4.各教科の発展的系統

 各教科はそれぞれ一般目標の到達について責任を分ち合い,全体として児童生徒のつりあいのとれた円満な発達に寄与するものである。このことについては,すでに述べたところである。この節の目的は,各教科は,どんな内容をもち,そしてその内容は学習者の発達とともにどのように発展するかということを明らかにすること,いい換えれば,児童・生徒の学習経験の発展の全体的な見とおしを与えることにある。この学習経験の全体的な発展の見とおしは,教師が自己の担当する学年の児童や生徒の経験の発展段階をおおづかみに知り,適切な指導計画をたてる助けとなるであろう。