第2章 各 教 科
第1節 国 語
第1 目 標
国語を正確に理解し表現する能力を養うとともに,国語に対する関心を深め,言語感覚を養い,国語を尊重する態度を育てる。
第2 各学年の目標及び内容
1 目 標
(1) 経験した事,身近な事柄などについて,簡単な文章を書いたり,話をしたりすることができるようにするとともに,進んで表現しようとする態度を育てる。
(2) 書かれている事柄の大体を理解しながら文章を読んだり,粗筋をつかみながら話を聞いたりすることができるようにするとともに,易しい読み物を楽しんで読もうとする態度を育てる。
2 内 容
[言語事項]
ア 幼児音を使わないで,はっきりした発音で話すこと。
イ はっきりした発音をするために,姿勢,口形などに注意すること。
ウ 平仮名を読み,また,書くこと。
エ 片仮名の大体を読み,また,書くとともに,片仮名で書く語に注意すること。
オ 別表の学年別漢字配当表(以下「学年別漢字配当表」という。)の第1学年に配当されている漢字のうち,70字ぐらいの漢字を読み,その大体を書くこと。
カ 文の中で漢字を適切に使うこと。
キ 長音,拗音(ようおん),促音,撥音(はつおん)などの表記ができ,また,助詞の「は」,「へ」及び「を」を文の中で正しく使うようにすること。
ク 読点の打ち方に注意し,また,句点を打つこと。
ケ かぎ(「 」)の使い方に注意すること。
コ 表現したり理解したりするために必要な語句に関心をもつこと。
サ 一つ一つの語句の意味や使い方について関心をもつようにすること。
シ 読み方や意味の不明な文字や語句に注意すること。
ス 文の中における主語と述語との照応に注意して読み,また,書くこと。
セ 敬体の文章になじむこと。
ソ 丁寧な言葉と普通の言葉のあることに注意して話すようにすること。
(2) 文字に関する指導のうち,書写については,次の事項を指導する。
ア 文字の形に注意して,筆順に従って丁寧に書くこと。
イ 点画に注意して,文字を正しく書くこと。
A 表 現
ア 文章に書くための事柄を考えたり見付けたりすること。
イ 見聞した事,経験した事などについて順序をたどって書くこと。
ウ 事柄を考えながら,語と語とを続けて簡単な文を作ったり,文と文とを続けて簡単な文章を書いたりすること。
エ 自分の書いた文や文章を読み返す習慣をつけるとともに,間違いなどに注意すること。
オ 正しく視写したり聴写したりすること。
カ 経験した事の順序どおりに話すこと。
B 理 解
ア はっきりした発音で音読すること。
イ 文章の内容の大体を理解すること。
ウ 場面の様子を想像しながら読むこと。
エ 話の内容を正しく聞き取ること。
1 目 標
(1) 事柄の順序をはっきりさせて文章を書いたり,話をしたりすることができるようにするとともに正しく表現しようとする態度を育てる。
(2) 事柄の順序や場面の様子の移り変わりを中心にして内容を理解しながら,文章を読んだり,話を聞いたりすることができるようにするとともに,易しい読み物を進んで読もうとする意欲を高める。
2 内 容
[言語事項]
ア 発音に注意して,はっきりと話すこと。
イ はっきりした発音をするために,姿勢,口形などに注意すること。
ウ 片仮名を読み,また,書くとともに,文や文章の中での片仮名の適切な使い方を理解すること。
エ 学年別漢字配当表の第1学年及び第2学年に配当されている漢字のうち,220字ぐらいの漢字を読み,その大体を書くこと。
オ 学習した漢字を文や文章の中で進んで使うようにすること。
カ 助詞の「は」,「へ」及び「を」を文の中で正しく使い,その他の仮名遣いにも注意すること。
キ 読点の打ち方に注意し,また,句点を正しく打ちながら,文章を書くこと。
ク かぎ(「 」)の使い方を理解し,文章の中て適切に使うこと。
ケ 表現したり理解したりするために必要な文字や語句を増すこと。
コ 語句には,似たような意味を表すもの,反対の意味又は対照的な意味を表すものなどがあることに気付くこと。
サ 文の中における主語と述語との関係及び修飾と被修飾との関係に注意して読み,また,書くこと。
シ 文と文との続き方の関係を考えながら,文章を読み,また,書くこと。
ス 文や文章の中における指示語や接続語の役割と使い方に気付くこと。
セ 敬体の文章に慣れること。
ソ 丁寧な言葉と普通の言葉の使い方の違いを理解すること。
(2) 文字に関する指導のうち,書写については,次の事項を指導する。
ア 文字の形に注意して,筆順に従って丁寧に書くこと。
イ 点画の接し方,交わり方,方向などに注意して,文字を正しく書くこと。
A 表 現
ア 書きたいと思う題材について必要な事柄を選ぶこと。
イ 事柄の順序を整理して書いたり話したりすること。
ウ 事柄が読み手によく理解できるように,文と文との続き方を考えて文章を書くこと。
エ 自分の書いた文章を読み返して,間達いなどを正そうとする習慣をつけること。
オ 正しく視写したり聴写したりすること。
カ 経験した事の順序どおりに話すこと。
B 理 解
ア 文章の内容を考えながら音読すること。
イ 時間的な順序,場面の移り変わり,事柄の順序などを考えながら,文章を読んだり,話を聞いたりすること。
ウ 人物の性格や場面の様子を想像しながら読むこと。
エ 文章を読みながら,読めない文字,意味の不明な語句,理解できない箇所などをはっきりさせること。
オ 文章の叙述に即して正しく内容を読み取ろうとすること。
カ 話の内容を正しく聞き取ること。
1 目 標
(1) 文章や話の要点が分かるように,事柄ごとにまとまりのある簡単な構成の文章を書いたり,話をしたりすることができるようにするとともに,分かりやすく表現しようとする態度を育てる。
(2) 内容の要点を正しく理解しながら,文章を読んだり,話を聞いたりすることができるようにするとともに,いろいろな読み物を読もうとする態度を育てる。
2 内 容
[言語事項]
ア 発音のなまりや癖を直すようにして話すこと。
イ その場の状況に応じて適切な大きさの声と速さを考えて話すこと。
ウ 片仮名で書く語の種類を知り,文や文章の中で適切に使うこと。
エ 学年別漢字配当表の第1学年から第3学年までに配当されている漢字のうち,410字ぐらいの漢字を読み,その大体を書くこと。
オ 学習した漢字を文章の中で正しく使うようにすること。
カ 送り仮名に注意して書き,また,活用について気付くこと。
キ 読点の役割を理解し,文の必要な箇所に読点を打ちながら文章を書くこと。
ク かぎ(「 」)を適切に使うとともに,その他の主な符号についても使い方を理解すること。
ケ 表現したり理解したりするために必要な文字や語句を増すこと。
コ 文章の中における語句の役割や係り方を知るとともに,語句には性質の上で類別があることに気付くこと。
サ 文の中における主語と述語との関係及び修飾と被修飾との関係をはっきりさせて読み,また,書くこと。
シ 文と文との接続の関係に注意して,文章を読み,また,書くこと。
ス 文や文章の中における指示語や接続語の役割と使い方に注意すること。
セ 文章の敬体と常体との違いに注意しながら書くこと。
ソ 相手やその場の状況に応じて丁寧な言葉を使うようにすること。
(2) 文字に関する指導のうち,書写については,次の事項を指導する。
ア 筆順に従って文字を正しく書くこと。
イ 文字の組立方に注意して,文字の形を整えて書くこと。
ウ 毛筆を使用して,点画の長短,始筆,送筆(折れ,曲がりなど),終筆(とめ,はね及び払い)などの筆使いに注意しながら,文字を丁寧に書くこと。
A 表 現
ア 文章に書く必要のある事柄を選び,それらを整理して書くようにすること。
イ 内容を分かりやすくするため,書く事柄ごとの区切りや中心を考えて書いたり,話の要点を考えて話したりすること。
ウ 書こうとするものをよく観察した上で書くこと。
エ 内容が読み手によく理解できるように,語と語との続き方に注意して文を整えたり,文と文との続き方を考えて文章を書いたりすること。
オ 語句の意味や役割を考えて,それを正しく文章の中で使うこと。
カ 自分の書いた文章を読み返して,間違いなどを正すこと。
キ 正しく視写したり聴写したりすること。
ク 聞いたり読んだりした内容から,文章に書く素材を見付け出して書こうとすること。
ケ 筋道をはっきりさせて話すこと。
B 理 解
ア 文章の内容が表されるように工夫して音読すること。
イ 文章や話の要点を理解し,自分の立場からまとめてみること。
ウ 読んだ内容について感想をまとめたり,自分ならどうするかなどについて考えたりすること。
エ 読んだ内容について話し合い,一人一人の感じ方や考え方には達う点があることに注意すること。
オ 自分の立場から大事だと思うことを落とさないで理解すること。
カ 人物の気持ちや場面の情景を想像しながら読むこと。
キ 語句の意味を文脈に沿って考えること。
ク 文章の叙述に即して,表現されている内容を読み取る習慣をつけること。
ケ 内容を理解するため,また,自分の表現にも役立てることができるようにするため,意味のまとまりごとに内容を整理して文章を書くこと。
コ 表現の優れている箇所に気付き,自分が表現するときにも応用してみようとすること。
サ 話の内容を正確に聞き取ること。
1 目 標
(1) 表現する内容の中心点がはっきりと分かるように,段落ごとの構成,段落相互の関係などを考えて文章を書いたり,意味のまとまりごとの区切り,軽重などを考えて話をしたりすることができるようにするとともに,内容を整理しながら表現しようとする態度を育てる。
(2) 段落ごとの内容の要点相互の関係や内容の中心点を把握(はあく)しながら叙述に即して正確に文章を読んだり,話の要点や中心点を正確に理解しながら聞いたりすることができるようにするとともに,読書の範囲を広げるようにする。
2 内 容
[言語事項]
ア なまりや癖のない正しい発音で話すこと。
イ 目的に応じた適切な音量や速さで話すこと。
ウ 学年別漢字配当表の第1学年から第4学年までに配当されている漢字のうち,610字ぐらいの漢字を読み,その大体を書くこと。
エ 学習した漢字を文章の中で正しく使うようにすること。
オ 送り仮名に注意して書き,また,活用についての意識をもつこと。
カ 句読点を適切に打ち,また,段落の初め,会話の部分などの必要な箇所は行を改めて書くこと。
キ 表現したり理解したりするために必要な語句の量を増すこと。
ク 語句の組立方を理解すること。
ケ 表現したり理解したりするために必要な文字や語句について,辞書を利用して調べる方法を理解すること。
コ 文章の中における語句の役割や係り方についての理解を深めるとともに,類別ごとの語句のもつ特質が分かること。
サ 文の構成について初歩的な理解をもつこと。
シ 文と文との接続の関係,文章における段落相互の関係を理解することによって,初歩的な文章構成の方法を理解すること。
ス 文と文との意味のつながりを考えながら,指示語や接続語を適切に使うこと。
セ 文章の敬体と常体との違いを理解すること。
ソ 必要に応じて丁寧な言葉を正しく使うこと。
タ 共通語と方言とでは違いがあることを理解し,また,必要に応じて共通語で話すようにすること。
チ 日常使われる簡単な単語について,ローマ字で表記されたものを読み,また,ローマ字で書くこと。
(2) 文字に関する指導のうち,書写については,次の事項を指導する。
ア 文字の組立方に注意して,文字の形を整えて書くこと。
イ 文字の大きさや配列に注意して読みやすく書くこと。
ウ 毛筆を使用して,点画の接し方,交わり方,方向などに注意しながら,文字を正しく書くこと。
A 表 現
ア 自分の考えをはっきりさせたりまとめたりしてから,文章に書き表そうとすること。
イ 書く必要のある事柄を整理してから書く習慣をつけること。
ウ 書こうとすることの中心点が明確になるような書き方や,内容の中心点がよく分かるような話し方をすること。
エ 事象を客観的に文章に書き表すこと。
オ 内容が読み手によく理解できるようにするため,段落を考えて書き,また,段落と段落との続き方にも注意して書くこと。
カ 語句の使い方を工夫して書くこと。
キ 自分の書いた文章を読み返して,間違いを正したり,一層良い表現に書き改めたりすること。
ク 聞いたり読んだりした内容から,文章に書く素材を選んで書くこと。
ケ 筋道をはっきりさせて話すこと。
B 理 解
ア 事柄の意味,場面の様子,人物の気持ちの変化などが,閏き手によく伝わるように音読すること。
イ 文章や話の中心的な事柄に対して,自分の感想をまとめてみること。
ウ 読み取った事柄や聞いた話の内容についての感想を比べ合い,一人一人の理解の仕方の違いについて考えること。
エ 読む目的に照らして大事な事柄をまとめたり,必要なところを細かい点に注意して読んだりすること。
オ 表現に即して,場面やその情景を思い描くこと。
カ 語句の意味を文脈に沿って理解すること。
キ 文章の叙述に即して,表現されている内容を正確に読み取ること。
ク 表現の優れている文章を視写したり,自分の書く文章にも優れた表現の仕方を取り入れたりすること。
ケ 内容を一層正しく,かつ,深く理解するため,また,自分の表現の仕方に役立てるため,文章を段落ごとに要約しながら読み,それぞれの段落相互の関係,段落と文章全体との関係などについて考えること。
コ 内容の中心的事柄とその他の事柄との書き分け方を理解しながら文章を読み,自分が文章を書くときに役立てること。
サ 話の内容を正確に聞き取ること。
1 目 標
(1) 主題や要旨のはっきりした表現をするため,全体の構成を考えて文章を書いたり,筋道を立てて話をしたりすることができるようにするとともに,相手や場面の状況を考えて表現しようとする態度を育てる。
(2) 主題や要旨を理解しながら,文章を読んだり,話を聞いたりすることができるようにするとともに,読書を通して知識を増し心情を豊かにする。
2 内 容
[言語事項]
ア 正しい発音で話すこと。
イ 言葉の抑揚,強弱などに注意して話すこと。
ウ 学年別漢字配当表の第1学年から第5学年までに配当されている漢字のうち,800字ぐらいの漢字を読み,その大体を書くこと。
エ 文章の中において漢字が果たしている役割を理解して,知っている漢字を文章の中で適切に使うようにすること。
オ 漢字の由来,特質,構成などについての初歩的な知識をもつこと。
カ 送り仮名に注意して書き,また,仮名遣いに注意して正しく書くこと。
キ 句読点の打ち方,改行の仕方などを適切にして文章を書くこと。
ク 表現したり理解したりするために必要な語句の範囲を広げるようにすること。
ケ 語感,言葉の使い方に対する感覚などについて関心をもつこと。
コ 易しい文語調の文章を読んで,文語の調子に親しむこと。
サ 文章の中における語句が使い方の上でいろいろな役割を果たしていることを理解すること。
シ 表現したり理解したりするために必要な語句について,辞書を利用して調べること。
ス 文の中での語句の係り方や照応の仕方を理解して,いろいろな文の構成があることを理解すること。
セ 文と文との接続の関係や文章における段落相互の関係に対する理解を深め,文章構成の在り方についての理解を深めること。
ソ 文と文との意味のつながりを考えながら,指示語や接続語を的確に使うこと。
タ 敬体と常体とを使い分けて文章を書くこと。
チ 日常よく使われる敬語を正しく使うこと。
ツ 必要な場合には,共通語で話すこと。
(2) 文字に関する指導のうち,書写については,次の事項を指導する。
ア 書かれた文字の形,大きさ,配列などのよしあしを見分け,文字を書くときに役立てること。
イ 毛筆を使用して,文字の組立方に注意しながら,正しく整えて書くこと。
A 表 現
ア 文章に書いてみることによって,自分の考えを明確にすること。
イ 必要な事柄を観点ごとに整理して文章を書くことによって,生活や学習に役立てるようにすること。
ウ 主題や要旨の明確な文章を書いたり,筋道がはっきりしている話し方をしたりすること。
エ 事象と感想,意見などとを区別して文章に書き表そうとすること。
オ 内容が読み手によく分かるようにするため,段落のはっきりした文章を書き,また,段落と段落との関係が論理的に理解しやすい文章を書くこと。
カ 文の組立てや適切な語句の使い方を工夫して文章を書くこと。
キ 自分の書いた文章を読み返して,叙述の仕方について一属工夫するようにすること。
ク 聞いたり読んだりした内容から文章に書く素材を選んだり,読んだ文章の書き表し方を参考にしたりして文章を書くこと。
ケ 他人に伝えるために朗読すること。
コ 目的や意図に応じて的確に話すこと。
B 理 解
ア 主題や要旨を確実に理解しながら,自分の感想や意見をまとめること。
イ 書き手のものの見方,考え方,感じ方などについて考えながら読むこと。
ウ 必要な事柄を調べるため,また,必要な情報を得るため,文章を読むこと。
エ 語句の意味を文脈に沿って正しく理解すること。
オ 表現に即して,文や文章の細かい点にまで注意しながら内容を読み取ること。
カ 人物の気持ちや場面の情景が描かれている箇所について味わって読むこと。
キ 話の内容について,自分の立場から再構成することができるように聞くこと。
ク 表現の優れている文章を視写することによって,理解及び鑑賞を深めるとともに,優れた点を自分の表現にも生かすこと。
ケ 内容を的確に理解するため,また,自分の表現の仕方に役立てるため,文章全体の組立てを理解すること。
コ 話の内容を正確に聞き取り,話し手の考えを理解すること。
1 目 標
(1) 表現しようとする目的や内容にふさわしい文章を書いたり,話をしたりすることができるようにするとともに,的確で効果的な表現をしようとする態度を育てる。
(2) 読む目的や文章の種類,形態などに応じた適切な読み方で文章を読んだり,目的に応じて効果的に話を聞いたりすることができるようにするとともに,適切な読み物を選んで読む習慣をつける。
2 内 容
[言語事項]
ア 正しい発音で話すこと。
イ 言葉の抑揚,強弱などに注意して話すこと。
ウ 学年別漢字配当表の第1学年から第6学年までに配当されている漢字を含めて1,000字ぐらいの漢字を読み,その大体を書くこと。
エ 漢字仮名交じり文の形態である現代の文章の中で漢字が果たしている役割に対する理解を深め,知っている漢字を文章の中で適切に使うようにすること。
オ 仮名及び漢字の由来,特質などについての理解を深めること。
カ 送り仮名に注意して書き,また,正しい仮名遣いで書くこと。
キ 語の構成,変化などについての理解を深めること。
ク 表現したり理解したりするために必要な語句の量を増し,その範囲を広げること。
ケ 語感,言葉の使い方に対する感覚などについての関心を深めること。
コ 易しい文語調の文章を読んで,文語の調子に親しむこと。
サ 文の中における助詞,助動詞などの果たしている役割についての理解を深めること。
シ 語句の由来などに関心をもつこと。
ス 表現したり理解したりするために必要な語句について,辞書を利用する習慣をつけること。
セ 文章全体の中で照応して使用されている語句相互の関係に注意して読むこと。
ソ 文や文章の構成についての理解を深めること。
タ 文章を書く目的に応じて敬体と常体とを使い分けて書くこと。
チ 日常よく使われる敬語の使い方に慣れること。
ツ 必要な場合には.共通語で話すこと。
(2) 文字に関する指導のうち,書写については,次の事項を指導する。
ア 文字の形,大きさ,配列などに注意して書くこと。
イ 毛筆を使用して,文字の形,大きさなどに注意しながら字配りよく書くこと。
A 表 現
ア 文章を書くことによって,自分の考えを深めること。
イ 目的に応じて必要な事柄を落とさずに文章に書くことによって,生活や学習に役立てること。
ウ 根拠を明らかにし,それに基づいて自分の意見や主張を述べること。
エ 文章全体の構成を考え,目的に応じて文章を簡単に書いたり詳しく書いたりすること。
オ 目的に応じて,事象と感想,意見などとを区別して文章に書き表すこと。
カ 目的に応じて,文や文章の組立て,語句の使い方などを効果的にすること。
キ 自分の書いた文章を読み返して,一層効果的な叙述の仕方について工夫すること。
ク 文章や話の内容,事柄などを要約して書いたり敷衍(ふえん)して書いたりすること。
ケ 聞き手にも内容がよく味わえるように朗読すること。
コ 目的や意図に応じて的確に話すこと。
B 理 解
ア 文章の内容と自分の生活や意見とを比べながら読むこと。
イ 書き手のものの見方,考え方,感じ方などについて,自分の考えをはっきりさせて読むこと。
ウ 本を読んだり,話を聞いたりした結果,自分の感じ方や考え方がどのように変わったかを考えること。
エ 目的に応じて,適切な本を選んだり,効果的な読み方を工夫したりすること。
オ 語句の意味を文脈の中で的確に理解すること。
カ 事象を客観的に述べている部分と話し手や書き手の感想,意見などとを判別しながら理解すること。
キ 描写や叙述の優れた箇所を読み味わうこと。
ク 目的に応じて理解した文章の内容を再構成して書いたり話したりすること。
ケ 自分が文章を書くときに役立てるため,簡潔に書いてある箇所と詳しく書いてある箇所とについて,書き手がそのように叙述した理由を考えてみること。
コ 主題や要旨を述べるために書き手が工夫している表現の仕方について考え,自分が文章を書くときに役立てること。
サ 話の内容を正確に聞き取り,話し手の考えを理解すること。
第3 指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(1) 各学年の内容に示す事項の指導については,学年の発達段階に応じた適切な言語活動を選び,それらを組み合わせて学習活動を組織すること。
(2) 各学年の内容に示す事項については,必要に応じて,当該学年より前の学年において初歩的な形で取り上げたり,その後の学年で程度を高めて取り上げたりすることも考慮すること。
(3) 各学年の内容のA及びBについては,適切な話題や題材を選定し,A及びBに示す事項が関連的に指導されるように考慮するとともに,表現力と理解力とが偏りなく養われるようにすること。
(4) 各学年の内容のAのうち,作文の指導については,文章による表現の基礎的な能力を養うとともに,思考力を高めることに重点を置くこと。また,作文を主とする指導については,各学年とも,国語科の総授業時数のうち10分の3程度を充てるようにするとともに,実際に文章を書く機会をなるべく多くするようにすること。
(5) 各学年の内容のBのうち,読むことの指導については,日常生活において児童が読書活動を活発に行うことを促すように配慮するとともに,他の教科における読書についての指導や学校図書館における指導との関連を考えて行うこと。なお,児童の読む図書については,人間形成のため幅広く偏りがないように配慮して選定すること。
(6) 作文及び書写の指導については,学級の実態や指導の効果を考慮して,特にそれだけを取り上げて指導することも差し支えないこと。
2 言語に関する事項については,次のとおり取り扱うものとする。
(1) 冒語事項に示す発音,文字及び文法的事項並びに表現及び理解の能力の基礎となる事項のうち,繰り返して学習させることが必要なものについては,特にそれだけを取り上げて学習させるように配慮すること。
(2) 毛筆を使用する書写の学習は,第3学年以上の各学年で行い,硬筆による書写の能力の基礎を養うよう指導し,文字を正しく整えて書かせるようにすること。なお,毛筆を使用する書写の指導に充てる授業時数は,各学年それぞれ年間20単位時間程度とすること。
(3) 漢字の指導においては,学年別漢字配当表に示す漢字の字体を標準とすること。
別表
学年別漢字配当表
第 一 学 年 |
一右雨円王音下火花学気九休金空月犬見五口 校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水 正生青夕石赤千川先早足村大男中虫町天田土 二日入年白八百文木本名目立力林六 (76字) |
第 二 学 年 |
引雲遠何科夏家歌画回会海絵貝外間顔汽記帰 牛魚京教強玉近形計元原戸古午後語工広交光 行考高黄合谷国黒今才作算止市思紙寺自時室 社弱首秋春書少場色食心新親図数西声星晴切 雪船前組走草多太体台池地知竹茶昼長鳥朝通 弟店点電冬刀当東答頭同道読南馬買売麦半番 父風分聞米歩母方北毎妹明鳴毛門夜野友用曜 来楽里理話 (145字) |
第 三 学 年 |
悪安暗医意育員院飲運泳駅園横屋温化荷界開 階角活寒感館岸岩起期客究急級宮球去橋業曲 局銀苦具君兄係軽血決県研言庫湖公向幸港号 根祭細仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取 酒受州拾終習週集住重所暑助昭消商章勝乗植 申身神深進世整線全送息族他打対待代第題炭 短着注柱帳調直追丁定庭鉄転都度投島湯登等 動童内肉農波配畑発反坂板皮悲美鼻氷表秒病 品負部服福物平返勉放万味命面問役薬由油有 遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列路和 (195字) |
第 四 学 年 |
愛案衣以囲位委胃印英栄塩央億加貨課芽改械 害各覚完官漢管関観願希季紀喜旗器機議求救 給挙漁共協鏡競極区軍郡型景芸欠結建健験固 功候航康告差菜最材昨刷殺察参散産残士氏史 司姉試辞失借種周宿順初省唱照賞焼臣信真成 清勢静席積折節説浅戦選然争相倉想象速側続 卒孫帯隊達単談治置貯腸低底停的典伝徒努燈 堂働毒熱念敗倍博飯飛費必筆票標不夫付府副 粉兵別辺変便包法望牧末満脈民約勇要養浴利 陸良料量輪類令冷例歴連練老労録 (195字) |
第 五 学 年 |
圧易移因永営衛益液演往応恩仮果河過価賀快 解格確額刊幹慣歓眼基寄規技義逆久旧居許境 興均禁句訓群経潔件券険検絹限現減故個護効 厚耕構講鉱混査再災妻採際在財罪雑蚕酸賛支 示志師資似児識質舎謝授収修衆祝述術準序除 招承称証条状常情織職制性政精製税責績接設 舌絶銭善祖素総造像増則測属損退貸態団断築 張提程敵適統銅導特得徳独任燃能破犯判版比 非肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防 貿暴未務無迷綿輸余預容率略留領 (195字) |
第 六 学 年 |
異遺域壱宇羽映延沿可我灰街革拡閣割株干巻 看勧簡丸危机揮貴疑弓吸泣供胸郷勤筋系径敬 警劇穴兼憲権源厳己呼誤后好孝皇紅降鋼刻穀 骨困砂座済裁策冊至私姿視詞誌磁射捨尺釈若 需樹宗就従縦縮熟純処署諸将笑傷障城蒸針仁 垂推寸是聖誠宣専染泉洗奏窓創層操蔵臓俗存 尊宅担探段暖値仲宙忠著庁兆頂潮賃痛展党討 糖届難弐乳認納脳派拝肺背俳班晩否批秘腹奮 陛閉片補宝訪亡忘棒枚幕密盟模矢訳郵優幼羊 欲翌乱卵覧裏律臨朗論 (190字) |