第4章 教育計画の例

 

 職業・家庭科の教育内容は,地域社会の必要と生徒の実情によって特色をもつものであるから,この章においては男子向きとして農村・都市工業地域・都市商業地域・漁村の四地域,女子向きとして農村・都市商業地域の二地域における各々一つずつの学校を想定し,そこにおける教育計画のあらましを例示することにした。これらはどこまでも例であって基準ではないから,とらわれることなく,これらを参考にして,各学校の実情にふさわしい教育計画を立案することが望ましい。

 この例においては,第1学年から男子と女子を分けて計画しているが,これは単に例の提出の便宜に基づくもので,この方がよいというわけではない。また,選択の時間の運営については,男子向きのものと女子向きのものを対照勘案して,地域社会の必要や,生徒の実情によく合うように計画することが望ましい。

 

第1節 農村男子向き課程の例

 都会と違って農村では,生産の実際が生徒の目の前で行われており,生徒も直接,間接にこの生産に携わっているので,その地域社会におけるこの方面の課題は,このころの生徒にも,生徒なりにわかるようになっている。

 農村における生産面の課題は,農業の改良に集中されているということができる。そうして,農業の改良には,作物の栽培や家畜の飼育の方法が第一に問題になることはいうまでもないが,手技工作・機械・電気・設計・製図などによって,農業の生産手段を改善すること,記帳・計算などを取り入れて経営に計画性をもたせることや,農村の生活を改善することなども,それぞれ課題解決の糸口になっている。そうして,これらはたいていそぼくなもので,このころの生徒の学習の対象になるものが多い。

 そこで,農村の男子にあっては,生徒の身のまわりや学校の生活,家庭生活に関する仕事などから出発して,しだいにこのような地域社会の課題の核心に触れるような仕事と取り組み,それらを実践的に解決していくことによって,この教科において求められている広い分野の経験を積むと同時に,経営的,技術的な見方・考え方や,家庭生活・職業生活などの基礎となる知識・理解,技能,および仕事の意義を自覚してくふうしながら協力的に,かつ勤勉に働く態度などを,個々別々でなく,全人的に身につけさせようとするのである。

 農村男子向きの課程における教育内容の大きな特色は,栽培・飼育のように,季節に支配される継続的なプロジェクトが多いということである。時期的にまとまった単元を作ろうとすると,このような長期にわたるプロジェクトの一つ一つがいくつかの単元に分かれて,プロジェクトとしての一貫性が失われる恐れがある。そこで,この例においては,それぞれのプロジェクトが一貫性をもつような単元を作り,その小単元が適当な季節季節に配置されるようにした。したがって,いくつかの単元が平行して学習される場合が多い。

 このような単元を作る場合には,各単元の内容があまりばらばらにならないで,時期的にもある程度までまとまってでてくるように計画するとともに,A単元の内容と,それと平行してでてくるB・C単元の内容との間にも,学習として矛盾しない一貫した流れとまとまりができるようにくふうすることがたいせつである。

 第1.この学校の環境

 この例は,関東内部の農村で水田と畑とがあい半ばし,家畜の飼育も盛んで少ないながらも多少の平地林があり,養蚕も3分の1くらいの農家が僅かずつ行なっている村にある9学級編成の中学校を想定したものである。そうして,必修教科としての職業・家庭科は,男女各一課程であり,選択教科としての職業・家庭科は,男女の区別なく,数課程の中から,それぞれ生徒の必要に応じて選択して学習できるのを立前として立案した。

 第2.単元一覧表

        第1学年              140時間

   1.学校の清掃と美化             35時間

   2.身のまわりのしまつ            23時間

   3.家庭生活への協力             28時間

   4.学校農園の仕事              34時間

   5.家畜のせわ                20時間

        第2学年              140時間

   1.畑の経営                 50時間

   2.水田の経営                30時間

   3.肥料の有効な使い方            18時間

   4.家畜の飼育                16時間

   5.生徒協同組合の経営            10時間

   6.郷土の産業と職業             16時間

        第3学年              140時間

   1.分担の田畑の経営(つづき)         36時間

   2.農業経営の改善              28時間

   3.機械・電気の利用             12時間

   4.農産物の加工               25時間

   5.生徒協同組合の経営(つづき)        10時間

   6.わたくしたちの将来            29時間

 

 第3.第1学年の学習指導

   A.第1学年の学習指導

 第1学年は生徒の身のまわりにあるいろいろな仕事を取り上げて,その実践力を養うとともに,仕事をすることがわたくしたちの生きていく上にどんなににたいせつなことであるかを理解し,働く喜びを体験することに重点をおいて指導する。

 中学校に入学したばかりの生徒は,小学校を終えて中学校に入学したということで,身も心も新しく引きしまっている。この機会をとらえて生徒の日常生活における勤労の面を指導するため,「学校の清掃と美化」,「身のまわりのしまつ」,「家庭生活への協力」という三つの単元をとりあげた。そうして,それぞれ,学校生活・個人生活・家庭生活の立場から仕事の計画を立て,その実践の方法を学ぶとともにそれが日常生活における態度や習慣となって現れるように指導するのである。

 これら三つの単元も,それぞれ生産の方面に発展するのはいうまでもないが,特に生産生活の基礎的な経験をねらって,「学校農園の仕事」,「家畜のせわ」という二つの単元をとりあげた。

 これらの単元は,決して独立して存在するわけではなく,互に関連し合っている。たとえば,「家庭生活への協力」の単元で,家庭生活への協力の必要とその実践による解決を学ぶのであるが,他の単元で学ぶいろいろな仕事も,同様にホームプロジェクト(家庭実習)となり,あるいは家庭の仕事の手伝いに発展する。また,前に述べた三つの単元で学ぶいろいろな仕事も,後に述べた二つの単元の指導の影響を受けて生産的に発展することはいうまでもない。

 この学年の教育内容は生徒の生活に密接しているために,日常生活における実践を待って完成をはからなければならないものが多い。したがって,この教科の指導計画を立てるにあたっては,生徒の個人生活・家庭生活・学校生活を見通して,それを協力的,科学的,能率的なものにしていくために,必ずこの教科で指導しなければならないことを選び出し,これを能率的に指導できるように組織する必要がある。

 

   B.単 元 の 主 眼
 
単 元 名
主        眼
1.学校の清掃と美化  新しく入学した学校の教室や校庭の清掃・美化の計画を立て,その実践を通じて,草花・庭木などの栽培や,これに伴う工作などの初歩的な経験をうる。
2.身のまわりのしまつ  中学校の生徒になったことをきっかけとして,こづかい帳をつけたり,身なりを整えたりすることの必要を理解し,その方法を学び,これを日常生活において実践するようになる。
3.家庭生活への協力  家族の一員としての自分の立場や責任を自覚し,家庭生活の計画化,科学化の重要性を理解するとともに,家庭生活に協力する上に必要な基礎的な知識・技能を身につけ,これを実践するようになる。
4.学校農園の仕事  分担の畑にいろいろな野菜その他の作物を栽培し,栽培についての基礎的な経験をうるとともに栽培についての科学的な見方,考え方を養い,生産の喜びを体得する。
5.家 畜 の せ わ  学校のうさぎ・やぎ・ひつじなどの飼育や,その生産物の加工を通じて,家畜の飼育その他工作などについての基礎的な経験をうるとともに,生物愛育の念を養う。

 

   C.単 元 の 構 成

(裏中の太数字は年間時数,かっこ内の数字は知識・理解の内容の番号を示す)

 
項目
単元
第  1  類
第  2  類
第  3  類
第  4  類
社会的,経済的な

知識・理解

栽 培
飼 育
食品加工
手技工作
機械操作
製  図
文書事務
経営記帳
計 算
調 理
衛生保育
 

 

 

 

学校の

清掃と

美 化

 

 

 

 

35
・花

 (草花)

 (花木)

 (庭木)

・育 苗

 

 

 

 

 

 

15
      ・木工(はち

 台・標柱)

 ・竹工(ほう

 き・くまで)

 ・なはむすび

 (かきね

 むすび)

 ・土工(築山・

 しばつけ)

・裁 縫

 (ぞうきん)

  ・スケッチ

・建物設計

 (花だん・

 庭)

・室内装飾

 (生花)

 

 

 

 

 

・取引関係書

 類(振替貯

 金・郵便か

 わせ・見積

 書)

 

 

 

 

 

 

・生産管理

 (仕事の

 計画)

・仕入れ

・販 売

 

 

 

 

 

 

珠 算

 (加減)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ・清 掃

・屋内害虫お

 よび媒介体

 の駆除

 (か・はい・

 のみなど)

 

 

 

 

 

・衣食住の計画管理(8)

・能率と休養(5)

 

 

 

身のま

わりの

しまつ

 

 

 

 

23
        ・湿式洗たく

 (まるあ

 らい)

・しみぬき

・仕上げ

 (アイロン)

・手入れ

 (しきのし)

・印刷製本

 (図書の

 修理)

・裁縫機械

 (裁 縫

 ミシン)

・電熱機具

 (アイロン)

 

 

 

 

 

 

    ・日常取引記

 入帳簿

 (こづかい帳)

 

 

 

 

 

 

 

 

珠 算

(加減)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10
    ・家族関係(1)

・衣食住の計画と管理

     (1)〜(4)

・家庭経済(2)(3)

 

 

 

家庭生

活への

協 力

 

 

 

28
・新 炭

 (まき切り)

 (まきわり)

 

 

 

 

 

 

      ・わら細工

 (はきもの)

・つくろい

 (はなおの

 すげかえ)

 (布類)

・竹 工

 (えもん

 かけ)

  ・製 図

 

 

 

 

 

 

 

 

  ・家庭管理

 (仕事の

 計画)

・応 対

・給 仕

 

 

 

 

  ・主 食

 (飯・パン)

 (めん類)

・副 食

 (しる物

 ・煮物)

 (なま物)

・解 体

 

・家庭看護

・乳幼児のせわ

 (遊ばせ方)

 

 

 

 

 

 

・家庭生活のあり方

     (1)〜(3)

・家族関係(1)

・衣食住の計画と管理

     (1)〜(8)

・家庭と保育(1)(2)

 

 

 

 

学校農

園の仕

 事

 

 

 

 

34
・野 菜

 (夏の野菜)

 (な・だい

 こん)

 (冬越し

 の野菜)

・い も

 (さつま

 いも)

 (じゃが

 いも)

22
    ・貯蔵−そ

 の他

 (なま野

 菜の貯

 蔵)

 

 

 

 

 

 

・木 工

 (くわ・か

 まのえ)

 

 

 

 

 

 

 

 

・農業器具

 (噴霧器)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・測 量

 (鎖測量)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ・生産管理

 (仕事の

 計画)

 (道具の

 管理)

 

 

 

 

 

 

      ・衣食住の計画・管理

     (5)〜(8)

・能率と休養(5)

 

 

家畜の

せ わ

 

 

 

20
  ・家 畜

 (うさぎ)

 (やぎ)

 (ひつじ)

 

 

 

    ・木工・金工

 (うさぎ箱)

・皮細工

 (皮なおし)

・糸つむぎ

 (うさぎの毛)

 (羊毛)

10
  ・製 図

・建物設計

 (うさぎ

 箱)

 

 

 

  ・生産管理

 (仕事の

 計画)

 

 

 

 

      ・家族関係(1)

・衣食住の計画・管理

     (2)(5)

時間計
39
 
29
11
14
12
14
 
47
46
27
20
 

  備考 この学年の社会的,経済的知識・理解には時間を配当していないが、適当な時間をこれに当てる必要がある。

   D.選択の時間の運営

 この学年ごろの生徒にはまだ,課程を選ぶ力も備わっていないし,将来の進路もはっきり決まっていない。決まったと思っても,いつ変るかわからない。それでこの学年ではあまり専門的な課程に分けないで広い範囲にわたって必修教科としての職業・家庭科の発展的な事項あるいは必修でとりあげないものを職業・家庭科を選択したすべての生徒が必修の場合と同じように学習する。しかし,同じ単元の中でも,各生徒はそれぞれ自分の希望するプロジェクトを行うことはいうまでもない。

   E.選択の時間の単元

 「草花の生産」・「野菜の生産」・「苗木の養成」は必修の時間に学習した「学校の清掃と美化」・「学校農園の経営」の二つの単元で経験した草花や野菜の栽培についての経験を深め,生産的に学習するものである。また,単元「工作」は必修の各単元でそれぞれ学習する工作から発展して生徒めいめいの必要と興味に応じ,木工でも,金工でも,竹細工,わら細工でも学び,また同じ木工の中でもうさぎ箱を作る者,くわの柄を作る者などの別があるであろう。

 印刷や製本は必修でとりあげていないが,ここで新しく「印町製本」の単元をとりあげ,印刷から製本までつづけて学ぶ。必修の単元「身のまわりのしまつ」においてこづかい帳の記帳に際してわずかに珠算が出てくるが,ここでは特に「珠算」という単元をとりあげて,これに熟練するところまで行く。

 なお,どの単元の学習においても,生徒の適性や興味を発見する機会が得られることはいうまでもないが,特に「工作」・「印刷製本」・「珠算」などの単元では,この点に留意する。

 

  単 元 の 主 眼
 
単 元 名
主        眼
1.草 花 の 生 産  必修の時間に経験した,花だん作りをもとにして草花の生産的な栽培を行い,切花の育苗・栽培・繁殖・種とりなどについての知識・技能を養い,さらに草花園芸の経営についても理解を深める。
2.野 菜 の 生 産  必修の単元「学校農園の仕事」に関連して必修においてとりあげなかった野菜の栽培や簡単な育苗野菜の販売などについて知識・技能を養う。
3.苗 木 の 養 成  花木・庭木・林木などの実生,さし木・取木・簡単なつぎ木や苗木の管理などを行い,またそれらの販売を行う。
4.工       作  必修の時間や図画工作の時間に経験した,工作の基礎をもとにして,各生徒の持ち寄った仕事を学校の施設を利用して行い,また,学校の建物や備品の製作・修理などを実際に行って,工作の技能を練る。
5.印 刷 と 製 本  学校新聞や文集などの編集を行うに先だって,謄写印刷の書き方・刷り方や,製本のしかたを学び,さらに図書や帳簿の修理,スクラップブック・アルバムなどの製作修理を行って,その知識・技能を養うとともに,事務処理の習慣を養う。
6.珠       算  必修の時間の単元「身のまわりのしまつ」では,珠算をわずかに学習する程度であるが,ここでは練習をくり返して,珠算についての基礎的な技能を養う。

 

 第4.第2学年の学習指導

   A.第2学年の学習指導

 前学年の学習によって,生徒の経営的な物の見方,考え方も発達し,技術的に深入りすることもできるようになっているので,第二学年は学校における作物・家畜・工作等に関する生産的な事業の経営や協同組合のような事業の経営の実際を取り上げ,その経営的,技術的な実践力を養う。一方,生徒は個性を自覚するとともに,自分の将来の職業についてもおいおい考えるようになるし,また,地域社会の人々の協力関係も理解できるようになってくる。したがって,今日の社会においては,いろいろな仕事を土地と土地,人と人との間で手分けをして受け持ち,互に助け合っていること,および,このような分業的な社会においては,ひとりひとりがその個性や環境に適した仕事を分担して働くことが,その個人のためにも,社会一般のためにも望ましいということの理解に重点をおいて指導する。

 第1学年では,生産的なものとして野菜の栽培と家畜の世話を学んだ。しかし,これらは与えられた作物・家畜をよく育て,よいものをたくさんとり入れようとした程度のものであった。この学年では,それを一歩進め「畑の経営」・「水田の経営」という単元では,初めから一定面積の田畑を受け特ち,栽培する作物を自分たちで決定し,その実践にあたっては収入・支出や労力などのことを記帳しておいてあとで整理する。家畜の飼育についても同様で,この学年では経営的な見方・考え方をとり入れ,農業経営全体との関係も考えるのである。また,この学年の終りに協同組合を3年生から引き受けて受特つことにし,これを計画し,運営する基礎を学ぶため,「生徒協同組合の経営」という単元を作った。

 栽培の原理的なものもなるべく,個々の作物の栽培を通じて理解することが望ましいのであるが,土や肥料に関する問題は,とうていそれだけでは満足することはできない。そこで,特に「肥料の有効な使い方」という単元を設けて,やや理論的にこの問題を掘り下げることにした。これは技術的な問題についてであるが,社会的,経済的な問題についても同様であって,各単元で触れた郷土の産業についての諸問題を最後にまとめて概観し,職業選択の上に役立たせるため「郷土の産業と職業」という単元を設けたのである。

 

   B.単 元 の 主 眼
 
単 元 名
主        眼
1.畑 の 経 営  第1学年のときの栽培の経営をもとにして,適地適作の立場から分担の畑の経営を自ら計画し,実行することによって栽培の経験を深めるとともに,農業経営の体験を通して適地適作や郷土の農業の特色,他の地方の農業との関係について理解する。
2.水 田 の 経 営  分担の水田の経営を自ら計画し,実行することを中心として,稲作や裏作やわら細工についての経験を積むとともに,わが国農業の特色や食糧問題について理解する。
3.肥料の有効な使い方  作物栽培の実際に関連して学習した土や肥料についての経験を整理し,それを体系的に研究し,肥料の科学的な与え方をくふうしたり,自給肥料の製造を行ったりするとともに,わが国の重要産業と肥料工業との関係を理解する。
4.家 畜 の 飼 育  第1学年のときの経験をもとにして,にわとり・ぶた・牛・馬などの飼育の経験を積むとともに,わが国の農業経営や水産業と家畜の飼育との関係を理解する。
5.生徒協同組合の経営  この学年の終りから実践する生徒銀行や購買部・利用部・販売部などの協同事業の計画を立て,その準備をすることによって,職業的な経験を広めるとともに農村における協同事業の意義を理解し,また,事務的な職業に対する理解を深める。
6.郷土の産業と職業  実際の仕事に関連して学習した郷士の産業や職業の実情をまとめ,さらに足りないところを調査していろいろな産業や職業の関連し合っていることに目を向け,手分けをして協力し合うことの必要を理解するとともに,その中において自分の占めるべき位置について考えるようにする。

 

   C.単 元 の 構 成

(表中の太数字は年間時数,かっこ内の数字は知識・理解の内容の番号を示す)

 
項目
単元
第  1  類
第  2  類
第  3  類
第  4  類
社会的,経済的な知識・理解
栽   培
飼  育
食品加工
手技工作
機械操作
製  図
文書事務
経営記帳
計算
調理
衛生保育
 

 

畑 の

経 営

 

 

50
・い も

・ま め

・野 菜

・果樹(冬から)

・農耕−その他

 (茶・くわ)

26
・かいこ

 (技術に関す

 る知識・理解)

 

 

 

  ・貯蔵−その他

 (さつまいも

 の貯蔵)

 

 

 

・木工・セメン

ト工

 (フレーム)

 

 

 

  ・グラフ

 

 

 

 

 

  ・生産管理

 (作付計画・

 道具の管理)

 

 

 

      ・わが国の産業と職業

     (1)〜(4)

 

 

 

 

 

水田の

経 営

 

 

30
・い ね

・む ぎ 秋から

・なたね

・農耕−その他

 (緑肥)

13
  ・魚

 (こい)

 

 

 

  ・わら細工

 (なわ・むし

 ろ・俵)

・なわむすび

 

・農業機械

 (脱穀機)

 (なわない

 機)

 

    ・生産管理

 (作付計画)

 

 

 

      ・能率と休養(1)

・わが国の産業と職業(1)

・各種産業における職業人

     (1)〜(3)

・個性と適職(1)(2)

 

肥料の

有効な

使い方

 

 

18
・肥 料

 (技術に関する

 知識・理解)

・農耕−その他

 (たい肥作り・

 下肥の取扱)

10
          ・建物設計

 (たい肥小

 屋・便所)

 

 

 

  ・生産管理

 (仕事の計画)

 

 

 

 

      ・わが国の産業と職業

     (1)〜(4)

 

 

 

 

 

家畜の

飼 育

 

 

16
  ・家 畜

 (ぶた)

 (牛・馬)

・家 禽

 (にわとり)

    ・木 工

 (とり小屋・

 えさ箱)

 

 

  ・建物設計

 (とり小屋)

 

 

 

          ・食生活の計画・管理(6)

・各種産業における職業

          (3)

 

 

 

生徒協

同組含

の経営

 

 

10
                ・経営管理

 (組合の事

 業計画)

・日常取引記

 入帳簿

・伝 票

      ・わが国の産業や職業

     (1)〜(4)

・各種産業における職業人

     (1)〜(4)

 

 

郷土の

産業と

職 業

16
            ・グラフ

 

 

          ・わが国の産業と職業

     (1)(3)(4)

・個性と適職(2)

15
140
49
10
16
 
16
     
35
140
47
25
16
 
35

 

   D.選択の時間の運営

 この学年の生徒は第1学年においていろいろな仕事を経験しているのでめいめいの興味や適性についてもおいおい考えるようになってくるであろうから,その必要や興味に応じて,いくつかの単元の中から自分に適するものを選んでやや深く学習することができるし,教師もまたこの選択のしかたを指導することができるであろう。そこでこの学年の選択教科としての職業・家庭科では,必修教科として学習するいろいろの仕事と関連して,栽培・飼育や,工作・文書事務などの各々の課程を設け,生徒はその興味や必要に応じて,それらのいくつかを選んで学習することができるようにした。

   E.選択の時間の単元

 以上A・B・C・D・E等5組の単元は次のように組み合せて学習することができる。

 

 

  単 元 の 主 眼
 
単 元 名
主        眼
1.農業のホームプロジェクトについて  農業のホームプロジェクトについて理解し,生徒がめいめいのプロジェクトを選び,その計画をたて,実行し,記帳し,整理・反省・発表をする方法を学習する。
2.作物栽培の研究  ホームプロジェクトとして作物を栽培するにあたって生徒が当面する栽培上のいろいろな問題について,あるいは学級全体で,あるいはグループで,討議し,研究し,あるいは個人的に教師と相談して解決し,作物の栽培や農業の経営に関する知識・理解をうるとともに研究的な態度を養う。
3.家畜飼育の研究  家畜の飼育について生徒が当面する諸問題をとりあげ,これを学級全体あるいはグループで話し合い,あるいは個人的に教師と相談して解決することによって,家畜の飼育や農業の経営についての知識・理解を養う。
4.工       作  ホームプロジェクトその他の必要に応じて,木工・金工その他いろいろな工作を行い,生徒の必要をみたすとともに工作に関する基礎的な知識・技能を身につけ,くふう改善する態度を養い,さらにこの方面の職業に対する理解を深める。
5.組 合 の 経 理  必修における「生徒協同組合の経営」の実際の経理をとりあげ,文書事務・経営記帳に関する理解を深め,これに必要な技能を身につける。
6.珠       算  第1学年で学んだ上に,いっそう練習をつみ,迅速で確実な技術を身につける。

 

 第5.第3学年の学習指導

   A.第3学年の学習指導

 第3学年ころになれば生徒は経営的な見方・考え方にもなれてくるし,卒業期が迫るにつれて,就職についても具体的に考えるようになるから,この学年は前の年からの継続的な事業の実践・整理・改善に伴うやや高度な経営的,技術的な実践力を養うとともに,仕事をすることや事業を営むこと,職業につくことの経済的な意義を理解することに重点をおいて指導する。

 前の年に受け持っていた田や畑の経営は「田畑の経営」という単元でとりあげて,それぞれの作物のとり入れまで経営を続け,その後は2学年生あるいは1学年生に引き渡す。この結果はそれぞれまとめられて反省の材料となる。これをきっかけとして,「農業経営の改善」を問題にし,農業経営の実態の調べ方,ことに,記帳の方法をとりあげ,また農業経営改善の方法を学ぶ。またこの単元においては,農業の経営から,農業と日本産業との関連にまで発展して,わが国の各種重要産業の現況・動向や相互の関係を学び,各生徒の職業選択に資することにしたのである。次に労働の生産性を高める手数として,「機械や電気の利用」の問題を単元としてとりあげ,生産に機械や電気をとり入れることの意義を理解し,その取り扱い方を身につけるように指導するのである。「農産物の加工」という単元もまた,同様の立場で取り上げて指導する。

 生徒協同組合は,第2学年の冬から,すでに計画および実践を始めているのであるが,第3学年になってからは,さらに「農産物の加工」の単元や「機械や電気の利用」の単元と関連して,加工部や利用部も新しく設けて事業を拡張し,最後にバザーを開いて,この事業の1年間の決算をするのを指導するため,「生徒協同組合の経営(つづき)」という単元を設けた。

 最後に「わたくしたちの将来」という単元を設けて,生徒の現在の生活改善の諸問題を取り上げて研究した後,各自の将来の生活の計画をたて,今後どのような勉強をしたらよいかという問題を持って卒業していくように指導する。

 この学年も,第1学年・第2学年と同じようにいくつかの単元が平行に指導される部分もあるが,だいたいにおいて,一つ一つまとめて学ぶことができる。

 

   B.単 元 の 主 眼
 
単 元 名
主        眼
1.田畑の経営(つづき)  分担の田畑で第2学年の時から作っている作物を収穫までつづけて栽培し,その結果を整理することを中心として,作物の栽培についての経験を深め,記帳についての基礎的な能力を養うとともに,生産の経済的な意義を理解する。
2.農業経営の改善  第2学年のときの郷士の産業についての学習を日本全体あるいは世界にまで発展させ,農業と他の産業との関係を学びながら,農業経営や農家経済の実際はどのようになっているか,それを知るにはどのようにしたらよいか,どのような点をどのように改めたらよいかなどの問題の解決を中心として,経営の計画・記帳・反省のしかたなどを学ぶ。
3.機械や電気の利用  農業経営や農村生活の改善に関連して,労働の生産性を高める上に機械や電気の利用がたいせつなことを理解し,それを実際に利用する能力を養うとともに機械工業・電気工業に対する理解を深める。
4.農産物の加工  第2学年の時からの生徒協同組合に関連して,農産物の加工事業をとりあげ,これを中心として農村の生産を高めるためにも,農村生活を豊かにするためにも農産物の加工の重要なことを理解するとともに,加工の実際を経験してその基礎的な知識・技能を養い,また,これに関係する方面の工業に対する理解を深める。
5.生徒協同組合の経営(つづき)  第2学年の時から行っている生徒協同組合を2年生に引き継ぐまでつづけて経営したり,バザーを催したりして,その結果を整理することを中心として,事業の経営の経験を深め,この方面の職業に対して理解する。
6.わたくしたちの将来  村に残ろうとするものも,村から出て行こうとするものもいっしょになって,農村生活の改善の諸問題について研究し,それをもとにして各自の将来の生活や生産の研究や,職業の計画をたてて,これについて話し合い,一生を通じて解決する問題をもって,実社会あるいは,上級学校に向かうようになる。

 

   C.単 元 の 構 成

(表中の太数字は年間時数,かっこ内の数字は知識・理解の内容の番号を示す)

 
項目
単元
第  1  類
第  2  類
第  3  類
第  4  類
社会的,経済的な知識・理解
栽   培
飼 育
食品加工
手技工作
機械操作
製  図
文書事務
経営記帳
計算
調理
衛生保育
 

田畑の経

(つづき)

 

 

36
・む ぎ

・果 樹

・農耕ーその他

 (なたね)

 (緑肥)

 (ちゃ)

30
        ・農業機械

 (脱穀機)

 

 

 

 

    ・決算諸表

 (収支計算書)

 

 

 

 

       
 

 

 

農業経営

の改善

 

 

 

28
            ・グラフ

 

 

 

 

 

 

 

  ・生産管理

・家庭管理

・日常取引記

 入帳簿

・決算諸表

 (損益計算

 書・貸借対

 照表)

10
      ・家庭経済(1)〜(5)

・わが国の産業と職業

     (2)〜(4)

・各種産業における職業人

     (1)(2)

・家庭と保育(3)

 

 

14
 

 

機械や電

気の利用

 

 

 

12
          ・農業機械

・原動機

・工作機械

・照明器具

 (誘が燈)

・配線

 (電熱温床)

10
            ・能率と休養(1)(3)(4)

・わが国の産業と職業

     (1)〜(4)

 

 

 

 

 

 

農産物の

加工

 

 

25
      ・ち ゃ

・穀 類

・大 豆

・乾 物

・つけ物

・調味品

15
  農業機械

 (製粉機・製め

 ん機・搾油機・

 機械操作・そ

 の他)

 

    ・生産管理

 (仕事の計画)

 

 

 

 

      ・わが国産業と職業(1)

・各種産業における職業人

     (1)(3)(4)

・衣食住の計画管理

     (5)(6)(7)

 

 

生徒協同

組合の経

(つづき)

10
                ・生産管理

 (仕事の計画)

・決算諸表

・損益計算書

・貸借対照表

      ・各種産業における職業人

     (1)(3)

 

 

 

 

 

 

わたくし

たちの将

来 

 

 

 

29
・植付け

 (卒業記念の

 植樹)

 

 

 

 

 

 

      ・木工・金工

・セメント工

 (かまど・ふろ

 場)

 

 

 

 

 

10
  ・建物設計

 

 

 

 

 

 

 

 

  ・生産管理

 (仕事の計画)

 

 

 

 

 

 

 

      ・家族関係(2)(3)

・家庭経済(1)

・衣食住の計画管理

     (7)〜(10)

・各種職業における職業人

     (2)(5)

・雇用と職業の安定

     (3)〜(4)

・個性と適職(1)〜(4)

11
32
   
15
10
14
 
26
     
35
140
47
32
26
 
35

 

   D.選択の時間の運営

 第1学年および第2学年において多くの仕事を経験してきたこの学年の生徒はめいめいの適性や興味について第2学年の時よりもいっそうはっきりと自覚するようになったであろうし,また,生徒によって卒業後の進路についても,おぼろげながらきまってきたであろうから,選択教科としての職業・家庭科では第2学年よりもさらに特殊化した課程に分かれて学習が行われるように計画した。しかも,選択の課程も必修教科としての職業・家庭科とのじゅうぶんな関連を考えて計画することはいうまでもない。

 

   E.選択の時間の単元

 この七つの単元を

 栽培・飼育やその経営に関するもの(A)

 手技平作や機械に関するもの(B)

 事務や経営記帳・・計算に関係するもの(C)

の三つに分け,それを次のように組み合せ,生徒はその希望する二つを選んで学習することができるようにする。

 

 

 Aの課程は栽培・飼育や農産物の加工に関するホームプロジェクトを中心として学習するもので,第2学年の経験を反省し,継続するものは継続し,また新しいものも加えてホームプロジェクトを行うものである。これによって栽培や飼育上の諸問題について研究して,栽培飼育の技能を身につける。

 Bの課程においては工作や,機械の操作・分解組立についてやや専門的に学習する。

 Cの課程では必修の「生徒協同組合の経営」と関連して第2学年において学習した文書事務・経営記帳・計算についての知識・技能をさらに深める。

 これらの課程や単元は各々独立したものではあるが,相互に関係をもっているので,その関連を考えて具体的な計画を立てることはいうまでもない。

  単 元 の 主 眼
 
単 元 名
主        眼
1.農業のホームプロジェクトについて  農業のホームプロジェクトを反省し,さらに新しい計画を立て,それを実行し,その結果をまとめたり,発表したりする方法を学習する。
2.栽培・飼育の研究  ホームプロジェクトを実施するにあたって当面する,栽培や飼育に関する技術的,経営的な諸問題をとりあげて学級全体で,あるいはグループで,実習・実験・見学し,あるいは討議し,研究・調査し,ホームブロジェクトを成功させ,栽培・飼育についての基礎的な知識・技能を養い,研究くふうの態度を伸ばす。
3.農産加工の研究  ホームプロジェクトを実施するにあたって当面する,農産加工についての技術的,経営的な諸問題をとりあげて単元「栽培・飼育の研究」と同じような学習を行う。
4.工       作  ホームプロジェクトやその他の必要に基き木工・金工・コンクリート工など,さまざまの工作を行い,第2学年よりもいっそう程度の高い基礎的な知識技能を養い,研究・くふうの態度を伸ばす。
5.機 械 の 研 究  機械や電気の分解・組立・操作などを実際に行い,この方面の知識・技能を身につけ,研究・くふうの態度を養うとともに各方面の職業に対する理解を深める。
6.バ ザ ー の 経 理  必修の「生徒協同組合の経営」の発展として,バザーを開き,その経理を実際に行い,商業的,事務的な方面の啓発経験を得させ,基礎的な知識・技能を養う。
7.珠       算  第2学年で学んだ上に,さらに基礎的な練習を積み,いっそう迅速・確実にできるようになる。

 

 第6.単元展開の一例

   A.単元名   学校の清掃と美化  第1学年    35時

   B.単 元 の 主 眼

 

   C.単 元 の 展 開
 
学習内容
学習活動
時間
準備と資料
評  価
1.わたくしたちの受持ち区域をどの

  ように清掃・美化したらよいか

   
(1)分担

 

(2)当番

 

(3)ごみのより

 分けと利用

(4)日誌の目的

 とつけ方

(5)用具の管理

(1)全校の清掃区域配当表

 によって自分のクラスの

 受特ち区域を見てまわる。

(2)みんなで話し合って組

 分けや当番制などを決め

 る。

(3)受持区域の溝掃の順序

 や方法を話し合って決め

 る。

(4)当番日誌をつくり,記

 入のしかたを決める。

(5)前年度から引継ぎにな

 った用具を調べ補充のし

 かたについて話し合う。

    (1)全校済掃区

 域配当表

(2)事前に学校

 全体の清掃の

 改善計画を立

 てておく。

(3)前年度の清

 掃当番日誌

(1)積極的にな

 ったか。

(2)協力的にな

 ったか。

(3)責任を重ん

 じるか。

(4)民主的に討

 議をするか。

(5)清掃用具の

 使い方。

(6)道具を整と

 んしておく習

 慣がついた

 か。

(7)骨身をおし

 まず働くか。

(8)かげひなた

 はないか。

2.花 壇 の 設 計
   
(1)花壇の種類

(2)花の種類と

 栽培の時期

(3)花の栽培の

 必要

(4)日本式庭園

 と西洋式庭園

(5)スケッチの

 しかた

(1)校庭のどこに花壇を作

 るか決める。

(2)いろいろな花壇の写真

 や図を集める。

(3)よい花壇を見て歩く。

(4)よい花壇をスケッチ

 する。

(5)写真や図を陳列する。

(6)組に分かれて分担の部

 分の花壇の平面図やスケ

 ッチをかく。

(7)図をはり出して説明

 し,話し合う。

(8)自分の家庭にも花を作

 ることについて話し合う。

    (1)心いろいろな

 花壇や庭の写

 真・図

(2)草花栽培一

 覧表

(3)スケッチの

 見本

(1)どんなとこ

 ろにどんな花

 壇を作ったら

 よいかがわか

 ったか。

(2)花の種類が

 わかったか。

(3)設計がうま

 くできたか。

(4)スケッチが

 うまくできるか。

3.花壇の材料の見積り
   
(1)見積書の形

 式

(2)値段の見積

 り方

(3)場所による

 値段の違い

(1)どんな材料がどれくら

 いいるかグループごとに

 調べる。

(2)材料をどんなにして集め

 るか話し合う。

(3)材料の値段を調べる。

(4)グループごとに見積書

 を書く。

    (1)いろいろな

 見積りかた

(2)草花のカタ

 ログ

(3)木材・石・瓦

 (かわら)など

 の値段を調べて

 おく。

(1)見積書が書

 けるようにな

 ったか。

4.花 壇 作 り
   
(1)くいのけず

 り方

(2)くいの防腐

 のしかた

(3)瓦(かわ

 ら)・石の割

 り方

(1)木材・石・かわらなど

 の材料を集める。

(2)材料を花壇に使えるよ

 うに加工する。

(3)花壇を作る。

    (1)どこにどん

 な材料がある

 か調べておく。

(2)材料の加工

 用具

(1)くいの作り

 方がわかっ

 たか。

(2)防腐のしか

 たがわかった

 か。

5.春の種まきと植付け
   
(1)種や苗の種

 類の見分け方

(2)種や苗の品

 種の見分け方

(3)種のまき方

(4)株分けのし

 かた

(5)苗の植えつ

 け

(6)振替貯金・

 かわせ

(1)種や苗を選ぶ。

(2)種まきや株分をする。

(3)苗を植えつける。

(4)振替貯金やかわせによ

 って注文する。

    (1)いろいろな

 種苗

(2)植付用具

 (移植ごて・じ

 ょうろなど)

(3)振替用紙

(4)かわせ用紙

(1)花の種や苗

 の見分けがつ

 くか。

(2)種まきや株

 分けがうまく

 できるか。

(3)苗がうまく

 植えつけられ

 るか。

(4)生命愛育の

 念でがきたか。

(5)種・苗の注

 文ができるか。

6.か・はえ・のみなどの駆除
   
(1)駆除の時期,

 冬越し,繁殖,

 変態,抵抵力

(2)薬材の種類・

 濃度

(3)薬材と人畜

 やのみとの関

 係

(4)清潔にした

 喜び

(1)害虫繁殖の時期や一般

 に行われている駆除の方

 法について話し合う。

(2)科学的な駆除方法を調

 べる。

(3)たたみを上げてそうじ

 し,ナフタリンをまく。

(4)下水,その他の不潔な

 ところをそうじし,薬剤

 をまく。

    (1)新聞紙

(2)ナフタリン

(3)D.D.T. 乳

 剤・粉剤

(4)噴霧器・散粉

 器

(5)農薬の一覧

 表

(1)駆除法がわか

 ったか。

(2)薬剤の見分

 けがつくか。

(3)薬剤の使い

 方がわかった

 か。

(4)不潔なとこ

 ろを進んで清

 潔にするよう

 になったか。

7.清掃用具の製作
   
(1)廃物利用

(2)ぞうきんの

 作り方

(3)はたきの作

 り方

(4)竹ほうきの

 作り方

 竹を切る時期

 竹の切り方

(5)くまでの作

 り方

 竹の割り方

 竹の曲げ方

(1)清掃用具は各家庭にど

 れくらいあるかを調べる。

(2)清掃用具の値段を調べ

 る。

(3)学校では一年間にどれ

 くらい清掃用具がいるか

 を調べる。

(4)手分けして自分で作る

 清掃用具の設計図を書

 く。

(5)ぞうきん・はたき・竹

 ぼうき・くまで・ちりと

 りの材料を調べて整え

 る。

(6)工具を調べて整える。

(7)教師が模範を示すのを

 見せる。

(8)手わけして作る。

(9)作ったものを並べて評

 価する。

(10)いっそうよいものを家

 庭で作ることについて話

 し合う。

    (1)前年度の購

 入数量・製作

 数量調べ

(2)清掃用具の

 市価調査

(3)清掃用具の

 見本

(1)物を粗末に

 しないか。

(2)公共物をた

 いせつにする

 か。

(3)針の持ち方

(4)ぞうきん・

 はたきのでき

 ばえ・速さ。

8.標裡・立礼作り
   
(1)スケッチの

 しかた

(2)かんなの使

 い方

(3)四角住のけ

 ずり方

(4)ペンキのぬ

 り方

(1)標柱や立札がどれくら

 いいるか調べる。

(2)標柱や立札の形をスケ

 ッチして,どんなのをど

 れくらい作るかを決める。

(3)手分けをして作る。

(4)ペンキをぬる。

(5)それぞれ必要なところ

 に立てる。

    (1)標柱の材料・

 工具

(2)ペンキと塗

 装用具

(1)スケッチが

 できるか。

(2)道具がうま

 く使えるか。

(3)四角柱をけ

 ずる順序がわ

 かったか。

9.かきねの手入れ
   
(1)土手のこう

 ばい

(2)しばつけの

 しかた

(3)生垣用の木

 の種類

(4)竹がきの種

 類

(5)刈り込みの

 しかた

(6)なわの種類

 と耐力

(1)土手の手入れをする。

(2)しばつけをする。

(3)生垣用の木を見分け

 る。

(4)刈込みをする。

(5)いろいろななわを見分

 ける。

(6)かきねむすび,その他

 のなわむすびを習う。

    (1)いろいろな

 かきねの図

(2)各種の生垣

 用の木を値え

 ておく。

(3)どこにどん

 な生垣がある

 か調べてお

 く。

(1)生垣にはど

 んな木がよい

 か。

(2)どんななわ

 むすびができ

 るか。

10.さ し 木
   
(1)さし木のし

 かた

(2)ひよけのし

 かた

(3)水のやり方

(1)どんな植物をさし木で

 ふやすか。

(2)きく・さつきその他の

 さし木をする。

      (1)さし木がう

 まくできる

 か。

(2)苗を愛育す

 るか。

11.鉢 台 作 り
   
(1)木材の種類

 と耐久力

(2)のみの使い

 方

(1)どんなはち台を作るか

 について話し合う。

(2)いろいろなはち台のス

 ケッチをする。

(3)手分けしてはち台を作

 る。

    (1)各種の鉢台

 の図

(2)各種ののみ

(3)はち台の材

 料

(1)のみがうま

 く使えるか。

12.花だんの手入れ種とり
   
(1)切花のしか

 た

(2)球根の掘り

 上げ

(3)種のとり方

(4)はちかえの

 しかた

(1)草花の手入れ

(2)球根の掘り上げ貯蔵

(3)種を取る。

(4)切花をどこにどのよう

 に飾ったらよいか話し合

 って飾る。

    (1)球根貯蔵箱

(2)種保存袋

(1)球根の掘り

 上げの時期は

 いつか。

13.秋の種まきと球根の植えつけ
10
   
(1)苗床の作り

 方

(2)種のまき方

(3)球根の植え

 つけ方

(4)種苗の生産

(5)種苗商

(6)植林の必要

(1)草花・庭木・花木・林

 木の苗の養成のしかたに

 ついて話し合い,例をあ

 げ表をつくる。

(2)グループに分れていろ

 いろな草花・花木・庭木

 および林木の種まきをす

 る。

(3)その後の手入れについ

 て話し合う。

(4)苗木の利用や販売につ

 いて話し合う。

(5)植林の必要について話

 し合う。

      (1)種まきがう

 まくできる

 か。

(2)植物の性質

 に応じた苗の

 春成のしかた

 がわかった

 か。

(3)植林はなぜ

 必要か。

14.種苗や草花の販売計画
11
   
(1)販売の機会

(2)信用

 品質,いつも

 買えること

(3)値段の決め

 方

(4)広告・宣伝

 の必要

(1)どんなものをどんなに

 して売るか話し合う。

(2)どんな袋に入れて売る

 かについて話し合う。

(3)どのようにしたらよく

 売れ,買った人に喜ばれ

 るか話し合って自分たち

 の方法を決める。

(4)販売代の使い方につい

 て話し合う。

    (1)学校で種苗

 を売った実例

 を調べてお

 く。

(2)各種の広告

 や宣伝の実例

 を調べてお

 く。

(1)信用はなぜ

 たいせつか。

(2)売買の両方

 につごうのよ

 い取引をする

 にはどんなこ

 とを考えたら

 よいか。

(3)広告はなぜ

 必要か。

15.袋 は り
11
   
(1)袋はりの形

 式

(2)袋はりの方

 法

(3)果樹園用の

 袋

(4)紙の質,の

 りの質

(1)袋の形式,紙の質,の

 りの質について話し合

 う。

(2)種・球根販売用の袋,

 果樹園用の袋を手分けし

 てはる。

    (1)いろいろな

 袋

(2)桶・わらび

 のり

(3)紙

(1)袋のできば

 えと速さ。

(2)どんなのり

 がぬれてもは

 げないか。

16.反  省
11
   
(1)計画と実践

(2)分担と協力

(3)技術

(4)絶えまない

 努力

(5)新しい計画

 を立てる上の

 心掛け

(1)教室・校庭・花だんの

 清掃・美化が計画通り実

 施できたか話し合う。

(2)日誌その他を整理す

 る。

(3)計画がよかったかどう

 か話し合う。

(4)協力的であったか,じ

 ょうずであったか,努力

 したか,について話し合

 う。

(5)来年の1年生はどのよ

 うにしたらよいかについ

 て話し合い,結論をまと

 めて報告書を作る。 

    (1)当番日誌

(2)収支計算書

 

  備 考