第1 道 徳
1 指導計画は、生徒の生活環境や心身の状態の特殊性を考慮して、具体的なものにすることが必要である。
2 生徒の生活環境、生育歴、交友などについて、できるだけ多くの資料を収集、整理して、指導計画の作成と指導の実際に活用することが望ましい。
3 病弱に起因する性格や行動上の問題点をきょう正することに努め、明るく生きることができるように指導することが必要である。
4 指導の効果をあげるために、病院、寄宿舎および家庭との連絡を密接にするとともに、生徒の日常生活全体を明るくし、よいふんい気を作るようにすることが必要である。
5 指導にあたっては、生徒の健康回復に対する自信と希望をもたせ、自主性を尊重するように努めることが必要である。
6 指導にあたっては、特に生徒が健康回復に対する自主的な習慣態度を育成するように留意することが必要である。
第2 特別教育活動
1 指導計画の作成にあたっては、生徒の生活環境、病弱の状態および発達段階を考慮して、種類、方法、時間などを慎重に定めることが必要である。
2 指導計画の作成およびその実施にあたっては、弾力性をもたせることが必要である。
3 学級活動は、毎学年35単位時間を標準として実施するものとし、このうち進路指導については、毎学年計画的に実施し、卒業までの実施時数は40単位時間を標準とする。
4 指導にあたっては、広い地域から随時編入学してくる生徒たちが、できるだけ早く相互に理解しあい、楽しく自主的な活動ができるように、特に配慮することが必要である。
5 指導にあたっては、生徒の自発的な実践活動を促すことがたいせつであるが、生徒の病弱の状態に注意して、心身の負担過重にならないように留意することが必要である。
第3 学校行事等
1 指導計画は生徒の生活環境、病弱の状態に応じ、特に健康観察、健康診断、健康相談、病気の予防措置などの保健的行事を充実することが必要である。
2 指導計画の作成およびその実施にあたっては、生徒の生活環境の特殊性を考慮し、生活の単調化を防いで楽しくするようにしなければならない。
3 指導計画の作成およびその実施にあたっては、弾力性をもたせることが必要である。
4 指導にあたっては、生徒の積極的参加を促すことがたいせつであるが、生徒の病弱の状態に注意して、心身の負担過重にならないよう留意することが必要である。
病弱教育編
印刷者 桜 井 広 済 堂 |