五 ローマ字学習指導の計画

 

(一) ローマ字学習指導の計画の立て方

 ローマ字の学習指導の計画は、国語の学習指導の中で正しい地位を占めるべきであり、特にローマ字を読むこと、書くことに重点をおくのが妥当である。

 生徒は日常生活でローマ字に触れる機会に乏しいから、ローマ字の教科書が学習指導のおもな資料になる傾向がある。したがって、計画はできるだけ他の資料も取り入れて生徒が興味を持って学習できるようにしなければならない。

(二) ローマ字学習指導計画を立てる上の一般的注意

1 特別教育活動や他教科、たとえば、社会科、職業・家庭科、理科などと関連して、ローマ字学習の機会を与えることが望ましい。

2 ローマ字文の読み書きを指導するには、その内容について、話したり、聞いたりすることもなされなければならないから、そうした面もじゅうぶん考慮しなければならない。

3 小学校でローマ字学習がふじゅうぶんであった生徒に対しては、適当な指導計画を考える必要がある。