第8節 技術・家庭

 

第1 目  標

1 生活に必要な基礎的技術を習得させ,創造し生産するよろこびを味わわせ,近代技術に関する理解を与え,生活に処する基本的な態度を養う。

2 考案・計画・製作などの学習経験を通して,表現・創造の能力を養い,ものごとを合理的に処理する態度を養う。

3 製作・操作などの学習経験を通して,技術と生活との密接な関連を理解させ,生活の向上と技術の発展に努める態度を養う。

4 生活に必要な基礎的技術についての学習経験を通して,協同と責任と安全を重んじしる実践的な態度を養う。

 以上の目標の各項日は,相互に密接な関連をもって,全体として技術・家庭科の目標をなすものである。1は,基礎的技術について主として実践的活動を通して学習させ,必要な知識,技能,態度を身につけさせるという技術・家庭科の総括的目標であり,2,3または4のいずれかにかかわる指導においても,常に1が根底にならなければならない。

 

第2 各学年の目標およひ内容

 生徒の現在および将来の生活が男女によって異なる点があることを考慮して,「各学年の目標およひ内容」を男子を対象とするものと女子を対象とするものに分ける。

 A 男子向き

〔第1学年〕

1 目  標

2 内  容 3 指導上の留意事項 〔第2学年〕

1 目  標

2 内  容 3 指導上の留意事項 〔第3学年〕

1 目  標

2 内  容 3 指導上の留意事項  B 女子向き

〔第1学年〕

1 目  標

2 内  容 3 指導上の留意事項 〔第2学年〕

1 目  標

2 内  容 3 指導上の留意事項 〔第3学年〕

1 目  標

2 内  容 3 指導上の留意事項  

第3 指導計画作成および学習指導の方針

1 技術・家庭科は主として実践的活動を通して学習させる教科であるから,実習を中心にして計画し,指導する。この場合単なる技能の習熟に片寄らないように留意する。

2 各学年の内容の各項目の組織や配列は,必ずしもそのまとめ方や指導の順序を示すものではないから,「第1目標」および各学年の目標や指導上の留意事項をじゅうぶん考慮し,適切な組織順序をもった指導計画を作成して指導することが望ましい。

3 内容の項目に示してある「(実習例)」は,その項目に示してある基礎的な事項を学習させるのに適当と思われるものを例示したものである。指導計画を作成する場合,学校の事情や生徒の必要や視力およびその他の視機能の障害の状態などを考慮して,この例にならって適切なものを取り上げるようにする。

4 指導計画の作成にあたっては,生徒の学習のための集団の作り方や時間割りなどをくふうして,指導が円滑に行なわれるようにする。

5 学習の環境を整備し,実習のために服装を整えさせ,各種の規定を守らせ,安全・清潔・あとかたづけなどに留意させて,事故防止に努める。