第2章 職業・家庭科の組織

 

第1.内容の組織
分   野
項   目
備   考
1群
栽     培  農   耕
  }
 園   

造     林

 

飼     育 養     畜

養     蚕

 
農 産 加 工 加     工

醸     造

 
2群
製     図 機 械 製 図

電 気 製 図

建 築 製 図

機     械 金 属 加 工

操 作 運 転

整 備 修 理

 

 

電     気 機 器 製 作

保 守 修 理

 

建     設 測     量

木 材 加 工

コンクリート

 
3群
経     営 売     買

金     融

経 営 組 織

簿     記 記     帳

財 務 諸 表

税     務

計 算 事 務 珠     算

計算器 操 作

 
文 書 事 務 文書作成・処理

印 刷 事 務

 
4群
漁     業

操     船

漁 場 調 査

 
水 産 製 造 貯     蔵

加     工

 
増     殖 魚 類 増 殖

貝・そう類増殖

 
5群
食     物 食  生  活

調     理

被     服 衣  生  活

被 服 製 作

被 服 整 理

住     居 住  生  活

設     備

家     族 保育 ・ 家族

家 庭 看 護

 
家 庭 経 営 家 庭 経 済

家 事 労 働

 
6群
産業 と 職業 産業とその特色

職業とその特色

職業 と 進路 学校 と 職業

個性 と 職業

職 業 生 活 能率 と 安全

職業生活と適応

1.内容の各項目は指導計画を立てるための素材であって,必ずしも学習のまとまりや順序を表わすものではない。したがって,学習のまとまりは一つの項目で作られることもあろうが,また,いくつかの項目・分野・群にわたって作られることもあろう。

2.第1群から第5群までの項目は,主として,実践的活動を学習の根幹としている。項目によっては,このような学習活動の少ないものもあるが,これとても,その分野のうち,あるいはその群のうち,あるいは他の群の実践的活動を含む項目と一体として指導計画を立てることによって,この教科の基本的な性格である「主として実践的活動を通して学習する」ということが実現できる。

3.この教科において,実践的活動を根幹として学習させるにあたって,技術的な面からこれを行うだけではじゅうぶんとはいえないので,その実践的活動の背景となる社会的,経済的な広い視野に立って学習させる必要がある。そこで,第1群から第5群までのほか,一定の社会的,経済的な知識・理解を第6群として示し,これを共通に身につけさせようとしているのである。

4.「内容の組織」の表の備考欄の○印は,その項目の共通な必要性と共通な可能性とを勘案してつけられたものである。したがって,これらの項目は,その他の項目よりも重要であるという意味ではない。

 なお,○印のついている項目には,共通に学習すべき内容と環境・性別などに応じて学習すべき内容とが含まれている。

 

第2.指導計画の基準  各学校が作成する指導計画は,次の基準によるものとする。

1.各生徒が生活における基礎的な技術を習得し,基本的な生活活動を経験するとともに,これらに関する社会的,経済的な知識・理解や態度・習慣を一体として身につけるように計画する。

2.必修教科としてのこの教科の学習においては,各生徒が第4群を除き,各群について少なくとも35時間学ぶものとする。

 この場合には,「内容の組織」の表の各群の備考欄に○印をつけてある項目について学ぶものとする。

3.必修教科としてのこの教科の時間のうち,前項の学習にあてた残りの時間については,「内容の組織」の表のすべての項目の中から,性別や環境などを考慮して選ぶ。

 この場合には,第1群から第5群までのうち,2群以上にわたるものとする。

 なお,女子向きの計画については,第5群を主とすることができる。

4.選択教科としてのこの教科の学習においては,生徒の興味や必要などを考慮して計画する。

 この場合には,「内容の組織」の表にないものも取り上げることができる。