第二学年

単元 短編小説

 —作品をよく味わい、余暇を楽しく過すために、短編小説をどのように読み、どのように書いてみたらよいか。—

(一) 単元設定の理由
 指導上の計画は、青少年にぜひとも必要な諸点に基いて、これを立てなければならない。青少年にとって必要なことと、青少年の要求することとを混同してはならない。生徒を心理学的方法やまたその他の方法によって観察研究してみると、かれらにはある根本的に必要な諸点が考えられる。もし生徒にその健全な発達成長を望むならば、どうしてもこの必要な諸点に応じて、これを満たしてやらなければならない。しかもこの指導はできるかぎり高等学校の教育計画の中において果されなければならない。

 ほとんどすべての青少年にとって根本的に必要なのは、

 第一に現実を越えた経験を持つということである。青少年は映画・物語・短編小説など、またその他どんな形式の文学にせよ芸術にせよ、かれらの現実の経験世界を越えた世界に導いてくるもの、心さえ動かせば他の国々や環境や時代に徘徊(はいかい)することを可能としてくれるものに、非常に深い興味をいだくのが常である。

 第二として、美しいものを味わい楽しむ機会を持つということである。青少年はすべて、この必要性を持っており、しかもほとんどすべての人がそれぞれかなり高度にこの美的鑑賞力を伸ばしうる可能性を持っている。

 第三としては、余暇を楽しく過す方法を知り、これを高めていくことである。学校は生徒が社会に出てからも健全な楽しみを味わうことができるようなよい趣味を伸ばしてやる責任がある。

 第四に必要なことは、人間社会を理解することである。

 第五には、適当な表現の方法によって、自己の思想・感情などを表現する手段を習得することである。

 右に述べたことは決して青少年に必要なことを全部列挙したわけではない。全部列挙するとなると、非常に広範囲なものとなろう。ここにあげた五つの事項はきわめてたいせつなものであって、しかもこれらのことは、短編小説をいかに読ませ、いかに書かせるかということを主題として、周到に計画された興味ある単元において、かなりの成果が期待しうるのである。まず短編小説はいろいろな生活経験を与えてくれるという長所を持っている。すぐれた短編小説はりっぱな文学であり、美的鑑賞力をつちかってくれる。これを読むことは、余暇を楽しく過すすぐれた方法となる。そして他人を理解し自己の住んでいる人間社会に対する理解力を高めてくれる。また短編小説を書くことは、自己表現の一方法となるのである。そして他人を理解し自己の住んでいる人間社会に対する理解力を高めてくれる。また短編小説を書くことは、自己表現の一方法となるのである。

 このような単元に対し、その資料は豊富にあって決して尽きるようなことはない。高等学校生徒の目に触れる雑誌にも多くの短編小説が文学作品として掲載されている。高等学校第二学年の生徒は総じてかなり高い読書力を持っているので、このような作品に接することも多いのである。現代作家の作品中にはりっぱなものもあるが、また芸術的に鑑賞する価値を備えていないものもある。真に生活を読書によって豊かなものとし、読書を楽しむためには、りっぱな作品を識別する能力を養い、またよい読書の習慣を育てることが必要である。

 短編小説は現代文学において用いられている形式として最も普通なものであり、多くの作家はこの形式によっている。すぐれた作品は人間性を高める力を持っているから、これを正しく読む方法を育てるべきである。

 短編小説は作品として完成されたものとして取り扱うことが可能である。現代の社会相を描き、人間のいろいろな姿をいきいきと写し出す短編小説には、作者の人生に対する見方、考え方、感じ方がいろいろと現れている。生徒はすぐれた作品を読み、これを味わうことによって、社会生活に対する関心を深め、読書の重要性を理解することができよう。短編小説は読書の習慣のついていない生徒も容易にこれを読み、興味を持ちうるという長所を持っている。

 このような単元を学習するに当って、教師は特に文学の情緒的な面が重要であることを理解しておかなければならない。文学作品は芸術作品であり、情緒の反応をひき起すものとして、与えられなければならない。つまり、いたずらに分析的に取り扱うよりは、むしろ思想・筋・性格・描写といった点に重点を置かなければならない。さらにまた少数の作品を詳しく分析してせんさくするよりは、広く多読して真に読書を楽しむことに重点を置くべきである。

 短編小説を書かせることについては、作家を作るというよりは、すべての生徒に自己表現の方法を授けるということが目的であることを忘れてはならない。一国においてごく少数の者が有名な作家となりうるのである。しかし、実際に筆をおろしてみて、自己表現の喜びを得る技術を学ぶことは、すべての人が試みるべきことである。

(二) 目標 1 現代の文学に対する関心を深め、すぐれた作品に親しむ態度を養う。

2 現代の短編小説にどういうものがあるか、またそれをいかにして読み味わい楽しむかを知る。

3 自分で良い読みものを選び出す能力を高め、良書の選択基準の向上をはかる。

4 余暇を楽しむために、よい書籍を読む習慣を養う。

5 著者と時代との関係を理解し、社会生活に対する関心を深める。

6 短編小説の批評を書く能力を高める。

7 読書の速度を高め、同時に理解力の向上をはかる。

8 すぐれた人物描写をとおして、いろいろな人の生活態度を理解することを学ぶ。なお社会的に許容できる生活態度とそうでないものとを識別する能力を養う。

9 自己と異なる環境や時代に生活する人々の経験を知って、人生に対する視野を広める。

10 読んだ作品に関しての意見を持ち、これを発表する習慣を養い育てる。また読書に関する学習を利用して、会話・討議・脚色その他口頭によるいろいろな活動を行って、その技術を習得する。

11 興味のある音読のしかたを学ぶ。

12 読んだ作品に対するノートを取り、概略をしるすことを学ぶ。

13 書いて見ることによって、表現上の技術を学習して、その技術を理解し、利用できるようになる。

14 自分の思想や経験や考え方を短編小説の形式をかりて表現できるようになる。

15 グループ作業によって、他のものと共同して作業することを学ぶ。

16 文章を正しく書く能力を高める。

17 ことばを正しく用いて話す能力を高める。

(三) 内容 1 教師がまず単元の計画を準備する。

2 教師と生徒が共同して単元の計画を立てる。

3 クラス全体で短編小説を読む。

4 グループごとに短編小説を読み、これを研究する。

5 ひとりひとりが短編小説を読む。

6 作者、作品の筋・性格描写・表現、記述のしかた、サスぺンス(筋を未解決にしておいて、関心と興味を持続させる方法。)、話のやま・結末など、その他短編小説の要素について討議を行う。

7 学級文庫や、学校図書館を整理する。

8 短編小説の読書に基いて種々の言語法動を数多く行う。

9 短編小説の形式をかりて、事故を表現することを学ぶ。

(四) 学習活動の例 1 この学習を、生徒が自分から進んで短編小説を読むことから始めるために、興味のある物語を生徒に話してやったり、あるいは短編小説を台本にした映画を見せてやったりすることによって、単元を興味深く紹介する。

2 「古典はわれわれの生活とどんなつながりがあるか。」という単元における学習活動に述べてあるように、生徒と教師と共同作業で目標を計画する。

3 学習活動を行う計画を生徒と教師と共同作業で行う。教室で論議の上、取り上げる作品を決定する。教師はこの学習活動に積極的に加わり、これを指導する。この場合、常に計画は建設的なものであり、単元の目標にはずれていないことを期する。もとより教師は、あらかじめみずからの予定の計画を立てておくべきである。この生徒と教師との共同作業による学習活動の計画は、単元の学習を終始して続行しなければならない。

4 読む小説を決定するに先だち、生徒にめいめいすでに読んだことのある短編小説の表を作らせる。次の事項について、クラス全体で討議を行うのもよい。

イ 各自が友人に対して読ませたいと思う短編小説にはどんなものがあるか。

ロ 生徒は教室や学校図書館で、どんな本や小説を読むか。

ハ 生徒は最近どんな作品を読んだか。

ニ 学校図書館や公共図書館、また学校で採用している教科書、その他の教科書などにおいて利用のできる短編小説にどんなものがあるか。

ホ どういう短編小説があり、どのように分類されるか。短編小説のそれぞれの型を指摘する。

5 次のような読むこと、書くことが行われるように学習作業を計画する。 イ クラス全体のものが短編小説を読み、討議する。

ロ クラスをグループに分けて短編小説を読む。

ハ めいめいが自分の選択で、自分の責任において短編小説を読む。

ニ めいめいが一つの独創的な短編小説を書く。

6 教師は学級のものが、めいめい一定の時間内に読む短編小説を一編ずつ割り当てる。ある時間は教室で黙読を行うのに当てる。生徒は学校や家庭における学習の時間において、他の人に割り当てられた短編小説を読むのもよい。ある授業時間は、学級の全生徒が読んだ小説について、討議やその他の学習活動を行うのに当てる。割り当てられる小説はすでに読んだものをさけたほうがよい。再読して時間を退屈に過すことは賢明なやり方ではない。一行一行、一編の小説をくわしく分析することよりは、作品全体としての筋、人物の描写、背景の描写、短編小説としての形式という観点から討議することに学級の時間を当てるほうがよい。学習すべきこととして、学級の者が全員読んだ小説に関連して、次の議題を討議するのもよい。 イ 作者は主題をどのように採りあげているか。

ロ 作者は作品の人物をどのように取り扱っているか。

ハ 現代生活が小説の中にどのように写し出されているか。

ニ 作者は描写によって物的な社会的な背景をどのように作り出しているか。

ホ 作者はどのように興味を生み出し、サスぺンスを作り、話のやまに導いているか。

へ 筋の構成。

ト すでに読んだことのある他の小説と似ている点があるか。

チ 作品中の人物で、他の作品に出てくる人物と似ているところがあるか。また現実生活において知っている人物と似ているところがある。

リ 小説の背景、作者の生活。

ヌ どんな点が心をひき、どんな点が心をひきつけないか。

ル 読んだ小説に対するめいめいの感想はどうであったか。

 作中の人物が何ゆえ作品に描かれているような行動をしたか。

ワ 小説の中からわれわれの生活に有益なものとして、どんなものを学びうるか。

7 学級全体が小説を読んだ場合、右に述べたイからワまでの十三項目を議題にして、学級全体での討議、パネル討議、フォーラム討議、円卓討議その他の討議の方法を行ってみる。以上のいろいろな方法をときどき変えて用いてみる。演劇化することも大いに利用する。

8 単元設定の前に、生徒に充実した学級文庫を設けさせ、これに短編小説をたくさん入れさせる。場合により、この単元の学習中、学校図書館から図書を借りさせてもよい。また近所の公共図書館から図書を借りさせることもよい。この学級文庫の中には、この期の生徒が興味を持ち、またその読書力のレべルに相応した文学雑誌を、最近刊のものから古いものに至るまで集めておくべきである。

 この単元を終えた後に、学校図書館にはどんな本があるかを生徒に調べさせて、なお購入すべき本を書き出させる。

9 学習作業の行われ方に従って、学級をときどき小人数のグループに分ける。それぞれのグループはあらかじめ教師の選定した書籍のリストの中から、グループで読みたいと思う短編小説を、教師の助言を得て選択する。グループで選択した小説の読み方についてくふうさせ、次のようなことを試みる。

イ グループごとに選択した小説を読むに当り、ある場合はグループのものがめいめい順番に音読する。

ロ ある場合は、選択したものをグループで黙読する。

ハ ある場合には、選んだ作品をグループのひとりひとりに教室の時間外に読ませ、教室ではグループごとに討議などを行わせる。

ニ 読書の基本的な方法がどのようなものであるにせよ、読んだ作品について右の6に列記した条項をこれに関連させて討議する。

ホ グループごとにその学習作業のレポートを準備し、これを学級の者全部に対して発表させる。レポートを発表させるには、脚色・パネル討議法・人形劇・紙しばい・対話、実例を引用した書評を集めること、似かよったラジオドラマなどを参照することなど、興味あるようにくふうさせる。学級に発表する方法は学習日の変るごとに、またグループの変るごとに別な方法によって行う。レポートは一回に止めるべきである。興味を与える発表をするように、特に重点をおかなければならない。今までの口頭による発表は、たいくつでつまらないものになりがちであった。

10 グループごとに文学入門・読書指導の本を選んで読ませ、短編小説に対する諸家の意見を調査させる。こうしてグループはその研究の結果を発表し、すぐれた小説としての基準や、その読み方について討議するのもよい。生徒はすでに読んだ本のリストによって、読書に対するみずからの態度や、また本の選択のしかたを進んで反省するようになる。

11 グループのものが、その研究発表や討議を行っている場合、クラスのものはその重要な点をノートに取り、聞いたことの大綱をつかむ方法を学ぶ。必要ならば、または望ましいと認める場合は、ノートを取ったり、大綱をつかんで書きしるす技術を習得させるために、時間を割り当ててもよい。グループの発表後、それに対する学級全体の討議を行うべきである。

12 教師があらかじめ用意した広範囲にわたる本のリストの中から、生徒にめいめい自分で選択させて、いくつかの小説を読ませる。こうして各自が読んだものの報告・発表も、興味のある方法をくふうするようにさせる。たとえば、生徒自身の手になる書評集などを作る。

13 時には生徒が小説を口頭で述べる時間を設け、この時間、生徒は読んだ小説の話をする。この場合の小説は、学級のもの全員で読んだ小説でないものを選ぶようにするほうがよい。これによって小説を話して聞かせる技法を訓練し、いかにして最初に興味を与えるか、サスぺンスをどのようにしてつくるか、話のやまに達す方法などをおぼえる。読んだ小説を話して聞かせるじょうずさの程度に従って、きわめて興味あり価値のある経験ともなれば、あるいはまたつまらない危険ともなりうるものである。

14 時にはまったく自由に読む時間を設け、各自がその時間、読書を真に楽しむようにさせる。この種の読書には少しでも拘束があってはならない。この単元のあらゆる学習活動の中で、この楽しむための読書は特に重視されなければならない。

15 できれば、短編小説を書いた作家を学校に招いて、その作家の作品や書き方の技法についての話をしてもらう。

16 時おり教師は、音読して聞かせながら、作品の筋・構成、人物の描写などの技法の例をあげて説明してやる。生徒はまた時に特におもしろいと思った記述や人物描写や作中のできごとを音読するのもよいであろう。これ以上は、特に音読することはなるべく行わないほうがよい。学校外の生活においては、読書はほとんど黙読に限られているからである。学級のものが皆すでに読んでしまっている小説をかわるがわる音読させることは、単調であり、教育的に見て正しくもない。

17 短編小説に基いたラジオのプログラムや、これを含むラジオのプログラムのある場合は、ラジオを聞く時間を設けるがよい。放送局で作った手びきを、ラジオを聞くために、あらかじめ行う学習活動また終ったあとに行う学習活動の資料として、利用する。

18 ある短編小説を選んで、人物の表を作ってみる。

19 生徒にじゅうぶん想を練らせた上で、みずから小説にして書いてみたいと思う主題を選ばせる。実際に筆を下す前に、その筋について口で言わせてみる。生徒が選ぶ材料は、自分で経験したことか、よく知っていることかであるほうがよい。背景は生徒のよく知っているものでなければならない。

20 教室において、生徒が実際に小説を書く前に、その筋書を書く方法を採り上げる。次に各自に筋書を書かせて、教師がこれを点検してみる。できれば、教師は生徒に個々に面接して、その筋について意見を与える。

21 教室におけるある時間を小説を書くことに当てる。自習時間や、家庭で、学校の授業時間に書き終らなかったことを書き加えさせる。生徒に適当なおりに筋や人物描写、またいかに興味を生み出すか、サスペンス、話のやま、結末をどうくふうするかの技法を教える。

22 事物や社会を背景として、作品の人物を設け、描写を行うことの練習をする。また短編小説の手法を研究する。すでに手本として読んだ短編小説にもどって再読する。

23 小説を書き終えたら、教師に読んでみてもらう。そのあるものは、本人が学級で音読してみる。究極の学習活動としては、生徒の作品を印刷して、学校の他の生徒や父兄に配布する。

24 右に述べたすべての学習活動の間、話しことばや書きことばの正しい使い方に重点をおく。必要の場合は、常にことばの正しい使い方の訓練をさせる。

25 小説を書く学習活動において、りっぱな書き方、書きことばの正しい使い方の訓練をする。

26 短編小説を書く学習活動において、常にこの目的は、すべての生徒を作家にしあげることにあるのではなくて、生徒に自己を表現する方法を教えることにあることを教師は念頭におかなくてはならない。

(五) 評価 1 話合い・討論・作文によって次のことを判定する。 イ 現代小説の読み方の態度がどのくらい身についたか。

ロ すぐれた作品の理解力・鑑賞力がどのくらい深まったか。

ハ 生徒は現代の文学に対する興味をどのくらい高めたか。

2 テストによって次のことを調べる。 イ 作品の内容を生徒はどの程度に理解したか。

ロ 作者の表現や語いをどの程度に理解したか。

3 グループごとに、また学級全体で、お互の作品に対し建設的な討議と批評を行わせる。 イ 読書の態度・方法について。

ロ 発表・話合い・討議の能力。

ハ グループのものに対する学習割当。

4 観察によって次のことを調べる。 イ 生徒の読書態度が望ましい向に進んでいるか。

ロ 学級文庫や学校図書館で、良書をみずから進んで読むようになったか。

ハ 読書の選択が適当にできるようになったか。

5 読み物を選択する能力を評価する。学校の授業時間を使って、図書館のカードを調べさせて、読む資料として選択したものを記録させる。

6 ときどき客観的テスト法により、学習割当として課した読み物について、どのくらい知識や理解、また読書の技術・能力などを高めたかを調べる。

7 ときどき読書の速度を調べるテストを行う。それによって、速く読む力がどの程度に伸びたかを記録し、同時に、読んだものを理解する能力を高める。

8 読んだものをどの程度に鑑賞しているか、鑑賞を評価するために、話したことの内容を記録して残しておく。討議中の生徒のことばを記録しておく。教室で発表されたものによって、文体・筋、話のやま・結末などに対する鑑賞力を記録する。

9 めいめいの生徒に一つの短編小説中に出てくる最も好きな人物をあげさせる。選択した人物についての討議を通じ、その生徒がその小説をどの程度に味わいえたか、小説の選択力がどの程度のものであるかがわかる。

10 生徒に音読させてみて、興味深く音読する能力を評価する。

11 演劇活動に何回、また、どの程度に参加しているかを評価する。

12 生徒の取ったノートや、書きしるした要点などを調べて、ノートの取り方や、要点のつかみ方を評価する。

13 生徒の書いたものを全部注意深く調べてみて、自己表現の能力を評価する。また、こうしてことばの正しい使い方を評価する。

14 文学作品に現れている人間の行動や態度に関連して、生徒の態度はどのように変ったかを観察する。

15 この単元を始めるに当り、生徒の書いた作品をしまっておいて、この単元の途中で書いた作品や、この単元の後に書いた作品と比較し、書きことばを効果的に使う能力がどの程度進んだかを評価する。

16 単元の学習期間において、話しことばの使い方がどの程度進歩したかを観察する。

17 生徒や教師は、「古典はわれわれの生活とどんなつながりがあるか」の単元において示したと同じ方法で、この単元の評価を行う。

(六) 資料 1 明治・大正時代の文学作品集。

2 最近の傑作集。

3 いろいろな教科書に出ている短編小説。

4 短編小説の掲載されている雑誌。(最近のものかりに限らない。)

5 外国の短編小説を集める。

6 学級文庫・学校図書館の蔵書。

7 文学入門や小説研究や読書指導に関する著書。

8 学校で出版したもの。