第13節 家    庭

 

第1 目  標

1 家庭生活に必要な衣食住,保育・看護および家庭径営について理解させ,家事その他の実務に役だつ基礎的技術を習得させる。

2 家庭生活を合理的,能率的にし,明るく快適にする態度を養う。

 

第2 内  容

 A 被  服

 1 日常の衣生活について理解させ,これに必要な洋裁,和裁,手芸に関する基礎的技術を習得させて,それらの製作能力を高めるとともに,衣生活を改善する態度を養う。

 2 指導上の留意事項  B 食  物

 1 日常の食生活について理解させ,これに必要な献立・調理に関する基礎的技術を習得させて,それらの能力を高めるとともに,食生活の改善を図る態度を養う。

 2 指導上の留意事項  C 保育・看護

 1 保  育

 乳幼児の心身の発達に応じた扱い方やその衣食住について理解させ,それに必要な技術を習得させて,こどもを愛育する態度を養う。

 2 看  護

 日常かかりやすい病気について,家庭における看護法を理解させ,それに必要な看護技術を習得させる。

 3 指導上の留意事項  D 住居・家庭経営

 1 住  居

 すまいの機能について理解させ,すまいを衛生的,能率的に,また安全,快適にくふう改善するのに必要な能力と態度を養う。

 2 家庭経営

 家庭生活における衣食住,保育などの総合的な運営について理解させ,それに必要な経営の能力と態度を養う。

 3 指導上の留意事項  

第3 指導計画作成および学習指導の方針

1 この教科の授業時数を210単位時間とする場合は,内容のA,B,C,Dの順に指導する。

2 この教科は,将来家事その他の実務に従事しようとする者の必要に応じて設けられたものであるから,実践的活動を重視して指導する。

3 この教科は,特に「技術・家庭科B女子向き」の各学年の指導と密接な関連を図り,その応用発展としてじゅうぶん効果をあげるようにするとともに,その地域の行事,風俗,習慣などの社会環境や季節その他の自然環境を考慮して計画し,指導する。

4 指導計画の作成にあたっては,生徒の学習のための集団の作り方や時間割りなどをくふうして,指導が円滑に行なわれるようにする。また家庭実習を行なう場合は,精密な計画を立てて効果的に行なうようにする。

5 実習のために服装を整えさせ,規定を守らせ,用具の正しい取り扱いに慣れさせ,清潔や衛生に留意させて,事故の防止に努める。