第1 目 標
2 外国語の基本的な語法に慣れさせ,読む能力および書く能力の基礎を養う。
3 外国語を通して,その外国語を日常使用している国民の日常生活,風俗習慣,ものの見方などについて基礎的な理解を得させる。
以上の目標の各項目は,相互に密接な関連をもって,全体として外国語科の目標をなすものであるから,指導にあたっては,この点を常に考慮しなければならない。
第2 英語についての各学年の目標および内容
〔第1学年〕
1 目 標
(2) 英語の初歩的な語,句,文に親しませ,読むことや書くことに慣れさせる。
ア 音 声
(ア) 発音については,現代のイギリスまたはアメリカの標準的な発音によるものとする。
(イ) アクセントについては,第1次アクセントを用いて話し,読むことができるようにさせる。
(ウ) 抑揚については,下降調および上昇調を用いて話し,読むことができるようにさせる。
イ 文は単文を主とし,文型はおよそ次の程度とする。
(ア) 平 叙 文
(a) 主語+動詞 の文型については,
主語+動詞+副詞
主語+動詞+副詞句
主語+be動詞+代名詞
主語+be動詞+形容詞
主語+動詞+代名調
Here is(are)〜.
Let us 〜.
上記aの文型に基くもの。
b 前項aの文型に基き,orを含むもの。
c How,What,When,Where,Which,WhoまたはWhoseで始まり,上記(ア)の文型に基くもの。
動詞または助動詞で始まり,上記(ア)の文型に基くもの。
(エ) 感 嘆 文
b Whatで始まり,be動詞またはhave動詞で終るもの。
(ア) 新語の数は,およそ300語程度とし,その中に別表1に示したもののうちから選択したものを含める。
この場合,名詞のうち不規則な複数形および複合名詞,代名詞の性,数および格の変化の語,動詞のうち不規則な過去形ならびに形容詞および副詞のうち不規則な変化の語は,それぞれ1語として数える。
(イ) 連語については,別表2に示したもののうちから選択したものを含める。
エ 文法事項は,およそ次の範囲とする。
(ア) 名 詞
主として普通名詞および固有名詞とし,数および格を扱う。
(イ) 代 名 詞
人称,指示,疑問および数量を表わすものとし,性,数および格を扱う。
(ウ) 形 容 詞
性質,状態および数量を表わすものとし,比較は主として規則的な変化とする。
(エ) 副 詞
比較は,主として規則的な変化とする。
(オ) 動 詞
時制は現在形および現在進行形とし,活用は現在形および現在分詞とする。
オ 文字はアルファべットの活字体および筆記体の,大文字および小文字とし,符号は終止符,コンマ,疑問符,感嘆符,アポストロフ,ハイフン,引用符などとする。
(2) 題 材
題材は,主として英語国民の日常生活,風俗習慣,物語,地理,歴史などに関するもののうちから変化をもたせて選択し,特定のものに片寄らないようにする。なお,題材の形式は,主として対話文および説明文とする。
(3) 学習活動
学習活動には,次のものを含めるものとする。
ア 聞くこと,話すこと
(ア) 英語を聞き取らせる。
(イ) 英語を聞かせ,これにならって言わせる。
(ウ) 英語を聞かせ,これに動作で答えさせる。
(エ) 英語を暗記し,暗唱させる。*
(オ) 実物,絵画,動作などについて英語で言わせる。
(カ) 文の一部を置き換えて言わせる。*
(キ) 文を転換して言わせる。*
(ク) 英語で問答させる。
イ 読むこと
(ア) 範読にならって音読させる。
(イ) ひとりで音読させたり,集団で音読させたりする。
(ウ) 対話の登場人物を分担して読ませる。
ウ 書くこと
(ア) 習字をさせる。
(イ) 英語を見て書き写させる。
(ウ) 語のつづりを言わせたり,書かせたりする。
(エ) 英語を書き取らせる。*
(オ) 暗記した文を書かせる。
(カ) 文の一部を置き換えて書かせる。*
(キ) 文を転換して書かせる。*
〔備考〕 *印を付した学習活動は,授業時数を140単位時間以上(週当り4単位時間以上)実施する場合に,深めるものとする。
(2) 平易な英語の歌を歌わせ,英語学習のふんい気を作り出すとともに,音声に慣れさせるのもよい。
(3) 英語特有の発音を指導するために,その補助的な手段として万国音標文字のうち必要なものを提示してもよい。
(4) 暗記,暗唱および書取の指導にあたっては,運用度の高い言語材料を精選し,できるだけ回数を重ねて行うようにする。
(5) 読むことと書くことにある程度慣れさせた後,英和辞書のひきかたを指導する。
〔第2学年〕
1 目 標
第1学年における学習経験の基礎の上に,英語を聞き,話し,読み,書くことに習熟させる。
2 内 容
ア 音声は,第1学年の内容として示したものに,発音を指導する補助的な手段として万国音標文字を加え,これを見て発音できるようにさせる。
イ 文は第1学年の内容として示したものに重文および複文を加え,文型は第1学年の内容として示したものに次のものを加えた程度とする。
(ア) 平 叙 文
(a) 主語+動詞 の文型については,
主語+動詞+名詞として用いられた不定詞
主語+動詞+how+不定詞
主語+動詞+thatで始まる節
(thatの省略された場合も含む。)
主語+動詞+目的語+to+名詞または代名詞
主語+動詞+目的語+形容詞
主語+動詞+目的語+現在分詞
上記aの文型に基くもの。
b Whyで始まり,上記(ア)の文型に基くもの。
上記(ア)の文型に基くもの。
(エ) 感 嘆 文
Howで始まり,be以外の動詞で終るもの。
ウ 語および連語
(ア) 新語の数は,およそ400語程度とし,その中に別表1に示したもののうちから選択したものを含める。
語を数える単位については.第1学年の場合に同じとする。
(イ) 連語については,別表2に示したもののうちから選択したものを含める。
エ 文法事項は,第1学年の内容として示したものに次のものを加えた範囲とする。
(ア) 名 詞
集合名詞,物質名詞および抽象名詞とする。
(イ) 形 容 詞
比較は,不規則な変化とする。
(ウ) 動 詞
b 活用は,過去形および過去分詞とする。
c 受身の形を扱うが,進行形および完了形を含めない。
d 不定詞は,名詞,形容詞および副詞としての用法を扱う。
e 分詞は,現在分詞および過去分詞の形容詞としての用法とする。
f 動名詞を扱う。
(2) 題 材
題材は,第1学年の場合に同じとする。なお,題材の形式は,第1学年の内容として示したものに物語形式および少数の劇形式のものを加えたものを主とする。
(3) 学習活動
学習活動には,次のものを含めるものとする。
ア 聞くこと,話すこと
(ア) 英語を聞き取らせる。
(イ) 英語を聞かせ,これにならって言わせる。
(ウ) 英語を聞かせ,これに動作で答えさせる。
(エ) 英語を暗記し,暗唱させる。*
(オ) 実物,絵画,動作などについて英語で言わせる。
(カ) 文の一部を置き換えて言わせる。
(キ) 文を転換して言わせる。*
(ク) 英語で問答させる。
イ 読むこと
(ア) 範読にならって音読させる。
(イ) ひとりで音読させたり,集団で音読させたりする。
(ウ) 対話や劇の登場人物を分担して読ませる。
ウ 書くこと
(ア) 習字をさせる。
(イ) 英語を見て書き写させる。
(ウ) 語のつづりを言わせたり,書かせたりする。
(エ) 英語を書き取らせる。*
(オ) 暗記した文を書かせる。
(カ) 文の一部を置き換えて書かせる。*
(キ) 文を転換して書かせる。*
(ク) 既習の文型を用いて日本語の意味を英語で書き表わさせる。
〔備考〕*印を付した学習活動は,授業時数を140単位時間以上(週当り4単位時間以上)実施する場合に,深めるものとする。
(2) この段階の生徒はとかく発言したがらない傾向も生ずるので,問答においては完全な文の形で答えさせたり,正しい答えをいっせいに言わせたりして,つとめて英語を話させる機会を多くする必要がある。
(3) 読むことの領域においては,日本語で説明する必要も生ずるが,つとめて直接英語から理解させるように指導する。
(4) 文型や語の数がしだいに増してくるので,暗唱および書取をできるだけ回数を重ねて行い,学習を確実に積み重ねていくように指導する。
(5) 文法事項がしだいに複雑になってくるが,ある程度用例に親しませた後に帰納して指導し,運用する能力を伸ばすことに役だたせる。
(6) 英語の学習にかなり個人差が現れてくる段階であるが,学習の遅れている生徒には基本的な事項を撤底させるとともに,学習の進んでいる生徒にはいっそう能力を伸ばさせるようにくふうする。
〔第3学年〕
1 目 標
第2学年における学習経験の基礎の上に,英語を聞き,話し,書く能力の基礎を養うとともに,読む能力の基礎を充実させる。
2 内 容
ア 音声については,第2学年の場合に同じとする。
イ 文は第2学年の場合に同じとし,文型は第1学年および第2学年の内容として示したものに次のものを加えた程度とする。
(ア) 平 叙 文
(a) 主語+動詞 の文型については,
主語+動詞+how,what,when,where,which,whoまたはwhyで始まる節
主語+動詞+ifまたはwhetherで始まる節*
主語+動詞+間接目的語+how,if,that,what,when,where,which,whoまたはwhyで始まる節*
主語+動詞+目的語+toのない不定詞*
主語+thinkなどの動詞+it〜 (for〜) to〜.*
主語+be以外の動詞+現在分詞
上記aの文型に基くもの。
b 付加疑問文。
上記(ア)の文型に基くもの。
(エ) 感 嘆 文
Whatで始まり,beおよびhave以外の動詞で終るもの。
〔備考〕*印を付した文型は,授業時数を175単位時間以上(週当り5単位時間以上)とする場合に取り扱うものとし,授業時数を105単位時間(週当り3単位時間)とする場合には軽く触れる程度にとどめるものとする。
ウ 語および連語
(ア) 新語の数は,授業時数が105単位時間(週当り3単位時間)の場合はおよそ400語程度とし,175単位時間以上(週当り5単位時間以上)の場合はおよそ600語程度とし,その中に別表1に示したもののうちから選択したものを含める。
語を数える単位については,第1学年の場合に同じとする。
(イ) 連語については,別表2に示したもののうちから選択したものを含める。
エ 文法事項は,第1学年および第2学年の内容として示したものに次のものを加えた範囲とする。
(ア) 代 名 詞
関係代名詞を扱うが,前置詞+関係代名詞は*とする。
(イ) 副 詞
関係副詞を扱う。
(ウ) 動 詞
b 受身の形は,完了形を扱う。*
c 分詞構文のうち基本的なものを扱う。*
d 仮定法を扱い,次の程度とする。*
lf〜should または動詞の過去形〜.
〔備考〕*印を付した文法事項は,授業時数を175単位時間以上(週当り5単位時間以上)とする場合に取り扱うものとし,授業時数を105単位時間(週当り3単位時間)とする場合には軽く触れる程度にとどめるものとする。
(2) 題 材
題材は,第1学年の場合に同じとする。なお,題材の形式は,第1学年および第2学年の内容として示したものに,少数の日記形式および手紙形式のものを加えたものを主とする。
(3) 学習活動
学習活動には,次のものを含めるものとする。
ア 聞くこと,話すこと
(ア) 英語を聞き取らせる。
(イ) 英語を聞かせ,これにならって言わせる。
(ウ) 英語を聞かせ,これに動作で答えさせる。
(エ) 英語を暗記し,暗唱させる。*
(オ) 実物,絵画,動作などについて英語で言わせる。
(カ) 文の一部を置き換えて言わせる。*
(キ) 文を転換して言わせる。*
(ク) 英語で問答させる。
イ 読むこと
(ア) 範読にならって音読させる。
(イ) ひとりで音読させたり,集団で音読させたりする。
(ウ) 対話や劇の登場人物を分担して読ませる。
(エ) 文と文との関係やパラグラフの大意をつかませる。
ウ 書くこと
(ア) 英語を見て書き写させる。
(イ) 語のつづりを言わせたり,書かせたりする。
(ウ) 英語を書き取らせる。*
(エ) 暗記した文を書かせる。
(オ) 文の一部を置き換えて書かせる。*
(カ) 文を転換して書かせる。*
(キ) 既習の文型を用いて日本語の意味を英語で書き表わさせる。
(ク) 日記や手紙を書かせる。
〔備考〕*印を付した学習活動は,授業時数を175単位時間以上(週当り5単位時間以上)実施する場合に,深めるものとする。
(2) 平易な言語材料を用いるならば,第2学年において日記や手紙を書かせてもよい。
(3) 既習の文型,語,連語,文法事項などについて,ときどきまとめさせて,運用する能力の基礎を確実にさせる。
別表1 次の語は第1学年,第2学年および第3学年のうちいずれかの学年において指導する。
a about above across after
afternoon again ago all almost
along already also always am
America American among an and
animal another answer any anybody
anyone anything April are arrive
as Asia ask at August
autumn away back be because
become been before begin behind
beside best better between big
bird black blackboard blue book
both box boy bread breakfast
bring brother build building but
buy by call can carry
catch chair chalk child children
city class classroom clock cloud
cold colo(u)r come cool could
country cross cry cup cut
dark daughter day dear December
desk diary dictionary did dinner
do doctor does door down
drink during each early earth
east easy eat eight eighteen
eighth eighty either eleven eleventh
else England English enough Europe
even evening ever every everybody
everyone everything face fall family
far fast father February feet
few fifteen fifth fifty find
fine finish first fish five
flower fly food foot for
forget forty four fourteen fourth
Friday friend from fruit game
garden gentleman get girl give
glad glass go good goodby(e)
grass great green grow had
half hand happy hard has
have he head hear help
her here hers herself high
him himself his hold holiday
home hope hot hour house
how hundred I if ill
in ink interesting into invite
is it its January Japan
Japanese July June just keep
kind knife know lady large
last learn leave left lend
lesson let letter lie light
like listen little live long
look low lunch make man
many March May may me
meet men mile milk mine
minute Miss Monday month moon
more morning most mother mountain
Mr. Mrs. Mt. much must
my myself name near need
never new next nice night
nine nineteen ninety ninth no
noon north not notebook nothing
November now o'clock October of
off often old on once
one only open or other
our ours ourselves out over
page past pen pencil people
perhaps picture play please pocket
poor present pretty pupil put
quarter question quite rain rather
reach read ready red rich
ride right rise river room
round run same Saturday say
school sea season second see
sell send September seven seventeen
seventh seventy shall she shine
short should show shut sick
since sing sister sit six
sixteen sixth sixty sky sleep
slowly small smile snow so
some somebody someone something sometimes
son song soon sorry south
speak sport spring stand star
still stop story street strong
study such summer sun Sunday
supper swim table take talk
tall teach teacher tell ten
tenth than thank that the
their theirs them themselves then
there these they thing think
third thirteen thirty this those
though thousand three through Thursday
till time to today together
tomorrow too town tree try
Tuesday twelfth twelve twenty two
under understand up us use
very village visit walk wall
want warm was wash watch
water way we Wednesday week
well were west what when
where which while white who
whom whose why wide will
wind window winter wish with
within without woman women word
work world would write year
yellow yes yesterday yet you
young your yours yourself yourselves
〔備考〕 できるだけ基本的な語から指導するとともに,2義以上をもつ語については基本的な意味から指導する。
別表2 次の連語は第1学年,第2学年および第3学年のうちいずれかの学年において指導する。
a few a great many a little
a lot of a pair of a piece of
as〜as as〜as〜can as soon as
be able to be afraid of be fond of
both〜and each other either〜or
had better have to in front of
lots of not only〜but(also) of course
one another out of plenty of
so〜that too〜to
〔備考〕できるだけ基本的な連語から指導する。
第3 英語についての指導計画作成および学習指導の方針
2 1単位時間の学習指導においては,聞くこと,話すこと,読むことおよび書くことの3領域にわたって,つりあいのとれた形で進めることが必要である。
3 低学年においては,表現できる程度まで指導する言語材料をできるだけ多くし,高学年に進むに従って,理解にとどめる言語材料を取り入れるようにする。
4 基本的にして運用度の高い言語材料は,各学年を通して反復させるとともに,その上にしだいに程度の高い言語材料を積み重ねていくように計画することが必要である。
5 上記の各学年の内容に示した,言語材料における用語は,その範囲または程度を示すために用いたものであるから,指導にあたっては用語の提示は最小限にとどめるようにする。
6 指導にあたっては,特定の指導法に片寄ることなく,生徒の心理,特性,経験などに即して進めるようにする。
7 英語は,日本語とその語系語族を別にし,音声,文字および語法に大きな相違があるので,聞くこと,話すこと,読むこと,および書くことの各領域にわたって,特に反復練習させる必要がある。
8 音声を指導する補助的な手段として,レコード,録音機,放送などを利用することが望ましい。
9 文法は,聞くこと,話すこと,読むことおよび書くことの中で指導し,ある期間の終りごろに既習の文法事項を整理させることなどは必要である。
10 英語を通して英語国民についての基礎的な理解を得させることはたいせつであるが,風物や制度などの説明に深入りしないようにするとともに,英語学習の結果英語国民に対する偏見をもつことのないように努める。
第4 ドイツ語についての各学年の目標および内容
〔第1学年〕
1 目 標
ドイツ語の音声および初歩的な語法に親しませ,聞き,話し,読み,書くことに慣れさせる。
2 内 容
ア 新語の数は,単一語,複合語および派生語を含めて,およそ500語程度とする。
イ 文法事項は,およそ次の範囲とする。
(ア) 冠 詞
定冠詞および不定冠詞ならびにそれらの変化を扱う。
(イ) 名 詞
変化を扱う。
(ウ) 代 名 詞
人称代名詞,所有代名詞および疑問代名詞ならびに基本的な指示代名詞および不定代名詞を扱う。
(エ) 形 容 詞
変化を扱う。
(オ) 数 詞
基本的なものを扱う。
(カ) 動 詞
b 再帰動詞,非人称動詞および複合動詞を扱う。
c 命令法を扱う。
基本的な話法の助動詞を扱う。
(ク) 前 置 詞
基本的なものを扱う
(ケ) 接 続 詞
並列のものを扱う。
(コ) 配 語 法
正置および倒置を扱う。
ウ 文字はアルファべットの大文字および小文字とし,字体のうち活字体はラテン字体,筆記体は標準字体とし,符号は終止符,コンマ,疑問符,感嘆符,引用符,ハイフン,セミコロン,コロン,ダッシュなどとする。
(2) 題 材
題材は,主としてドイツ国民の日常生活,風俗習慣,物語,地理,歴史などに関するもののうちから変化をもたせて選択し,特定のものに片寄らないようにする。なお,題材の形式は,主として対話文および説明文とする。
(3) 学習活動
学習活動には,次のものを含めるものとする。
ア 聞くこと,話すこと
(ア) ドイツ語を聞き取らせる。
(イ) ドイツ語を聞かせ,これにならって言わせる。
(ウ) ドイツ語を暗記し,暗唱させる。
(エ) 文の一部を置き換えて言わせる。
(オ) 文を転換して言わせる。
(カ) ドイツ語で問答させる。
イ 読むこと
(ア) 範読にならって音読させる。
(イ) ひとりで音読させたり,集団で音読させたりする。
ウ 書くこと
(ア) 習字をさせる。
(イ) ドイツ語を見て書き写させる。
(ウ) 語のつづりを言わせたり,書かせたりする。
(エ) ドイツ語を書き取らせる。
(オ) 文の一部を置き換えて書かせる。
(カ) 文を転換して書かせる。
(キ) 日本語の意味をドイツ語で書き表わさせる。
(2) 題材に重点をおく指導は,学習が散漫にならないように,指導をくふうする。
(3) 読むことと書くことにある程度慣れさせた後に,独和辞書のひきかたを指導する。
〔第2学年〕
1 目 標
第1学年における学習経験の基礎の上に,ドイツ語を聞き,話し,読み,書くことに習熟させる。
2 内 容
ア 新語の数は,単一語,複合語および派生語を含めて,およそ600語程度とする。
イ 文法事項は,第1学年の内容として示したものに次のものを加えた範囲とする。
(ア) 代 名 詞
関係代名詞を扱う。
(イ) 形 容 詞
名詞的用法を扱う。
(ウ) 動 詞
b ZUを持つ不定詞および受動態を扱う。
従属のものを扱う。
(オ) 配 語 法
後置を扱う。
ウ 文字は第1学年の場合に同じとし,字体のうち活字体としてドイツ字体に触れさせ,符号は第1学年の場合に同じとする。
(2) 題 材
題材は,第1学年の場合に同じとする。なお,題材の形式は,第1学年の内容として示したものに物語形式および少数の詩形式のものを加える。
(3) 学習活動
学習活動には,次のものを含めるものとする。
ア 聞くこと,話すこと
(ア) ドイツ語を聞き取らせる。
(イ) ドイツ語を聞かせ,これにならって言わせる。
(ウ) ドイツ語を暗記し,暗唱させる。
(エ) 文の一部を置き換えて言わせる。
(オ) 文を転換して言わせる。
(カ) ドイツ語で問答させる。
イ 読むこと
(ア) 範読にならって音読させる。
(イ) ひとりで音読させたり,集団で音読させたりする。
ウ 書くこと
(ア) 習字をさせる。
(イ) ドイツ語を見て書き写させる。
(ウ) 語のつづりを言わせたり,書かせたりする。
(エ) ドイツ語を書き取らせる。
(オ) 文の一部を置き換えて書かせる。
(カ) 文を転換して書かせる。
(キ) 日本語の意味をドイツ語で書き表わさせる。
(2) 書くことの領域においては,和文独訳のみに片寄ることなく,さまざまな学習活動をつりあいのとれた形で進めるようにする。
〔第3学年〕
1 目 標
第2学年における学習経験の基礎の上に,ドイツ語を聞き,話し,書く能力の基礎を養うとともに,読む能力の基礎を充実させる。
2 内 容
ア 新語の数は,単一語,複合語および派生語を含めて,授業時数105単位時間の場合はおよそ700語程度とし,175単位時間以上の場合はおよそ1,000語程度とする。
イ 文法事項は,第1学年および第2学年の内容として示したものに次のものを加えた範囲とする。
(ア) 動 詞
話法の助動詞,受動態の完了,自動詞の受動態,分詞および接続法を扱う。
(イ) 副 詞
関係副詞を扱う。
(ウ) 副文章を扱う。
ウ 文字は第1学年の場合に同じとし,字体のうち筆記体としてドイツ字体を指導してもよく,符号は第1学年の場合に同じとする。
(2) 題材
題材は,第1学年の場合に同じとする。なお,題材の形式は,第1学年および第2学年の内容として示したものに少数の日記形式および手紙形式のものを加える。
(3) 学習活動
学習活動には,次のものを含めるものとする。
ア 聞くこと,話すこと
(ア) ドイツ語を聞き取らせる。
(イ) ドイツ語を聞かせ,これにならって言わせる。
(ウ) ドイツ語を暗記し,暗唱させる。
(エ) 文の一部を置き換えて言わせる。
(オ) 文を転換して言わせる。
(カ) ドイツ語で問答させる。
イ 読むこと
(ア) 範読にならって音読させる。
(イ) ひとりで音読させたり,集団で音読させたりする。
ウ 書くこと
(ア) ドイツ語を見て書き写させる。
(イ) 語のつづりを言わせたり,書かせたりする。
(ウ) ドイツ語を書き取らせる。
(エ) 文の一部を置き換えて書かせる。
(オ) 文を転換して書かせる。
(カ) 日本語の意味をドイツ語で書き表わさせる。
(キ) 短縮や拡張によって作文させる。
(ク) 日記や手紙を書かせる。
題材は,特定のものに片寄ることなく,いろいろなものを取り上げて変化をもたせるようにする。
第5 ドイツ語についての指導計画作成および学習指導の方針
「第3 英語についての指導計画作成および学習指導の方針」に準ずるものとする。
第6 フランス語についての各学年の目標および内容
〔第1学年〕
1 目 標
フランス語の音声および初歩的な語法に親しませ,聞き,話し,読み,書くことに慣れさせる。
2 内 容
ア 新語の数は,単一語,合成語および派生語を含めて,およそ500語程度とする。
イ 文法事項は,およそ次の範囲とする。
(ア) 名 詞
性および数の変化の原則を扱う。
(イ) 冠 詞
定冠詞,不定冠詞および部分冠詞を扱う。
(ウ) 形 容 詞
b 数形容詞および指示形容詞を扱う。
主として人称代名詞を扱う。
(オ) 動 詞
b 活用はavoir,donner,finirおよび運用度の高い不規則動詞aller,devoir,faire,pouvoir,prendre,voir,vouloirなどとする。
基本的なものを扱う。
(キ) 前 置 詞
基本的なものを扱う。
(ク) 接 続 詞
基本的なものを扱う。
(ケ) 文 章 論
肯定文,否定文および疑問文を扱う。
ウ 文字はアルファべの活字体および筆記体の,大文字および小文字とし,符号は終止符,コンマ,疑問符,引用符,連結符号などとする。
(2) 題 材
題材は,主としてフランス国民の日常生活,風俗習慣,物語,地理,歴史などに関するもののうちから変化をもたせて選択し,特定のものに片寄らないようにする。なお,題材の形式は,主として対話文および説明文とする。
(3) 学習活動
学習活動には,次のものを含めるものとする。
ア 聞くこと,話すこと
(ア) フランス語を聞き取らせる。
(イ) フランス語を聞かせ,これにならって言わせる。
(ウ) フランス語を暗記し,暗唱させる。
(エ) 文の一部を置き換えて言わせる。
(オ) 文を転換して言わせる。
(カ) フランス語で問答させる。
イ 読むこと
(ア) 範読にならって音読させる。
(イ) ひとりで朗読させたり,集団で朗読させたりする。
ウ 書くこと
(ア) 習字をさせる。
(イ) フランス語を見て書き写させる。
(ウ) 語のつづりを言わせたり,書かせたりする。
(エ) フランス語を書き取らせる。
(オ) 文の一部を置き換えて書かせる。
(カ) 文を転換して書かせる。
(キ) 日本語の意味をフランス語で書き表わさせる。
(2) 動詞の活用の暗唱および文や語の書取は,てきるだけ回数を重ねて行わせる。
(3) 読むことと書くことにある程度慣れさせた後に,仏和辞書のひきかたを指導する。
〔第2学年〕
1 目 標
第1学年における学習経験の基礎の上に,フランス語を聞き,話し,読み,書くことに習熟させる。
2 内 容
ア 新語の数は,単一語,合成語および派生語を含めて,およそ600語程度とする。
イ 文法事項は,第1学年の内容として示したものに次のものを加えた範囲とする。
(ア) 名 詞
性および数の変化の例外を扱う。
(イ) 形 容 詞
b 所有形容詞および疑問形容詞を扱う。
c 比較を扱う。
所有代名詞,指示代名詞ならびに関係代名詞quiおよびqueを扱う。
(エ) 動 詞
b 活用は,attendre,boire,lire,mettre,partir,pleuvoir,rendre,savoir,venirおよびmangerなどer動詞のうち特殊な活用をするものなどとする。
感嘆文,命令文,否定疑問文および従属文を伴う文を扱う。
ウ 文字は第1学年の場合に同じとし,符号は第1学年の内容として示したものに感嘆符を加える。
(2) 題 材
題材は,第1学年の場合に同じとする。なお,題材の形式は,第1学年の内容として示したものに物語形式および少数の詩形式のものを加える。
(3) 学習活動
学習活動には,次のものを含めるものとする。
ア 聞くこと,話すこと
(ア) フランス語を聞き取らせる。
(イ) フランス語を聞かせ,これにならって言わせる。
(ウ) フランス語を暗記し,暗唱させる。
(エ) 文の一部を置き換えて言わせる。
(オ) 文を転換して言わせる。
(カ) フランス語で問答させる。
イ 読むこと
(ア) 範読にならって音読させる。
(イ) ひとりで朗読させたり,集団で朗読させたりする。
ウ 書くこと
(ア) 習字をさせる。
(イ) フランス語を見て書き写させる。
(ウ) 語のつづりを言わせたり,書かせたりする。
(エ) フランス語を書き取らせる。
(オ) 文の一部を置き換えて書かせる。
(カ) 文を転換して書かせる。
(キ) 日本語の意味をフランス語で書き表わさせる。
(2) 書くことの領域においては,和文仏訳のみに片寄ることなく,さまざまな学習活動をつりあいのとれた形で進めるようにする。
〔第3学年〕
1 目 標
第2学年における学習経験の基礎の上に,フランス語を聞き,話し,書く能力の基礎を養うとともに,読む能力の基礎を充実させる。
2 内 容
ア 新語の数は,単一語,合成語および派生語を含めて,授業時数105単位時間の場合はおよそ700語程度とし,175単位時間以上の場合はおよそ1,000語程度とする。
イ 文法事項は,第1学年および第2学年の内容として示したものに次のものを加えた範囲とする。
(ア) 代 名 詞
疑問代名詞および中性代名詞を扱う。
(イ) 動 詞
b 活用はconduire,craindre,dormir,falloir,mourir,ouvrir,recevoirなどとする。
受動態および分詞構文を扱う。
ウ 文字は第1学年の場合に同じとし,符号は第1学年の場合に同じとする。
(2) 題 材
題材は,第1学年の場合に同じとする。なお,題材の形式は,第1学年および第2学年の内容として示したものに少数の日記形式および手紙形式のものを加える。
(3) 学習活動
学習活動には,次のものを含めるものとする。
ア 聞くこと,話すこと
(ア) フランス語を聞き取らせる。
(イ) フランス語を聞かせ,これにならって言わせる。
(ウ) フランス語を暗記し,暗唱させる。
(エ) 文の一部を置き換えて言わせる。
(オ) 文を転換して言わせる。
(カ) フランス語で問答させる。
イ 読むこと
(ア) 範読にならって音読させる。
(イ) ひとりで朗読させたり,集団で朗読させたりする。
ウ 書くこと
(ア) フランス語を見て書き写させる。
(イ) 語のつづりを言わせたり,書かせたりする。
(ウ) フランス語を書き取らせる。
(エ) 文の一部を置き換えて書かせる。
(オ) 文を転換して書かせる。
(カ) 日本語の意味をフランス語で書き表わさせる。
(キ) 日記や手紙を書かせる。
題材は,特定のものに片寄ることなく,いろいろなものを取り上げて変化をもたせるようにする。
第7 フランス語についての指導計画作成および学習指導の方針
「第3 英語についての指導計画作成および学習指導の方針」に準じて行うものとする。
第8 その他の外国語
英語,ドイツ語およびフランス語以外の外国語については,「第1目標」に基き,英語,ドイツ語およびフランス語に準じて行うものとする。