付 録
(1) 図画工作教育の表現材料選択の基礎
図画工作教育の目標中,表現力の養成は,大きな分野を占めるものである。したがって,その表現活動に適切な材料をうることは,図画工作教育実施上たいせつなことである。
表現材料の選択は,種々の観点からこれを実施することができるが,まず材料の性質上と,図画工作教育の目標の二つの点から選択することが便利であろう。
表現材料といっても,その数はきわめて多いものであるが,おもなものについて,上に述べた二つの点から検討することにする。
1 紙
材料の性質
描画や各種の図の表現に使用する場合と,立体構成などに使用する場合とで,紙の種類・質・大きさなどに相違が出てくる。
(2) 立体構成には,中厚紙・厚紙が広く使われる。各種のボール紙・ラシャ紙などである。また接合用として和紙も使われる。
(3) 色紙には,薄紙・中厚紙があり,色合いも種々のものがあるが,使用目的に応じて適宜選択する。
材料利用上からの評価
(2) 紙の性質を生かした描画や,その他の表現方法や,製作方法が考えられているか。
(3) 各種の表現に適した用具が使用されているか。
2 木 材
材料の性質
木材を選択するには,用途によって次の事項について検討しなければならない。
(2) 乾燥のじゅぶんなものがよい。
(3) 木材(角材・板材など)にそり・われ・節・入皮・やにつぼ・あて・腐り・虫食・外傷のあるものはよくない。
(4) 木材には,その種類により硬材・軟材があるから用途によって選択するがよい。
(5) 合板(ベニヤ板)の利用方法を考えて適切に使用する。
材料利用上からの評価
(2) 木材の硬・軟やきじの色も考えられているか。
(3) 木取りや,組立てで,木材の縦・横の強弱が考えられているか。
(4) 組立て方が工作法や,その木材の性質を考えて,適切な方法によっているか。
(5) 適当した用具や補助材料が使われているか。
(6) 着色料や塗料が適したものが選ばれ,また着色法や,塗装方法が適しているか。
3 金 属
材料の性質
一般に使用されている金属は,鉄・銅・亜船・錫(すず)・鉛・アルミニウム・ニッケル・各種の合金などで,形状により針金・板金・円棒・角棒・管,に別けられる。
(2) 銅材は,鋳金に適しないし,粘着性に乏しいから鉄材のように鍛合することはできないが,軟く,展性と伸性に富むので,薄板金や針金として利用することが多いので,この点を考えて選択する。
(3) 亜鉛は,板金として使用する外,黄銅の原料にしたり,鉄板・鉄針金などの渡金用として用いる。
(4) 錫は,柔かで展延性に富んでいるから薄い箔として,各種の包装に使用する。
(5) 錫は,柔く延ばすことができるが,もろいため鉛線とすることはできない。ハンダ鑞・活字用金・ガス管などの原料に使われる。
(6) アルミニユムは,軽く柔かいため加工しやすいので,食器・装飾用金属類の製作に広く利用される。
(7) ニッケルは銀に代用して,各種の器物を作り,また合金として工芸上広く利用される。
(8) 合金として実習上使用されるものは,ハンダ鑞・黄銅鑞・銀鑞などで,ハンダ鑞はブリキ・黄銅板・鉄板などの接合に用い,黄銅鑞は銅・黄銅・鉄などの接合に,銀鑞は黄銅・銅・金・銀などの細工に接合合金として使われる。
材料利用上からの評価
(2) 鉄製品では,その製作過程に焼入れ・焼もどしの方法が必要に応じて取り入れられているか。銅製品も同様。
(3) 材料の形(針金・板金・棒金・管など)による製品の製作の能率や,経済上に及ぼす影響が考えられているか。
(4) 適当した用具や補助材料が使われているか。
(5) 製品の防錆法が考えられているか(塗油・塗装など)
4 粘 土
材料の性質
粘土はその性質上各種の立体表現が容易であり,可塑性に富むので広く使用される。
(2) 粘着性は,含有物によって異なるが,一般に粗密が平均し,練るとき手にあまりべたべたつかないものがよい。
(3) 粘土作品のままで保管するか,石膏(こう)取りするか,または焼成するかによって,粘土の質を吟味すること。焼成するには一般に良質のものがよい。
(4) 石膏(こう)その他固形の材料には,彫刻や版画の版木として適するものがある。
材料利用上からの評価
(2) 製作中の作品の保管や,保温が適当であるか。
(3) 各種の製作方法や様式(平面的・半立体的・立体的)により,それぞれ適した用具や補助材料が使われているか。
(4) 粘土による製作品を保存するに適した方法がとられているか。(たとえば,焼成・石膏とりなど)
(5) 粘土の貯蔵方法が適当であるか。
5 竹
材料の性質
竹は豊富で入手しやすく,種々の特質をもっているので,広く使用される。
(2) 質は柔らかであるが強く,弾力性に富んでいる。
(3) 縦に割り易く,薄くはぐことができる。
(4) 着色もできる。
材料利用上からの評価
(2) 竹材の性質を生かした製品であるか。
(3) 竹材の性質を生かした製作方法がとられているか。
(4) 強度の点から,丸竹・割竹などの組合せが適当しているか。
(5) 接合方法が適しているか。
(6) 適切な用具や補助材料が使われているか。
6 糸・布
材料の性質
糸・布は編み物・袋物・刺しゅう・染色の材料として使用されるが,このほか,各種の材料と併用することもあり,また緊結材料や,補強材料として,使用される場合もある。
(2) 布は,袋物・刺しゅう・染色の用布として使われる。袋物には,木綿織物・絹織物・毛織物・紙布などを用い,刺しゅうには,白キャラコ・琥珀(はく)・緞子(どんす)・縮緬(ちりめん)などが多く使われる。
材料上からの評価
(2) 製作物の目的によって,形や配色が考えられているか。
(3) 編み物・袋物・刺しゅう・染色に適切な工作法や染色法がとり入れられているか。
(4) 適切な用具や補助材料が使われているか。
7 セメント
材料の性質
セメントは,粉末をしていて,これに水を加えて放置すると凝固する。型わくを使えば,成形も思うようになり,耐熱・耐酸などのすぐれた性質があるため広く使用される。また彫型の材料として使用されることもある。
(2) 「早強のポルトランドセメント」は,「普通ポルトランドセメント」よりは,凝固後強度の強いものである。
材料利用上からの評価
(2) コンクリート工では,水・砂・じゃりの割合が適切であるか。
(3) コンクリート工では,適当した補強材料が用いられているか。
(4) コンクリート工では,型わくの作り方,はずし方について考慮が払われているか。
(5) コンクリート工では,練り方・打ち方が適切であるか。
(6) 養生のしかたが適切であるか。
(7) 仕上げに用いる材料や方法が適切であるか。
(8) 適切な用具が使われているか。
8 緊結材料・接着材料
材料の性質
製作物は,同一素材を成形して形作る場合もあるが,多くは同一素材または異なった素材を部分的に成形して組み立てることが多い。この部分を結合するものが接着材料である。
緊結および接合材料には種々のものがあるが,以下述べるものがおもなものである。
(2) 接着材料は,その製作原料によって,たん白質系・炭水化物系・ゴム系・樹脂系・繊維系と,雑接着剤とに分けられる。
たん白質系のものには,動物性と植物性のものとがあり主として木工用として使用される。にかわ・大豆たん白質・大豆グルーなどは一般に使用されている。
炭水化物系のものには,でんぷん・デキストリンを主成物にした各種ののりがあり,木工・紙工などに広く使用される。
ゴム系のものには,乾燥ゴム・ラテックスなどあり,主としてゴム製品の接着に用いる。
樹脂系のものには,天然樹脂・合成樹脂があり,木工用として積層材や合板の製造に用いる。繊維系のものには,硝酸繊維素・ヴィスコースなどがあり,合板の製造に用いる。
雑接着剤として,漆(麦漆)アスファルトなどがある。
材料利用上からの評価
(2) 緊結や接着方法が適切であるか。
(3) 接着材料の貯蔵方法が適切であるか。
9 絵具・鉛筆その他
材料の性質
描図や各種の図の表現には主として,各種の絵具類・鉛筆・木炭・コンテ・墨などが使用される。絵具は各種の有彩色画,鉛筆・木炭・コンテ・墨などは主として無彩色画に,また両者の混用による表現も広く行われる。
(2) 鉛筆・木炭・コンテ・墨などは,描画表現に,また各種の表現に広く使われ,それぞれ個有の特色があるので,使用目的によって選択しなければならない。
材料利用上からの評価
(1) 表現には,絵具・鉛筆その他の材料のうち,いかなるものが適するかが考えられ,またそれらの性質を生かした表現がなされているか。
(2) 表現様式(東洋画・西洋画・各種の図)の違いにより,絵具・鉛筆,その他の材料の性質がよく生かされ,また適当な質のものが選ばれているか。
10 着色材料・塗装材料
材料の性質
着色材料は主として,木材の素地の色を望みの色に変化させるときに使われ,塗装材料は木材および金属の表面に一般に流動性の物質を塗り,平面を美化したり,保護するときに用いる。着色材料や塗装材料には,その原料・性状・用途によって分けられる。
着色料は溶解するものによって,ワニス・油性・水性・酒性に分けられ,それぞれに種々のものがあるが,着色する素材や目的によって選定する。
(2) 塗料は組織する材料によって,ワニス類・ペイント類・エナメル類・ラッカー・水性塗料・漆などにわけられる。着色料と同様種々のものがあるが,適宜その性質によって選定する。
材料利用上からの評価
(2) 製作材料に合った着色料や,塗料が選ばれているか。
(3) 着色や塗装の面積の広狭などにより,はけ塗り,吹付け塗りが巧みに用いられているか。
(4) 着色や塗装の場所および天候が適切に選ばれているか。
(5) 着色料や塗料の使用後の始末が,じゅうぶんであるか。
(6) 火気をきらう塗料については,その取扱が,じゅうぶんであるか。
(2) 設 備・備 品
図画工作教育は,設備・備品の整い方に左右されることが,きわめて大きい。したがって,図画教室・工作教室の設備・備品を整えることは指導を進める上にたいせつである。設備・備品には常に心がけて望ましい設備・備品をもつようにしたい。以下図画・工作にわけて,主要な設備・備品について触れてみる。
1 図画指導上
図画教室は,普通の図画教室・製図・図案室・準備室など,その数においても,いくつかあることが望ましいが,多くの場合実際は一つの教室をいろいろな場合に使用するのが実情であろう。この場合には,時に応じて大きな教室を衣替えして,他の使用に間にあわせるために,いろいろな設備があることが望ましい。
(2) 図画教室の主要な設備
図画教室は通風・採光(照明)がよく,また昼間は自由に採光のできるように教室の各窓に暗幕の設備が必要である。次に図画教育に備うべき設備・備品について,その主要なものをあげると次のとおりである。
机・腰掛(教師用・生徒用)
洗 い 場
室内用画架および携帯用画架
携帯用三脚
写 生 台
背景用屏風
製図板および製図用器具各種
写生に必要な各種の用具
用具および書籍戸だな
鑑賞資料保存戸だな
額 面
ついたて
静物写生用の各種の幾何形体・石こう像・つぼ・その他
色立体および混色用廻転板
幻燈および映写設備
参考図書および美術関係刊行物
以上は教室の大きさ・生徒数に応じて,その数や大小を適宜定めるわけである。なおこの外教師用・生徒用の各種の用具が必要になるから,これはまず広く使用される用具から特殊用具へと整えるようにすればよい。
2 工作指導上
工作指導上必要な教室は,木工室・金工室・塗装室・動力室・材料準備室などであるが,実際は比較的大きな教室で各種の実習をなし,他に材料準備室がある程度が実情であろうが,一応各室について触れることにする。
木工実習・製図・その他の実習ができるようにする。通風・採光(照明)については,じゅうぶん考慮する。木工室の主要設備についてあげると次のとおりである。
机・腰掛(教師用・生徒用——工作台・箱型などの腰掛)
工具および製図板戸だな
とぎ場および洗い場
水道・ガス・電気の設備
(2) 金 工 室
金工実習・彫型実習その他の実習を兼ねるものとす。
床は土間かたたきがよい。通風・採光(照明)は木工室と同様である。金工室の主要設備についてあげると次のとおりである。
机・腰掛(教師用・生徒用——工作台・箱型などの腰掛,工作台には万力をつける)
炉
とぎ場・洗し場
工具戸だな
水道・ガス・電気の設備
(3) 塗 装 室
塗装室は製作物の塗装および乾燥をなす部屋で,通風よく,直射日光の当らないところがよい。塗装室の主要設備については次のとおりである。
塗装台
吹付け機
薬品および塗料戸だな
(4) 動 力 室
床は板張り,またはコンクリート床がよい。配置する各種の工作機械は,指導上および生徒の実習の点から考えて,その距離・間隔をじゅうぶん考慮する必要がある。主要な工作機械をあげると次のとおりである。
糸鋸機
木工旋盤
金工旋盤
角丸鑿(さく)機
自動送鉋機
研磨(ま)機
これらの機械は直結として,安全装置を施す必要がある。
(5) 材料準備室
各種の材料および標本・成績品を保管し,また指導の諸準備をなすへやに当てる。主要設備については,次のとおりである。
標本および参考品戸だな
成績品整理戸だな
工具戸だな
粘土貯蔵場
以上は各室の備うべき主要設備の概略について,触れたのであるが,工作実習上種々の用具が必要になる。これについては,各材料につき,また製作方法によって,それぞれ適した用具があるから,指導の内容,生徒の数により,普通の用具から特殊用具へと整えるようにすればよい。なお,参考のためにその部門をあげると次のようである。
紙工用具 粘土用具
竹工用具 木工用具
金工用具 セメント・コンクリート用具
製図用具 その他
糸・布工用具
(3) 参 考 書
1 図画工作教育関係書
(1) 美術教育 教育学研究室 金子書房
(2) 現代の美術教育 美術教育学会 河出書房
(3) 図画工作教育 三苫正雄 教育科学社
(4) 現代図画工作教育 高橋正人・川村浩章 同学社
(5) 図画工作指導要義 滝村虎雄 中和書院
(6) 図画の学習指導 細島昇一 雄鶏社
(7) 図画工作の科学的研究 山田雅三・細井道雄 青雲社
(8) 美術教育の原理 井島勉 都出版社
(9) 鑑賞のテスト 松原郁二,その他 青雲社
(10) アートテスト 戸川・山形・中谷 金子書房
2 そ の 他
(2) 構図の話 倉田三郎 教育美術振興会
(3) 水彩画の描き方 南薫造 崇文堂
(4) 彫刻の技法 美術出版社 美術出版社
(5) 版画の技法 平塚運一 推古書院
(6) 最新木工工作法 築島棟吉 産業図書
(7) 家具工芸 西川友武 彰国社
(8) 金属材料及加工法 斎藤大吉 丸善
(9) 板金展開図法 藤田美代作 工業図書
(10) 板金・板取りの仕方と熔接法 大西久治 理工学社
(11) 美術鋳物 鹿島一男 三省堂
(12) 銹 山本洋一 高山書院
(13) 竹の研究 竹内叔雄 養賢堂
(14) 竹材の性質と其の適用 宇野昌一 西ヶ原刊行会
(15) 図説竹細工の実際 佐藤庄五郎 富民社
(16) 竹の利用と其の加工 中元藤英 丸善
(17) 家庭工作の本 金子徳次郎 技術資料刊行会
(18) 木工具の基本工作法 橋本喜代太 〃
(19) 家具の実用工作法 加納四十二 三共出版
(20) プラスチック化学と技術 K・ナウス著 永井芳男訳 文理科協会出版部
(21) 合成樹脂と可塑物 杉本俊三 産業図書
(22) 実用家具設計図集 橋本芳雄 朝倉書店
(23) 高等手芸染色法 青木良吉 コロナ社
(24) 実習塗工法 清水正雄 大倉書店
(25) 日本の工芸 前田泰次 文進堂
(26) 結び方の研究 額田厳 創元社
(27) 塗料と塗装 児玉正雄 日本図書
(28) 接着剤 峰屋貞秀 理化学書院
(29) 皮革工芸 小原登 理工図書
(30) 木材・竹材 森徹 技報堂
(31) 天然樹脂 日月紋次 丸善
(32) 塗料 岩井信次 産業図書
(33) 日本金工史 香取秀真 雄山閣
(34) 東洋漆工史 六角紫水 〃
(35) 色と配色 日本色彩研究所 文寿堂
(36) 私たちの生活と配色 佐藤亘広 講談社
(37) 配色の美 天井陸三・佐藤亘広 〃
(38) 日本色名大鑑 上村六郎・山崎勝弘 養徳社
(39) 意匠学 宮下孝雄 光生館
(40) 染色の理論 安藤邏 大日本出版
(41) 美術概論 児島喜久雄 小山書店
(42) 美学短篇 植田寿蔵 角川書店
(43) エコール=ド=パリ 福島繁太郎 新潮社
(44) 世界における日本美術の位置 矢代幸雄 東京堂
(45) 美を慕う者へ 野間清六 朝日新聞社
(46) アバンギヤルド芸術 岡本太郎 美術出版社
(47) 美術入門 森口多里 東峯書店
(48) 造形美論 高村光太郎 筑摩書房
(49) 現代アメリカ工芸 商工省工芸指導所 技術資料刊行会
(50) 芸術通論 山際靖 巧芸社
(51) デューウイの芸術論 田尾一二 福村書店
(52) 古寺巡礼 和辻哲郎 岩波書店
(53) 埋もれた日本 和辻哲郎 新潮社
(54) 世界名画巡礼 山田邦祐 研究社
(55) 大観画談 横山大観 講談社
(56) 東洋の理想 岡倉天心 創元社
(57) 画論 村上華岳 弘文堂
(58) 中世の美術 吉川逸治 東京堂
(59) 標準住宅論 平山嵩 相模書房
(60) 住みよい住宅の建て方 山田醇 誠文堂新光社
(61) 西洋の美術 今泉篤男 小峯書店
(62) 日本の木製品工学 藤井左内・藤田彰介 富士出版
(63) 古美術見学 源豊宗 星野書店
(64) 東西画人録 ダイジェストシリーズ刊行社 ジープ社
(65) 新しい形の美 長谷川三郎 美術出版社
(66) モダンアート 長谷川三郎 東京堂
(67) 芸術とは何か 福田恒故 要書房
(68) 彫刻の感覚 松本楢重 推古書院
(69) 現代美術 土方定一 吾妻書房
(70) 経済と美術工芸 阿田嗣郎 大丸出版社
(71) 近代美の研究 中井正一 三一書房
(72) 宣伝美術 下島正夫 芸術学院出版部
(73) 商業全集 新井外9名編 イヴニングスター社
(74) 写真芸術 福田勝治 光画社
(75) 工芸研究 工芸研究会編 長谷川書店
(76) 現代の美術 上田敏 小山書店
(77) 工芸概論 鈴木豊次郎 実業教科書
(78) 美術の国 岡田清 星野書店
(79) 美術鑑賞ノート 岡田清 都出版社
(80) 日本美の再発見 ブルーノタフト 篠田英雄訳 岩波書店
(81) 日本の美術 ブルーノタフト 育生社
(82) 日本の建築 〃 〃
(83) 桂離宮 〃 〃
(84) 日本襍記 〃 〃
(85) カラーブック 山崎勝弘 甲文社
(86) ロダン 菊池一雄 中央公論社
(87) 解説西洋美術史要 福田新生 乾元社
(88) 日本美術の鑑賞 国立博物館 巧芸社
(89) 東洋美術史 大村西崖 風間書房
(90) 日本美術史 上野直昭 河出書房
(91) 日本美術史 久野健 座右宝刊行会
(92) 西洋美術史概説 坂崎坦 風間書房
(93) 日本美術史概説 谷信一 東京堂
(94) 日本彫刻史研究 小林剛 養徳社
(95) 西洋絵画発達史 相良徳三 三笠書房
(96) 日本絵画史研究 下店静市 冨山房
(97) 図説法隆寺 藤原恵 朝日新聞社
(98) 西欧美術図譜 井島・菊池・上野 弘文堂
(99) 日本美術図説 朝日新聞社 朝日新聞社
(100) 日本建築図集 日本建築学会 彰国社
(101) 近代家具設計図譜 西川友武 〃
(102) 世界美術全集 平凡社編 平凡社
(103) 近代美術事典 内田・菊池・嘉門・中村 白揚社
(104) 世界家具図集 家具意匠研究会編 森北出版
(105) 百科事典(美術編工芸編) 玉川学園 玉川学園出版部
(106) 工作辞典 岡登貞治 公楽源一郎 国民図書刊行会
(107) 高等平面立体図学 市浦健 船越義房 内田老鶴圃
(108) 最新高等図学 平山嵩 培風館
(109) 平面図学 高木剛三 溝口好忠 丸善
(110) 立体図学 溝口好忠 〃
(111) 図学通論 馬場秋次郎 太陽堂
(112) 基本製図法 久野重一 弘道館
(113) 図面の読方 野口栄一 イデア書院
(114) 標準製図の指針 山中秀男 中村書店
そ の 他
生 徒 用
(2) 中学の図画工作 中谷・倉田・竹田・桑原 研数書院
(3) 美術を学ぶ 天井・矢吹・岩崎 照林堂
(4) 図画 天井陸三 広島図書
(5) 図画教室 高橋正人 筑摩書房
(6) 図案手帳 岩崎,その他 照林堂
(7) 学生の美術史 美術教育研究会 都出版社
(8) 絵の話 伊藤廉 美術出版社
(9) 地上の星 後藤福次郎 文化建設社
(10) 美術 土方定一編 毎日新聞社
(11) 少年美術館 児島・安井・矢崎 岩波書店
(12) 西洋の名画 嘉門安雄 筑摩書房
(13) 世界の名画 美術出版社編 美術出版社
(14) ぼくらの世界美術史 谷信一 東京堂
(15) 中学生の工作 松田義之 旺文社
(16) やさしい木材の知識と工作 山本晴之 長谷川書店
(17) 竹細工 中根健造 実教出版
(18) 工作入門 藤浦敏雄 国民図書
(19) たのしい手芸 手芸教育研究会 講談社
(20) 電気機関車の作り方 山北藤一郎 誠文堂新光社
(21) 芸術の問題 門瀬正次 三晃社
(22) 新しい鑑賞読本 北川・三宅・堀内 草原書房
(23) 日本の名画その他 白畑よし,その他 美術出版社
(24) 中等図法製図 山形寛 日地出版
(25) 中学製図 杉山甚一 新教育図書
(26) 用器画法と製図 三島利正・高山正喜久 革新社
そ の 他
(参考書の目録は,日本図書館協会および全国学校図書館協議会によって委嘱された参考図書資料調査委員会によって作成された資料に基いて作られたものである。)
(4)美術館・博物館その他
京都国立博物館 (京都市東山区大和大路通七条上ル)
国立博物館附属美術研究所 (東京都台東区上野公園内)
国立博物館奈良分館 (奈良市奈良御料地)
東京都立美術館 (東京都台東区上野公園内)
京都美術館 (京都市左京区岡崎公園内)
大阪市立美術館 (大阪市天王寺区茶臼山町)
東京芸術大学陳列館 (東京都台東区上野公園内)
大原美術館 (岡山県倉敷市新川町)
根津美術館 (東京都港区青山南町)
日本民芸館 (東京都目黒区駒場)
大倉集古館 (東京都港区赤坂葵町)
演劇博物館 (東京都新宿区戸塚町)
鎌倉国宝館 (鎌倉市雪の下)
長尾美術館 (鎌倉市鎌倉山)
本間美術館 (山形県酒田市)
白鶴美術館 (兵庫県武庫郡住吉村)
大和国史館 (奈良県畝傍町)
春日神社宝物館 (奈良市奈良御料地)
厳島神社宝物館 (広島市厳島町)
茨城県立美術館 (茨城県磯浜町)
神奈川県立近代美術館 (鎌倉市)
そ の 他
工芸方面の研究および,指導に関する機関としては,次のものをあげることができる。
1 国の機関
同 上 東北支所 (仙台市二十人町)
同 上 関西支所 (布施市高井田中)
同 上 九州支所 (久留米市津福本町)
同 上 東京分室 (東京都千代田区三年町工業技術庁内)
2 地方の機関
3 そ の 他
全 国 物 産 館 (東京都中央区木挽町)
あ と が き
本書の編修にあたっては,多くの人の協力を得たが,中でも次の方々の研究討議の結果によるところが多い。ここにしるして謝意を表する次第である。
日本色彩研究所主事 関 秀 光
東京教育大学教授 田 原 輝 夫
お茶の水女子大学教諭 天 井 陸 三
成蹊高等学校教諭 藤 浦 敏 雄
東京芸術大学教授 松 田 義 之
埼玉大学助教授 町 田 源三郎
東京教育大学教授 三 苫 正 雄
東京高等師範学校教授 三 島 利 正
前文部事務宮 山 形 寬
神奈川県立藤沢高等学校長 矢 吹 誠
東京都立九段高等学校教諭 吉 田 勇
文部省初等中等教育局 中等教育課文部事務官 小 池 喜 雄
文部省初等中等教育局 初等教育課文部事務官 渡 辺 鶴 松
中学校 学習指導要領
高等学校
図画工作編(試案)
昭和26年(1951)改訂版
MEJ2117
昭和27年2月25日印刷
昭和27年3月1日発行
著作権所有
文 部 省東京都千代田区神田淡路町2の13
発 行 者 錦 織 登 美 夫
新潟県新津市本町3丁目
印 刷 者 錦 織 豊 松
株式会社 東洋館印刷所
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発 行 所 株式会社 東洋館出版社
電話・神田(25)3442番 振替・東京96823番
定価82円