五 評価表の例

 

(一) 言語経験の調査 A 言語経験の自己評価

この表は、中学校および高等学校に入学の当初に生徒自身で記入する。

 調査年月日

 氏名    学年    学級    性別    生年月日

特別の経験 (1) 小中学校での司会進行役の経験があるか。          ある。 ない。

(2) 学芸会・発表会などに参加した経験があるか。        ある。 ない。

(3) 学級新聞・学校新聞・文集などの編集に参加した経験があるか。ある。 ない。

(4) 学級や学校の図書委員になった経験があるか         ある。 ない。

言語生活 (1) 言語の学習が次の事がらによって害されているか。 近 視                ある。ない。

難 聴                ある。ない。

軽いどもり              ある。ない。

左きき                ある。ない。

その他の身体障害           ある。ない。

(2) 言語の習慣について次の点に関する反省をする。 日常の話し方        かっぱつに話す。普通。あまり話さない。

集会における話し方     かっぱつに話す。普通。あまり話さない。

日記・反省録・創作の習慣  たくさん書く。普通。あまり書かない。

教科書以外の読書      たくさん読む。普通。あまり読まない。

言語文化 (1) ラジオを一日に平均何時間ぐらい聞くか。    時間

(2) ラジオのどんな種類の番組を聞くか。その名を下に書く。

(3) 新聞を毎日読むか。              読む。読まない。

(4) どの新聞を最も多く読むか。その名を下に書く。

(5) 新聞のどの部分を最も多く読むか。その名を下に書く。

(6) 映画を一月に何回見るか。      回

(7) どんな映画を好むか。その名を下に書く。

(8) 一月に何冊の本を読むか。      冊

(9) どんな種類の本を読むか。その名を下に書く。

 

B 中学校初級の生徒の言語経験を教師が評価する表

 調査年月日

 氏名    学年    級

(1) 落ち着いた自然の態度で話を聞くか。    はい。いいえ。

(2) 大ぜいで話を聞く場合の態度ができているか。はい。いいえ。

(3) 未知の人との話合いの態度ができているか。 はい。いいえ。

(4) こみ入った話の内容を正しく聞き取るか。  はい。いいえ。

(5) 人の話を批判的に聞くか。         はい。いいえ。

(6) 会議に参加して適切に聞くか。       はい。いいえ。

(7) 話をする場合発言ははっきりしているか。  はい。いいえ。

(8) 声の調子や速度は適当であるか。      はい。いいえ。

(9) 話題は豊富であるか。           はい。いいえ。

(10) 辞書や参考書が適切に利用できるか。    はい。いいえ。

(11) 進んで読書しようとする態度があるか。   はい。いいえ。

(12) 書物扱い方が正しいか。         はい。いいえ。

(13) 必要に応じて文章が書けるか。       はい。いいえ。

(14) 漢字はよく覚えているか。         はい。いいえ。

(15) 語いは豊富であるか。           はい。いいえ。

(16) 文章の理解は確かであるか。        はい。いいえ。

(17) 必要に応じて速く読めるか。        はい。いいえ。

 

(二) 聞く力の自己評価表

 調査年月日

 氏名    学年    級

評価する項目    (改善していく方法を書く。)
(1) 注意して聞いているか。

(2) 話を聞きもらさないか。

(3) 話を聞いて要点をつかむことができるか。

(4) 批判的に聞くことができるか。

 

(三) 話すの評価表

A 話すことについて教師が行う評価

 調査年月日

 氏名    学年    級

生徒の話すことの態度に関し、次のような五段階によって評価して、下の相当の所にチェックをつける。 5(非常に多い) 4(かなり多い) 3(普通) 2(非常に少ない) 1(ほとんどない)
(1) グループの一員として、話し合いをすることを好むか。 5 4 3 2 1 (以下同じ)

(2) 人々の前で形式ばらないで話すことを好むか。

(3) 聴衆の前で演説や形式の整った話をすることを好むか。

(4) 普通の会話に参加することを好むか。

(5) 会合をまとめていくことを好むか。

(6) 電話を使うことを好むか。

(7) マイクロフォンを用いることを好むか。

(8) 劇に参加することを好むか。

(9) 討論に参加することを好むか。

(10) インタービューをすることを好むか。

話すことの経験や能力についての程度を、次の五段階によって評価する。 5(非常にすぐれている) 4(すぐれている) 3{普通) 2(劣っている) 1(非常に劣っている) (1) グループの一員として話し合いをするしかたはどのようであるか。 5 4 3 2 1(以下同じ)

(2) 人々の前で形式ばらないで話をするしかたはどのようであるか。

(3) 聴衆の前で演説や形式の整った話をするしかたはどのようであるか。

(4) 普通の会話をするしかたはどのようであるか。

(5) 会合をまとめていくしかたはどのようであるか。

(6) 電話の使い方はどのようであるか。

(7) マイクロフォンの使い方はどのようであるか。

(8) 劇に参加するしかたはどのようであるか。

(9) 討論のしかたはどのようであるか。

(10) インタービューのしかたはどのようであるか。

いろいろな話し方について、その回数を次のような五段階によって評価する。5(非常に多い) 4(多い) 3(普通) 2(まれである) 1(ほとんどない) (1) 会話に参加する。5 4 3 2 1(以下同じ)

(2) 話合いに参加する。

(3) 人々の前で形式らないで話をする。

(4) 演説や形式の整った話をする。

(5) 会合をまとめていく。

(6) 電話を使う。

(7) マイクロフォンを使う。

(8) 劇に参加する。

(9) 討論に参加する。

(10) インターューをする。

(注意)これらのいろいろな話す言語活動に参加する機会を与えるように適当な考慮が払われなければならない。この表は教師が広い範囲の話す機会を用意しなければならないことを示したものである。

B 話すことの自己評価 この表は、クラスの人々の前に立って話した談話・報告などを評価するために用いる。話すことの種類ごとに別々の表を用いる。所定の欄に記入して、悪いところの改善に努めるようにする。  調査年月日

 氏名    学年    級

話の題目

態度

 落ち着いていたか。              はい。いいえ。

 自然な態度であったか。            はい。いいえ。

 聞く人はどんな人であるかを心にとめていたか。 はい。いいえ。

音声

 はっきりしていたか。             はい。いいえ。

 速さは適当であったか。            はい。いいえ。

 発音は正確であったか。            はい。いいえ。

用語

 ことばの選択は適切であったか。        はい。いいえ。

 言いまわしは適切であったか。         はい。いいえ。

内容

 主眼点が明らかであったか。          はい。いいえ。

 聞く人に中心思想をよく了解させたか。     はい。いいえ。

 話の筋が通っていたか。            はい。いいえ。

 以上のことに関し、どのような点を特にくり返し調べなければならないか。  1

 2

 3

 ■

(注意)上の表で自己評価をした後、聞き手にも、この表を使って、同じように評価してもらう。

 

C 生徒が聴衆を前にして話をするときに,教師が行う評価表

 調査年月日

 氏名    学年    級

 話の題目    時間   場所

生徒が、話や報告やその他、聴衆を前にして話をしたとき、すぐに評価を行う。評価は五段階で行う。 5(非常にすぐれている) 4(すぐれている) 3(普通) 2(劣っている) 1(非常に劣っている)
(1) 言おうとする事がらがはっきり出ている。 5 4 3 2 1(以下同じ)

(2) 話の筋がおもしろい。

(3) 話の材料が適当に準備されている。

(4) 材料の取扱方が、じゅうぶんにこなされている。

(5) 必要な資料や黒板などを利用する。

(6) 言うべきことをじょうずに言うことができる。

(7) きめられた時間内にうまく表現できる。

(8) 話し始める態度がよい。

(9) 話し終えるときの態度がよい。

(10) ことばづかいが適切である。

(11) 姿勢・態度が適切である。

(12) 身ぶりが適切である。

(13) 話の順序が適切である。

(14) 話す速さが適切である。

(15) 話し方の間が適切である。

(16) 話す声の大小・高低が適切である。

(17) 発音がはっきりしている。

(18) 発言をじょうずにしている。

(19) 表現のしかたが自然である。

(20) 話の筋が整っている。

話すことのいろいろの面についての批判や注意

項目           批判・注意  方言の使用、乱暴なことば

 不明確な言い方

 個人的なくせ、その他

話した人の反省と意見

 

D 生徒の討議について、教師が行う評価 クラスの討議に際し、教師はこの表を用いて,生徒のしたことや、したことの性質を記入する。左の欄にしるされる行為が、討議の間に、生徒によってなされたときは、すぐそれに相当する右の欄にしるしをつける。  年月日    題目     司会者    時間
 
項 目
(氏名)
(氏名)
(氏名)
(氏名)
よかった点 1 有効な提案をした。

2 正しい説明や根拠づけをした。

3 批判的な意見を具体的に行った。

4 適切な質問をした。

5 自信のある意見を発表した。

6 正しいことを主張した。

7 誤っていたことがわかったとき、すなおに訂正した。

8 たびたび発言した。

9 正しいことばを用いた。

10 正しい発音で話をした。

悪かった点 11 つぶやいたり、不平を言ったりした。

12 無責任な放言をした。

13 いつわりのことを述べた。

14 独善的な主張をした。

15 軽々しい同意をした。

16 作法な話し方をした。

17 討議について理解がなかった。

18 討議をすることに無関心であった。

19 他の話し手に悪意をいだいた。

20 あらかじめ討議に対して準備をしなかった。

       
  (四) 読むことの評価表 A 読書の自己評価 (注意)この表は生徒自身の手で記入する。

 調査年月日

 氏名    学年    級

(1) 家庭で読んでいる新聞の名を下に書く。

(2) 新聞では、どういう記事を興味深く読むか、最も好むものから、順位を123……で番号をつける。

論説    美術    小説    短評

政治    家庭    広告    娯楽

社会    経済    投書    ラジオ

文芸    スポーツ  漫画    演劇・映画

(3) どんな種類の雑誌を読むか、〇印をつけて、その名を( )の中に書く。 総合雑誌   (           )

科学雑誌   (           )

文芸雑誌   (           )

ニュース雑誌 (           )

スポーツ雑誌 (           )

少年向きの雑誌(           )

少女向きの雑誌(           )

その他    (           )

(4) 最近1か月間にどんな本を読んだか、読んだ人はその本の名を書く。  著者  書名  どのようにしてその本を手に入れたか。 (注意)「どのようにしてその本を手に入れたか」の欄には次の事がらをしるす。  イ 自分の金で買った。

 ロ だれかに買ってもらった。

 ハ 友だちから借りた。

 ニ 貸本屋から借りた。

 ホ 学校から借りた。

 へ 公共図書館から借りた。

(5) どういう種類の本を読むことを好むか。次の種類のうちで最も好むものから、順番に123……をつける。 哲学      工学      現代文学

歴史      趣味・手芸   詩

伝記      産業      小説

地理・紀行   美術      劇・シナリオ

社会科学    語学      宗教

自然科学    古典      芸術

 

B 教師による読むことの評価

 

(注意)生徒の読む力を評価するのに五段階を用いる。 5(非常にすぐれている) 4(すぐれている) 3(普通) 2(劣っている) 1(非常に劣っている)  調査年月日    

 氏名    学年    級

(1) 黙読の速さ。5 4 3 2 1(以下同じ)

(2) 黙読による理解の程度。

(3) 拾い読みの能力。

(4) 批判的な読みの能力。

(5) 大意や要旨を読み取る能力。

(6) 作品の意図を読み取る能力。

(7) 内容をまとめる能力。

(8) 読みながらノートを取る能力。

(9) 文学作品に対する興味の程度。

(10) 劇に対する興味の程度。

(11) 実用的文書の読解力。

(12) 本を適切に取り扱う。

(13) 本を読む目の距離を適切に保つ。

(14) 一目で読む範囲を広げる能力。

(15) 目的に応じた書物を選択する能力。

(16) 図書館で、読みたい本を捜し出す能力。

(17) 参考書を利用する能力。

(18) 辞書を利用する能力。

(19) 朗読する能力。

(20) よい文学を鑑賞する能力。