第9節 理 療
第1款 目 標
1 あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうに関する知識と技術を習得させる。
2 あん摩,マッサージ,指圧,はり,およびきゅうの科学的根拠を理解させ,その改善進歩を図ろうとする能力を養う。
3 あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうが国民保健および医療の分野に占める正しい地位を理解させ,これらの業務を適正に営む能力と態度を養う。
第2款 各 科 目
第1 解 剖
1 目 標
あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうの施術に必要な基礎知識として,人体諸器官の形態,構造等について理解させ,施術にあたりこれを応用する能力と態度を養う。
2 内 容
A 系統解剖
(1) 解剖学の意義と分類 (2) 骨格系
(3) 筋 (4) 内臓一般
(5) 消化器 (6) 呼吸器
(7) 泌尿器 (8) 生殖器
(9) 内分泌器 (10) 循環器
(11) 神経系 (12) 感覚器
B 臨床解剖
(1) 臨床解剖の意義と人体部位の区分 (2) 脳髄部
(3) 顔面部 (4) 頸(けい)部
(5) 胸 部 (6) 腹 部
(7) 骨盤部 (8) 背 部
(9) 体肢(し)部
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) あん摩マッサージ指圧師の養成を目的とする場合は,A系統解剖を,また,あん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師の養成を目的とする場合はA系統解剖およびB臨床解剖の内容を指導する。
(2) この科目の指導にあたっては,「生物」などとの関連に留意して指導する。
(3) 指導にあたっては,模型,標本,図譜等を活用し,なお生体観察によって体表から人体の組繊や臓器の位置および形態等が理解できるように指導する。
第2 生 理
1 目 標
あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうの施術に必要な基礎知識として,人体生理の意義と,細胞,筋,神経,循環,感覚等の全身機能について理解させ,施術にあたり,これを応用する能力と態度を養う。
2 内 容
A 一般生理
(1) 一般生活現象 (2) 神経と筋
(3) 身体の運動 (4) 感 覚
(5) 循環と呼吸 (6) 消化吸収と代謝
(7) 体温発生と排せつ (8) 内分泌と生殖・成長
(9) 全身機能の協調
B 生理実験実習
(1) 神経・筋のはたらき合い (2) 神経系とそのはたらき
(3) 身体の運動 (4) 感 覚
(5) 循環・消化 (6) 全身機能の協調
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) あん摩マッサージ指圧師の養成を目的とする場合はA一般生理を,また,あん摩マッサージ指圧師,はり師,およびきゅう師の養成を目的とする場合は,A一般生理およびB生理実験実習の内容を指導する。
(2) この科目の指導にあたっては,「物理」,「化学」または「生物」との関連に留意するとともに生徒の経験を通して理解させることが必要である。
(3) B生理実験実習の指導にあたっては,生徒がグループで実験実習に参加し,積極的な学習活動ができるよう特に留意する。
第3 病 理
1 目 標
あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうの施術に必要な基礎知識として,疾病の一般,疾病の原因,身体各部の病変に共通する一般原理およびおもな疾患の病理変化の個々について理解させ,施術にあたりこれを応用する能力と態度を養う。
2 内 容
A 一般病理
(1) 疾 病 (2) 疾病の原因
(3) 奇 形 (4) 循環障害
(5) 受け身の病変(退行性病変) (6) 活動的病変(進行性病変)
(7) 炎 症 (8) 腫 瘍(しゅよう)
B 臨床病理
(1) 循環器の病的変化 (2) 血液および造血臓器の病的変化
(3) 神経の病的変化 (4) 呼吸器の病帆変化
(5) 消化器の病的変化 (6) 泌尿器の病的変化
(7) 生殖器の病的変化 (8) 運動器の病的変化
(9) 内分泌腺の病的変化
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) あん摩マッサージ指圧師の養成を目的とする場合は,A一般病理を,また,あん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師の養成を目的とする場合は,A一般病理およびB臨床病理の内容を指導する。
(2) この科目の指導にあたっては,「解剖」,「生理」,「衛生」,「症候概論」および「治療一般」等との関連に留意する。
(3) 指導にあたっては,病気について生徒の体験,あるいは見聞したことを,具体的な例として取り上げ,模型,標本,図譜を活用するなどによって学習効果を高めるように留意する。
第4 衛 生
1 目 標
あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうの施術に必要な基礎知識として,環境衛生,病原体,伝染と免疫,消毒法および公衆衛生等の大要について理解させ,施術にあたりこれを応用する能力と態度を養う。
2 内 容
A 一般衛生
(1) 健康と衛生 (2) 環境衛生
(3) 病原体 (4) 伝染と免疫
(5) 消毒法 (6) 公衆衛生の分野とその概要
B 公衆衛生
(1) 衛生統計 (2) 衛生法規
(3) 医療問題 (4) 社会保障
(5) その他
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) あん摩マッサージ指圧師の養成を目的とする場合は,A一般衛生を,また,あん摩マッサージ指圧師,はりおよびきゅう師の養成を目的とする場合は,A一般衛生およびB公衆衛生の内容を指導する。
(2) 乙の科目の指導にあたっては,「地理」,「政治,経済」および理科,理療科各科目との関連に留意する。
(3) 指導にあたっては生徒の日常経験を生かし,また,適切な実験実習や関係施設の見学などを加えることが必要である。
第5 症 候 概 論
1 目 標
あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうの施術に必要な基礎知識として診査法の大要と日常遭遇しやすい疾患のおもな症候群を理解させ,施術にあたりこれを応用する能力と態度を養う。
2 内 容
A 一般症候概論
(1) 診査法の大要
(2) 症候の一般
(3) 系統別にみた疾患のおもな症候
B 病態生理の観点からみた症候概論
(1) 頭痛,胸痛,腹痛,腰背痛(肩こりなどを含む),四肢(し)痛
(2) 知覚異常 (3) まひと運動障害
(4) けいれん (5) 眩 暈(げんうん)
(6) 耳鳴り (7) 難 聴
(8) 不眠症 (9) 疲労
(10) 呼吸困難 (11) くしゃみ,せきたん,しゃっくり
(12) 心悸(き)抗(こう)進 (13) 遺尿症
(14) リンパ節腫(しゅ) (15) 発 熱
(16) 不整脈 (17) 狭心症
(18) 高血圧症,低血圧症 (19) 吐血,下血
(20) 悪(お)心,嘔吐(おうと) (21) 下痢,便秘
(22) 黄 疸(だん) (23) 水 腫(しゅ)
(24) 肥満,羸痩(るいそう)
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) あん摩マッサージ指圧師の養成を目的とする場合はA一般症候概論を,また,あん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師の養成を目的とする場合は,A一般症候概論およびB病態生理の観点からみた症候概論の内容を指導する。
(2) この科目の指導にあたっては,「治療一般」および「臨床実習等」との関連に留意し,臨床にあたり,診査の実際について習熟させるように努める。
(3) A一般症候概論の指導にあたっては理化学的検査法,細菌免疫学的検査法などについては簡単にふれ,系統別にみた疾患のおもな症候のうち,循環器,呼吸器,消化器,運動器,および神経系等に重点をおくものとする。
また,B病態生理の観点からみた症候概論の指導にあたっては,特に「解剖」,「生理」および「病理」等の知識を基礎にして病態生理の観点からみた症候群に重点をおくものとする。
第6 治 療 一 般
1 目 標
あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうの施術に必要な知識として治療の一般,日常遭遇しやすい系統別にみた疾患の原因,症状,経過,予後,施術の適否およびその処置と施術の方法を理解させ,施術にあたり,これを応用する能力と態度を養う。
2 内 容
A あん摩,マッサージ,および指圧師をおもな対象とした治療一般
(1) 治療の意識 (2) 薬物療法の一般
(3) 電気療法の一般 (4) 運動療法の一般
(5) 光線療法の一般 (6) 温熱療法の一般
(7) 水治療法の一般 (8) 温泉療法,気候療法その他
(9) 放射線療法の一般 (10) 外科療法の一般
(11) 食餌(えさ)療法の一般 (12) 精神療法の一般
(13) 救急処置 (14) 神経系疾患の大要とその治療法
(15) 運動器疾患の大要とその治療法 (16) 消化器疾患の大要とその治療法
(17) 呼吸器疾患の大要とその治療法 (18) 血液疾患の大要とその治療法
(19) 循環器疾患の大要とその治療法 (20) 泌尿,生殖器疾患の大要とその治療法
(21) 産婦人科疾患の大要とその治療法 (22) 内分泌疾心の大要とその治療法
(23) 新陳代謝疾患の大要とその治療法 (24) 伝染病の大要とその治療法
B はりおよびきゅうをおもな対象とした治療一般
(1) 神経系疾患の大要とその治療 (2) 運動器疾患の大要とその治療法
(3) 消化器疾患の大要とその治療法 (4) 呼吸器疾患の大要とその治療法
(5) 血液疾患の大要とその治療法 (6) 循環器疾患の大要とその治療法
(7) 泌尿,生殖器疾患の大要とその治療法 (8) 産帰人科疾患の大要とその治療法
(9) 内分泌疾患の大要とその治療法 (10) 新陳代謝疾患の大要とその治療法
(11) 小児科疾患の大要とその治療法 (12) 目,耳,鼻,皮膚疾患の大要とその治療法
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) あん摩マッサージ指圧師の養成を目的とする場合はAあん摩,マッサージおよび指圧をおもな対象とした治療一般を,また,あん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師の養成を目的とする場合は,Aあん摩,マッサージおよび指圧をおもな対象とした治療一般およびBはりおよびきゅうをおもな対象とした治療一般の内容を指導する。
(2) この科目の指導にあたっては,理療科各科目,特に「症候概論」との関連に留意する。
(3) できるだけ臨床症例について指導することが望ましい。そのためには臨床実習室の活用,病院,診療所などの見学や実習を行なうように努める。
第7 漢 方 概 論
1 目 標
あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうの施術に必要な基礎知識として,漢方医術の沿革,経絡と経穴,臓腑(ふ),証候,診断,および治療の大要を理解させ,施術にあたり,これを批判し応用する能力と態度を養う。
2 内 容
A あん摩,マッサージおよび指圧に必要な漢方概論
(1) 漢方医術の沿革 (2) 経絡の流注
(3) 要 穴
B はりおよびきりゅうに必要な漢方概論
(1) 臓 腑(ふ) (2) 経絡と経穴
(3) 証 候 (4) 診 断
(5) 治 療
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) あん摩マッサージ指圧師の養成を目的とする場合は,Aあん摩,マッサージおよび指圧に必要な漢方概論を,また,あん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師の養成を目的とする場合は,Aあん摩,マッサージおよび指圧に必要な漢方概論およびBはりおよびきゅうに必要な漢方概論の内容を指導する。
(2) この科目の指導にあたっては,「あん摩,マッサージ,指圧実技」,「はり実技」,「きゅう実技」および「医学史」との関連に留意する。
(3) 指導にあたっては,模型,図譜などを効果的に用いるとともに生体観察を重視して指導する。
第8 あん摩マッサージ指圧理論
1 目 標
あん摩,マッサージ,指圧の施術に必要な医学知識を基礎として,施術の意義と手技,作用機転,治療効果,併用する理学療法および施術上の諸注意等について理解させ,施術にあたり,これを応用し,実践するとともに施術の進歩改善に寄与する能力と態度を養う。
2 内 容
(1) あん摩の意義とその手技 (2) マッサージの意義と手技
(3) 指圧の意義と手技 (4) あん摩,マッサージ,指圧の発展過程
(5) あん摩,マッサージ,指圧の治療効果
(6) あん摩,マッサージ,指圧の生体作用機転
(7) マッサージに併用するおもな理学療法
(8) あん摩,マッサージ,指圧の応用
(9) 施術上の諸注意
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) 指導にあたっては,理療科各科目との関連に留意する。
(2) 臨床に即して応用する知識と技術に習熱させるよう留意し,実験実習と並行して指導する。特に,病院,診療所および施術所等の見学も加えて指導することが望ましい。
第9 はり・きゅう理論
1 目 標
はりおよびきゅうの施術に必要な医学知識を基礎にして,施術の意義,基礎理論,治効理諭,臨床応用および施術上の諸注意について理解させ,施術にあたり,これを応用し,実践して施術の進歩改善に寄与する能力と態度を養う。
2 内 容
(1) はりときゅう (2) はり・きゅう施術の発展過程
(3) はり・きゅう治効の基礎理論 (4) 新しい医学と,はり・きゅう施術
(5) はり・きゅう施術の一般治効理論及び特殊治効理論
(6) はり・きゅう施術の臨床応用
(7) 施術上の注意
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) この科目は,はり師およびきゅう師の養成を目的とする場合に,はり理論2単位,きゅう理論2単位の内容を総合して履修させるものとする。
(2) この科目の指導にあたっては,理療科各科目,特に「解剖」,「生理」,「医学史」および「漢方概論」などとの関連に留意して指導する。
(3) 指導にあたっては,臨床に即して応用できる知識と技術を習熟できるように留意し,実験実習と並行して指導することが望ましい。
第10 医 学 史
1 目 標
西洋,東洋および日本の各時代における医学発達の歴史,特に医術と施術,医師と施術者の果たした役割について理解させ,国民保健や医療の分野におけるあん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師の正しい地位とこれらの業務に対する認識を深めさせる。
2 内 容
(1) 医学史の意義と特質 (2) 西洋古代の医学
(3) 西洋中世の医学 (4) 西洋近世の医学
(5) 東洋の医学 (6) 日本古代の医学
(7) 日本中世の医学 (8) 日本近世の医学
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) この科目は,あん摩マッサージ指圧師の養成を目的とする場合は1単位として履修させ,また,あん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師の養成を目的とする場合は2単位として履修させる。
(2) この科目の指導にあたっては,「世界史」,「日本史」および理療科各科目,特に「はり・きゅう理論」,「あん摩マッサージ指圧理論」,「漢方概論」との関連に留意する,また,2内容の(5)東洋の医学は「漢方概論」で指導することができる。
(3) 指導にあたっては,あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうが現在の位置を占めるに至る課程を通して,あん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師の立場や役割を理解させ,将来の発展に寄与する態度を養うことに努める。
第11 医事法規
1 目 標
法と行政の基礎知識と衛生行政の大要,ならびにあん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師として必要な関係法規を理解させ,その業務が法のもとで適正に行なえる知識と能力を養う。
2 内 容
(1) 法および行政の一般 (2) 衛生行政の大要
(3) あん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師に対する法規制の沿革
(4) 「あん摩マッサージ指圧師,はり師およびきゅう師,柔道整復師等に関する法律」および同付属法令等
(5) あん摩マッサージ指圧師,はりおよびきゅうの業務に関係ある法令
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) この科目の指導にあたっては,「政治・経済」および「衛生」との関連に留意して指導する。
(2) この科目は必ずしも法典の順序に従って指導する必要はない。またその内容のすべてにわたらなくてもよい。
(3) この科目は,つとめて具体的な事例によって指導することが必要である。
第12 あん摩マッサージ指庄実技
1 目 標
あん摩,マッサージおよび指圧の各基本手技,身体各部の施術方式および実際応用などを習得させ,施術にあたりこれを応用する能力と態度を養う。
2 内 容
(1) あん摩の基本手技 (2) 身体各部のあん摩
(3) あん摩の応用 (4) マッサージの基本手技
(5) 運動法 (6) 身体各部のマッサージ
(7) マッサージの応用 (8) 指圧の基本手技
(9) 身体各部の指圧 (10) あん摩,マッサージ,指圧の臨床応用
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) この科目の指導にあたっては,すでに学習した医学に関する知識や施術に関する理論をじゅうぶん活用し,施術の臨床に応用できるあん摩マッサージ指圧実技に習熟させるよう留意する。
(2) この科目は,反復練習による学習によって,基本手技や応用実技に習熟させるようにする。
第13 は り 実 技
1 目 標
はり施術の基本手技,身体各部の治療点に対する施術の方法の実際について理解させ,臨床にあたり,これを応用する能力と態度を養う。
2 内 容
(1) はりの基本手技,ならびに身体各部に対する施術方法
(2) 治療点の指示と選択
(3) はりの臨床応用
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) この科目の指導にあたっては,すでに学習した医学に関する知識や施術に関する理論をじゅうぶん活用し,施術の臨床に応用できるはり実技に習熱させるよう留意する。
(2) この科目は,反復練習による学習によって,基本手技や臨床実技に習熱させるようにする。
第14 きゅう実技
1 目 標
きゅう施術の基本手技,身体各部の治療点に対する施術の方法の実際について理解させ,臨床にあたりこれを応用する能力と態度を養う。
2 内 容
(1) きゅうの基本手技ならびに身体各部に対する施術方法
(2) 治療点の指示と選択
(3) きゅうの臨床応用
3 指導計画作成および指導上の留意事項
(1) この科目の指導にあたっては,すでに学習した医学に関する知識や施術に関する理論をじゅうぶん活用し,施術の臨床に応用できるきゅう実技に習熟させるよう留意する。
(2) この科目は,反復練習による学習によって,基本手技や臨床実技に習熟させるようにする。
第15 臨 床 実 習
1 目 標
臨床実習により,あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅう施術に必要な知識と技術に習熟させ,適切かつ効果的な施術が行なえるようにするとともに,施術所の経営と管理に必要な能力と態度を養う。
2 内 容
(1) 臨床に必要な知識 (2) あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうの総合臨床実習
(3) 施術所の経営と管理 (4) 病院・診療所等における理学療法に関する業務
(5) 臨床実習体験の整理,発表 (6) その他
3 指導計画の作成および指導上の留意事項
(1) この科目は生徒が将来,あん摩,マッサージ,指圧,はりおよびきゅうに関する業務が適正かつ能率的に営みうる能力と態度を養うことをねらいとしているものであるから,できるだけ具体的な症例について臨床経験を豊富に積ませることが必要である。
(2) 指導にあたっては,理療科各科目,特に「症候概論」,「治療一般」等との関連に留意し,これらの知識を実際の症例とその施術をとおして理解させるように努める。