作成並びに基礎会話.
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 工業に関する学科においては,原則として工業に関する科目に充てる総授業時数の10分の5以上を実験・実習に充てるものとする.
2 各科目の内容については,必要以上に高度なものを取り扱うことを避け,また,学習の効果を高めるため,「実習」や「製図」との関連を一層密にして取り扱うものとする.
3 生徒の実態を考慮し,学習を容易にするため特別な配慮が必要な場合には,「工業基礎」,「実習」又は「製図」に可能な限り多くの単位数を配当し,これら以外の科目についてもできるだけその内容を「実習」の中で指導することなどにより,基礎的・基本的な内容が確実に身につくよう配慮するものとする.
4 実験・実習を行うに当たっては,施設・設備の安全管理に注意するとともに,危害予防の指導を徹底し,安全と衛生に十分配慮するものとする.
5 「実習」及び「製図」については,それぞれ科目名に各学科の名称を冠し,例えば「機械実習」,「機械製図」などとして取り扱うことができるものとする.
6 「工業基礎」については,次のように取り扱うものとする.
(1) 原則として,工業に関する各学科の主として第1学年において履修させるものとする.
(2) 各内容は,それぞれ分離独立させて取り扱うことなく,これらをなるべく多く包含している実習課題を設定し,総合的な学習ができるように取り扱うものとする.
(3) 生徒が無理なくそれぞれの専門分野に関する各科目の学習に進むことができるように,各学科の特色も勘案して効果的な指導計画を立てるものとする.
(4) 内容の(5)は,(1)から(4)までの各内容の指導に際して適切に取り扱うものとする.
7 「工業数理」については,次のように取り扱うものとする.
8 「原動機」については,エネルギーの工業人の利用及び省エネルギーについて,特に留意して取り扱うものとする.
9 「自動車整備」については,自動車の保安及び環境の保全について指導するのに適切な題材を選定して取り扱うものとする.
10 「情報技術Ⅰ」等情報技術に関する科目については,電子計算機による実習を効果的に組み入れて取り扱うものとする。
11 「化学工業」及び「窯業」については,地域や学校の実態などを考慮して適切な内容を選択し,重点的に取り扱うものとする.
12 化学工業,金属工業,窯業,繊維等に関する「実習」については,排気,廃液などの処理について十分留意するとともに,必要に応じて指導計画に適切に組み入れて取り扱うものとする.
13 普通科において工業に関する科目を履修させる場合には,地域や学校の実態,生徒の進路・適性や興味・関心等を考慮し,「工業基礎」,「製図」,「情報技術Ⅰ」等の科目のうちから適切なものを履修させることが望ましい.