第1 目 標
学校行事等は,各教科,道徳および特別教育活動のほかに,これらとあいまって小学校教育の目標を達成するために,学校が計画し実施する教育活動とし,児童の心身の健全な発達を図り,あわせて学校生活の充実と発展に資する。
第2 内 容
学校行事等においては,儀式,学芸的行事,保健体育的行事,遠足,学校給食その他上記の目標を達成する教育活動を適宜行うものとする。
第3 指導計画作成および指導上の留意事項
2 地域社会の要請と関連して,学校行事等の計画を作成し,実施する場合には,その教育的価値をじゅうぶん検討し,学校全体の教育計画を乱すことのないよう,特に留意する必要がある。
3 学校行事等の計画や実施にあたっては,学校生活に変化を与え,児童の生活を楽しく豊かなものにするとともに,集団行動における児童の規律的な態度を育てることなどにじゅうぶん配慮する必要がある。
4 学校行事等の計画や実施にあたっては,児重の負担過重に陥ることのないように考慮し,その健康や安全に特に留意しなければならない。
5 国民の祝日などにおいて儀式などを行う場合には,児童に対してこれらの祝日などの意義を理解させるとともに,国旗を掲揚し,君が代をせい唱させることが望ましい。
6 学校給食を実施する学校においては,給食時において,関係の教科,道徳および特別教育活動との関連を考慮して,適切な指導を行うようにしなければならない。
施行期日
この小学校学習指導要領は,昭和33年10月1日から施行する。但し,道徳に係る部分を除き,各教科,特別教育活動および学校行事等に係る部分については,昭和36年3月31日まで,別に定めるもののほか,なお従前の例による。
なお,小学校学習指導要領道徳編(昭和33年文部省告示第71号)は,これを廃止する。
小 学 校
学習指導要領 昭和33年度改訂
昭和33年10月 5日 印刷 MEJ 8815
昭和33年10月10日 発行
¥100. 編集 文部省調査局
発行 帝国地方行政学会
東京都中央区銀座西7の1