第2節 林業課程の一例

 

 これは,本州中部の山林の多い地方にある学校の林業を専門的に学ぶ林業課程の一例である。

 

第1.この課程の教科・科目とその単位数  この課程で学ぶ科目と単位数の一覧(教育課程)を示せば,次のとおりである。
 

共 通 必 修
課 程 必 修






保健
体育

森林
生産
林産
加工
森林
土木
林業
経済
 
16
 
13
3〜4
35〜36
   
11
   
13
6〜9
3〜5
33〜36
   
11
     
10
9〜12
3〜5
33〜36
10
38
36
18〜24
9〜15
101〜108
備 考

(1) 共通必修における高等学校第1学年(第10学年)の社会は「一般社会」,数学は「解析Ⅰ」,第2学年の理科は「生物」,第3学年の社会は「世界史」・「人文地理」・「時事問題」のいずれか一つを選ぶように指導する。

(2) 選択科目としては,第1学年は「農業工作」2単位,および普通教科の科目,第2学年は「森林生産」3単位,「林産加工」2単位,「蚕業」2単位,および普通教科の科目,第3学年は「森業生産」2単位,「林産加工」2単位,「森林土木」4単位,「林業経済」4単位,および普通教科の科目のうちから適宜選ぶように指導する。

 

第2.この課程における農業教育の目標

 この課程は,中学校における教育の基礎の上に高等普通教育を施すとともに,次のような諸目標を達成させて,将来のよい林業初級技術者および農林業自営者を養成するのを目標とする。 1.自分の家および郷士の自然的・社会的・経済的な環境と,林業生産・林業経営との関係を理解する。

2.環境に応じ,みずから林業を計画し実行する能力を養う。

3.よい林産物を能率的に生産・加工する能力を養う。

4.林産物を正しく,しかも有利に販売する能力を養う。

5.土地および労働の生産性の高い林業を経営する能力を養う。

6.森林資源を保持し,また奥地林の開発などその生産化をはかる能力を養う。

7.有利な環境を維特し,進んでよい環境をつくる能力を養う。

8.林業を改良しようとする態度を養う。

9.林業および山村生活に喜びや楽しみを感じ,林木をはじめ森林内の動植物を愛育し,国土を緑化して郷土の風景を美化し,社会の人々にキャンピング・ハイキング,その他いろいろなレクリェーションの場所を与える態度を養う。

10.林業の社会的意義を理解すると同時に,林業の個人的意義を自覚しこれに打ち込む態度を養う。

ll.森林によって土地の保全をはかり,進んで農業・水産業・鉱工業・交通業など他の産業を保護する態度を養う。

 

第3.この課程の農業の科目の時間表

 各学年における課程必修の科目の時間配当の一例を示すと,次のとおりである。 第1学年


 

           

 




         

 

         

 

       
林生産

 




 



 

 

 

第2学年


 

           

 

           

 

       



 

 

林生産



 



林土木
 

 




 



 /

 

 

 

第3学年


 

           

 

           

 

           

 




業経済
 
林土木



 

 




   

 

    / 
備 考

 この時間表の時間内で終らない見学・実験・実習などのような学習は,時間外にわたることがある。

 

第4.教師の分担

(農業科の科目)


学年
第1学年
第2学年
第3学年
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
週当り時間

 

 

     
森林生産(A教師)
森林生産(A教師)
林産加工(B教師)
 
     
林産加工(B教師)
 
森林土木(C教師)
林産加工(B教師)
林業経済(D教師)
   
森林土木(C教師)
 
 
林業経済(D教師)
10
耕  種(E教師)
 
11
 
林業経済(D教師)
 
12
畜  産(F教師)
 
13
 

 
 

 

 

農業工作(G教師)
 
森林生産(A教師)
森林生産(A教師)
   
林産加工(B教師)
 
林産加工(B教師)
   
 
蚕  業(H教師)
森林土木(C教師)
 
   
   
10
 
林業経済(D教師)
11
 
12