第1 目 標
表現及び鑑賞の活動を通して,音楽性を培うとともに,音楽を愛好する心情を育て,豊かな情操を養う。
第2 各学年の目標及び内容
(1) 音楽の美しさを感じ取らせるとともに,音楽についての興味や関心をもたせる。
(2) リズムの聴取や表現に重点を置いて,表現及び鑑賞の能力を養う。
(3) 音楽経験を生かして,生活を明るく楽しいものにする態度と習慣を育てる。
2 内 容
A 表 現
ア 範唱や範奏を聴いて歌うこと。
イ リズムフレーズの拍の流れを感じ取って,演奏したり,身体表現をしたりすること。
ウ 曲想を感じ取り,また,歌詞の表す情景を想像して表現すること。
エ 自分の歌声を聴きながら歌うこと。
オ ハーモニカ及び打楽器に親しみ,簡単なリズムや旋律を工夫して表現すること。
カ リズム遊びやふし遊びをし,即興的にリズムや旋律を工夫して表現すること。
キ 伴奏の響きを聴いて歌うこと。また,互いに歌声や楽器の音を聴き合って演奏すること。
(2) 教材は,次に示すものを取り扱う。
ア 歌唱教材は,ウの共通教材3曲を含めて,単音の曲を年間16曲程度。
イ 器楽の合奏教材は,既習の歌唱教材を中心とし,主旋律に打楽器の簡単なリズム伴奏を加えたものを年間3曲程度。
ウ 共通教材
「うみ」 (文部省唱歌)
「ひらいたひらいた」 (わらべうた)
「日のまる」 (文部省唱歌)
ア 旋律を口ずさんだり,身体反応をしたりしながら聴くこと。
イ リズム,旋律及び速さの特徴に気を付けて聴くこと。
ウ 主な旋律に気を付けて聴くこと。
エ いろいろな楽器の音色に気を付けて聴くこと。
(2) 教材は,ウの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度取り扱う。
ア 舞曲を含めたいろいろな種類の声楽曲や器楽曲
イ いろいろな演奏形態による声楽曲や器楽曲
ウ 共通教材
「ガボット」 ゴセック作曲
「おもちゃの兵隊」 イェッセル作曲
「おどる子ねこ」 アンダソン作曲
(1) 音楽の美しさを感じ取らせるとともに,音楽についての興味や関心をもたせる。
(2) リズムの聴取や表現に重点を置いて,表現及び鑑賞の能力を養う。
(3) 音楽経験を生かして,生活を明るく楽しいものにする態度と習慣を育てる。
2 内 容
A 表 現
ア 範唱や範奏を聴いて歌うこと。
イ リズムフレーズの拍の流れを感じ取って,演奏したり,身体表現をしたりすること。
ウ 曲想を感じ取り,また,歌詞の表す情景を想橡して表現すること。
エ 歌声及び発音に気を付けて歌うこと。
オ ハーモニカ及び打楽器を演奏し,また,オルガンに親しむこと。
カ リズム問答やふし問答をし,即興的にリズムや旋律を工夫して表現すること。
キ 伴奏の響きを聴いて歌うこと。また,互いに歌声や楽器の音を聴き合って演奏すること。
ク 次の音符,休符及び記号を理解して表現すること。
(2) 教材は,次に示すものを取り扱う。
ア 歌唱教材は,ウの共通教材3曲を含めて,単音の曲,輪唱曲及び簡単な二部合唱曲を合わせて年間16曲程度。
イ 器楽の合奏教材は,既習の歌唱教材を中心とし,主旋律に打楽器のリズムを加えたもの又は主旋律に簡単な副次的な旋律を組み合わせたものを年間3曲程度。
ウ 共通教材
「春がきた」 (文部省唱歌)
「夕やけこやけ」 中村雨紅(なかむらうこう)作詞,草川信作曲
「かくれんぼ」 下総院一(しもふさかんいち)作曲
ア 旋律を口ずさんだり,身体反応をしたりしながら聴くこと。
イ リズム,旋律及び速さの特徴に気を付けて聴くこと。
ウ 主な旋律に気を付けて聴くこと。
エ いろいろな楽器の音色の特徴を感じ取って聴くこと。
(2) 教材は,ウの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度取り扱う。
ア 舞曲を含めたいろいろな種類の声楽曲や器楽曲
イ いろいろな演奏形態による声楽曲や器楽曲
ウ 共通教材
「かっこうワルツ」 ヨナーソン作曲
「トルコ行進曲」 ベートーベン作曲
「メヌエット」(歌劇「アルチーナ」から) ヘンデル作曲
(1) 音楽の美しさを感じ取らせるとともに,音楽活動をしようとする意欲を育てる。
(2) 旋律の聴取や表現に重点を置いて,表現及び鑑賞の能力を養う。
(3) 音楽経験を生かして,生活を明るく楽しいものにする態度と習慣を育てる。
2 内 容
A 表 現
ア 範唱や範奏を聴いて歌うこと。また,ハ長調の旋律を視唱したり視奏したりすること。
イ リズムフレーズの拍の流れを感じ取って,演奏したり,身体表現をしたりすること。
ウ 曲想を感じ取り,また,歌詞の内容を理解して演奏の仕方を工夫すること。
エ 歌声及び発音に気を付けて歌うこと。
オ オルガン及び打楽器を演奏し,また,笛に親しむこと。
カ 言葉の抑揚に合わせて,即興的に短い旋律を工夫して表現すること。
キ 音の重なりを感じ取って合唱や合奏をすること。
ク 次の音符,記号などを理解して表現すること。
五線と加線の線及び間の名称
(2) 教材は,次に示すものを取り扱う。
ア 歌唱教材は,ウの共通教材3曲を含めて,単音の曲,輪唱曲及び簡単な二部合唱曲を合わせて年間15曲程度。
イ 器楽の合奏教材は,既習の歌唱教材を中心とし、主旋律に副次的な旋律若しくは和音を組み合わせたもの又はこれらに打楽器のリズムを加えた重奏及び合奏の曲を年間3曲程度。
ウ 共通教材
「春の小川」 (文部省唱歌)
「うさぎ」 (日本古謡)
「ふじ山」 (文部省唱歌)
ア 旋律を口ずさんだり,身体反応をしたりしながら聴くこと。
イ 楽曲を特徴付けている音楽の要素に気を付けて聴くこと。
ウ 主な旋律とその反復及び変化に気を付けて聴くこと。
エ バイオリン,トランペット,フルート及び縦笛の音色に親しむこと。
(2) 教材は,ウの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度取り扱う。
ア 舞曲を含めたいういろな種類の声楽曲や器楽曲
イ 独奏及び合奏を含めたいろいろな演奏形態による声楽曲や器楽曲
ウ 共通教材
歌劇「軽騎兵」序曲 スッペ作曲
「メヌエット」ト長調 べートーベン作曲
「ポロネーズ」(管弦楽組曲」第2番ロ短調から) バッハ作曲
(1) 音楽の美しさを感じ取らせるとともに,音楽活動をしようとする意欲を育てる。
(2) 旋律の聴取や表現に重点を置いて,表現及び鑑賞の能力を養う。
(3) 音楽経験を生かして,生活を明るく潤いのあるものにする態度と習慣を育てる。
2 内 容
A 表 現
ア 範唱や範奏を聴いて歌うこと。また,ハ長調及びイ短調の旋律を視唱したり視奏したりすること。
イ リズムフレーズの拍の流れを感じ取って,演奏したり,身体表現をしたりすること。
ウ 曲想を感じ取り,また,歌詞の内容を理解して演奏の仕方を工夫すること。
エ 呼吸の仕方に気を付けて頭声的発声で歌うこと。
オ 音色に気を付けて旋律楽器及び打楽器を演奏すること。
カ 言葉の抑楊に合わせて,即興的に短い旋律を工夫して表現すること。
キ 音の重なりを感じ取って合唱や合奏をすること。
ク 次の音符,休符及び記号を理解して表現すること。
(スタッカート)
(2) 教材は,次に示すものを取り扱う。
ア 歌唱教材は,ウの共通教材3曲を含めて,単音の曲,輪唱曲及ひ二部合唱曲を合わせて年間15曲程度。
イ 器楽の合奏教材は,既習の歌唱教材を中心とし,主旋律に副次的な旋律若しくは和音を組み合わせたもの又はこれらに打楽器のリズムを加えた重奏及び合奏の曲を年間3曲程度。
ウ 共通教材
「さくらさくら」 (日本古謡)
「もみじ」 (文部省唱歌)
「とんび」 葛原■(くずはらしげる)作詞 梁田貞(やなだただし)作曲
ア 旋律を口ずさんだり,身体反応をしたりしながら聴くこと。
イ 楽曲を特徴付けている音楽の要素に気を付けて聴くこと。
ウ 主な旋律とその反復及び変化に気を付けて聴くこと。
エ チェロ,ホルン,クラリネット及びオーボエの音色に親しむこと。
(2) 教材は,ウの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度取り扱う。
ア 行進曲を含めたいろいろな種類の声楽曲や器楽曲
イ 吹奏楽を含めたいろいろな演奏形態による声楽曲や器楽曲
ウ 共通教材
「白鳥」 サン・サーンス作曲
ホルン協奏曲 第1番ニ長調K.412第1楽章 モーツァルト作曲
「ガボット」 ラモー作曲
(1) 音楽の美しさを感じ取らせるとともに,進んで音楽活動をしようとする意欲を育てる。
(2) 合唱,合奏及び鑑賞の活動を通し,和声の美しさを感じ取らせることに重点を置いて,表現及び鑑賞の能力を養う。
(3) 音楽経験を生かして,生活を明るく潤いのあるものにする態度と習慣を育てる。
2 内 容
A 表 現
ア 範唱や範奏を聴いて歌うこと。また,へ長調の旋律を視唱したり視奏したりすること。
イ リズムフレーズの拍の流れを感じ取り,リズムや速度の変化に応じて,演奏したり,身体表現をしたりすること。
ウ 曲想を味わい,また,歌詞の内容を理解して演奏の仕方を工夫すること。
エ 呼吸の仕方に気を付けて響きのある頭声的発声で歌うこと。
オ 音色に気を付けて旋律楽器及び打楽器を演奏すること。
カ 言葉の抑楊に合わせて,即興的に旋律を工夫して表現すること。
キ 和声の響きを味わって合唱や合奏をすること。
ク 次の音符及び記号を理解して表現すること。
(2) 教材は,次に示すものを取り扱う。
ア 歌唱教材は,ウの共通教材3曲を含めて,単音の曲,輪唱曲,二部合唱曲及び簡単な二部合唱曲を合わせて年間11曲程度。
イ 器楽の合奏教材は,主旋律に和音若しくは副次的な旋律を組み合わせたもの又はこれらに打楽器の吸ズムを加えた重奏及び合奏の曲を年間3曲程度。
ウ 共通教材
「子もり歌」 (日本古謡)
「冬げしき」 (文部省唱歌)
「スキーの歌」 (文部省唱歌)
ア 音楽の美しさを全体的に味わって聴くこと。
イ 楽曲を特徴付けている音楽の要素と曲想とのかかわりに気を付けて聴くこと。
ウ 主な旋律とその反復,変化及び対照並びに全体の構成に気を付けて聴くこと。
エ オーケストラの楽器のそれぞれの音色及び人の声の特徴を感じ取り,それらの組合せによる響きを味わって聴くこと。
(2) 教材は,ウの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度取り扱う。
ア 序曲及びそれぞれの郷土の音楽を含めたいろいろな種類の声楽曲や器楽曲
イ オーケストラ並びに独唱及び合唱を含めたいろいろな演奏形態による声楽曲や器楽曲
ウ 共通教材
歌劇「ウィリアム・テル」序曲 ロッシーニ作曲
ピアノ五重奏曲「ます」第4楽章 シューべルト作曲
歌曲「花」,「荒城の月」又は「箱根八里」のうち1曲 滝廉太郎作曲
(1) 音楽の美しさを感じ取らせるとともに,進んで音楽活動をしようとする意欲を育てる。
(2) 合唱,合奏及び鑑賞の活動を通し,和声の美しさを感じ取らせることに重点を置いて,表現及び鑑賞の能力を養う。
(3) 音楽経験を生かして,生活を明るく潤いのあるものにする態度と習慣を育てる。
2 内 容
A 表 現
ア 範唱や範奏を聴いて歌うこと。また,へ長調及びニ短調の旋律を視唱したり視奏したりすること。
イ リズムフレーズの拍の流れを感じ取り,リズムや速度の変化に応じて,演奏したり,身体表現をしたりすること。
ウ 曲想を味わい,また,歌詞の内容を理解して演奏の仕方を工夫すること。
エ 呼吸の仕方に気を付けて響きのある頭声的発声で歌うこと。
オ 音色に気を付けて旋律楽器及び打楽器を演奏すること。
カ 言葉の抑揚に合わせて,即興的に旋律を工夫して表現すること。
キ 和声の響きを味わって合唱や合奏をすること。
ク 次の記号を理解して表現すること。
(2) 教材は,次に示すものを取り扱う。
ア 歌唱教材は,ウの共通教材3曲を含めて,単音の曲,輪唱曲,二部合唱曲及び三部合唱曲を合わせて年間11曲程度。
イ 器楽の合奏教材は,主旋律に和音若しくは副次的な旋律を組み合わせたもの又はこれらに打楽器のリズムを加えた重奏及び合奏の曲を年間3曲程度。
ウ 共通教材
「おぼろ月夜」 (文部省唱歌)
「かりがわたる」 (文部省唱歌)下総皖一(しもふさかんいち)編曲
「ふるさと」 (文部省唱歌)
ア 音楽の美しさを全体的に味わって聴くこと。
イ 楽曲を特徴付けている音楽の要素と曲想とのかかわりに気を付けて聴くこと。
ウ 主な旋律とその反復,変化及び対照並びに全体の構成に気を付けて聴くこと。
エ オーケストラの楽器のそれぞれの音色及び人の声の特徴を感じ取り,それらの組合せによる響きを味わって聴くこと。
(2) 教材は,ウの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度取り扱う。
ア 組曲及び歌曲並びに筆(そう)及び尺八の音楽を含めたいろいろな種類の声楽曲や器楽曲
イ 重唱及び重奏を含めたいろいうな演奏形態による声楽曲や器楽曲
ウ 共通教材
「春の海」 宮城道雄(みやぎみちお)作曲
組曲「ペール・ギュント」第1 グリーグ作曲
歌曲「この道」,「赤とんぼ」又は「待ちぼうけ」のうち1曲 山田耕作(やまだこうさく)作曲
第3 指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱い
1 国歌「君が代」は,各学年を通じ,児童の発達段階に即して指導するものとする。
2 各学年の歌唱の指導における聴唱の取扱いについては,歌詞唱のほかに適宜階名唱を加え,階名模唱や階名暗唱に親しませるように配慮するものとする。
3 各学年の歌唱の指導において階名唱を取り扱う場合には,移動ド唱法を原則とする。
4 和音及び和声の取扱いについては,合唱や合奏の活動を通して和音の表情を感じ取らせるように配慮し,長調及び短調の曲においてはⅠ,Ⅳ,Ⅴ及びⅤ7を中心に指導するものとする。
5 歌唱共通教材のうちのわらべうたや日本古謡の指導に当たっては,それらの教材と関連して,それぞれの地方に伝承されているわらべうたなどを適宜取り上げるように配慮する必要がある。
6 各学年の内容のAの(1)で示す楽器の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 第1学年及び第2学年のハーモニカ並びに第2学年のオルガンについては,学校の実情に応じて,他の同種の楽器に代替することができること。
(2) 各学年で取り扱う打楽器は,木琴及び鉄琴を含めて,演奏の効果や児童の能力を考慮して選択すること。
(3) 第4学年,第5学年及び第6学年で取り扱う旋律楽器は,第1学年,第2学年及び第3学年で取り扱った楽器を含めて,鍵盤(けんばん)楽器,電子楽器などの中から演奏の効果や児童の能力を考慮して選択すること。また,管楽器,弦楽器などは,学校の実情に応じて取り扱うこと。