1 採鉱課程の各学年において到達すべき具体的な目標
2.地殻の構成単位である火成岩・水成岩・変成岩について成因・性質・産状等を理解し,簡単な鑑定および産状の判定ができること。
3.地殻の構造・変化・運動について理解し.野外露頭における構造および地形の解釈ができること。
4.鉱物について形態・性質・産状等を理解し,鉱物鑑定ができること。
5.石炭・石油について成因・性質・産状等を理解し,石炭石油の探査の基礎概念ができること。
6.鉱業の概要を理解すること。
7.採鉱技術について総合的・歴史的に考察し,探鉱技術の概要を理解すること。
8.試錐について理解し,諸腫の試錐機の取扱,試錐作業ができるとともに試錐による地層の判定ができること。
9.地球物理採鉱を理解し,簡単な調査および測定結果図の解釈ができること。
10.掘鑿作業について概略を岩石の性質とあわせて考察理解し,有利な掘鑿作業の選定ができること。
11.掘鑿機の構造・機能等を理解し,これによる採掘計画ができること。
12.各種開坑方式について理解し,鉱床の状況による開坑法の選定,坑道位置の決定ができるとともに開坑経費について理解すること。
13.坑道掘進について諸種の方式を理解し,方式の選定計画設計等の簡単な作業ができること。
14.冶金法の概要とその生産技術の重要性について理解すること。
15.地形地質・探鉱用器機の簡単なものについて製図のできること。
2.鉱床について成因・性質・産状等を理解し,簡単な鉱床の類別ができること。
3.鉱床の調査について理解し,簡単な調査,鉱量の計算ができること。
4.鉱業用火薬について各種の性質・感度・安定度等を理解し,火薬の選定・取扱および簡単な試験ができること。
5.発破について理解し,発破薬の選定・装填・薬量の算定ができかつ発破作業および発破後の処置が完全に行えること。
6.火薬取扱についての法規を理解し,火薬取扱人の業務および火薬係員の業務ができること。
7.火薬の譲受および貯蔵について理解すること。
8.人力掘鑿について理解し,探掘作業および作業管理ができること。
9.火薬による採掘を理解し,探掘作業および穿孔の配置ができるとともに,「たがね」焼,「たがね」の選定ができること。
10.鑿岩機について理解し,取扱・運転・性能試験および選定ができること。
11.坑内掘鑿動力について理解し,圧縮空気機関の取扱,容量計算ができること。
12.露天採掘について理解し,諸因子による探掘方式の選定および採掘計画ができること。
13.堅坑開鑿について種々の方式,附随作業について理解すること。
14.金属鉱床および石炭探掘法(地圧の統制法を含む)について,諸種の方式,採掘法の順序経費について理解し,その選定および簡単な計画ができること。
15.採油法について理解し,その選定および簡単な計画ができること。
16.保坑に対する盤圧について理解し,坑内構造の種類に応じ,適当な保坑法の選定計画ができること。
17.切羽坑道の支住について理解し,支柱方式の選定,簡単な支住計画および支柱作業ができること。
18.堅坑支住について理解し,その方式の選定,簡単な支柱計画ができること。
19.坑内運搬について切羽運搬,坑道運搬,諸種の運搬機械等について理解し,運搬計画方式の選定,鉱車軌道の選定施設作業のできること。
20.堅坑運搬について諸種の運搬法,運搬機について理解し,適当な方式の選定,捲揚機の容量計算ができること。
21.選鉱について概観的に考察し,選鉱の意義.作業の大要を理解すること。
22.鉱石の組織品位等について理解し,鉱石鉱物の種類・性質に適応する選鉱作業方式の選定ができること。
23.砕鉱について粗・中・粉砕の方式およびその機械を理解し,作業および簡単な計画設計ができること。
24.分粒について諸種の篩分機械の機構・特性を理解し,その取扱および作業ができること。
25.分級について諸種の機械構造操業の特性を理解し,その取扱および作業ができること。
26.濃縮脱水について理解し,その機械の取扱,選定作業ができること。
27.手選について理解し,その方式装置の計画ができること。
28.比重撰鉱の概要を理解し,その方式の選定,簡単な計画ができること。
29.重液選鉱について大要を理解し,その原理方式操業を理解すること。
30.跳汰および淘汰法の原理を理解し,諸種の機械の取扱および作業ができること。
31.浮遊選鉱法の原理を理解し,試薬の取扱・調節・簡単な試験ができること。
32.諸種の浮選機を理解し,その選定,簡単な計画ができること。
33.磁力選鉱について理解し,諸種機械の取扱作業ができること。
34.選鉱成績表示法を理解し,簡単な作業ができること。
35.選鉱の実例を各鉱山について考察し,系統図を理解すること。
36.測鎖平板羅盤の測量について理解し,機械の取扱,測量作業ができること。
37.鉱石の分析,石炭・ガス・水等の分析ができること。
2.通気と保安について理解し,坑内保全処置,ガスの検定,爆発予防処置ができること。
3.坑内排水について坑内湧水・坑内水の性質,防水法・排水法について理解し,防水法の選定,設計,排水法の選定計画,排水機の取扱,水量の計算ができること。
4.坑内照明について理解し,照明装置機械の取扱ができること。
5.鉱山組織について理解し,簡単な管理諸作業のできること。
6.鉱山変災および鉱山疾病について理解し,その措置および予防法を習得すること。
7.鉱業法・保安法規の概要を理解すること。
8.鉱山調査・評価の簡単な作業ができること。
9.選炭の意義を理解すること。
10.原炭の浮沈試験について理解し,操作ができること。
11.可洗曲線について理解し,正しく読めること。
12.選炭場の配置について理解すること。
13.選炭主要機械について理解すること。
14.微粉炭の回収,精選および脱水について理解すること。
15.各種鉱石について,各種の方式による冶金法と,その生産技術を理解すること。
16.経緯水準の測量について理解し,その測量ができること。
17.曲線設定法について理解すること。
18.鉱山測量について理解し,その測量ができること。
19.求積法について理解し,その測量ができること。
20.測量製図を理解し,その製作ができること。
2 採鉱課程の各科目の内容
1.採 鉱
2)探鉱法と試錐法 9)通気法とその計測
3)開坑法と掘馨 10)排 水 法
4)堅坑開竪法 11)照 明
5)坑内探掘法 12)変災および疾病
6)露天探掘法 13)保安の規定
7)盤圧と支柱法
2)鉱物の形態と諸性質 7)金属鉱床各論
3)岩石の性状 8)燃料鉱床
4)地殻の構造と変化 9)地質および鉱床の調査
5)鉱物各論 10)地 史
2)技術的内容の大要 9)浮游選鉱法
3)砕鉱と粉砕 10)選拡成績表示法
4)分 粒 11)選炭の意義と目的
5)分 級 12)水洗機各論
6)手 選 法 13)可洗曲線
7)比重選鉱法 14)選鉱・選炭の実際操業
1)標本・地図・模型の観察
2)鉱物の性状観察,実験および採集・鑑定
3)岩石の性状観察,実験および採集・鑑定
4)地形の野外観察 5)地質の野外観察
(採気および選鉱に関するもの)
6)鑿岩機に関するもの 10)鉱石の粉砕および分粒試験
7)コールピックに関するもの 11)比重選鉱に関する実験実習
8)支柱作業 12)浮游選鉱に関する実験実習
9)通気の実験実習 13)選炭に関する実験実習
(分析に関するもの)
14)定性分析 16)乾式金銀分析
15)定量分析
ガス・水・石炭・金属鉱物
(測量に関するもの)
17)測 鎖 測 量 22)曲線設定
18)平 板 〃 23)坑内測量
19)羅 盤 〃 24)求積法
20)転鏡儀測量 25)坑内外連結測量
21)水準儀〃
(製図に関するもの)
26)基本画法 30)地質図および断面図
27)地形図拡大図 31)探鉱用器機の見取図
28)露頭線図 32)測量製図
29)鉱 区 図 33)切羽設計図
3 採鉱課程学習指導計画の試案
(1)教科課程の一例
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1.上表中工業必修および選択教科の単位は各学校の施設および地域的特性に従つて定めるべきであり,上表中の単位数はその一例にすぎない。
2.選択教科の鉱床は,金属鉱床・石炭鉱床・右油鉱床等と地域的社会的特性により細分し,その一つをとつてもさしつかえない。
3.なお工業必修教科については,卒業までに次のような単位を習得するのが望ましい。
実習……………………15〜9 〃
選鉱…………………… 4 〃
測量…………………… 2 〃
鉱物・地質……………3〜6 〃
合計…………………… 30 〃
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地下資源の利用ができるまで |
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採鉱技術の概要 |
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地殻構造のあらまし |
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標本室の見学 |
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基本画法
地形図拡大図 露頭線図 鉱区図 地質図および断面図 採鉱用器械の見取図 切羽設計図 |
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鉱物の設別 |
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鉱物形態・性状・生成・産状および種類 |
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鉱物の形態性状の観察・実験・採集 |
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岩石の識別 |
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岩石の性状・生成・産状および種類 |
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岩石性状の観察および実験・採集 |
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採鉱と試錐 |
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各採鉱法と試錐法 |
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地穀の変化作用 |
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地形の野外観察 |
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開坑と掘鑿 |
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開坑法および掘鑿法 |
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地殻の構造 |
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地質構造の野外観察 |
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地質と鉱床の調査 |
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鉱床の生成と分類
金属鉱床各論
の調査法 |
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鉱物の定性分折
〃 定量分析 乾式金銀分析 |
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測鎖測量
羅盤測量 平板測量 |
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堅坑の開鑿 |
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各種堅坑開鑿法 |
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鉱床の採掘 |
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坑内採掘法
露天採掘法 |
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鑿岩機およびピックに関する実験実習 |
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坑内の保持 |
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磐圧と支柱法 |
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支柱法実習 |
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坑内の運搬 |
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切羽運搬,坑道運搬 |
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鉱石の選別 |
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選鉱の使命,作業の
大要,碎鉱・粉砕作業, 分粒作業,分級作業, 比重選鉱,磁力選鉱 浮遊選鉱 |
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粉砕および分粒試験
比重還鉱実験 浮遊選鉱実験 |
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坑内の通気 |
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通気法および通気計測 |
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通気に関する実験実習およびガス分折 |
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坑内の排水 |
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防水法および排水法 |
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坑内の照明 |
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坑内の照明法 |
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坑内の保安 |
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鉱山変災および疾病
保安の規定 |
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石炭の選別 |
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選炭の意義および作業の大要
原炭の浮沈試験と可洗曲線 水 選 法 |
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運炭に関する実験実習
および石炭分析 |
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坑内外の測量 |
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坑内外測量の理論と求積法 |
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転鏡儀および水準測量,曲線設定
坑内測量,求積法,坑内外連結測量 |
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A.単元の展開
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1.岩石の組成 | 1.岩石の成分(造岩鉱物) | 各種岩石の標本お
よび生徒の採集物 |
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2.岩石の組織(完晶質,半晶質,玻璃質) | 各種岩石の標本,組織図譜顕微鏡および薄片 |
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2.岩石の種類 | 1.火成岩の性伏・生成・分類 | 火成岩の標本・一覧表
生徒の採集物 |
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2.水岩石の性状・生成・分類 | 火成岩の標本・一覧表
生徒の採集物 |
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3.変岩石の性状・生成・分類 | 変成岩の標本・一覧表
生徒の採集物 |
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3.岩石の産状 | 1.整層状
各種の整層状態の模型・図譜の展示および野外観察等による。 |
模型または図譜 |
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2.非整層状
各種の非整層状態の模型図譜の展示および野外観察等による。 |
模型または図譜 |
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1.岩石標本の肉眼観察
2.顕微鏡下薄片の観察と組織図の自作 3.岩石の産状野外観察と,岩石の採集 4.既習の岩石の想起と整理 5.岩石標本の製作 6.各作業のレポート作成 |
1.工岩石の成分(造岩鉱物およびその化学成 分)
2.岩石の組織 3.火成岩の特質 4.水成岩の特質 5.変成岩の特質 |
1.地穀の構成
(岩石の産状) 2.岩石の生成過程 |
Ⅰ.目 標
(2)火成岩の化学成分による差異を理解すること。
(3)造岩鉱物および(1),(2)の事項を基礎として岩石の肉眼鑑定の技術を習得し,岩種の識別ができること。
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(1)火成岩試料9種(花崗岩.石英斑岩・流紋岩・閃緑岩・岩・安山岩・斑励岩・輝緑岩.玄武岩)
(2)火成岩の産状・組織に関する模型または図譜 (3)火成岩の薄片(試料と同種)および鉱物・顕微鏡 (4)ルーペ(20×)および小型ハンマー (5)生徒の採集岩石 |
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(1)火成岩の産状組織に関する模型または図譜等を観察せしめる。
(2)生徒にそれぞれ九種の試料を与える。(生徒は約10グループに分割しておく。) (3)各試料について肉眼またはルーペを使用して組織(石肌)を観察し,その比較を記載させる。 (4)造岩鉱物について種類およびその分布状態を観察し,その比較を記載させる。 (5)作業(3)より各岩種の生成の位置を判断させる。(火成岩・半深成岩・深成岩等) (6)作業(4)より化学的岩質を推定し(酸・中・塩基性等),さらに色調との関係を調べさせる。 (7)作業(3),(5)に基づいて九つの試料と三つのグループに分けて並べ,これの分類表を作らせる。 (8)同様に作業(4),(6)に基づいて試料を三つのグループに分けて並べ,これの分類表を作らせる。 (9)各生徒のグループごとに分類表を発表し合い,批判し合う。 (10)生徒各自の採集せる試料について調べさせ,その岩種と判定させ,これの報告書を作らせる。 かくして火成岩の生成位置・化学成分による分類を理解させていくとともに識別法を習得させる。 |
1)岩衆の性質
2)溶融体より鉱物晶出の諸条件
3)各造岩鉱物の形態・色・化学成分
4)火成岩の化学成分
(3)作業票に基づいて用具設備材料などを準備用意する。
(4)報告書用紙を準備する。
(5)作業および研究について能率的運営方法を研究しておく。
(6)学習結果の考査について準備する。
〔問題〕次の表は火成岩の構造および化学化学成分による分類表である。
これの空欄に適当な事項を記入して表を完成せよ。
数種の岩石(または拡物)の試料を生徒に与え,それぞれ習得した知識によってこれらを識別せしめ,次のような様式に従って記載せしめる。
番号 | 鑑定岩石(または鉱物)名 | 分類 | 同岩石(きたは鉱物)を鑑定した理由 |
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(試 案) MEJ 2103
昭和26年7月25日印刷
昭和26年7月30日発行 著作権 所 有 文 部 省 東京都千代田区五番町5番地 発行者 実 教 出 版 株式会社 代表者 水 谷 三 郎 東京都千代田区西神田2ノ11 印刷者 代表者 渡 辺 一 郎 —————————————————————— 発行所 実 教 出 版 株式会社 東京都千代田区五番町5番地 振替東京183260番 電話 九段(33)3463・3464 |