中学校 日本史
Ⅰ 中学校 日本史の指導計画について
日本史を別個に指導する場合にもこれが社会科に含まれているのであることを忘れてはならない。すなわち,まず第一に,この学習を通して,社会科の一般目標をできるだけ達成するように心がけなければならない(本書のまえがき参照)。したがって,たとえば,その学習形態も一般社会科の場合と,そう違ってはならないものである。
しかし一方,日本史を別個に計画し指導する場合には,中学校日本史として,特に重点をおくべき次の特殊目標を常につかんでいることがたいせつである。
中学校 日本史の特殊目標
2.それぞれの社会における人々の生活,生活上の問題解決のしかたを理解することを通じて今日のわれわれの問題解決に資すること。
3.それぞれの社会における政治・経済・文化生活は互に密接な関係をもっていることを理解し,これを総合して考える能力を育てること。
4.日本の社会の発展を常に世界史のもとに理解するとともに日本の特殊性を考え,現在の社会問題を世界史的にはあくする能力を養うこと。
5.身近な生活環境の中に存する歴史の姿を通じて,日本社会発展の姿を理解すること。
6.文化遺産を正しく評価し,これを尊重し,積極的に親しもうとする態度趣味を養うこと。
7.社会の進歩に貢献した先人の業績などを通じて,積極的に社会の発展に協力したり,他人から尊敬されるような人格を築きあげる態度・習慣を養うこと。
8.郷土および国に対して深い愛情と尊敬をもつとともに,世界各国の人々と友好的に交際する態度・能力を養うこと。
中学校 日本史の参考単元題目例
2.小山のような古墳がつくられた社会はどのようにして成立したか。
3.奈良や京都のような都はどのような社会が生みだしたか。
4.各地に城が建てられたころの社会はどのようにして成立し,発展したか。
5.大工場をつくりだす社会はどのようにして生れたか。
6.なぜ新憲法が発布され,農地改革は行われたか。
2.武士が世の中を治めていたころの人々の生活はどのようなものであったろうか。
3.世界とのつながりはどのようにして強まり,人々の生活は,どのように進歩したろうか。
4.わが国は,現在世界の国々とどのようなつながりをもっているだろうか。
2.奈良や京都のような都はどのような世の中でつくられたか。
3.各地に城が建てられたころの世の中はどのようであったか。
4.新聞やラジオのつくられた世の中はどのようにして生れたか。
5.どこの町や村でも中学校が建てられるような世の中になったのはなぜだろうか。