(一) 芸能科書道教科用図書の選び方の基準
(ロ) 隷書・かい書・行書・草書・かなの各体の特質と連関が考えられているか。
(ハ) 毛筆と硬筆の特質と連関が考えられているか。
(ニ) 書風が伝統の美にささえられ、しかも清新明朗で、健康な感じを与えうるか。また、普遍性を持っているか。
(ロ) 各種の書式に慣れ、日常の生活に活用できるか。
(4) 広い鑑賞の力を養いうるくふうがじゅうぶんなされているか。
3 生徒の個人差に応じうるか。
4 書道学習の体系が妥当であるか。
5 印刷が鮮明であるか。 (二) 芸能科書道教科用図書の使用上の注意
2 学習指導計画に応じて、資料は適宜選択する。
3 生徒の経験と興味と能力に応じ、個人差を考慮して、資料の取捨選択をする。
4 筆の使い方、形の取り方など、その教科用図書に即して説明することはよいが、変化と発展を考え、観念化しないように、特に注意する。
5 補充の資料は随時適当に考慮する。
6 臨書にあたっては、その資料の拡大・縮小はもちろん、背臨や倣書をも行い、創意までも働かせて、あらゆる角度から、有効適切に使用する。
(二) 主として昭和二十一年以降最近までに刊行された図書、または重版された図書のうちから選んで、発行所・著者・書名を掲げることにした。昭和二十年以前のものについては、一般によいと勧められているものから選んで掲げることにした。
(三) この表は、芸能科書道の資料の一覧表として、決して完全なものではない。この表以外のもののうちにも、一覧表作製以後に刊行されたもののうちにも、多くのすぐれた資料があるはずである。教師は、この表以外にも、広くよい資料を求めるようにしなければならない。
(四) 頂目の分類は、便宜上次のようにした。
一 書法・書論・書話
二 書道史
2 特別史
3 史伝
四 用具
第二部 関係文献
一 文字学
二 金石および古文書学
三 字彙(い)・字典
四 芸術論および文化史(特に書道に関連のあるもの)
第一部 書道文献
一 書法・書論・書話
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梧 竹 堂 書 話
臨 書 研 究 (上下) 翰 墨 談 翰 墨 行 脚 天 来 翁 書 話 書 譜 衍 釈 書 譜 通 解 書 道 十 講 碑 碣 法 帖 談 鳴 鶴 先 生 叢 話 書 法 及 書 論 集 女 子 書 道 支 那 の 書 道 蝉 の 声 書 の 話 書 談 尚 亭 先 生 書 話 集 仮 名 書 道 の 研 究 書 道 書 道 読 本 古 写 経 の 鑑 賞 家 庭 書 道 講 座 日 本 書 道 新 講 日 本 書 道 随 攷 書 道 と 画 道 書 の 美 古 筆 の 見 方 仮 名 名 蹟 辞 林 書 道 美 論 書 道 講 話 鳴 鶴 禹 域 筆 談 |
上田 桑鳩 後藤 朝太郎 後藤 朝太郎 田中 誠爾 樋口 銅牛 藤原 楚水 石橋 啓十郎 樋口 銅平 井原 雲涯 岡本 素泉 比田井 小琴 西川 寧 上田 桑鳩 上田 桑鳩 吉田 苞竹 手島 右卿 鷹見 芝香 服部 誠一 吉田 苞竹 田中 槐堂 吉沢 義則 吉沢 義則 吉沢 義則 津田 青楓 綾村 勝次 相沢 春洋 比田井 小琴 奥山 錦洞 尾上 柴舟 石橋 啓十郎 |
高千穂書店
興 文 社 翰墨同行会南有書院 春 陽 堂 誠之書院 晩 翠 軒 清 雅 堂 学 習 社 晩 翠 軒 昭 文 堂 興 文 社 東洋図書株式会社 興 文 社 興 文 社 精 研 会 書 壇 院 甲子書道会 三 省 堂 研 究 社 実業之日本社 宝 雲 舎 朝日新聞社 白 水 社 白 水 社 小山書店 全国書房 宝雲舎 書学院後援会 清 教 社 雄 山 閣 禹域筆談刊行会 |
「東雲文庫」 |
二 書 道 史 | |||
1通史・時代史 | |||
書 道 史 大 観
和 嘆 書 道 史 日 本 書 道 史 日 本 書 道 史 論 日 本 書 道 文 化 史 支 那 書 道 文 化 史 わかりやすい 日 本 の 書 道 新 講 書 道 史 |
川谷 賢
藤原 鶴来 奥山 錦洞 春名 好重 雄山閣 編 雄山閣 編
伊東 参州 伊木 寿一 春名 好重 鈴木 翠軒 |
甲子書道会
好 鵞 会 啓 文 社 康東書道院 雄 山 閣 雄 山 閣
日本習字学会 岩波書店
東洋図書株式会社 |
岩波講座「日本歴史」のうち |
2 特 別 史 | |||
古 写 経 綜 鑒
寧 楽 写 経 平安朝時代 古 筆 切 叢 説 飛 鳥 天 平 の 書 書 史 と 鑑 賞 |
田中 槐堂
田中 槐堂
尾上 八郎 尾上 八郎 加藤 義一郎 石橋啓十榔 尾上柴舟・石橋犀水 |
鵤故郷社
大八洲出版株式会社
雄 山 閣 雄 山 閣 河原書店 美術出版株式会社 修 文 館 |
「古文化叢刊」 |
3 史伝 | |||
近 世 能 書 伝
大 日 本 能 書 伝 顔 魯 公 之 研 究 |
三村 清三郎
横井 時冬 相浦 知男 |
二見書房
雄 山 閣 |
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三 書 跡 資 料 | |||
書 道
全 集
神 品 百 碑 日 本 古 筆 名 葉 集 古 筆 名 葉 集 解 説 書 道 沿 革 一 覧 日 本 名 筆 全 集 古 文 書 時 代 鑑 南 京 遺 文 南 京 遺 芳 古 写 経 大 観 墨 蹟 資 料 集 書 道 要 鑑 書 道 文 庫
書 の 美 掛 図 解 説 書 苑 読 書 会 誌 昭 和 法 帖 大 系 西本願寺三十六人集 袖珍 仮名名筆抄 昭和新修 |
渋川玄耳
飯島 春敬 比田井 天来
史料編纂所編 佐佐木信綱 佐佐木信綱 黒板 勝美 国立博物館編 石橋 啓十郎 上田桑鳩・手島右卿 外数名 上田 桑鳩
辻本史邑 飯島春敬・久曾神昇 鷹見 芝香
吉沢 義則 |
平 凡 社
玄耳叢書刊行会 七条書房 七条書房 常 学 院 雄 山 閣 史料編纂所 竹 柏 会 竹 柏 会 精芸出版合資会社 国立博物館 晩 成 所 アトリエ社
精 研 会 西東書房 読 書 会 三 省 堂 越後屋書店 三 省 堂
白 水 社 |
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四 用 具 | |||
文 房
四 譜
硯 及 筆 紙 研 究 硯 墨 新 語 和紙の研究(雑誌) 硯 と 筆 紙は生きている |
江戸東京 紙漉史考
紙 漉 村 旅 日 記
蘇易簡著、禿氏祐祥編
後藤 朝太郎
飯島 茂
後藤 朝太郎
山田七五三太
成田 潔英
関 義 城
寿岳 文章
便 利 堂
雄 山 閣
雄 山 閣
和紙研究会
大東出版社
童話普及社
丸善出版株式会社
富 山 房
明治書院
第二部 関係文献
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一 文 字 学 | |||
文 字 の 研 究
文 字 の 史 的 研 究 文 字 の 沿 革 漢 字 の 起 源 研 究 漢 字 の 形 音 義 世 界 文 字 学 漢 字 要 覧 漢 字 の 研 究 漢字の起原と 支那古代の文化 仮名源流考、 仮名源流考証本写真 仮名遣及仮名字体 沿革史料 片 仮 名 の 研 究 平 仮 名 の 研 究 漢 字 ノ 起 原 |
後藤 朝太郎
後藤 朝太郎 後藤 朝太郎 影山 修 岡井 慎吾 高橋 龍雄 国語調査委員会編 安達 常正 高田 忠周
国語調査委員会編
国語調査委員会編
春日 政治 吉沢 義則 加藤 常賢 |
成 美 堂
雄 山 閣 日本大学 テンセン社 六 合 館 同 文 館 大日本図書株式会社 六 合 館 大阪毎日新聞社
国定教科書共同販売所
国定教科書共同販売所
明治書院 明治書院 斯 文 会 |
「毎日叢書」
「国語科学講座」のうち 「国語科学講座」のうち |
二 金石および古文書学 | |||
支 那 上
代 之 研 究
中国古代史学の発展 大 日 本 金 石 史 日本上代金石叢考 古 文 書 学 概 論 日 本 の 古 文 書 古 文 書 の 話 手 紙 の 歴 史 |
林 泰 輔
貝塚 茂樹 木崎 愛吉 藪田嘉一郎 勝峯 月渓 相田 二郎 吉村 茂樹 魚澄 惣五郎 |
光 風 館
弘文堂書房 好尚会出版部 河原書店 目黒書店 岩波書店 秋津書房 全国書房 |
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三 字彙・字典 | |||
朝 陽 閣 字 彙
五 体 字 類 漢 字 詳 解 日 用 漢 字 正 解 大 系 漢 字 明 解 当 用 漢 字 辞 典 書 体 字 典 仮 名 類 纂 十 体 字 範 六 体 千 字 文 草 露 貫 珠 草露貫珠草書大字典 行 成 字 鏡 |
高田 忠周
法書会 編 高田 忠周 高田 忠周 高田 忠周 関宦市・富山民蔵 野本 白雲 内根 為宝 高田 竹山 高田 竹山 中村 義竹 中村 立節 羽田 春埜 |
興 文 社
西東書房 西東書房 西東書房 富 山 房 中教出版株式会社 平 凡 社 松 山 堂 興 文 社 富 山 房 隆 文 堂 隆文堂書店 西東書房 |
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四 芸術論および文化史(特に関連あるもの) | |||
日 本 美 術 史
日 本 美 術 の 特 質 世界に於ける 日本美術の位置 日 本 美 術 図 説 日 本 美 術 史 図 録 更訂 国史の研究総説 日 本 文 化 史 図 録 東洋歴史教授参考図譜 日本書誌学の研究 日 支 文 化 の 交 流 日本古印刷文化史 日 本 文 化 史 大 系 東 洋 文 化 史 大 系 支 那 文 化 の 研 究 支 那 趣 味 の 話 美 の 伝 統 芸 術 論 の 探 究 絵 画 観 賞 の 心 理 表現の日本的特性 絵画に於ける線の研究 造 形 美 論 文 人 画 概 論 |
岡倉 覚三
矢代 幸雄 矢代 幸雄
藤懸 静也 源 豊宗 黒板 勝美 木代 修一 石田幹之助・岩井大慧 川瀬 一馬 辻 善之助 木宮 泰彦
後藤 朝太郎 後藤 朝太郎 岡崎 義恵 岡崎 義恵 松本 亦太郎 金原 省吾 金原 省吾 高村 光太郎 瀧 精一 |
龍 吟 社
岩波書店 東 京 堂
朝日新聞社 星野 書店 岩波書店 四海書房 大塚巧芸社 講 談 社 創 元 社 富 山 房 興文堂新光社 興文堂新光社 富 山 房 大阪屋号 弘 文 堂 弘 文 堂 岩波書店 古今書院 古今書院 筑摩書房 改 造 社 |
「天心全集」
「古筆研究序説」 「日本文化名著選」 |
千葉大学教授 浅見 錦吾
新潟大学教授 石橋啓十郎
東京学芸大学助教授 伊東 寿
日展審査員 上田 順
東京都立白鴎高等学校教諭 大石 隆子
成蹊大学講師 上条 周一
東京教育大学教授 木代 修一
東京大学教授 相良 守次
東京都立豊島高等学校教諭 鷹見 乙女
日展審査員 手島南海巍
横浜国立大学講師 中山 彌一
東京教育大学教授 中野 佐三
文部省初等中等教育局中等教育課 文部事務官 富山 民蔵
文部省初等中等教育局中等教育課 文部事務官 渋谷 宗光
文部省初等中等教育局初等教育課 文部事務官 小山 定良
文部省大臣官房総務課文部事務官 金田 吉尾
芸能科書道編
MEJ 2107
昭和二十六年十月二十五日印刷
昭和二十六年十一月一日発行
著作権所有 文 部 省
名古屋市中区朝日町三ノ十
発行者 中部図書株式会社
代表者 野村永助
岐阜市七軒町十一
印刷者 西濃印刷株式会社
代表者 野村永助
名古屋市中区朝日町三ノ十
発行所 中部図書株式会社
電話東局(4)八六五九番
振替口座名古屋一00三九番
定価 ¥44.00