Ⅴ 第 5 学 年

 

歌   唱


指導目標
学習活動の例
資   料
1.のびのびとした歌唱の美しさに対する感覚を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

2.歌唱の能力をさらに伸ばす。

○リズミカルに

○正しい調子で

○軽い頭声で

○正しい発音と表現で

○正しいくぎり方で

 

 

 

 

 

 

3.感情をこめて,芸術的に歌う能力を伸ばす。

 

 

 

 

4.楽譜についての基礎事項と形式についての理解を深める。

○教材に出てきた各種の音符や休符,ならびにそれらの組合せ。 (三連符・シンコペーション) ○拍子記号(上の数字と下の数字の意味)

○速度記号(=100など)

○ニ長調,変ロ長調

○短調

○段落を示す複縦線

○くり返し記号

○和声的短音階

○線とかんの階名

5.読譜や記号の能力をさらに伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

6.よい習慣を伸ばす。

○聞き方

○姿勢

○本の位置

○息つぎ

○発音

○発声

○歌曲を聴唱法で歌ったり,視唱法で歌ったりする。

○非常に美しく歌うのを聞く。

○のびのびと感情をこめて歌う。

○学校での他の学習活動と関連して歌を選択する。

○個人個人で歌ったり,小さなグループ,または級全体で歌う。

○学校行事や学芸会などで歌う。

○次の事がらについて話し合ったり,お互いに評価し合ったり,注意して歌ったりする。

*軽い頭声

*美しい音質

*正しい音程

*正しい発音

*リズミカルな表現

*拍子とアクセント

○輪唱・二部合唱・やさしい三部合唱を歌う。

○パート別の練習をさせずに,同時に二部合唱を歌う。

○終止形合唱の練習をつむ。

○単純な歌に和声づけをして歌う。

〔第四学年の項参照〕

○気分をよく味わって音楽を聞く。

○歌の内容と意味を理解して歌詞を読む

○歌詞のことばや意味を,よく伝えるように歌う。

○聴唱法で学んだ歌の中の音楽用語や記号を注意してみる。

○新しい要素を一つ一つとり出して学んり,調べたりする。

○新しい要素を,はっきりと理解するために,楽譜を見ながら聞く。

○いろいろな歌の形式を調べる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○新しい歌の学習を始める場合には,まず新しいリズム型と旋律型とを,正確につかんで歌う。

○ことばを見て,ごく単純な節を作り,これを五線のノートに書いてみる。

○先生が歌った旋律やリズムを聴音書取する。

○ともだちや個人個人の作曲を,ノートに書きとめる。

○フレーズごとに新しい歌を歌わせる。

〔前学年の項参照〕

教  材

1.○聴唱法による教材6曲以上

 

○視唱法による教材10曲以上

 計16曲以上

2.調子 視唱法による教材に,二長調と変口長調を加える。なお,イ・ホ・ニ・ロ・ト短調,ならびにそれらの調号を有する日本音階による旋律のうち,若干を加える。 3.拍子 2・3・4・6拍子 4.リズム やや複雑なものを加える。 5.曲態 ○単音の曲

 6曲以上

○輪唱曲

 4曲以上

○二部合唱曲

 4曲以上

○三部合唱曲

 2曲以上

6.音域 (♭ロ)  7.歌詞 前学年に準じる。

 

教  具
前学年に準じる。

 

 

器  楽


指導目標
学習活動の例
資   料
1.音楽的表現の手段として,楽器を使用する楽しみと能力を伸ばす。

 

 

 

 

 
 

2.音楽会で演奏しようとする意欲を高め,その能力を伸ばす。

 

 

 

 

 
 

3.編曲の能力を伸ばす。

 
 

4.音楽的才能を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 

5.よい習慣を養う。

○歌や楽器の演奏を注意深く聞く。

○楽器を正確に演奏する。

○楽器の手入れや取扱に注意する。

○楽器の演奏によって,どのようなリズムと音の効果が表現されたかを説明する。

○正確さと,音楽的感情によって解釈する。

○すべての演奏を注意深く聞いて評価する。

○編曲をくふうする。

○楽器の演奏で,いろいろな活動の伴奏をする。

○普通・早い・遅いなどの速度の変化,ならびにリズムの変化を感じとるために,ピアノやレコードで音楽を聞く。

○正しい速さでリズム楽器を演奏する。

○器楽グループで演奏する。

○和音的効果を表現する。

○いろいろな行事の中に,器楽グループの活動を織り込む。

○知っている音楽を,器楽合奏曲に編曲する。

○総譜を見ながら楽器を演奏する。

○教室やいろいろの行事などで,個人で演奏する。

○特別に編成された器楽合奏を,クラスや学校の内で演奏する。

○器楽の特別指導を受けている人々の演奏を聞く。

○教室でのあらゆる音楽活動に参加する。

○レコードやラジオでよい器楽を聞く。

○学校の器楽班に参加して練習する。

○注意して聞く。

○どんな音が出るか,いろいろな器楽を気をつけてひいてみる。

○そしてどんな効果が出るかについて話し合う。

○他人の演奏を実際に見ながら聞く。

○楽器や演奏に関する絵を見る。

○楽器で演奏するしたくをする。

○どのように取り扱ったらよいかについて話し合う。

○ともだちの演奏姿勢を観察する。

○演奏後の楽器の手入れをする。

教  材
前学年に準じる。
楽  器
前学年に準じる。

 

 

鑑   賞


指導目標
学習活動の例
資   料
1.音楽を聞くことの喜びと,よい音楽の鑑賞力とをいっそう伸ばし,趣味を高める。

 

2.注意深く識別して,しかも想像に富んだ聞き方の習慣をいっそう伸ばす。

3.楽しみのために音楽を静かに聞く喜びを伸ばす。

 

 
 

4.音楽に対する理解を深める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

5.楽器ならびに器楽曲の知識と理解をさらに伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

6.名高い作曲家やその作品についての知識を増す。

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 

7.名高い演奏家についての知識を増す。

 

8.音楽が表現の一手段であることを理解させる。

 

 

 

9.よい歌曲や器楽曲の愛好種目(レパートリー)をふやす。

○教室でのあらゆる音楽活動に関連して聞く。

○他の諸経験と関連して聞く

○声楽・器楽曲のよいものをたくさん聞く。

○心に一つの目的を持って聞く。

 

○喜びと,心のやわらぎのために音楽を聞く。

○習った歌を家庭や地域社会で歌う。

○学校や地域社会の音楽行事に参加する。

○気分や,気分の対照に気をつけて聞く。

○日本の民謡の歌唱や演奏を聞く。

○音の組合せと,リズムの形を識別する。

○音楽と同じような感情や気分を表現する絵を,見つけたりかいたりする。

○音楽と同じような感情や気分を表現する詩を,見つけたり書いたりする。

○長調・短調・日本音階によって作られたものを識別したり,比較したりする。

○描写音楽と純音楽とを比較したり,識別したりする。

○旋律・リズム・和声等のつりあいと,音楽の形式を識別する。

○作品のおもな旋律を,ハミングで歌ったり,気をつけて聞いたりする。

○主題の変化に注意する。

○主題の再現と対象に注意する。

○ダンス音楽の形(ワルツ・マーチ・ガボット・メヌエット・マズルカ)を認識する。

○音楽の旋律・リズム・和声に注意する。

○楽器の発達の歴史を学ぶ。

○最も主要なオーケストラ楽器の音質を学ぶ。

○音楽を聞きながら,「オーケストラの模擬演奏」を演じる。

○一つの楽器の演奏をきき,表現された音質に注意する。

○楽器の絵について調べてみる。

○合奏を聞いて,音色によって何の楽器かを識別する。

○オーケストラの四つの楽器群(打楽器・弦楽器・木管楽器・金管楽器)によって,楽器の音色を学ぶ。

○シンフォニー(交響楽)について調べる。

○日本楽器の独奏や合奏について学ぶ。

○シンフォニー(交響楽)や他の楽器の合奏に関する図や,模型を作成する。

○名高い作曲家の作品の,特に特色のある旋律を歌ったり,演奏したりする。

○偉大な作曲家の作品をたくさん聞く。

○名高い作曲家やその作品についての物語を聞いたり,読んだり,調べたことを書いたりする。

○学習した作品の,主な旋律を識別する。

○ポスターやスクラップブックを作る。

○劇を書いたり演じたりする。

○名高い演奏家によって歌われ,奏されたものを聞く。

○名高い演奏家の一生についての物語を読んだり聞いたりする。

○創造的表現の一つの型として,音楽を利用する。

○音楽の感じや,リズムに反応する。

○音楽の描写的効果を認識する。

○音楽は,人類の生活経験の一部分であることを理解する。

○一つ一つの歌曲や器楽曲の特色に気をつける。

○主題を歌ったり,写譜をしたりする。

○知っている歌や器楽曲の内容や形式などを理解するために,気をつけて聞く。

教  材

1.リズミカルなもの

2.旋律の美しいもの

3.和声の美しいもの

4.比較的短いもの

5.親しみ深いもの

6.レコードによる場合の,具体的な曲目は,レコード表を参照のこと。

 

 

 

 

教  具

前学年に準じる

 

 

創造的表現


指導目標
学習活動の例
資   料
1.各人の解釈力をさらに伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

2.新しいものを創造しようとする意欲と能力を伸ばす。

 

 

 

 

 

3.旋律を作ったりそれを楽譜に書いたりする技能を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

4.他の活動に関連して,音楽への興味や音楽を利用する能力を伸ばす。

○見たり,聞いたり,表現したりしながら,歌唱や器楽の解釈を研究する。 *歌唱

*劇的リズム

*器楽曲・歌曲の編曲

*人形劇・音楽劇

*舞踊

*黙劇化

○音楽の気分やリズムや,叙述的効果から,詩や舞踊や絵の表現のくふうをする。

○短い文に節づけをする。

○作られた旋律やリズムを発表する機会をもつ。

○合奏の編曲をくふうして記録する。

○和音を歌ったり聞いたり組み合わせたりする。

○有名な歌の拍子やリズムを変えて表現する。

○空白を埋めたり,動機や前楽節に続いて曲を完成する練習をする。

○与えられたリズムで,一部形式の旋律を作る。

○与えられた,あるいは新しく作曲された旋律に,歌詞をつける。

○旋律を暗記して記譜する。

○音楽ノートに有名な主題,または独創的な旋律を写す。

○楽曲の形式について調べる。

○国語・社会・体育・図画工作その他の教科と関連して,創造活動を行う。

○他教科の学習や,児童会・クラブ活動などの際に,学習した民謡や童謡,またはそれらの編曲された音楽を利用する。

○周囲のもの音や,働く人々の中に含まれているリズムを,音楽的に発展させて取り扱う。

○体育のためのリズムと音楽をくふうする。

○大作曲家の生涯の劇化をする。

 前学年に準じる。

 

 

リズム反応


指導目標
学習活動の例
資   料
1.音楽によって目ざめた感情を,リズム活動によって表現する能力を伸ばす。 ○各個人の解釈で表現する。

○反応に対して,先生から示峻を受ける。

2.基本的なリズムや,いろいろなリズム型,舞踊の型などを利用する能力を伸ばす。

3.リズム楽器を利用して,リズム反応の能力を伸ばす。

 

4.自由なりリズム反応をしたり,リズム活動を伴奏するのにふさわしい音楽を選ぶ能力をのばす。

 

 

5.リズム型を感じそれに反応する能力をいっそうのばす。

 

 

6.リズム譜に反応する能力をのばす。

○ピアノ・オルガン・レコードなどによって演奏されるリズムに反応する。

   *個人で反応する。

   *他人の反応をよく観察する。

○郷土舞踊や,いろいろな舞踊の型を練習する。

 

○リズム バンドに参加する。

○リズム バンドの,おのおのの楽器について,最もよい演奏法をくふうする。

○身体的なリズム反応で感情を表現する。

○自由なリズムの伴奏をするのにふさわしい音楽を選んり,作曲したりする。

○いろいろなリズムを持った音楽を聞く。

○新しいリズム型に身体的反応をしたあとで,そのリズム譜を記譜する。

○環境から感じるリズム型によって起った感情を,いろいろな方法で表現する。

○リズム譜を記譜する。

○総譜を理解して,読んだり,それによって楽器を演奏したり歌ったりする。

 前学年に準じる。