第3章 道徳,特別教育活動および学校行事等

 

 第1節 道   徳

 養護学校小学部の道徳の目標,内容ならびに指導計画作成および指導上の留意事項については,小学校学習指導要領に示されたものに準ずるほか,下に掲げるところによるものとする。 1.肢体の機能障害を克服する意欲を高め,積極的に自己の生活を開拓する生活態度を養うように指導することが必要である。

2.肢体不自用に起因する性格のかたよりと偏見をきょう正し,周囲の人々と協調して明朗な生活ができるように指導することがたいせつである。

3.各教科特に社会科との関連を密にし,経験の拡張を図り,社会的経験の狭さからくる弊害をできるだけ少なくするように指導することがたいせつである。

 第2節 特別教育活動  養護学校小学部の特別教育活動の目標,内容ならびに指導計画作成および指導上の留意事項については,小学校学習指導要碩に示されたものに準ずるほか,下に掲げるところによるものとする。 1.児童がみずから障害を認識し,実践活動を通して積極的に障害を克用しようとする生活態度を養うように指導することが必要である。

2.クラブ活動の指導にあたっては,障害の種類別,程度別など,肢体不自由の実態に即したクラブ編成を行ない,指導の効果がいっそうあがるように配慮することがたいせつである。

3.クラブ活動を通して,各教科の学習で達成されない個々の問題を解決したり,また児童の将来の方向について考えさせたりするように指導することが必要である。

 第3節 学校行事等  養護学校小学部の学校行事等の目標,内容ならびに指導計画作成および指導上の留意事項については,小学校学習指導要領に示されたものに準ずるほか,下に掲げるところによるものとする。 (1) 指導計画の作成にあたっては,児童の障害の回復に資するような内容をできるだけ 多く取り上げ,その実施の時期,時間,回数,方法などを決めることが必要である。

(2) 指導計画の作成および指導にあたっては,児童の生活を楽しくし,かつその充実発展を図るようにすることがたいせつである。
 
 
 

                       
 
 
 
    
  養護学校小学部学習指導要領

  肢体不自由教育編
 
               MEJ 3024
昭和3827発行    

          東京都千代田区霞ヶ関3の4  

    著作兼  
    発行者   文  部  省    

              
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    印 刷 者  正敏社印刷所