高 等 学 校
学 習 指 導 要 領
一 般 編
昭和31年改訂版
(昭和33年4月再訂版)
文 部 省
ま え が き
この高等学校学習指導要領一般編は,「学習指導要領一般編(昭和26年改訂版)のうち,高等学校に関する部分を改訂したものであって,昭和31年度の第1学年から,学年進行をもって,実施されるものである。
なお,この改訂を行うにあたって意を用いた点は,およそ次のとおりである。
1 高等学校の教育は,この段階における完成教育であるという立場を基本とすること。
2 高等学校の教育課程は,各課程の特色を生かした教育を実現することを眼目として編成すること。
3 教育にいっそうの計画性をもたせるため,特に普通課程においては,教育課程の類型を設け,これにより生徒の個性や進路に応じ,上学年に進むにつれて分化した学習を行いうるようにすること。
4 教育の効果を高めるため,教科,科目の組織を改めること。
5 各教科,科目の単位数は,各課程の必要に応じうるようにこれを一種類のみとせず,これに幅をもたせること。
6 社会科,数学科,理科における知的教養のかたよりを少なくするため,それぞれの履修範囲を広くすること。
7 全日制の普通課程における芸術,家庭およびその他の職業に関する教育を充実すること。
昭和31年12月再訂版について
昭和31年12月18日文部省令第33号をもって高等学校通信教育規程が全部改正され,高等学校通信教育の教育過程が,同日以降全面的に高等学校学習指導要領の基準によることとなった。これに伴い,高等学校学習指導要領一般編につき,通信教育に関する事項等必要な部分の改訂を行い,これを昭和31年12月再訂版とした。
昭和32年12月再訂版について
昭和31年12月24日付をもって,通信教育におけるラジオ放送の利用および単位の認定に関し必要な改訂を行い,これを昭和31年12月再訂版とし,改訂の日から施行することとした。
昭和33年4月再訂版について
昭和33年4月21日付をもって,通信教育の職業科目の実施拡充に関し必要な改訂を行ない,これを昭和33年4月4訂版とし,改訂の日から施行することとした。
目 次
ま え が き
1 高等学校の目的,目標と教育課程の性格
2 高等学校の課程の別と教育課程
(1) 通常の課程,定時制の課程および通信教育
(2) 普通課程と職業に関する課程
3 教科,科目および特別教育活動の性格
(1) 教科と科目
(2) 特別教育活動
第2章 教科,科目および特別教育活動
1 教科,科目および単位数
2 特別教育活動の時間数
3 教科,科目の履修
(1) すべての生徒に履修させる教科,科目
(2) 全日制の普通課程のすべての生徒に履修させる教科,科目およびその単位数
(3) 職業に関する課程のすべての生徒に履修させる教科,科目およびその単位数
(4) 芸術科の履修
4 時間と単位
(1) 単位時間
(2) 1単位の指導時間数,添削指導の回数および面接指導の時間数
(3) 教科,科目の全学年総時間数
(4) 教科,科目の年間総時間数
(5) 週当り時間数
5 単位の認定
(1) 単位の認定
(2) 単位の効力
(3) 家庭実習(ホーム・プロジェクト)の単位
6 卒業に必要な単位数と時間数
1 教育課程編成の方針
2 教育課程編成の方法
(1) 全日制の普通課程
(2) 全日制の職業に関する課程
(3) 定時制の課程
(4) 通信教育
3 生徒の履修に対する指導