(四) 各学年の具体的目標

第一学年

1 話し相手に悪い感惰を与えないように絶えず注意する。

2 相手に対する適確な応答のしかたに慣れる。

3 相手を考えて、その場に適切な話題を選ぶ。

4 話題をなるべく広く求めるようにする。

5 電話やメガホンなどを使う場合、なるべく要領よく話す。

6 話の要点をよくつかんで、それをはずさないようにする。

7 放送などの際を利用して、自分の声について反省する。

8 早口や口癖などの欠点を直すように努める。

9 ことばが一本調子の朗読調にならないようにする。

10 身ぶりや声の使い方の変化をくふうしてみる。

11 覚えた語をできるだけ多く使う。

第二学年

1 未知の人にも親しみをこめた応待とする。

2 相手の関心や興味を考えて、それに合うように話を運ぶ。

3 話の進行に適する発言をする。

4 改まった場面での話ぶりに慣れ、会の進め役になる。

5 声の調子や速度が場面によく合っているかどうかを反省する。

6 正しい根拠に基く責任ある話をする。

7 拡声器などによって声の抑揚高低などのくふうをする。

8 相手をひきつけるためにはどんな技術がいるかを考える。

9 朗読やせりふの声をくふうする。

10 効果的な音声表現について研究し理解する。

11 覚えた語を使うことによっていっそう語いを豊かにする。

第三学年

1 社会的な各種の場面の発言に慣れる。

2 自分の感情に支配されないで冷静に話を運ぶ。

3 聞く人に応じて話ぶりを変える。

4 自分が責任者となって会を進める。

5 一定時間に一定の内容を過不足なく話すようにくふうする。

6 論理的な内容をどう進めるかくふうする。

7 効果的な表現に必要な補助的手段を使う。

8 公の場合にも型にはまらぬような表現をくふうする。

9 ユーモアを交えて話す。

10 身ぶりや表情と声の一致した自然な話ぶりを身につける。

11 正しい語を選び不適切なものを避ける。