第1款 目 標
外国語を理解し表現する能力を養い,言語に対する意識を深めるとともに,国際理解の基礎をつちかう。
このため,
1 外国語の音声,文字および基本的な語法に慣れさせ,聞き,話し,読み,書く能力を養う。
2 外国語を通して,外国の人々の生活やものの見方について理解を得させる。
第2款 各 科 目
第1 初 級 英 語
1 目 標
(2) 英語の文字および初歩的な語法に慣れさせ,読む能力および書く能力の基礎を養う。
(3) 英語を通して,外国の人々の生活などについて,基礎的な理解を得させる。
(イ) 身近なことや行(*)なったことなどについて,話し,聞くこと。
(ウ) 身近なことや行(*)なったことなどについて,尋ね,答えること。
(エ) ある動作をするように言い,それを聞いてその動作をすること。
(オ) 感嘆(*)した気持を言い表わし,聞くこと。
(カ) 身近(*)なことを述べて,相手の人に念を押すこと。
(イ) まとまりのある数個の文を読むこと。
(ウ) 文(*)と文との意味上の関係をつかむこと。
(エ) 数(*)個の文から成るパラグラフを読むこと。
(イ) 文を聞いて書き取ること。
(ウ) 身近なことや行(*)なったことなどについて,文を書くこと。
(エ) 日本語の文の意味を英語の文に書くこと。
(オ) 日記形式(*)および手紙形式の文を書くこと。
(イ) 文の抑揚のうち,下降調および上昇調。
(ウ) 文における基本的なくぎり。
(エ) 文における基本的な強勢。
(オ) 語のアクセントのうち,第1次アクセント。
(イ) 平叙文のうち,肯定文および否定文。
(ウ) 疑問文のうち,動詞で始まるもの,助動詞Can,Do,Does,May,Mustなどで始まるもの,orを含むものならびにHow,What,When,Where,Which,Who,WhoseおよびWhy(*)で始まるもの。
(エ) 命令文のうち,動詞で始まるものおよび助勤詞Don'tで始まるもの。
(オ) 感嘆文(*)のうち,HowおよびWhatで始まり,動詞の現在形で終わるものおよび文の後半が省略されたもの。
(カ) 疑問文(*)のうち,付加疑問文。
(イ) 主語+動詞+補語 の文型のうち,動詞がbe動詞で,補語が名詞,形容詞および代名詞である場合ならびに動詞がbe動詞以外の動詞で,補語が名詞である場合。
(ウ) 主語+動詞+目的語 の文型のうち,目的語が名詞,代名詞,動名詞(*),不定詞(*),how(*)+不定詞,that(*)で始まる節およびthat(*)が省略された節である場合。
(エ) 主語+動詞+間接目的語+直接目的語 の文型のうち,直接目的語が名詞および代名詞である場合。
(オ) 主語(*)+動詞+目的語+補語 の文型のうち,補語が名詞である場合。
(カ) There is,There areおよびLet usで始まる文型。
(イ) 連 語。
(イ) 代名詞のうち,人称,指示,疑問および数量を表わすものならびにそれらの性,数および格の変化。
(ウ) 形容詞のうち,性質,状態および数量を表わすものならびに比較の変化。
(エ) 動詞の時制のうち,現在形,現在進行形,過去形,未来形,過去進行形(*)および現在完了形。
(オ) 動詞の活用のうち,原形,現在分詞,過去形および過去分詞(*)。
(カ) 受け身(*)の形のうち,現在形,過去形および未来形のもの。
(キ) 不定詞(*)のうち,名詞としての用法および副詞としての用法のうち目的を表わすもの。
(ク) 動名詞(*)。
(ケ) 副詞のうち,比較の変化。
(コ) 接続詞のうち,and,because,but,or,than,thatおよびwhen。
アルファベットの,活字体および筆記体の大文字および小文字。
キ 符 号
終止符,疑問符,コンマ,アポストロフィ,感嘆符(*)および引用符(*)。
題材の形式は,説明文および対話文を主とし,物語,日記および手紙を加えるものとする。
(2) 内容の(2)の各項については,生徒の能力・適性等に応じて,いずれかに重点をおいてもよい。
(3) 内容の(2)のエの(ア)については,初歩的なものとし,中学校学習指導要領,第2章,第9節,第2,英語の別表1に示す語をできるだけ多く含めるものとする。この場合,基幹語,派生語および合成語は,それぞれ1語として数える。
なお,語のつづりは,イギリス式またはアメリカ式に統一して指導するものとする。
なお,新語の数は,各学年にできるだけ等しく配分することが望ましい。
(4) 内容の(2)のエの(イ)については,初歩的なものとし,中学校学習指導要領,第2章,第9節,第2,英語の別表2に示す連語をできるだけ多く含めるものとする。
(5) 内容の(2)のオの(ク)については,初歩的なものとする。
(6) 内容の(2)のキに関連して,特に必要がある場合には,コロンまたはハイフンを取り扱ってもよい。
(7) 3単位で履修させる場合には,上記2の内容のうち,*印を付す事項を欠くことができる。
第2 英 語 A
1 目 標
(2) 英語の文字および基本的な語法に慣れさせ,読み,書く基礎的な能力を養う。
(3) 英語を通して,外国の人々の生活やものの見方について,基礎的な理解を得させる。
(イ) 身近なことや行なったことなどについて,話し,聞くこと。
(ウ) 身近なことや行なったことなどについて,尋ね,答えること。
(エ) ある動作をするように言い,それを聞いてその動作をすること。
(オ) 感嘆した気持ちを言い表わし,聞くこと。
(カ) 身近なことなどを述べて,相手の人に念を押すこと。
(イ) 文と文との意味上の関係をつかむこと。
(ウ) 数個の文から成るパラグラフを読み,その大意をつかむこと。
(エ) 数個のパラグラフを読み,その要点をつかむこと。
(イ) 文を聞いて書き取ること。
(ウ) 身近なことや行なったことなどについて,文を書くこと。
(エ) 日本語の文の意味を英語の文に書くこと。
(オ) 日記形式および手紙形式の文を書くこと。
ただし,アおよびウの言語活動は,前記の言語材料のうち,基本的なものを用いて行なわせるものとする。
なお,言語材料は,現代の標準的な英語によるものとする。
(イ) 感嘆文のうち,動詞の過去形で終わるもの。
a 主語+be動詞+前置詞(*)で始まる句ならびにhow,that,What,when,where,whichおよびwhoで始まる節。
b 主語+seem(**)など+不定詞
c It+be動詞+〜+動名詞ならびにhow,that,what,when,where,whichおよびwhoで始まる節。
d It+seem(*)など+〜+for〜+to〜。
e It+seem(*)など+〜+thatで始まる節。
(イ) 主語+動詞+目的語 の文型
a 目的語がwhen,whereおよびwhich+不定詞である場合。
b 目的語がhow,if,whichおよびwhyで始まる節である場合。
(ウ) 主語+動詞+間接目的語+直接目的語 の文型
a 直接目的語がwhich+不定詞である場合。
b 直接目的語がhow,if,what,when,where,which,whoおよびwhyで始まる節である場合。
(エ) 主語+動詞+目的語+補語 の文型
a 補語が過去分詞である場合。
b 主語+動詞+it+〜+for〜+to〜。(**)
c 主語+動詞+it〜+thatで始まる節。(**)
(イ) 連 語。
(イ) 動詞(*)の時制のうち,過去完了形および未来進行形。
(ウ) 受け身(*)の形のうち,完了形。
(エ) 不定詞のうち,副詞としての用法のうち原因および結果(**)を表わすもの。
(オ) 分詞構文(*)のうち,時,理由および付帯状況を表わすもの。
(カ) 仮定法(*)のうち,仮定法過去。
(キ) 助動詞(*)のうち,might,ought toおよびused to。
(ク) 接続詞のうち,after,before,since,till,while,neither〜norなど。
(ケ) 話 法。
題材の形式は,説明文,対話文,物語,日記,手紙,時事文などとする。
なお,国際音標文字の読み方を指導してもよい。
(2) 内容の(1)のイに関連して,英和辞書の引き方を指導するものとする。
(3) 内容の(2)のアの(ア)については,読むことにおいて特に必要がある場合には,文語体に近い口語体によるものを取り扱ってもよい。
(4) 内容の(2)のオの(ア)については,中学校学習指導要領,第2章,第9節,第2,英語の別表1に示す610語以外の,基本的で運用度の高いものとする。この場合,基幹語,派生語および合成語は,それぞれ1語として数える。
新語の数は,毎学年継続して履修させる場合,全日制の課程においては,各学年(定時制の課程においては,これに相当する学年とする。)に,次のように配当するものとする。
第2学年 400語ないし500語
第3学年 400語ないし550語
(5) 内容の(2)のオの(イ)については,中学校学習指導要領,第2章,第9節,第2,英語の別表2に示す25連語以外の,基本的で運用度の高いものとする。
(6) 内容の(2)のキについては,特に必要がある場合には,セミコロンを取り扱ってもよい。
(7) 内容の(3)については,生徒の発達段階や興味関心に応ずるものとし,専門的な内容にわたらないようにする。
(8) 6単位で履修させる場合には,上記2,(2)の言語材料のうち,**印を付す事項を欠き,3単位で履修させる場合には,*印および**印を付す事項を欠くものとする。
第3 英 語 B
1 目 標
(2) 英語の文字および基本的な語法に慣れさせ,読み,書く基礎的な能力を伸ばす。
(3) 英語を通して,外国の人々の生活やものの見方について,理解を得させる。
(イ) 身近なことや行なったことなどについて,話し,聞くこと。
(ウ) 身近なことや行なったことなどについて,尋ね,答えること。
(エ) ある動作をするように言い,それを聞いてその動作をすること。
(オ) 感嘆した気持ちを言い表わし,聞くこと。
(カ) 身近なことなどを述べて,相手の人に念を押すこと。
(イ) 文と文との意味上の関係をつかむこと。
(ウ) 数個の文から成るパラグラフを読み,その大意をつかむこと。
(エ) 数個のパラグラフを読み,その要点や大意をつかむこと。
(オ) 平易な英語で書かれたものを多読すること。
(イ) 文を聞いて書き取ること。
(ウ) 身近なことや行なったことなどについて,文を書くこと。
(エ) 日本語の文の意味を英語の文に書くこと。
(オ) 日記形式および手紙形式の文を書くこと。
(カ) 文をパラフレーズして書くこと。
ただし,アおよびウの言語活動は,前記の言語材料のうち,基本的なものを用いて行なわせるものとする。
なお,言語材料は,現代の標準的な英語によるものとする。
(イ) 読むことにおいては,口語体および口語体に近い文語体。
a It+seem,happenなど+thatで始まる節。
(イ) 主語+動詞+補語 の文型
a It+be動詞+〜whetherおよびwhyで始まる節。
b 主語+be動詞以外の動詞+渦去分詞。
(ウ) 主語+動詞+目的語 の文型
a 主語+hope,thinkなど+not。
b 目的語がwhetherで始まる節である場合。
(エ) 主語+動詞+聞接目的語+直接目的語 の文型
a 主語+動詞+間接目的語+whether で始まる節。
(オ) 主語+動詞+目的語+補語 の文型
a 主語+動詞+目的語+前置詞で始まる句。(*)
b 主語+動詞+it+〜+動名詞。(*)
(カ)その他の文型
a There+be動詞以外の動詞+主語。(*)
b The+比較級+〜,the+比較級+〜。
(イ) 連 語。
(イ) 動詞の時制のうち,過去完了進行形および未来完了形。
(ウ) 受け身の形のうち,進行形。
(エ) 不定詞のうち,完了形,受け身の形,副詞としての用法のうち条件を表わすものおよび独立用法。
(オ) 分詞構文(*)のうち,完了形,譲歩および条件を表わすものならびに独立用法。
(カ) 動名詞(*)のうち,完了形。
(キ) 仮定法のうち,仮定法過去完了および仮定法未来(*)。
(ク) 助動詞のうち,need。
(ケ) 副詞(*)のうち,関係副詞の非制限的用法。
(コ) 語順および一致。
(サ) 句および節の名詞,形容詞および副詞としての用法。
(シ) 省略(*),倒置およびそう入。
コロン,セミコロンおよびダッシュ。
題材の形式は,説朋文,対話文,物語,伝記,小説,劇,詩,随筆,論文,日記,手紙,時事文などとする。
(2) 内容の(1)のイに関連して,英和辞書の引き方を指導するものとする。
(3) 内容の(2)のイのうち,*印を付すものの指導は,意味を理解させることにとどめてもよい。
(4) 内容の(2)のエの(ア)については,中学校学習指導要領,第2章,第9節,第2,英語の別表1に示す610語以外の,運用度の高いものとする。この場合,基幹語,派生語および合成語は,それぞれ1語として数える。
新語の数は,毎学年継続して履修させる場合,全日制の課程においては,各学年(定時制の課程においては,これに相当する学年とする。)に,第2の3の(4)に示す新語の数を加えて,次のように配当するものとする。
第2学年 800語ないし1,200語
第3学年 900語ないし1,300語
(5) 内容の(2)のエの(イ)については,中学校学習指導要領,第2章,第9節,第2,英語の別表2に示す25連語以外の,運用度の高いものとする。
(6) 内容の(2)のオのうち,*印を付すものの指導は,意味を理解させることにとどめてもよい。
(7) 内容の(2)のオの(コ),(サ)および(シ)については,既習の事例をまとめて,いっそう慣れさせるようにする。
(8) 内容の(3)については,生徒の発達段階や興味関心に応ずるものとし,専門的な内容にわたらないようにする。
第4 英 語 会 話
1 目 標
(2) 英語を通して,外国の人々の生活やものの見方を理解しようとし,進んで交流しようとする態度を養う。
イ 身近なことや行なったことなどについて,話し,聞くこと。
ウ 身近なことや行なったことなどについて,尋ね,答えること。
エ ある動作をするように言い,それを聞いてその動作をすること。
オ 感嘆した気持ちを言い表わし,聞くこと。
カ 身近なことなどを述べて,相手の人に念を押すこと。
キ 礼を言い,それを受けてあいさつすること。
ク わびを言い,それを受けてあいさつすること。
ケ 相手の人の言うことを聞き返すこと。
コ 相手の人の言うことに相づちを打つこと。
サ 人を案内すること。
シ 人を紹介し,紹介されてあいさつすること。
なお,言語材料は,現代の標準的な英語によるものとする。
イ 文
(イ) 命令文のうち,助動詞で始まるもの。
(イ) 主語+動詞+目的語 の文型のうち,目的語がwhich+不定詞ならびにhow,whichおよびwhyで始まる節である場合。
(ウ) 主語+動詞+間接目的語+直接目的語 の文型のうち,直接目的語がwhich+不定詞ならびにhow,what,when,where,which,whoおよびwhyで始まる節である場合。
(エ) 主語+動詞+目的語+補語 の文型のうち,補語が過去分詞である場合。
(イ) 連 語。
(イ) 接続詞のうち,after,before,since,till,whileなど。
(2) 内容の(1)に関連して,特に必要がある場合には,電話で話し聞くことを行なわせてもよい。
(3) 内容の(2)のエの(ア)については,中学校学習指導要領,第2章,第9節,第2,英語の別表1に示す610語以外の,日常会話において基本的なものとする。この場合,基幹語,派生語および合成語は,それぞれ1語として数える。
(4) 内容の(2)のエの(イ)については,中学校学習指導要領,第2章,第9節,第2,英語の別表2に示す25連語以外の,日常会話において基本的なものとする。
(5) 内容の(2)のカの(ア)については,日常会話において基本的なものとする。
(6) 「英語A」または「英語B」とあわせて履修させる場合には,上記2の(2)の言語材料にやや進んだものを加えてもよい。
第5 ド イ ツ 語
1 目 標
(2) ドイツ語の文字および基本的な語法に慣れさせ,読み,書く基礎的な能力を伸ばす。
(3) ドイツ語を通して,外国の人々の生活やものの見方について,理解を得させる。
(イ) 身近なことや行なったことなどについて,話し,聞くこと。
(ウ) 身近なことや行なったことなどについて,尋ね,答えること。
(エ) ある動作をするように言い,それを聞いてその動作をすること。
(オ) 感嘆した気持ちを言い表わし,聞くこと。
(カ) 身近なことなどを述べて,相手の人に念を押すこと。
(イ) 文と文との意味上の関係をつかむこと。
(ウ) 数個の文から成るパラグラフを読み,その大意をつかむこと。
(エ) 数個のパラグラフを読み,その要点や大意をつかむこと。
(オ) 平易なドイツ語で書かれたものを多読すること。
(イ) 文を聞いて書き取ること。
(ウ) 身近なことや行なったことなどについて,文を書くこと。
(エ) 日本語の文の意味をドイツ語の文に書くこと。
(オ) 日記形式および手紙形式の文を書くこと。
(カ) 文をパラフレーズして書くこと。
ただし,アおよびウの言語活動は,前記のうち,基本的なものを用いて行なわせるものとする。
なお,言語材料は,現代の標準的なドイツ語によるものとする。
(イ) 読むことにおいては,口語体および口語体に近い文語体。
(イ) 文における基本的な抑揚。
(ウ) 文における基本的なくぎり。
(エ) 文における基本的な強勢。
(オ) 語のアクセント。
(イ) 主文,副文および副文の諸形態。
(イ) 熟 語。
(イ) 名詞の種類,変化および用法。
(ウ) 代名詞の種類,変化および用法。
(エ) 形容詞の変化および用法。
(オ) 数詞の種類および用法。
(カ) 動詞の種類,変化,時称,不定詞,分詞,話法および態。
(キ) 前置詞の種類および用法。
(ク) 接続詞の種類および用法。
(ケ) 副詞の種類および用法。
(コ) 語 順。
3 内容の取り扱い
(2) 内容の(2)のイの(ア)に関連して,国際音標文字の読み方を指導することが望ましい。
(3) 内容の(2)のウの(ア)のうち,願望文および感嘆文は基本的なものとする。
(4) 内容の(2)のエの(ア)については,中学校学習指導要領,第2章,第9節,第2,ドイツ語に示すおよそ1,200語以外の,運用度の高いものとする。この場合,単一語,派生語および複合語は,それぞれ1語として数える。なお,冠詞,名詞,代名詞,形容詞,動詞などの変化形および定数詞は,新語の数に含めない。
(5) 内容の(2)のエの(イ)については,運用度の高いものとする。
(6) 内容の(2)のオの(オ)については,基本的なものにとどめるものとする。
(7) 内容の(3)については,生徒の発達段階や興味関心に応ずるものとし,専門的な内容にわたらないようにする。
(8) ドイツ語をはじめて履修させる場合には,上記2の内容のうちから最も基本的なものを選択して指導するものとする。
第6 フランス語
1 目 標
(2) フランス語の文字および基本的な語法に慣れさせ,読み,書く基礎的な能力を伸ばす。
(3) フランス語を通して,外国の人々の生活やものの見方について,理解を得させる。
(イ) 身近なことや行なったことなどについて,話し,聞くこと。
(ウ) 身近なことや行なったことなどについて,尋ね,答えること。
(エ) ある動作をするように言い,それを聞いてその動作をすること。
(オ) 感嘆した気持ちを言い表わし,聞くこと。
(カ) 身近なことなどを述べて,相手の人に念を押すこと。
(イ) 文と文との意味上の関係をつかむこと。
(ウ) 数個の文から成るパラグラフを読み,その大意をつかむこと。
(エ) 数個のパラグラフを読み,その要点や大意をつかむこと。
(オ) 平易なフランス語で書かれたものを多読すること。
(イ) 文を聞いて書き取ること。
(ウ) 身近なことや行なったことなどについて,文を書くこと。
(エ) 日本語の文の意味をフランス語の文に書くこと。
(オ) 日記形式や手紙形式の文を書くこと。
(カ) 文をパラフレーズして書くこと。
ただし,アおよびウの言語活動は,前記のうち,基本的なものを用いて行なわせるものとする。
なお,言語材料は,現代の標準的なフランス語によるものとする。
(イ) 読むことにおいては,口語体および口語体に近い文語体。
(イ) 文における基本的な抑揚。
(ウ) 文における基本的なくぎり。
(エ) 文における基本的な強勢。
(オ) 語のアクセント。
(イ) 平叙文のうち,肯定形および否定形。
(ウ) 疑問文のうち,肯定形および否定形。
(エ) 命令文のうち,肯定形および否定形。
(オ) 感嘆文。
(イ) 熟 語。
(イ) 名詞の種類,性,数および用法。
(ウ) 代名詞の種類,性,数および用法。
(エ) 形容詞の種類,性,数,比較,位置および用法。
(オ) 動詞の種類,時法,活用,態,分詞,話法,助動詞などの用法。
(カ) 副詞の種類,比較,位置および用法。
(キ) 前置詞の種類および用法。
(ク) 接続詞の種類および用法。
(ケ) 間投詞の種類および用法。
(コ) 時制の一致。
(サ) 倒 置。
(シ) 文の要素,語順および一致。
題材の形式は,説明文,対話文,物語,伝記,小説,劇,詩,随筆,論文,日記,手紙,時事文などとする。
(2) 内容の(2)のイの(ア)に関連して,国際音標文字の読み方を指導することが望ましい。
(3) 内容の(2)のエの(ア)については,中学校学習指導要領,第2章,第9節,第2,フランス語に示すおよそ1,200語以外の,運用度の高いものとする。この場合,名詞および形容詞のうち,原則に属さない女性形および複数形ならびに動詞の不規則な活用形をそれぞれ1語として数える。
(4) 内容の(2)のエの(イ)については,運用度の高いものとする。
(5) 内容の(2)のオの(オ)に関連して,動詞の時法のうち,直接法単純過去形など文語体については,意味を理解させることにとどめてもよい。
(6) 内容の(3)については,生徒の発達段階や興味関心に応ずるものとし,専門的な内容にわたらないようにする。
(7) フランス語をはじめて履修させる場合には,上記2の内容のうちから最も基本的なものを選択して指導するものとする。
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取り扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(2) 一つの外国語の科目にあわせて,他の外国語の科目を第二の外国語として履修させる場合には,単位数を2単位まで減ずることができるものとし,各科目の内容のうちから基本的なものを選択して指導するものとすること。
(3) 科目をその標準単位数を越える単位数で履修させる場合には,その科目の言語活動にいっそう習熟させるようにすること。
イ 聞くこと,話すこと,読むことおよび書くことについて調和を保つようにすること。
ウ 言語活動および言語材料は,できるだけ回数を重ねて指導し,これに習熟させるようにすること。
エ 言語活動については,一部のものに片寄らないようにすること。
オ 言語材料については,理解にとどめるものと,表現できる程度まで指導するものとの比率を適切にすること。
(3) 「英語会話」の指導に当たっては,前記(1)のア,ウおよびエの各項に配慮するものとする。
(4) 個人別,小集団別の指導を生かし,また,視聴覚教材などを有効に活用するなどして,生徒の能力・適性等に応ずるように適切なくふうをするものとする。