第Ⅸ章 図画工作における評価

 図画工作の目標に支持され,生徒の実態や学校の置かれている環境やその他の条件を考慮して作成された図画工作の教育課程は,学習を通して展開されるわけである。この場合,図画工作の教育課程が適切であったか,学習指導が生徒の望ましい行動の変化にはたして効果的であったか,さらにそれらの過程において,どんな問題があったかなどをふりかえって検討し,そこによりよい将来への発展の出発点を求めなければならない。ここにおいて図画工作における評価が重要な問題になる。

 教育課程の評価については,その全般の着眼点は学習指導要領一般編(昭和26年度版)にも述べられており,また図画工作の教育課程の改善進歩については,第10章で簡単ではあるが触れているので本章では,主として図画工作の学習指導を中心にした評価を述べることにする。

 

第1節 評価の意義

 生徒をある目標や目的に向かって指導した結果が,はたして適切なものであったかを知って,以後の指導に役だてなければならないことである。また指導課程において,生徒はいかなる点に困難を感じまたいかなる点で失敗しているかを見きわめなければならない。このようにして,評価は,教育目標の点からと,生徒の実際の活動の面からとを考え合わせて,生徒が望ましい行動の変化,すなわち成長発達を期待するものであるからこれはどこに問題があり,これをいかにすれば解決できるかの診断的なものでなければならない。

 評価は,教師が図画工作教育課程や学習指導の改善を望むために行うと同時に,生徒が,自己評価や相互評価もできうるようにすることもたいせつである。

 

第2節 評価の目標

 評価は,これを適切に行う方法の問題もあるが,まず,どんな目的や目標によって行うかを考えなければならない。

 中等学校における図画工作の指導の評価は,第1・第2・第3・第4章の図画工作の一般目標・中学校の図画工作目標・高等学校の図画の目標・高等学校の工作の目標にその大綱を求めることができる。この目標を裏返しにすれば,評価の目標になるものであって,指導目標と評価の目標は密接な関係にあるものである。

 評価にあたっては,次に示す一般的な手続をじゅうぶん理解していて実施に移さなければならない。

 1) 図画工作の教育目標を設定すること。

 2) 図画工作の教育目標を指導に即して分類すること。

 3) 図画工作の教育目標を生徒の行動に即して具体的に表わすこと。

 4) 生徒に期待される行動が,最もよく現われる場面を考えてみること。

 5) 4)における行動を最も的確に評価することのできる方法を選択し,その方法によって評価を実施すること。

 6) 評価の結果を記録して,指導やその他に利用すること。

 7) 評価の結果を総合して,解釈をすること。

 などをあげることができる。

 上に述べた1)〜3)に関連して,第1・第2・第3・第4章にあげた図画工作の目標を評価の立場から総合し,それを分類し,さらに,生徒の行動の面に即してまとめてみると次のようになろう。

1 図画工作の評価項目
 
大   項   目
中          項          目
表現力は発達しているか 1 各種の材料・用具による平面的な表現力がある。

2 各種の材料・用具による立体的な表現力がある。

3 創造的な表現力がある。

4 計画を表示する力がある。

5 色彩を効果的に使用する力がある。

6 造形品を適切に選択する力がある。

7 造形品を有効に使用する力がある。

8 環境を改善美化する力がある。

9 美の構成要素を各種の表現に応用する力がある。

10 自己の思想・感情を造形活動を通して他に伝える力がある。

11 美的情操が深まった。

12 その他

鑑賞力は発達しているか 1 環境中から美を発見する力がある。

2 美術品のよさを味わう力がある。

3 美術品の価値を味わう力がある。

4 実用品の価値を判断する力がある。

5 自然の美しさを味わう力がある。

6 美的情操が深まった。

7 映画・劇・舞踊・スポーツなどにある美を鑑賞する力がある。

8 その他

理解力が発達しているか  各種の材料・用具について理解している。

 各種の表現方法について理解している。

 色と形について理解している。

 美の構成要素を理解している。

 造形品の用と美について理解している。

 各種の表現様式を理解している。

 各時代・各地域の造形文化を理解している。

 その他

望ましい態度や習慣ができているか 1 材料・用具および作品をたいせつにする態度・習慣が身についている。

2 創作力や鑑賞力を日常生活に生かす態度が身についている。

3 他人と協調して物事を進める態度ができている。

4 計画を表現するために努力する態度ができている。

5 優れた技術や作品を尊敬する態度が身についている。

6 物事を合理的,実践的に進める態度が身についている。

7 表現力や鑑賞力を余暇善用の助けとする態度が身についている。

8 造形品を通して国際理解を深めようとする態度がある。

9 自然のよさや,造形美を敬けんな気持で鑑賞する態度がある。

10 その他

 上にあげた表の中の各項目は,中学校・高等学校を通して,図画工作の指導で,つけたい能力や態度・習慣を一括したものである。この中,大項目の表現力・鑑賞力・理解力・態度習慣は,生徒の行動を図画工作の面からまとめたものであって,中項目はさらにそれらの能力や態度・習慣が,図画工作の指導によって,望ましい成長発達の要素を具体的にわけてみたのである。

 具体的な学習指導の結果,生徒の進歩のあとを評価するには,時により,目的によって,中項目にうたわれている項目だけでも,評価の目標をとらえることができて,評価を実施することもできるが,評価は,生徒の具体的な学習の行動に対して、なるべく具体的に,分析して合理的に評価することがたいせつであるから,多くの場合,さらに中項目を分析して評価の観点にすることが望ましいわけである。

 以下大項目に属している中項目のそれぞれの一つについて一例として小項目に分析してみると次のようになろう。

2 評価項目の分析例
 
大   項   目
中   項   目
小   項   目
表現力は発達しているか 1 各種の材料・用具による平面的な表現力がある。

2 (2以下略)

11 物を正確にとらえる観察力がある。

12 形・明暗・陰影・質感などをとらえる力がある。

13 各種の表現法を巧みに利用する力がある。

14 感覚的な表現力がある。

15 材料のよさを生かす力がある。

16 用具の機能を生かす力がある。

17 その他

鑑賞力は発達しているか 1 環境中から美を発見する力がある。

2 (2以下略)

11 よく配置配合されたところを見いだす力がある。

12 用と美の関係を見いだす力がある。

13 みる位置やときなどによって美しさの相違を味わう力がある。

14 その他

理解力が発達しているか 1 各種の材料・用具について理解している。

2 (2以下略)

11 表現に適合する材料を理解している。

12 材料の性質を理解している。

13 材料に適した表現方法を理解している。

14 合理的な材料の組合せを理解している。

15 材料の貯蔵について理解している。

16 表現に必要な各種の用具について理解している。

17 表現に適合する用具を理解している。

18 各種の用具の機能を理解している。

19 各種の用具の構造を理解している。

20 各種の用具の手入法を理解している。

21 各種の用具の保存法を理解している。

22 その他

望ましい態度ができたか 1 材料・用具および作品をたいせつにする態度・習慣が身についている。

2 (2以下略)

11 材料をむだなく,合理的に使用する態度がある。

12 用具の機能に沿った使用力が身についている。

13 用具の手入れが身についている。

14 自他の区別なく,物をたいせつにする態度が身についている。

15 材料・用具の使用に対して,清潔・整とんの態度・習慣が身についている。

16 作品を尊重する態度・習慣力が身についている。

17 その他

 上にあげた小項目は,さらに具体的な個々の指導目標を中心にして,具体的に,生徒の学習行動に沿って評価項目が決定され,それによって評価を実施に移すことになるわけである。

 

第3節 評価の方法

 学習した結果を,どのような観点から評価しなければならないかの具体的な例として,前節までに述べたが,その観点にたって,適切な方法で評価をしなければならない。

 評価の具体的な方法は,いろいろあるが,それらは各種の観点にたって,適切と思われる方法が考えられているので,それらを参考にしたり,さらに創造的な方法をくふうして,生徒の真の成長発達のための評価を実施しなければならない。次に図画工作の学習に沿って,その評価に適切であると思われる方法を述べてみよう。

1 表現力の評価

 表現力の中には,熟練と能力とを含むものである。この熟練と能力との評価をするには,次のような方法がとられる。

 知識の有無や理解の程度を評価することは,比較的容易であるが,表現力の評価は,これに比較して容易でない点が多い。しかも,図画工作の学習においては,この表現力の有無が何よりもたいせつであってみれば,表現力の評価には今後研究すべき点が多いのである。普通に行われる方法を示すことにする。

 1) 一対比較法

 この方法は,表現された結果を総合的にみる方法で,できあがった作品を,二つづつ一対にして比較して,その優劣を判定するのである。たとえば,A・B・C・Dの四つの作品があるとすると,まずAとBとを比べその優れたものをCと比較する。そのすぐれたものとDと比べてみると,A・B・C・Dの作品のうち最もすぐれたものがわかる。次に残りの三つの作品について同じ方法でその中の最もすぐれたものを決める。それが第2にすぐれた作品となる。このようにして第3・第4と作品の優劣を判定して,その作品の上下をきめる。

 この方法は,作品が多数になると,非常に手数がかかって,実施は困難になる。この手数を簡単にするために多数の作品を,まず上・下(あるいは上・中・下)に分け,この上と下の作品をさらに,上の上・上の下・下の上・下の下と分け,これをまたそれぞれ上・下に分けて八段階ぐらいにすると,その作品の優劣を決めることができる。これを図解すると次のようになる。
 
全体 上……A
下……B
上……C
下……D
上……E
下……F
上……G
下……H

 この方法は,いずれも作品の全体としての優劣はつけられるが,それが学習目標に対して,どの程度に達しているかについては,これだけではよく理解できないと同時に評価者の主観に左右されることが多い。したがって,この学習目標に達しているかの程度と,評価の誤った主観を取り除くためには,次の記述尺度法が参考になるところが多い。

 2) 記述尺度法

 一対比較法は、作品の総合的できばえを評価するものであるから,学習の目ざすいろいろな要点について,細かくみることはできない。これを細かく見ようとするには総合的な方法のほかに分析的な方法をとる必要がある。この方法が記述尺度法である。

 記述尺度法は,学習の目ざしているいろいろな要点を考え,それらの点について,これを評価する記述尺度法を作って,それによって個々の作品なり,表現力の状態なりを判定するのである。次にその一例を示してみよう。

 色による描写の評価(静物写生)
 
色の描写に対する興味 非常に興味がある 興味がある
普通
あまり興味がない 興味がない
色に対する観察 非常によく観察する よく観察する
普通
あまり観察しない 観察しない
明かるい部分の描写 非常によい よ   い
普通
ま  ず  い 非常にまずい
暗い部分の描写 非常によい よ   い
普通
ま  ず  い 非常にまずい

板金打出しによる作品の評価(ペン皿)
 
独 創 性
きわめて独創的である 独創的である
普通
独創性に乏しい まったく独創性がない
機   能
きわめて機能的である 機能的である
普通
機能性に乏しい まったく機能性がない
打 出 し
つちの扱い方きわめて巧みで図案どおりの形に美しくできる つちの扱い方が巧みで形も図案どおりにできる
普通
つちの扱い方が粗雑で形も粗雑 ほとんど形をなさない
仕 上 げ
非常に美しくていねいに仕上げる 美しくていねいに仕上げる
普通
粗   雑 非常に粗雑
工具・材料の扱い方 ていねいにたいせつにする たいせつにする
普通
粗雑に扱う 非常に粗雑に扱う

 上にあげた記述尺度は,図画工作の表現学習の具体的な目標によって作成したもので,一対比較法に比較して,指導の要点に対して,生徒の進歩のあとを比較的に正確に見ることができる長所をもっている。

 3) 技能熟棟の評価

 図画工作の表現力を裏付けるものの中,必要な条作の一つは,基礎的な技能力である。この技能力が身についていて,熟練の域に達していることは,表現学習において,最も望ましいことである。

 技術が熟練の域に達すると,一般に表現が正確で早く,また結果に誤りが少く,またできばえもよいものであることは,第6章の学習指導のところで触れたのであるが,この見方にたち,指導目標に沿って,評価する内容の記述尺度を作成し,実施するのである。次にその一例を示してみよう。

 例1 水絵具の使い方の熟練度調査の記述尺度
 
発色の鮮明さ
非常に鮮明
鮮    明
普通
やや濁る 濁   る
混    色
微妙な色調の変化が出せる やや複雑な色が出せる
普通
やや単調 単   調
筆    触
要を得て生きている 要を得ている
普通
に ぶ い にぶくて死んでいる

 例2 製図用の線の熟練度調査の記述尺度
 
正 確 さ
非常に正確
正   確
普通
正確でない 非常に不正確
速   さ
非常に速い
速   い
普通
遅   い 非常に遅い
線の美しさ
非常に美しい
美 し い
普通
きたない 非常にきたない

 4) その他の方法

 表現力の評価で普通行われる方法は,上に示した一対比較法や,記述尺度の方法などであるが,重要なことは,この他に,生徒の実習中に行われる観察や,行動の記録による方法があることを忘れてはならない。

2 鑑賞力の評価

 図画工作の指導においては,表現力を高めると同時に,鑑賞力の指導は重要な項目の一つになっている。この鑑賞力の評価は,鑑賞そのものの性質上相当な困難を伴うものである。つまり鑑賞は,感情の響を示すようなもので分祈することが困難であるからである。しかし,そのように困難を感ずる中で,考えられている方法を示すと,並立比較法と,順位比較法である。

 1) 並立比較法

 この方法は,価値に差のある二つの作品を,一対にしたものを多数に用意して,各組ごとに,どちらがすぐれているかを判断させ,その判断の正否の状態で,鑑賞力のいかんを見ようとするものである。このとき,価値の違いの著しいものと,接近しているものとを作って行えば,その判断のいかんで鑑賞力をいっそう詳しくみることができる。

 この比較にあたっては,絵であればそのものの左右の位置を不定にする必要がある。これは偶然の正答を避けるためである。しかし,それでも二つの作品についての判断であるから,でたらめに答えても,ある程度にあたる率があるので,優劣の先後・左右の位置をかえたり,結果については正答数から,誤答数を減じて,採点するという方法も考えるべきであろう。

 2) 順位評価法

 並立比較法が二つのものの比較であるに対して,これは三つ以上の作品に順位をつけさせるものである。この方法を行う場合の問題は,鑑賞力を示すためにどういう採点法をとるかにある。まず三つの場合には,

 とするような採点法をとり,四つの場合には,最優A,最劣Dの位置を重くみて  とするような採点法がくふうされる。これらによってある程度に,鑑賞力のいかんを評価することができる。

 3) その他の方法

 生徒のいろいろな行動を観察することによって,その鑑賞力を評価することができる。たとえば,身なりの整え方,家庭・学校・社会生活における日常の生活を通して,造形的処理力や,その方面への関心の度合や,美的判断力などを観察することである。

 また図画工作のどの方面に趣味や関心をもち,どの程度に鑑賞力があるかなどについては,時に面接で,その程度を知り,また文章発表を通して鑑賞力を評価することもできるものである。

 さらに,作品を見て,その感じを自由に鑑賞させる方法である。たとえば絵画の名作を鑑賞させ,直接経験によって得た感想を発表させる。その発表の結果によって,鑑賞力のいかんを評価するものである。

3 理解力の評価

 ここでいう理解力は知識力も含めた広い意味の理解力をさすことにする。図面工作の学習においては,表現力と鑑賞力が大きな分野をなすので,知識や理解は,表現や鑑賞活動の裏づけとなった場合に,はじめて大きな意味をなすものであるから,このことは図画工作の評価においては特に注意をしなければならない。

 次に普通行われる方法を示してみよう。

 1) テ ス ト 法

 2) 論文体テスト

  論文体テストによって,知識や理解についての評価をすることができる。なおそのほかに,この論文体テストを用いることによって,いろいろな能力や態度,鑑賞などについて評価することもできる。

 以上テストによるいくつかの方法をあげたが,しかし,この方法による場合は,主として知識や理解方面の能力の程度を知る手がかりにはなるがその他の能力を知るには不適当な場合もあるので,注意する必要がある。

4 態度習慣の評価

 態度・習慣の評価は,他の知識や理解の評価に比較して,実施しにくいものである。

 態度や習慣の評価にあたっては,図画工作の学習を通して,確立しなければならないものをじゅうぶん検討して評価する必要がある。

 態度や習慣の評価の方法は,次にあげるものがある。

 1) 観   察

 生徒の図画工作の学習中に現れる行動を観察することによって,評価することができる。これは態度や習慣のよく現れる機会を適切にとらえて,継続的に観察し,その結果を記録などの方法によって生徒の習慣や態度の状態や進歩のあとをとらえることができる。

 2) 記述尺度法

 この方法については,表現力の評価のところで述べた。すなわち,望ましい態度・習慣の評価項目に対する記述尺度を用意して,その生徒の状態がどの段階にあるかを見るのである。これは教師によっての評価や,生徒自身の評価,あるいは,生徒相互の評価などをいろいろつき合わせてみることによって,いっそうその生徒の状態を的確にとらえることができるものである。

 以上評価について,必要と思われることについて触れたのであるが,要は評価は,生徒を他の生徒と比較して,品等づけるというのではなく,何よりもたいせつなことは,生徒の成長進歩の跡を的確に裏づけ,さらによりよく生徒を成長進歩を望むためのものでなければならない。この必要のために,級全体に対して,その生徒の各種の能力や態度・習慣について,どの位置にあるかという評価も意義をもってくるのである。

 

第4節 評価結果の処理

 評価の結果は次に示す点に利用することができる。

1 生徒の成長発達

 前にも述べたように,時にテスト法によって,また行動の観察や記録,生徒の自己評価や相互評価によって,生徒の真の姿や進歩の跡を的確にとらえて,これを将来の学習指導や生活指導の有力な資料にすることである。

2 図画工作の教育課程や学習指導の改善

 図画工作の評価の結果を図画工作の教育課程と関連させ,教育課程全体について,その難易の程度を見たり,抜けた所や,弱かった点などを逆に反省批判して,教育課程の改善進歩をはかることである。

 また同時に,学習指導計画や,学習指導法などの点についても同様に反省批判を加え,より適切な計画や指導ができるように評価の結果を利用しなければならない。

3 指導要録などの作成への根拠

 指導要領は,生徒の成長発達を,いろいろな角度からながめて全体像を的確に記録すべきものであって,これは貴重な記録である。この記録のうち,図画工作の成長進歩の跡は,教師が常に用意した評価の結果を参考にして,その裏づけによる的確な,しかも簡明な記録が要求されたものであるから,それを作成するには,評価の結果をじゅうぶんに活用する必要がある。

 なお学校で生徒の家庭に連絡をとる通信表などについても,短い表現の裏づけとして,正確な評価の記録が整理されてあれば,家庭は学校や教師に対して,信頼感を高め,また教師は,家庭の父兄に生徒の評価の結果を資料として,じゅうぶんの説明もでき,理解もさせることができるものであるから評価はこの方面にも活用する必要があるわけである。