1 目標
国語科漢文は国語科の目標のうち,ある特定の部分に重点をおき,生徒の個性や進路に応じて,やや高い程度の教養を養うためのものである。その目標は,生徒に主として次に掲げることを習得させるにある。
(2)(1)の学習を通じて,漢文に盛られている文化,特にわが国の言語・文学・思想などと関係の深いものについて,その特質・意義がわかる。
2 内容
国語科漢文の学習の材料は,「国語(甲)」の中に掲げた漢文の材料をさらに広げ,漢文で書かれた和漢の論説類,史伝類,語録類,詩文類,小説類などの中から,生徒の能力や必要や関心などを考慮して選ぶ。これらの材料を総合的にまとめて学習させてもよいし,その中の一つによって,学習させてもよい。いずれにしても,「国語(甲)」の中の漢文の学習に照し合わせて,適切に材料を選び,有効な計画を立てることが肝要である。
3 留意事項
(2)「漢文」の目標や内容に照して,あまりに専門的,特殊的にわたるような材料を選んだり,指導を行ったりしないように留意する。
(3)時には簡単な複文や白文の練習が必要な場合もあろうが,このことだけを,特に取り上げて,学習の目標としないようにする。
MEJ2390
昭和30年12月23日 印刷
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