〔参 考〕

国語表記の基準

 

一 国語表記の基本的な考え方

 国語を書き表わすには、普通、漢字とかなを合わせて用いているが、漢字は表意文字であり、表語文字であるのに対して、かなは表音文字であり、音節文字である。すなわち、漢字は意味を表わし、かなは音を表わす。漢字はその一つ一つが語であるが、かなは音節である。一つの文を書くのに、漢字とかなという二つの性質の違った文字を合わせて使うところに、国語表記の特質があり、問題がある。

 今日では、漢字ばかりで書くことはほとんど行われていないが、場合によっては、かなばかりで書くことがある。また、普通には漢字で書かれるものでも、人により、場合によっては、かなで書くこともあるし、また、書いてもよいことになっている。その上、漢字とかなを合わせ用いる場合や、かなだけで書く場合に、かなはひらがな、または、かたかなだけ、ひらがなかたかな両者併用もさしつかえないことになっている。そこに、国語表記の不安定と、複雑さ、むずかしさがある。

 明治以来、いわゆる国語・国字問題として論議されてきたことの大半は、この文字・表記の問題である。

 好きなように書き表わしてよいということは、自由でよいことのようにも考えられるが、そのため、実際生活上、かえって不便・ふつごうがあり、負担の大きいことが少なくない場合がある。

 今日までの国語表記を見ると、まだ、基準が確立されていないともいえる。もちろん、調べてみると、おのずから、これに近いものがあり、またつくられようとしている。たとえば、戦争後制定された「当用漢字表」「現代かなづかい」などがある。

 国語表記について、このように、一応基準と考えられるものができてきたことは、国民の言語生活の上から、また国語教育の上から喜ばしいことであり、それが国語の学習指導に取り入れられるのは当然である。

 国語表記の基準は、しばられた窮屈なものというのでなく、だれにもわかりやすく、使用しやすい書き表わし方でなければならない。

 

二 かなはどのように使用したらよいか

 かなは、表音文字であるから、漢字と違って、意味に関係なく、音を表わすために、組み合わせて使うことができる。漢字の「花」「鼻」、「旗」「畑」は、それぞれ意味が決まっているが、かなでは「はな」「はた」とも二つのうちのどちらに用いてもよく、また「はな」の「は」は、「はた」の「は」と同じである。

 かなには、ひらがなとかたかなとの二種がある。前には変体がなもあったが、今日では、ときに、女の人の名まえなどに使われているのを見るくらいのもので、ほとんど使用されない。

 かなは、その数の限られていること、字画の簡単なこと、かなだけで一応なんでも書き表わすことができることなどから、文字教育に際しては、まず、かなを教えることが行われてきた。しかし、かたかなとひらがなとの二種のかなを平行して教えることは、学習者に混同を起させやすいので、戦争前の一年前期でかたかなを学習させ、後期でひらがなを学習させるといったやり方を変更して、戦争後は、まず、一年生で、ひらがなを学習させ、一学年でそれをじゅうぶん習得させてから、二年生からかたかなを学習させることになっている。

 かたかなとひらがなとの二つのうち、いずれを先に学習させるかということと、そのどちらに重点をおいたらよいかということには、いろいろな見地から、その得失の長短を見いだすことができるけれども、戦争後ひらがなを先にし、しかも、これに重点をおいてきたと考えられる大きな理由の一つは、今日普通の漢字まじりのかな文では、かなは、ほとんどひらがなであることである。

 終戦前までは、かたかなを先に提出していたが、そのころでも世間一般のかたかな使用は、限られた場合だけであった。それにもかかわらず、かたかなを先にしたというのは、この字画が少なく、簡単であること、字形が直線だけで書きやすいということからであろう。

 しかし、生活と結びついた文字教育という点では、ひらがなのほうが実際的であり、かたかなは、今日の普通の文章には、その使用率が漢字よりもはるかに少なく、特別な場合に限られていることなどがひらがなを先にする理由と考えることができる。

 次に、国語を書き表わすには、漢字とかなを併用しているが、どんなところを漢字で書き、どんなところをかなで書くかということには、一定のきまりはない。しかし、低学年の児童の読み物、教育程度の低いと思われる人々を対象とした書き物、特殊の目的をもって効果をねらうものは、かな書きというのが普通の文章におけるかなの使い方である。

 これには「当用漢字表」につけられた「使用上の注意事項」がその参考になると思われるので、便宜上これをあげてみよう。

 (イ)は、ここで問題にはならないが、(ロ)から(ト)までかなのうち、(ハ)と(ニ)、ときによっては(ホ)はかたかなで、ほかはひらがなが普通のかなの使い方である。

 なお、このほかにかなは、動詞・形容詞などの用言の語幹または語根の一部や、活用する部分を書き表わすのに用いられる。(このことは、送りがなのところでも述べる。)

 文章の中で、名詞や用言の語幹のように、実質的な意味を表わすものは表意文字で、その他の部分を表音文字で書くのは、一般的な通則であり、理由のある文字づかいであるが、前者をかなで書き、後者に漢字をあてることも、人により、場合によって行われることもある。

 あて字は、たとえば、「矢張」(やはり)、「一寸」(ちょっと)、「素敵」(すてき)などと、漢字の読みと関係なく、漢字をあてるのであるから、ふりがなが必要となり、また、漢字の使い方が乱れるので、これをやめて、かなで書くことにするのである。

 ふりがなは、漢字が読めなくても困らせない親切な方法であるともいえるが、特別な読み方、意味を限定するためにも使われる。したがって、このためにむりな読み方、使い方が許され、むずかしい漢字が必要以上に使われることになる。また、同じことをかなと漢字とふたとおり並べて書くのは不体裁であり、小さなふりがなは目のためにもよくないので、原則としてこれを使用しないことが勧められたのである。しかし、地名や人名、その他で「当用漢字表」以外の漢字や、また音訓表に示された以外の読みに対しては、ふりがなも必要である。(漢字のところを見よ。)そうした場合に、漢字の横に小さくかなをふるかわりに、漢字の下にかっこをつけて、この中に読みを示すことも試みられているが、紙面を取るので、従来どおりのふりがなも行われている。しかし、できるだけふりがななしで済むような書き方をすることが望ましい。

 外国の地名・人名(中華民国を除く)・外来語は、普通かたかなで書くことが行われているが、これらについては、外国語および外来語についての項で述べる。

 動植物の名称は、割合むずかしい漢字、あて字式のものが多いので、かなで書くことが、勧められているが、これをはっきりさせるために「 」の中に入れたり、かたかなで書き表わしたりすることも行われている。「 」のかわりに、──または==をつけたりすることもある。

 このほか、かたかなは「キャン、キャン」「パラ、パラ」などのような、擬声語・擬音語を表わすことが、一般に行われている。つまり、かたかなは、発音符号式に、特に発音を写すときに用いられることが多い。外国語や外来語をかたかなで書くのもこのためである。「そろそろ」「くにゃくにゃ」というような擬態語も、かたかなでも書かれることがあるが、これは、ひらがなのほうが普通である。

 また、かたかなは、漢字かなの文の中のある語なり、部分なりを特に強調したり、しゃれたり、おもしろ味を出したりするために、ことさら使われることもある。

 要するに、今日のところ、かたかなの使用範囲は、戦争前と比べて、ずっと限られてきたようである。ただ電文だけは、今もかたかなを使用している。

 「当用漢字表」の制定後はこれに準拠するため、表にない漢字のかわりに、これをかなで書くことも行われているが、このことについては漢字のところで述べる。

 なお、かたかなは、昭和二十二年度に刊行された文部省の国定国語教科書(小学校)では、原則として(1)外国の地名・人名および外来語、(2)擬声・擬音に限って用いている。

 

三 漢字はどのように使用したらよいか

 漢字は、その数が多く、人によっては、四万六千といい、五万三千といっている。普通の漢字辞典に収められている漢字だけでも、その数は一万から一万一千字ある。このうち日常使用されるものは、戦争前では、だいたい三、四千といわれていた。

 漢字は、またその用い方が複雑であるために、教育上はいうまでもなく、社会生活上においても、多くの不便がある。したがって、これを制限することは、国民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に資するところが少なくない。

 そこで、昭和二十一年(一九四七年)十一月に「当用漢字」一八五〇字が制定され、法令・公用文書・新聞・雑誌および一般社会で使用する漢字の範囲が示された。

 しかし、固有名詞については、法規上その他に関係するところが大きいので、別に考えられることになっていたが、その後戸籍法施行規則によって、昭和二十三年一月一日以後に生れたこどもの名もこれによって命名することになった。しかし、人名は、従来の社会慣習や特殊事情もあるので、昭和二十六年五月、施行規則が改正されて、人名に用いてもさしつかえない漢字が九二字加えられた。

 戦争前後の調査によると、国民の学歴の八五パーセントは義務教育終了者であった。この数字は、義務教育が六・三の九か年に延長された戦争後においても変りはないといってよい。ところが、この義務教育の中で戦争前の小学校の国語教科書で教えられた漢字の数は、一三六〇字前後であった。これは「当用漢字表」のような基準のなかったことによるが、国民生活にふじゅうぶんであった。しかし、これだけを読み書きともにできるようにすることはできなかった。

 「当用漢字表」は、国民生活の上で漢字の制限が無理なく行われることを目安としたものであったが、国民教育における漢字の負担を軽くし、教育上内容の向上をはかるためには、わが国の青少年に対して、義務教育の期間において読み書きともに必修せしめるべき漢字の範囲をきめる必要があるとして、昭和二十三年二月、「当用漢字表」の中から選んだ「当用漢字別表」八八一字を制定した。これは当用漢字表の中で、義務教育の期間に読み書きともにできるように指導することが必要であることを認めたからである。教科書における漢字は、原則として、「当用漢字別表」の漢字とし、これ以外のものは、別のことばに変えるか、またはかな書きにするか、やむを得ないものは、ふりがなをつけることになっている。

 しかしながら、漢字を使用する上の複雑さは、この数の多いことによるばかりでなく、この読み方の多様なことにもよるので、当用漢字表の趣旨を徹底させるためには、さらに音訓を整理する必要があるとして、昭利二十三年二月「当用漢字音訓表」が制定された。この表は、当用漢字表の各字について、使用する音訓について示したもので、字音は、漢音・呉音・唐音および慣用音の区別にかかわりなく、現代の社会に広く使われているものの中から採用し、また字訓はやはり現代の社会に広く行われているものの中から採用している。そうして、異字同訓は努めて整理している。さきに述べたあて字などは、この点からも認められないわけである。

 当用漢字表の制定およびその音訓整理によって、従来使用の漢字は、数において制限されたばかりでなく、音訓によって、いっそう制約されて、これまで普通に漢字で書いていたものも、そのまま漢字で書くことができなくなった。たとえば名詞や用言の語幹または語根を漢字で書くことは、一つの原則といってよかった。ところが当用漢字表・当用漢字音訓表が制定されて、これに準拠すると、この漢字まじりかな文の書き表わし方は、大きな変革を与えられ、くずされることになった。というのは、一つのことばを漢字で表わした場合にはよくわかったけれども、漢字が使えなくなって、かなで書き表わした場合には、そのことばの意味がにわかに理解できにくい場合が起ってきて、そのことばそのものを直さなければならなくなった。時にはさらに、そのことばを直しただけでは間に合わず、その文体までも直さなければならなくなってきた。したがって、当用漢字表や、その音訓表の制定は、文字やことばの使用はいうに及ばず、文体にも影響を及ぼすことになった。

 「当用漢字表」に盛られた漢字は、よく使われる、生活に関係の多いものであり、またそれは、やさしいものともいえる。それで、これを日常使用する漢字の範囲とし、「この表の漢字で書き表わせないことばは、別のことばに変えるか、または、かな書きにする」(使用上の注意事項イ)となると、漢字(漢語)は、一方ではむずかしいものともいえるから、これがかな書きになれば国語の平易化・民主化が推し進められるだろうということはいえる。しかし、ことばはそれぞれの語感をもち、同時に表意文字である漢字・漢語は字感さえもっているので、慣れない間は少なくともぴったりしないものがある。

 漢語をかな書きする場合、漢字の二字または三字を全部かなにしても、慣れればそれほど気にはならない。

 しかし、漢字二字または三字のうちの上、または下、あるいは中の漢字が「当用漢字表」から、この読みが「当用漢字音訓表」からはみ出ているような場合、これをかなにすると、今までの漢字使用の原則に反するので、読みにくくなったり、わからなくなったりする。活用語尾をまちがったり、助詞を誤られたりして読みづらい。

 これに対する一つの方法として、同音の漢字におきかえることも行われている。「聯合」と「連合」、「媾和」と「講和」というように、うまくすればそれほど気にならない。しかし、漢字が表意文字であるから、これは別な意味をもつことになりやすい。

 このほか、漢字の用法としては、文章の中で前後に漢字が続いて、読みにくく思われる場合には、普通には漢字で書くべきところをかなにしたり、反対にひらがなが続いて読みにくいときは、漢字を使ったり、特に句とう点を多くしたり、かたかなで書いたりすることも行われている。

 漢字については、さきに述べたような数の多いことや、その読み方の多様であることによるばかりでなく、こうした使い方の複雑さ、むずかしさがあるほか、字体の不統一や字画の複雑さがあるので、漢字の字体を整理して、昭和二十四年四月に「当用漢字字体表」が制定された。

 これは、漢字の読み書きを平易にし、正確にすることを目安として選定したものである。この選定については、字体の統合、略体の採用、点画の整理をはかるとともに、筆写の習慣、学習の難易をも考慮し、印刷体と筆写体とをできるだけ一致させることをたてまえとしている。

 この新しい字体は、教科書や新聞雑誌などにも採用されているが、活字をいっせいに変えることができないため、混用があり、児童生徒には、当分従来のものも読めなければならないという負担がかかっているが、書く場合はこの新字体に限られる。新字体の中には従来略字といわれたものも採用されているが、この表にあるものは、それがすべて正字である。たとえば、「学」が「學」に代って、正式に使われることになったのである。

 しかし、これはあくまでも、字体であって、書体ではない。書体については一点・一画を必要以上にやかましくいって、複雑化することを避け、世間慣習のものならばそれを認容することが当然と考えられる。筆順などについてもこの注意が必要である。

 

四 かなづかいはどのように考えたらよいか

 かなづかいは、明治以来、終戦前まで、いわゆる歴史的かなづかいが教育に採用され、その普及とともに一般化して、社会に広く行われてきた。ところが、このかなづかいは、中古の発音を基準とした書き表わし方であるから、現代の発音とはかなりの開きがあり、複雑で、使用上の困難が多いので、これまで国字・国語問題としてかなづかいの改訂は、漢字制限とともに、この中心として論議されてきた。終戦後、これを現代語音に基いて整理することは、教育上の負担を軽くするばかりでなく、国民の生活能率をあげ、文化の水準を高める上に資するところが大きいというので「現代かなづかい」が、制定された。

 このかなづかいは、だいたい、現代語音に基いて、現代語をかなで書く場合の規準を示したもので、主として現代文のうち口語体のものに適用することになっている。したがって、文語体・古典などは、今までの歴史的かなづかいが認められている。また文語体や古典ではなく、いわゆる現代文であっても、原文が歴史的かなづかいであり、これによる必要のあるもの、またはこれを変更しがたいものは、もとのままでさしつかえないことになっている。

 現代かなづかいは、現代語音に基くことになっているが、今までの歴史的かなづかいを考慮して、助詞の「は」「へ」は、そのまま「は」「へ」と書くのを本則とすることになっている。本則というのは「は」「へ」を「わ」「え」と書いてもさしつかえないという考えを含んでいるわけである。しかし、学校で教える場合は、その教科書に基いて、児童に混乱を起させないような指導をすることがたいせつである。

 また、「ジ」「ズ」と発音されるものは、「じ」「ず」と書くことにしながら、「ちぢみ」「つづき」などの連語や「鼻血」(はなぢ〕「三日月」(みかづき)などのように二語連合と見られるものは、「ぢ」「づ」と書くことにしている。「もとづく」「ちかづく」などの二語連合を「おとずれる」「おのずから」のような一語と区別して書くことは、一般の人々にはなかなか困難であるから、原則とともに、それを一語としての表記のしかたを身につけさせる必要がある。「世界中」「融通」はこれを「せかいじゅう」「ゆうずう」と書くことになっている。また、オ段の長音で発音されるものは、オ段のなかに「う」と書き添えるが、これと別に歴史的かなづかいで「ほ」と書いてオと発音されるものも、「お」と書くことになっているので「おうさま」(王様)、「おおさか」(大阪)と区別して書くのである。しかし、当用漢字表・当用漢字音訓表によって漢字で書く場合が制限されるので、前よりはかなで書かれる部分が多くなった。だから歴史的かなづかいより簡単な、現代かなづかいによって、国語の表記における負担が少なくなったということができる。

 現代かなづかいでは、ア列長音はア列のかなにあ(・)、イ列の長音はイ列のかなにい(・)、ウ列長音はウ列のかなにう(・)、エ列長音はエ列のかなにえ(・)をつけて書き、オ列長音にはう(・)をつけて書くのを本則とする。ア列よう音、ウ列よう音の長音は、ア列よう音、ウ列よう音のかなにそれぞれあ(・)・う(・)をつけて書き、オ列よう音の長音はオ列よう音のかなにウをつけて書くのを本則とする。

 また、よう音を表わすには、や(・)・ゆ(・)・よ(・)、促音を表わすには、つ(・)を用い、なるべく右下に小さく書くことになっている。全体が小さい文字であるためできにくいこともあり、従来それをしないこともあったが、できるだけ、小さく書くようにすべきである。

 次に、歴史的かなづかいでは、四段活用であったものが五段活用になる。

 のように、歴史的かなづかいでは、ハ行四段活用であったものが、ワ行とア行の二行にまたがることになった。

 となるので、変格活用となり、ア行とヤ行にまたがるので、「いう」を取ることになっている。「いう」は地方によってワ行五段活用のようにいっているところもある。

 また、「ク」と「カ」、「グ」と「ガ」および「ヂ」と「ジ」、「ヅ」と「ズ」をいい分けている地方に限り、これを書き分けてさしつかえないことになっている。

 「生徒」「経営」などは、エ列長音にも発音されているが、かな書きには「せいと」「けいえい」が採用されている。

 かなづかいの中には、小学校の低学年などでかな書きするときに問題になるが、進んで漢字を習い、漢字を書く場合には、かくれてしまうものが少なくない。かなで覚えた語形を漢字におきかえるということは、手数でもあり、無意味でもあるが、今日の国語表記では、教育上やむを得ない順序となっている。

 

五 送りがなはどのように考えたらよいか

 国語を書き表わす場合に、用言の類は多くは語幹は漢字、語幹の一部や活用語尾がかなで書かれる。副詞や接続詞の場合にも、漢字とかなで書くことがある。このかなを書く部分がいわゆる送りがなである。

 用言の活用語尾は漢字で書けないから、これをかなで書くのであるが、それだけでは読みにくく、また読み誤られる恐れのあるものは、便宜的な書き表わし方が行われてきた。

 こうすると、同じ漢字がふたとおりに読まれることになるので、近年になって、自他の対応をするものは「当たる」「当てる」「集まる」「集める」のように一定にして漢字でかくされる部分を統一して、漢字の読みをひととおりにし、語源的には同じと見られるものでも、漢字でかくれる部分を統一しようという考え方による書き表し方が行われてきた。そうして、「向く」に対して、「向こうの山」、「明く」、「明ける」「明きらか」と書くようになった。

 従来の送りがなは、一種の読みがなで、読みやすくするためであるから、読み誤る恐れのないものには送らない。つまりなるべく少なく送るというのであったが、このごろは反対になるべく多く送るようになった。そうして、送りがなを語によって安定させるよりも、漢字の読みによって定着させるという傾向が現れている。

 もともと、漢字は表意文字であり、一語一字式のものであるから、「務」は「つとめ」、「喜」は「よろこぶ」という意味も表わすものであるが、国語では、これを書くとき、「務」(つとめ)、「務めて」(つとめて)「喜」(よろこび)「喜ぶ」(よろこぶ)のように送りがなをする。したがって、これを「つとめ」「よろこび」または、「つと」「よろこ」と読むことになるが、しかしながらそれはこれらの読みを助けるために行われてきたものであるから、「務」は「つとめ」、「喜」は「よろこぶ」という語を表わす文字であることを理解する必要がある。すなわち、漢字はその語の一部分を表わすものではないということである。

 送りがなには、まだ基準となるものが制定されていないが、名詞は誤読・難読の恐れのないものは、送りがなをしないか、その一部を省き、活用語から転じたもの、活用語を含むものは、活用語と同じように送る。

 動詞は、活用語尾を送るが、それだけでは誤読、難読の恐れのあるものは、その前の音節から送る。複合動詞は、従来「話合う」「打切る」などと書くのが普通であったが、「話し合う」「打ち切る」とするのがこのごろの傾向である。

 形容詞も活用語尾を送るが、語幹が「し」で終るものは「し」から送り、活用語尾だけでは、誤読・難読の恐れのあるものは、その前の音節から送る。

 副詞は「かに」「うかに」「やかに」などのついたものは、これを送るのが普通である。

 

六 外国語および外来語の表記はどうしたらよいか

 外国語および外来語は、普通かたかなで書き表わすことが行われているが、戦争前特に明治大正時代には「喇叭」(ラッパ)、「煙草」(タバコ)、「頁」(ページ)、「粁」(キロメートル)、「哩」(マイル)、「欧羅巴」(ヨーロッパ)、「希臘」(ギリシャ)、「伯林」(ベルリン)、「亜歴山」(アレキサンダー)など、外来語、外国の地名・人名などを漢字で書くことも相当行われていた。これは新聞などのように限られた紙面に書くのにつごうがよいということもあったが、漢字が本字であるという考え方も働いていたと思われる。(そのために「粁」「甅」などの字が特につくられた)。しかし、これらは中国のように漢字すなわち表意文字だけで、これを書き表わすことができないので、これを表音文字として使ったのである。日本ではかなという表音文字によって、もっと的確にその音を写すことができるので、こうしたあて字式の使い方はだんだん少なくなってきた。戦争後制定された「当用漢字表」にも、これらをかなで書くことが使用上の注意としてあげられ、「当用漢字音訓表」によって、漢字の音訓の基準が示されたので、かなで書かれることが多くなった。それから、さきにも述べたように、教科書では、全部かたかな書きになっている。

 「当用漢字表」の使用上の注意には、中華民国を除くことになっているが、中国の地名・人名は漢字で書かれているけれども、それらには日本で用いない漢字、日本と違った読みの漢字が多いので、これを、広く外国の地名・人名なみにかな書きとし、必要に応じて( )をして漢字を示すという運動もある。マージャン(麻雀)メンツ(面子)などの中国語からの外来語についても同様である。

 外国語および外来語の表記は、普通かたかなで書かれ、現代かなづかいよりももっと徹底した表音式によって表わされている。

 長音は、「ー」で表わすことが、広く行われているが、ア・イ・ウ・エ・オを用いる人もある。

 また外国語および外来語には、現代語にもない発音もあるので、それらに対しては、Vに対してヴ、Fに対してファ・フィ・フェ・フォを用いたり、シュ・チュ・ツェなど、特別な書き表わし方が行われている。

 外国語および外来語の表記については、まだ基準になるものが確立されていない。

 「フィルム」・「ヒルム」、「ヴィタミン」・「ビタミン」、「スティーム」・「スチーム」のように、外来語はその初めは外国語音に近く書き表わされ、発音されるが、だんだん国語音によって発音され、普通のかなによって書き表わされているものもある。要するに、外国話や外来語を書き表わすときには、かたかなで、わが国で一般的に適用しているような書き方をするのが原則である。

 外国の地名が二語以上に分れるときは、その間につなぎのしるし「−」を入れ、人名が二語以上に分かれるときは「=」を入れることも行われている。

 

七 くぎり符号はどのように使用したらよいか

 くぎり符号は、文章の構造や語句の関係を明らかにするために用いられるものである。これについて基準として示されたものはまだないが、だんだん慣用ができている。

 古くは、くぎり符号はもちろん、かなの濁点などさえも正式な文には書かなかったが、今日では、これを使うことが普通となっている。「当用漢字表」や「当用漢字音訓表」が制定されて、かな書きの部分が多くなったため、正確・精密を期するためと同時に、誤読、難読の恐れを防ぐためにも用いられることが多くなってきた。

 くぎり符号は「。」(まる)、「、」(てん)、「・」(なかてん)、「( )」(かっこ)「 」(ひとえかぎ)『 』(ふたえかぎ)が普通で、「?」や「!」などは、教科書などにはほとんど用いられていない。

 このうち最も多く用いられるのは、「。」と「、」で、ことに「、」は語の切れ目を明らかにしないと誤解される恐れのあるところや、漢字またはかなばかりが続いて読みにくいのを避ける場合に、外国語の分ち書きの代りに用いる傾向がある。

 「・」は、名詞を列挙するときに用いるが、日付や時刻・称号を略して表わす場合にも用いる。たとえば、昭和二六・八・一五とかN・H・Kなどがそれである。

 横書きの場合には「、」の代りに「,」を使ったり、「 」の代りに“ ”を用いることなどがあるが、まだ一般的でない。

 くぎり符号に類するものとして、「…」(点々)や「─」(なか線)なども、近ごろ使われている。

 

八 くり返し符号はどのように使用したらよいか

 同じ漢字を二どくり返すときには「々」、かなでは「ゝ」を用いる。

 「々」は、「人々」「日々」のように漢字一字のくり返しの場合に使い、「民主主義」「当用漢字字体」のような場合に用いない。

 「ゝ」は、「あゝ」「たゝみ」などとくり返すときに書くが、「かわいい」「バナナ」など、「いままで」「あわてて」などには使わない。下の音が濁るときには、「ゞ」を用いる。

 かなで二字くり返すときは、「ゝ」の代りに「■」を用いるが、三字以上にわたる場合、二字以上の漢語や横書きの場合には使わない。

 くり返し符号については、以上のような使い方をするのが普通であるが、小学校では、このような基準をのみこませることがむずかしいと考えられるので、昭和二十二年度に出版した文部省の国定国語教科書には、くり返し符号は全然用いられていない。

 

付 記

 国語表記については、次のようなものを参考にするとよい。

 

小学校学習指導要領国語科編 索引

アクセント………………80 83 90 109 182 305
           311

新しい単語の指導………283

新しい単語の提出………282

あて字……………………363 364

アナウンス………………168

アポストロフ……………290

アラビア数字……………55 65 96

アルファベット順………290 293

案内文……………………59 67 177 187 205

 

いいまわし………………169 309

異字同訓…………………367

イタリック体……………288

一般目標…………………8

 教育の一般目標………8

 国語科の一般目標……13

 ロ一マ字の一般目標…280

依頼文……………………193

印刷体……………………284 369

引用のしるし……………290 291

 

運筆………………………65 97 122 275 278

運筆法……………………196

 

映画………………………3 23 38 47 63 72 79 85
           117 191

映画会……………………141 175

映画教室…………………159

絵日記……………………60 119 120 124

絵話………………………60 79 119

絵本………………………54 87 88 89 207 210 215
           327 329

演劇………………………23 63 135 191

演劇会……………………184

演劇活動…………………27

演出………………………170 222

演出的効果………………182

 

大くぎり…………………294

大文字……………………284

送りがな…………………373 374

お話会……………………105 128 132 139 182

音韻………………………296

音訓………………………367 376

音訓整理…………………368

音訓表……………………364

音声………………………28 185

音節………………………284 287 375

音節文字…………………360

音読………………………56 57 59 86 90 109 110
           117 134 156 157 172 173
           306

 

カード……………………212 213

外国語……………………118 295 365 375 376

解説………………………62 249 250 260 261

外来語……………………40 118 251 363 364 365
           376

楷書………………………123 272

外来語の表記……………375 376

回覧文集…………………142

会話………………………21 22 32 78 112 151 154
           166

科学的な読み物…………157

科学読物…………………126 135 222

書き表わし方……………171

書き方……………………5 16 95 267

書きことば………………279 290

学芸会……………………21 27 80 84 91 94 105
           111 153 175 181 184 260
           273

書くこと…………………5 16 17 19 25 60 64 77
           93 110 126 141 147 198
           284 287 289 292 297 303
           312

書くこと(作文)の学習指導…92 119 140 158 174
           190

書くこと(書き方)の学習指導…95 122 145 161 176
           195

書くことの評価…………307

学習活動…………………5 31 33 42 137 139 199
           201 204 211 217 220 240
           245 250 257 321

学習興味…………………140

学習計画…………………22 136 139

学習効果…………………150 200 201

学習効果の判定…………297

学習作業…………………156 202

学習事項…………………161

学習指導…………………2 29 37 70 109 153

学習指導の計画…………30-179

 計画のたてかた………30-41

 幼稚園…………………68-74

  一年…74-99    二年…99-125

  三年…125-148   四年…148-163

  五年…163-178   六年…178-197

学習指導の展開例………3

学習指導法………………297 299 310 318

学習指導目標……………32 42 43 144 297 298
           310 311

学習指導要領……………2 40

学習指導要領一般編……9 11

学習書……………………135

学習帳……………………37 90 99 270 300 301
           302 306 310 320

学習内容…………………32 43 243 310

学習の過程………………298

学習の題材………………198

学習の手びき……………90

学習目標…………………161 199 201 259

学術用語…………………292

学年の最低水準…………44

書く能力…………………176

かたかな…………………56 57 65 66 118 123 127
           360 361 362 363 364 365
           369 376

カタログ…………………37

学級新聞…………………135 142 162 251

学級日記…………………27 135 142

学級文庫…………………24 25 89 117 136 157
           249 326

かっこ……………………291

学校教育計画……………76

学校教育法………………10

学校新聞…………………64 180 181 191 192 254
           255 258 259 260 263 266

学校図書館………………24 89 117 157 159 189
           249 326 327

学校放送…………………21 84 129 159

カット……………………263 264

かな………………………41 123 161 360 362 364
           370 373 375 376 377 378

かなづかい………………370 373

壁新聞……………………135 142 143 147 160 162
           254 267 270

紙しばい…………………21 23 37 72 85 88 91
           100 105 110 117 137 140
           141 159 172 175 219 220
           222

漢語………………………250 368 378

観察記録…………………73 142 143 260

観察文……………………215 

漢字………………………41 55 56 57 58 59 65
           96 123 127 137 156 161
           162 170 187 195 219 246
           360 364 366 368 369 371
           373 374 375 378

漢字表……………………135 246 273

漢字まじりかな文………123 362 368

漢字力……………………6

鑑賞………………………14 15 16 23 29 31 63
           134 172 191 192 274 275
           297 311

完成法……………………312 

感想文……………………310 

慣用句……………………288 

漢和辞典…………………244 246 247

 

擬音………………………138

擬音語……………………118 365

機会………………………28 29 78 79 81 82 95
           102 109 111 112 113 119
           122 128 131 133 138 143
           146 150 154 162 166 167
           177 184 186 194 195 237
           244 248 267 270 272 282

聞き方……………………167 221

聞くこと…………………5 14 16 17 18 21 46 69
           71 77 78 79 81 102 104
           108 126 128 129 149 152
           155 181 183 198 237 297
           303 304 313

聞くことの学習指導……78 101 127 149 165 180

聞くことの評価…………304

聞く態度…………………14 129 304

聞く態度や能力…………180

聞く能力…………………72 182

記号………………………55 56 62 86 114 141

記述力……………………148

技術………………………5 15 136 151 154 155
           160 162 269 286

気象観測記録グラフ……135

議事録……………………62 174

擬声語……………………118 365

基礎的練習………………101

基礎練習…………………186

擬態語……………………365

技能………………………5 14 15 16 24 26 29 31
           32 68 78 79 80 84 85
           126 128 129 146 147 151
           160 179 216 238 297

基木的な技法……………272 277

基本的発音練習…………133

義務教育…………………366 367

旧かなづかい……………328

脚色………………………170 188 222

脚本………………………24 26 62 91 137 149 158
           175

客観的検査………………30O 301 302 304 306 312
           317 318

客観的テスト……………91 157

教育課程…………………1 2 3 4 5 6 7 31 43
           299 318

教育基本法………………8

教育の一般目標…………8 11

教科書……………………30 33 37 117 121 132
           186 188 198 203 204 211
           239 241 244 245 246 250
           251 252 253 257 262 270
           301 320 324 369 371 376

教科用図書………………2

教具………………………37

教材………………………37 198 322 324

行書………………………67 180 195 196 272 277

教師の観察………………30O 308

共通語……………………71 100 108 130 132 155
           183 287 296

共同学習…………………148

共同研究…………………208

共同制作…………………94

共同の観察記録簿………135

共同批正…………………94 122

共同編集…………………158 160

興味調査…………………34 303

記録………………………25 60 61 94 110 119 127
           140 143 159 174 182 186
           193 215 262 265 267 293
           295 300 301 317 327 328
           354

記録係……………………261 262

記録文……………………175 176

近況報告の文……………241

 

ぐう話……………………57 77 100 105 156 215
           217

くぎり……………………286 291 294

くぎり符号………………377 378

くぎり符号の使い方……377

具体的指導目標…………69 76 99 125 148 163
           178

句点………………………61 65 92 94 95 101 120
           121 123 140 142 162 308

句とう法…………………41

組合せ法…………………316

クラブ活動………………14 61 62 261

グラフ……………………273

くり返し符号……………378

グループ学習……………103 139 201 208 244 252
           322

 

計画………………………169 184 259 270

計画実行案………………250

計画実行表………………249

経験(事項)………………4 35 69 80 86 88 128
           130 131 164 168 186 211
           325

経験カリキュラム………33

敬語………………………53 63 165 168 175

継続学年…………………44

敬体………………………57 62 137 149 158 193

劇…………………………21 23 27 53 72 79 80
           83 91 105 107 110 138
           182 216 352 327

劇化………………………51 109 219

劇的表現…………………23

研究記録の文……………144

研究発表会………………128 185

研究報告…………………151 254 260

研究問題…………………138

原稿用紙の使い方………194

言語活動…………………5 6 13 17 27 28 33 35
           37 100 102 125 179 193
           202 237 266 297 303 304
           318 321

言語訓練…………………208

言語経験…………………4 5 6 20-29 77 198 321

言語習慣…………………4 28

言語障害…………………303

言語生活…………………3 4 40 68 71 77 109
           130 152 178 179 208 365

言語能力…………………6 33 81 179 217

言語の本質………………40

現代かなづかい…………361 370 371 372 376

現代語……………………370 376

現代文……………………370 371

検定基準…………………2

検定の教科書……………2

検定制度…………………2

幻燈………………………23

幻燈会……………………141 159

 

コアカリキュラム………33

語い………………………18 33 48 63 69 77 80
           85 100 115 116 122 133
           134 150 152 164 187 208
           209 215 243 244 245 247
           251 259 261 290 295 307
           314 320 321 322

語い表……………………135 246

語い力……………………126 305

講演………………………21

効果判定…………………299

講義………………………21

広告文……………………158 162

口語体……………………370

公式客観的検査…………301

構想………………………194

口頭作文…………………60 84 93 110 120 121
           153 176 194

口頭試問…………………301

校内放送…………………21 107 189

公用文書…………………366

講話………………………192

国語愛……………………39

国語科学習指導の目標…17 268

国語科学習指導の方法…200

国謡科における資料……320-359

国語科実施の方法………1 30-296

国譜科における評価……1 297-319

国語科の意義……………10

国語科の学習……………184

国語科の学習指導………30

国語科の指導法…………198

国語科の内容……………1 20-29

国語科の目標……………1 17-19 268

国語学習…………………179 198 246

国語学習指導……………199 202 280 295 317 325
           327

国語教育…………………4 13 281 361

国語国字問題……………280 360 370

国語辞典…………………244 247

国語生活…………………3 280

国語能力表………………41 42 43 44 46 198 323
           324

 聞くことの能力………46-49

 話すことの能力………49-54

 読むことの能力………54-59

 書くことの能力(作文)…60-64

 書くことの能力(書き方)…65-67 

国語の学力………………301

国語の機能………………280

国語の構造………………296

国語の特質………………245 251 254 280

国語の表記法……………295

国語表記の基準…………360-379

国語文化…………………3

国語力……………………138 280 297 302 303

ゴシツク体………………288

五十音図表………………118 210 247

個人差……………………6 71 73 74 75 138 144
           201 217 271 276

個人指導…………………74 81 95

個人主活…………………9 11 179

個別指導…………………124 161 188 201

古典………………………370

ことばづかい……………18 51 73 133 185 261
           309 311

ことばのいいかえ………320

ことばの構造……………57 156

ことばのしつけ…………318

ことばの指導……………68 69 70

こども会…………………184

こどもしばい……………159

小見出し…………………175

小文字……………………284

 

再生法……………………313

索引………………………59 157 170 306 325

作品………………………28 61 63 141 142 143
           144 147 160 175 275 278

児童作品…………………135

作文………………………5 16 34 61 62 76 84
           94 95 98 120 121 141
           142 144 146 147 158 159
           175 185 186 189 196 204
           207 244 252 254 307 313
           316 327 328 355

作文学習…………………84 194

作文指導…………………96 132 145

作文法……………………817

雑誌………………………23 24 37 58 59 135 156
           173 187 194 210 213 215
           244 251 262 275 278 320
           325 366 369

参考書……………………24 30 37 58 117 135 170
           173 189 239 249 256 257
           265 320 325

参考資料…………………59 262 265 325

散文………………………137

 

詩…………………………21 23 24 26 58 87 88
           109 118 122 124 135 137
           149 156 171 172 175 275
           327 331

詩歌………………………254 261

飼育日記…………………27

字音………………………367

司会………………………53 165 168 185 248

司会者……………………261

司会のしかた……………111

自学自習…………………243

視覚教育…………………9

視覚教具…………………90

字画………………………98 123 196 362 369

字訓………………………367

字形………………………96 97 285 362

自己評価…………………299 304 307

視写………………………64 96 98 146 212 285

詩集………………………26 160

辞書………………………24 37 58 173 244 245
           246 249 250 251 252 256
           257 265 320 327 328 357

辞書作成…………………251 253

辞書の使用………………165

辞書の使用法……………244

辞書の使い方……………173 250 251

辞書のひき方……………170 325

辞書の利用………………243 248

字体………………………369 370

視聴覚教育………………159

視聴覚教具………………85 117 174

質問紙法…………………258 310

実用的作文………………19 158 159 176 193

実話………………………57 156

事典………………………320 328

児童演劇会………………139

児童会……………………21 27 61 62 80 84 111
           139 140 148 154 181 248
           261 263 273 

児童劇……………………23 105 128 132

児童詩……………………62 149 158

児童の精神発達…………280

シナリオ…………………172 175

尺度式検査………………307

尺度に合わせる方法……309

主題………………………34 48 63 149 150 151
           174 194 204 257 321

習慣………………………14 15 16 17 29 31 33
           68 77 78 79 85 86 95
           97 107 118 134 157 179
           187 189 216 275 278 280
           281 285 287 288 297 323

習字………………………5 197 267 276

習字の学習指導…………267-278

熟語………………………246

障害検査…………………303

小説………………………24 26 164

少年少女小説……………159

招待状……………………61 120 193

常体………………………57 62 137 149 158 193

情報………………………15 18 56 59 61 114 140
           187 321

商用文……………………176

昭和二十二年度の小学校学習指導要領国語科編試案…39

小学校教育の主目標……10

書写(能)力………………91 148 163 196 197

書体………………………308 370

序文………………………180 187 188

資料………………………36 37 49 91 135 136 174
           179 204 206 210 216 217
           223 239 244 249 250 257
           259 310

資料一覧表………………322 326 327 328 329-359

 絵本………329-331   詩…………331-332

 童話………332-342   神話伝説…342

 伝記………342-343   物語………343-351

 劇…………352-353   記録………354

 作文………354-355   読本………355-356

 ことば……356     辞書………357-358

 ローマ字…358-359

資料と教科書との関係…321

資料の利用………………322

事例研究…………………73 202 300 302 303

真偽法……………………313

新聞………………………3 23 24 37 58 59 126
           156 160 173 184 185 187
           194 215 244 245 251 254
           256 275 278 320 325 366
           367

 こども新聞……………28

 児童新聞………………135

新聞のつくり方…………257

新聞編集…………………262 265

神話………………………39

神話伝説…………………342

随筆………………………175 261

数量的側定………………297

図鑑………………………244 328

図表………………………25 149 161 245 259 273
           307

図面………………………58 325

スライド…………………37 72 105 320

 

性格行動調査……………73

生活経験…………………18 24 33 50 68 74 202
           255

生活言語…………………113 245

生活童話…………………100

生活日記…………………62 27 142

生活文……………………26 110 118 121 215

精神年齢…………………69 72

成績考査…………………299 318

成績品……………………147

精読………………………173

説明書……………………290

説明図……………………175

説明文……………………149 156 158

せりふ……………………105 106 110

選択法……………………314

宣伝文……………………158 162

 

総画………………………246

創作………………………26 27 28 172 193 254
           261

創作活動…………………26 191

創作的作文………………19

素材………………………174

 

態度………………………14 16 17 26 29 31 32
           33 49 68 70 77 78 79
           84 85 95 107 118 127
           128 130 133 135 136 139
           150 151 153 155 163 166
           179 181 182 209 216 238
           265 266 280 281 295 297
           301 306 310

対話………………………21 78 83 137 151 154
           172

対話文……………………118

正しい口形………………133

題材………………………5 29 43 110 130 141 142
           143 144 175 191 194 198
           199 202 203 208 215 236
           243 254 265

題材一覧表………………191

台本………………………61 140

濁点………………………377

単音文字…………………279

単元………………………43

単元学習法………………199

単語………………………41

単語集……………………292

単語の語形………………285

誕生会……………………27 105 128 139 237

 

蓄音器……………………37

知識………………………4 14 15 16 27 29 31 35
           40 48 56 57 59 114
           129 156 186 187 243 244
           254 286 297 321 325

遅進児……………………81 86 138 190 201 202
           302 318

遅滞児……………………86 201 202 302 318

知能………………………198

知能検査…………………73 299

治療計画…………………303

治療的学習指導…………202

聴覚教具…………………83

調査法……………………310

直接経験…………………251

中心的な話題……………5

注文(する)文……………62 193 174 237

 

つくり……………………123

通信文……………………25 28 147 176 177 241
           260

通読………………………251

つなぎ……………………291

つまる音…………………287 290 291

強めるしるし……………241 249

 

訂正法……………………316

テーブルスピーチ………169

手紙(文)…………………27 60 61 110 118 119
           120 121 140 143 144 147
           174 175 215 236 237 238
           239 241 242 290

テキスト…………………129

テスト……………………30 33 188 200

手びき……………………57 126 134

テレビジョン……………21

点画………………………369

伝記………………………105 126 135 136 327 342

展示会……………………121 175 177 184 244 250
           252 257 258 260

伝説………………………39 77 156 172 327

電文………………………25 63 174

電話………………………21 23 37 52 153 169
           182

電話のかけ方……………154 185

 

討議………………………181

とう点……………………61 65 101 120 121 123
           162

当用漢字…………………366

当用漢字音訓表…………368 369 371 376 377

当用漢字表………………361 363 364 365 367 368
           369 371 375 376 377

当用漢字別表……………59 187 189 367

問のしるし………………286 291

童話………………………79 88 105 118 126 130
           134 135 138 193 215 216
           217 218 219 220 221 222
           253 327 328 332

討論………………………18

同意語……………………290

動機づけ…………………35 155 201 245 250 258

読解………………………115

読解力……………………91 314 316 322

読書………………………18 21 24 27 86 126
           134 135 136 139 149 156
           170 187 189 190 215 216
           244 247 303 305

読書会……………………139

読書活動…………………140 325

読書記録…………………189

読書技術…………………136

読書クラブ………………325

読書傾向…………………77 135 157

読書指導…………………135 253

読書生活…………………23 187 189

読書速度…………………171

読書内容…………………130 174

読書日記…………………189

読書発表会………………185 253

読書法……………………27

読書力……………………6 91 100 134 137 140
           170 174 240 326

読字力……………………139

図書館……………………24 27 189 244 253

図書館法…………………24

図書室……………………29 273

図書の利用………………322

図書分類…………………327

届…………………………275

とめ………………………286 293

どもり……………………133

 

内容………………………48 52 107 130 133 135
           142 149 150 151 166 203
           209 216 243 244 255 263

なまり……………………13 50 71 82 84 132

難聴………………………304

 

日用文……………………196

日記………………………25 27 61 91 93 110
           118 121 127 140 142 143
           144 158 159 160 161 193
           215 290 295 301 310

日記集……………………161

日記文……………………91

日本の文字の構造………251

ニュース…………………254

ニュース資料……………257

入門期の指導……………92

入門準備書………………55

人形劇……………………23 105

人形しばい………………37

人間形成…………………129

 

年鑑………………………189 328

 児童年鑑………………244

年賀状……………………270

年表………………………189

 

ノートの使い方…………65

能力………………………2 5 6 24 31 45 66 90
           145 149 165 166 168 181
           185 258 265 280 288 323

能力表……………………41 42 43 44 46 304 305
           307

能力別グループ…………92 139

 

場…………………………78 81 82 95 102 103 109
           113 119 155 168

俳句………………………196 275

配列法……………………317

発音………………………41 50 68 80 82 83 84
           90 109 110 125 132 133
           169 182 186 203 207 215
           248

発声………………………80 83 84 186

発表会……………………84 111 161 181 184 217
           220 221 244 252 267 273

話合い……………………18 32 34 51 84 90 91
           101 104 109 110 111 112
           113 116 122 131 136 143
           147 151 154 159 166 168
           172 177 184 191 192 204
           205 206 210 211 212 214
           216 217 221 248 249 262
           265 301

話し方……………………50 111 167

話しことば………………92 99 104 125 279

話の内容…………………127 128 165 167 179 180
           181 186

話すこと…………………5 16 17 18 22 49 69 71
           77 81 93 108 126 128
           132 152 155 183 186 198
           237 297 303 304 313 316

話すことの学習指導……81 108 130 152 167 183

話すことの評価…………304

はねる音…………………284

場面………………………152 155

パンフレット……………24

 

非公式客観的検査………301

筆記試験…………………301

筆写………………………369

筆写体……………………369

筆順………………………19 65 66 96 127 145
           146 370

批評会……………………264 266

ひらがな…………………55 65 86 96 97 122
           123 360 361 362 363 365
           369

百科辞典…………………244

表意文字…………………360 369 374 375

表音文字…………………279 281 360 361 364 375

評価………………………6 44 62 70 84 91 141
           144 152 155 160 161 162
           163 167 182 186 215 221
           242 253 265 267 273 276
           277 295 297 298 299 300
           303 304 309 317 318

 国語科における評価…297-317

 習字の評価……………276-278

 ローマ字の評価………295-396

評価基準…………………160

評価の方法………………300 303

評価の目的………………317

表記法……………………264 328

表記技術…………………163

表現………………………53 58 107 170 293

表現意欲…………………222

表現活動…………………26 28

表現技術…………………194

表現能力…………………158 175 197 313

評語………………………139 147 314

標語………………………25 158 159 161 162 189
           270 273

表語文字…………………360

標準検査…………………299 300 301 302 304 310
           318

標準尺度…………………307

標本………………………135

 

フィルム…………………37

符号の使い方……………286 288 290 292 293 296

部首索引…………………246

ふたつてん………………294

プログラム………………37 38 106 147 220 267
           273 275 290

文意………………………58 59 171 187

文学………………………5 1516 59 187 323

文学作品…………………17 39

文学的作品………………18

文語体……………………370 371

文集………………………19 26 28 61 94 141 143
           160 162 176 185 189 193
           239 241 245 249 267 368

 学級文集………………135

 記念文集………………193

 個人文集………………142

文集作製…………………161 177

文章の構造………………377

文の組位…………………57 59 156 158 171 187
           252

文の形式…………………296

文の研究…………………132

文の構想…………………95

文の大要…………………89

文の段落…………………57 149 156

文の特質…………………137

文の内容…………………58 90 91 109 170 171

文の表現…………………171 172 193 316

文法………………………40 212

文法(の)指導……………40 41

 

へん………………………123

編集係……………………263

変体がな…………………361

 

 ホ

方言………………………13 52 63 71 132 149
           153 165 169 175 183 251
           287

報告会……………………185

報告書……………………295

報告文……………………25 118 144 176 310 317

放送………………………47 63 72 102 107 166
           167 191 320

放送内容…………………106 129

補記………………………165 174

本字………………………375

母音字……………………284 287

冒険物語…………………126 164

冒険談……………………157

凡例………………………170 246

ポスター…………………23 25 27 89 124 147 159
           161 162 189 267 270 273

 

マイクロフォン…………23 37

マヌスクリプト体………284

漫画………………………126 135 215 261

 

見出し……………………192

見舞文……………………193 241

 

メモ………………………25 48 52 60 92 93 94
           96 105 110 121 151 161
           164 165 167 182 205 210

 

目次………………………57 59 126 134 157 170
           180 187 306 325

黙読………………………55 56 59 86 90 115 126
           134 137 157 171 172 173
           187 188 309

目標………………………203 209 216 233 243 255

文字教育…………………362

文字ことば………………77

文字指導…………………200

文字板学習………………87 89 96

文字表現…………………215

文字力……………………109 126 305

文字の組立………………66 274

文字の構造………………245

物語………………………21 23 26 46 53 57 58
           62 91 105 111 149 156
           153 170 172 175 215 261
           283 321 323 327 328 343

 

よう音……………………287 295

幼稚園……………………68 69 72 73

幼稚園教育………………75

幼児語……………………50 71 77 81 83 132

幼児指導要録……………75

要約………………………173 192

横書き……………………65 145 373

よびかけ…………………118

読み………………………90 91 325

読み返し…………………122

読みの技術………………187 188

読みの障害………………87

読みの準備………………282

読みの速度………………118 217 306 323

読みの態度………………189

読みの速さ………………183

読みの方法………………189

読み物……………………17 55 56 91 132 135 138
           155 156 172 189 262 320
           363

読むこと…………………5 16 17 18 23 54 76 77
           83 85 86 87 90 96 100
           109 113 114 126 133 135
           137 155 157 188 198 281
           287 290 291 297 303 305
           312

読むことの学習指導……85 113 133 155 170 337

読むことの評価…………170

読む能力…………………56 59 158 185 187 189
           325

読める漢字………………64 65 66 67 126

 

ラジオ……………………3 21 37 38 80 83 85
           105 106 117 132 181 184
           188 256

ラジオ放送………………88 106

 

理解………………………14 16 29 31 32 56 83
           188 189 256 266 275 297
           305 306

理解力……………………134

理想………………………14 16 29

略字………………………369 370

 

類語………………………254

類字………………………251 254

 

礼状………………………61 101 120 193 237 238
           240 241 242

歴史的かなづかい………370 371 372

レコード…………………80 83 85 117 188 320

練習………………………34 35 91

練習問題…………………99

 

朗読………………………21 83 84 91 117 132
           172 186 188 189 309

朗読会……………………182 188

ローマ字…………………66 249 280 291 296 328
           358

ローマ字教育……………281

ローマ字の学習指導……279-296

ローマ字文………………58 288 289 295 296

録音器……………………21 23 37

論説………………………261

 

ワーク・ブック(学習帳)……37 90

和歌………………………196 275

分ち書き…………………284 286 288 293 295 377

話術………………………107 153

話題………………………17 34 37 38 50 52 53
           82 88 89 93 126 130
           133 150 167 168 169 177
           183 184 186 198 202 203
           204 248 258 321

割付………………………263

 

昭和二十六年(一九五一)改訂版

MEJ2115小学校学習指導要領国語科編(試案)

 

   著作権所有 文  部  省

 

   東京都目黒区上目黒三の一九〇八

 発行者  中央書籍株式会社

       代表者 小野総次

 

   新潟県新津市本町三丁目

 印刷者  株式会社 東洋館印刷所

       代表者 錦織豊松

 

昭和二十六年十二月十日 印刷  定価金九十三円

昭和二十六年十二月十五日発行

 

発行所  中央書籍株式会社

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