(四) 各学年の具体的目標
第一学年
1 親類や友人にペンで気がるに手紙を書く。
2 体験したことについて率直な感想を書く。
3 欠席届や願書類を自分で書く。
4 生活日記・学級日記・観察日記などを進んで書く習慣をつける。
5 会議などの書記になって記録することに慣れる。
6 報告文などを箇条書きにする要領を覚える。
7 ポスターやプログラムなどの書き方について理解する。
8 ノートの要領のよい使い方に慣れる。ローマ字でもノートをとる。
9 役にたつ部分の抜粋を作ることに慣れる。伝言のメモをしたりする。
10 自分の書いた文章を直す習慣をつける。
11 余暇を利用して創作をしてみる。
12 適当な語いを使うようになる。
13 個人やグループや学級の文集を作る。
14 当用漢字別表(字体は当用漢字字体表による)の漢字を誤りなく書くように努める。
15 必要な場合に、毛筆を使って書く習慣をつける。
第二学年
1 社交的な各種の手紙に慣れる。
2 意見や感想を要領よく表わす能力をつける。
3 カードや書類などに正しく書き入れる習慣をつける。
4 各種の図表の作成に慣れる。
5 詳しい記録でも要点の抜き書きでも必要に応じてする。
6 掲示や告示文の書き方に慣れる。
7 標語やポスターなどの効果的な書き方をくふうする。
8 必要に応じてローマ字のつづけ字が書ける。
9 ノートの速書きができる。
10 文法的な正しさに注意して、校正・訂正・加筆などをする。
11 詩歌を作ることに興味を持つ。
12 自分の使った語いについて反省する。
13 学校新聞を編集する。
14 漢字で書くべきところをきちんと書く習慣をつける。
15 ペンに使い慣れる。必要な場合に毛筆で書く。
第三学年
1 注文・催促・問合せなど実用的な手紙の書き方を身につける。
2 発表には資料をじゅうぶんに生かして責任ある文を書くようにする。
3 履歴書・届書・証書など諸形式に慣れる。いろいろな場合の電文のくふうができる。
4 記録の作製に慣れる。
5 各種の議題や協議題の起案に慣れる。
6 宣伝文や広告文などの書き方を試みる。
7 紙の使用、用具の利用、字配りなど効果的な表わし方をくふうする。
8 縦書き・横書き、ローマ字書きなど必要に応じて自由にする。
9 メモなどをもとにして普通の文章を組み立てる。
10 表記法を理解し活用する。
11 いろいろな創作活動で楽しむような習慣をつける。
12 語いを豊かに使いこなして個性味のあふれた文を書くようにする。
13 新聞・雑誌などの編集について、ひととおりの理解を持つ。
14 当用漢字別表の漢字を使いこなす。
15 毛筆・鉄筆・ペンなどで実用に即して効果的に文字を書く。