二 文法学習指導の目標

 

 右に述べたように、文法の学習は聞くこと、話すこと、読むこと、書くことの学習の中でいつも行われている。したがって、国語教育の目標がそのまま文法教育の目標となるのである。しかし特に、文法学習がどのような面から教育的機能を果すかといえば、次のようにいうことができよう。

(一) 社会的にきまっている正しいことばづかいをしようとする習慣・態度を養う。

(二) ことばの使い方についての知識と理解と鑑賞とを確かなものとする。

(三) ことばをいっそう正しく効果的に使う技術と能力とを高める。

(四) ことばに対する自覚を高め、ことばに対する愛護の心を養う。