二 ローマ字学習指導の地位

 

 ローマ字の学習指導が国語の学習指導の中でどのような地位を占めるかを考えると、次のようになる。

1 生徒の精神発達の段階に応じ、国語を書き表わす一つの手段としてローマ字を読み書きする能力を養い、あわせて国語・国字問題に対して反省する機会を与える。

2 ローマ字の長所を生かし、国語の機能とその特質を生徒に習得させ、聞いただけでわかることばを使う習慣を養う。

3 ローマ字が持っている国際的、能率的な長所を理解させる。

 このように、ローマ字の学習指導を通じて国語力の充実をはかり、国語生活の改善に資することができるから、ローマ字の学習指導は国語学習指導の中で一つの重要な地位を占める。