2.森林植物の特殊成分を能率的に採取し,合理的に利用する能力を養う。
3.森林副産物(たとえば,きのこなど)を能率的に生産する能力を養う。
4.自然物をむだなく科学的に利用する態度を養う。
第2.「林産加工」の具体的な到達目標
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(木材の理学および化学)
1.重要な木材の識別ができること。 2.木材の比重・含水率・膨脹・収縮の測定ができること。 |
1.木の種類によって,その材の構造や物理的・化学的性質が違い,それぞれの適当な用途がある。 2.防腐その他いろいろな木材保存法がある。 |
(木材加工)
3.簡単な方法で,木材の製材・乾燥・工作ができること。 4.木材を接着してその接着ぐあいの検査ができること。 5.竹工ができること。 |
3.木材を乾燥するには,いろいろな方法がある。 4.木材を製材加工するには,構造や働きの違う製材機械や木工機械がある。 5.木材の加工方法には,切削・接着・くぎ付などによる結合や曲木などがある。 6.いろいろな物理的・化学的処理によって,合板・積層木材・圧縮材・注入材・繊維板などをつくって木材の性質を改良し,用途を広くすることができる。 |
(林産製造)
6.炭がまを築いて炭を焼くことができることおよび,木材の乾留による生産物の採取ができること。 7.木炭の良否の鑑別ができること。 8.オートクレープなどを使って簡易ソーダパルプの製造ができること。 9.和紙をすくことができること。 10.テックスの製造ができること。 11.いろいろな林産油脂・樹脂・精油・タンニンなどの採取ができること。 12.食用きのこの栽培ができること。 |
7.木材は,焼いたり熱によって分解したりするといろいろな物質となる。また,炭焼きにはいろいろな方法がある。 8.木炭にはいろいろな性質があり,品質も違う。そして,それぞれに応ずる使い方がある。 9.木材パルプの製造法には,材料の種類・性質,製品の用途,施設の規模などによっていろいろな方法がある。 10.和紙の原料としていろいろな林産繊維が使われる。 ll.森林内には,いろいろな油脂・樹脂・精油,タンニンなどの原料がとれる植物がある。 12.森林内には,食用きのこ・有毒きのこや,木材を腐朽させるきのこなどいろいろなきのこの種類がある。 |
1.化学的・物理的知識を応用して各種林産物の用途が新しく開け,また加工法もたえず進歩するから,「化学」,「物理」などの諸科目との関連を考慮して理解させること。
2.できるだけ機会をとらえて,研究所や工場における実習あるいは見学をさせること。