第2章 芸術科の組織

 

1 芸術科の科目および単位数

教 科

科 目

単位数(指導時間数)

芸 術

 

音 楽

美 術

工 芸

書 道

単位 時間    単位 時間     単位 時間

2(70) または 4(140) または 6(210)

2(70) または 4(140) または 6(210)

2(70) または 4(140) または 6(210)

2(70) または 4(140) または 6(210)

2 教科の運営と履修上の注意

(1)芸術科は,すべての生徒に履修させることが望ましい。

青年期にある高等学校の生徒にとっては,情操方面の教育は重要な意味を持ってくる。

芸術の学習によって得られる創造的表現,鑑賞の能力は,人間形成の上に寄与するものであるから,すべての生徒にこれを履修させるように計画することが望ましい。

(2)各科目の1個学年における単位数は2とする。

このことから,1個学年に4単位または6単位を履修させようとする場合は,芸術科の2科目または3科目を履修することになる。しかし,学年を追って2まだは4または6単位以上を履修させる場合には,1科目またはそれ以上の科目の継続した履修も可能になる。

(3)全日制の普通課程のすべての生徒には,芸術科,家庭科,職業に関する教科のうちから,6単位以上を履修させる。

この場合すべての生徒に,芸術科2単位を履修させることか望ましい。

(4)芸術の各科はそれぞれ特質があるので,生徒の個性・進路などに応じて科目を選択して履修させることができるように,また生徒の芸術的教養が片寄らないために2科目以上を履修きせることができるように,科目およびその単位数を設けることができる。

(5)芸術科の4科目のいずれを履修するにあたっても,最初の2単位は,その科目の第1年次の内容を指導する。第2年次の内容は,第1年次の内容の履修が終ってから履修させ,同様に第3年次の内容は,第2年次の内容の履修が終ってから履修させる。

 芸術科の年次とは,学年を示したものでなく,1個学年において履修する芸術科各科目の内容の段階を示したものである。