1.外国語科における科目の編成
外国語科の科目およびその単位数は次のとおりである。
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(4)「第一外国語」および「第二外国語」の単位数は,上の表に示したとおりである。
「第二外国語」を履修させる場合は,第2学年以後において履修させ,1個学年における単位数は,2ないし4とする。
第1学年においては一つの外国語についてまとまった学習をさせるのが教育的であり,また,第1学年においては履修すべき教科科目をそろえる必要から教育課程の上でほとんど余裕がないので,第二外国語は第2学年以後において履修させる。そして第二外国語の1個学年における単位数が1では,まとまった学習をすることはまったく不可能である。
また,単位数の学年配当にあたっては,いろいろな配慮が必要である。たとえば3単位とか6単位のように,単位数のきわめて少ない場合は,履修する教科科目をなるべくそろえるために,低い学年に置くことが望ましい。また,全日制の課程において9単位とか12単位または15単位のような場合には,なるべく各学年均等の単位数を置くことが望ましい。さらに,各学年均等に置けないような単位数の場合は,高い学年に多くするよりも,低い学年に多くすることが望ましい。
b 外国語を最大単位数よりも少ない単位数で,たとえば12単位で履修させる場合には,最大単位数の場合における内容を,それぞれの分野にわたって,いくぶん圧縮した指導計画を立てるのが適当である。
さらに少ない単位数で履修させる場合には,生徒の個性や進路によって,その内容は,聞き方,話し方,読み方および書き方の分野のうち特定の分野,たとえば読み方の分野とか実用的な面に重点をおく指導計画を立てることも考えられる。ただし,このような場合においても外国語科が累積的な性格をもっていることを考えて,重点をおかない分野の内容についても,基本的なものは指導するような計画を立てる必要がある。
c 外国語を共通に履修するほかに,さらに個人差に応じて履修させる場合には,生徒の興味や関心や必要などに応じて,聞き方,話し方,読み方および書き方の分野のうち,特定の分野の内容を取りあげて,さらに深く学習させることが考えられる。ただし,このような場合には,共通に学習する内容と適切なつながりをもつ内容を取りあげるとともに,また一方,個人差に応ずる学習をしていなくとも共通の学習を円滑に進められるような指導計画を立てることが必要である。
d 外国語の履修については,同じ学年においても生徒によって単位数が違う場合も生ずるが,それぞれの単位数において,まとまりのある学習ができるような指導計画を立てる必要がある。