第1節 道 徳
1 肢(し)体の機能障害を克服する意欲を高め、積極的に自己の生活を開拓する生活態度を養うように指導することが必要である。
2 肢(し)体不自由に起因する性格のかたよりと偏見をきよう正し、周囲の人々と協調して明朗な生活ができるように指導することがたいせつである。
3 各教科、特に社会科との関連を密にし、経験の拡大を図り、社会的経験の狭さからくる弊害をできるだけ少なくするように指導することがたいせつである。
第2節 特別教育活動
1 生徒がみずから障害を認識し、実践活動を通して積極的に障害を克服しようとする生活態度を養うように指導することが必要である。
2 学級活動は、毎学年35単位時間を標準として実施するものとし、このうち進路指導については、毎学年計画的に実施し、卒業までの実施時数は40単位時間を標準とする。
3 学級活動における進路指導においては、障害を克服して自立した先人の事例などを取り入れて、生徒の社会的目立への意欲を高めるように指導することが必要である。
4 クラブ活動の指導にあたっては、障害の種類別、程度別など、肢(し)体不自由の実態に即したクラブ編成を行ない、指導の効果を高めるように配慮することがたいせつである。
5 クラブ活動を通して、各教科の学習で達成されない個々の問題を解決したり、また、生徒の将来の方向について考えさせたりするように指導することが必要である。
第3節 学校行事等
1 指導計画の作成にあたっては、生徒の障害の回復に資するような内容をできるだけ多く取り上げ、その実施の時期、時間、回数、方法などを決めることが必要てある。
2 指導計画の作成および指導にあたっては、生徒の生活を楽しくし、かつその充実発展を図るようにすることがたいせつである。
養護学校中学部学習指導要領
肢(し)体不自由教育編
昭和39年3月23日発行 東京都千代田区霞ヶ関3の4 |