第1 目 標
2.簿記の原理と知識とを習得し,これを実地に応用する能力を養う。
3.数字を基礎として,経営活動を正確・めいりょうに処理する態度・習慣を養う。
4.会計書類を読んで理解することのできる能力を養う。
5.会計の基礎的な理論と,監査の基礎的な知識とを習得する。
6.日常生活に簿記の知識・技能を応用する態度・習慣を養う。
第1部 簿記の基本原理と商業簿記
2.小規模で取引の簡単な事業では,どのような記帳が行われるか。
3.商品売買業では,どのような記帳が行われるか。
4.企業の形態と規模の相違によってどのように記帳の方法が異なるか。
2.現金式仕訳はどのように行われ,どのように記帳されるか。
3.預金,貸付,割引などの取引は,伝票や帳簿に,どのように記入されるか。
4.各種の勘定は,元帳にどのように記入されるか。
5.銀行の財務諸表は,どのように作られるか。
6.銀行簿記には,どのような特殊な問題があるか。
2.製品の原価は,どのように計算され記帳され集計されるか。
3.製造形態の相違によって,原価計算や記帳の方法は,どのように異なるか。
4.原価計算と工業簿記には,どのような特殊な問題があるか。
2.貸借対照表について,どのような問題があるか。
3.損益の計算と処分について,どのような問題があるか。
4.財務諸表は,どのように利用されるか。
5.会計監査とは,どのようなことか。また,会計士とはどのようなものか。
6.会計に関する法規には,どのようなものがあるか。
2.英文で,いろいろな補助簿は,どのように記帳されるか。
3.英文で,伝票や証ひょう書類は,どのように記入されるか。
4.英文で,いろいろな財務諸表は,どのように作られるか。
第3 学習指導上の要点
1.簿記会計科は,商業科の各科目の中でも,最もよく商業科の特色を示す科目の一つである。従来,わが国社会の一般風潮として簿記会計の知識が,あまり普及していなかったことが,経済の再建・発展をどのくらいにぶらせているかは,測り知れないほどであろう。経営活動を記録し計算し整理する技能と,これを実際に応用する能力とがあって,はじめてわが国の経済は,立ち直り,発展することができるであろう。経営活動を数字的にあいまいにしておいてはその目的は達せられないから,経理を,正確・めいりょうに処理する態度や習慣を養うことはきわめてたいせつなことである。
また,経理事務担当者としての資質を養うばかりでなく,経営者として,監督者として,あるいは,一般投資家として,経理を理解することも,この科目の目標とするところである。さらに一般社会生活においても,およそ金銭出納の行われる場合に,この科目で学習される簿記の知識や技能を応用して,正確・めいりょうに,それを処理して行く態度・習慣を養うことも,大いに必要である。
2.この科目の学習には,理論の理解と技術の錬磨との両方が必要である。高等学校の段階においては,むしろ,理論よりも技術の方が重要とされることが適当であうう。したがって学習にあたっては,記帳練習を中心として行くのがよい。特に,初歩の基本的部分については,このことがたいせつである。
この科目は実務性の濃厚な科目であるから,学校で習得した知識や技能が,実務について,活用できるように学習されなければならない。したがって,この科目の指導にあたっては,常に,実務に役だつように研究し,くふうすることが必要である。
3.この科目の内容は,広い分野にわたっているから,どの分野を,どのくらい学習するかということは,学校や生徒の事情によって,選択のしかたが異るであろう。また,どのような順序で,それぞれの分野を学習して行くかということについても,学習の効果を学習する生徒にとって,できるだけ大きくするように,よく考慮されなければならない。
この科目の内容と指導の順序ならびに学校や生徒の事情による選択のしかたについて必要な注意事項を示せば,次のとおりである。
Ⅰ 第1部 簿記の基本原理と商業簿記
単元 1.帳簿は,どのように記入するか。
(2) 家計簿は,どのように記帳するか。
(2) 取引とは,どのようなことか。
(3) 勘定とは,どのようなものか。それはどのように記入されるか。
(4) 仕訳帳と元帳とは,どのように記入されるか。
(5) 決算の時に,勘定はどのような手続で締め切られるか。
(6) 元帳の正確さをためすには,どのような方法がとられるか。
(7) 決算の時に,どのような表が作られるか。また,簿記はどのような構造になっているか。
(2) 商品売買業では,どのような帳簿が必要であるか。また,それらはどのように記入されるか。
(3) 決算の時に,整理しなければならない事項にはどのようなものがあるか。また,それらはどのように整理されるか。
(2) 中小企業の実務に適した記帳法は,どのようにすればよいか。
(3) 帳簿の体裁には,どのような種類と特色があるか。
(4) 帳簿組織は,どのように作られるか。
(5) 支店会計などの特殊な問題は,どのように記帳されるか。
(6) 税務会計は,どのように記帳されるか。
(7) 会計帳簿に関する法規には,どのようなものがあるか。
(8) 会計監査とは,どのようなことか。また,公認会計士の制度はどのようになっているか。
単元 1.銀行の取引の記帳には,どのような特色があるか。
(2) 銀行ではどのような分課制度が行われているか。
(3) 銀行簿記は,どのような特色を持っているか。
(2) 伝票の記入は,どのように行われるか。
(3) 日記帳の記入は,どのように行われるか。
(2) 貸付に関する取引は,どのように記入されるか。
(3) 割引に関する取引は,どのように記入されるか。
(4) その他の取引は,どのように記入されるか。
(2) 総勘定元帳は,どのように記入されるか。
(3) 統括勘定と補助元帳とは,どのような関係を持っているか。
(2) 銀行の決算は,どのように行われるか。
(3) 決算諸表は,どのように作られるか。
(2) 為替取引は,どのように記帳されるか。
(3) 本支店間の取引は,どのように記帳されるか。
単元 1.工業簿記には,どのような特色があるか。
(2) 工業簿記は,どのような構造になっているか。
(3) 原価要素とは,どのようなものか。
(2) 間接費とはどのようなものか。それらは,どのように集計され,記帳されるか。
(2) 総合原価計算は,どのように行われるか。
(2) 原価計算要綱は,どのような内容を持っているか。
単元 1.会計学は,どのような内容を持っているか。
(2) 財務諸表の形式については,どのような問題があるか。
(2) 負債・資本には,どのような科目があり,その表示はどのように行われるか。
(2) 損益の処分は,どのように行われるか。
(2) 財務諸表の比較は,どのように行われるか。
(2) 会計監査は,どのような手続によって行われるか。
(3) わが国の公認会計士は,どのような業務を行っているか。また,会計士の制度は,どのように定められているか。
(2) その他の法規には,どのような規定があるか。
単元 1.英文で,仕訳帳や元帳は,どのように記帳されるか。
(2) 元帳は,どのような形式で,どのように記帳されるか。
(2) それらの記帳は,どのように行われるか。
(2) それらの記入は,どのように行われるか。
(2) それらは,どのような内容を持っているか。
(3) それらは,どのような手続によって作られるか。
従来の簿記の学習においては,初歩の段階から,商品売買業を対象として,いわゆる商業簿記として出発するのが普通であった。上記の例に示された内容は,これと趣きを異にして,まず,洗たく屋や理髪業のような,いわゆるサーヴィス業を対象として,複式簿記の基本原理,たとえば,借方・貸方の記入の原則や,決算の手続などを,理解して行くという方法を探っている。その理由は,サーヴィス業の経営活動には,商品が無いから,商品売買業に比較して記帳が簡単であること,また,その結果として,決算整理を省いて,帳簿決算を行うことができることなど,初歩の段階としては,利点が多いことによるのである。
サーヴィス業を対象とした学習によって,複式簿記の一順の理解をひとまず得たところで,商品売買業の簿記にうつる。すなわち,従来,商業簿記と言われたところが,これにあたるわけである。この部分で,商品売買取引の記帳やそれに用いられる諸帳簿,および,整理事項を含んだ決算について学習するようにする。すなわち,商品勘定を中心とする記帳方法と,帳簿組織と,決算整理とについて習得して行く。
第1部の終りの部分は,以上の学習からさらに発展した問題や,重要であるため特に細かい学習を要することや,その他いろいろな特殊な問題を取り上げたのである。監査や会計士制度については,その内容については,特に第4部の会計学の分野で取り扱うことにして,ここで取り扱う範囲は,会計学を選択しない生徒にとっても必要とされるあらましの程度にとどめて,その関係を調整することが必要である。
商業課程においては,第1部の単元の全部にあたって学習することを原則とするのがよいが,商業課程でない場合には,必ずしも,この全部の単元にわたる必要もない。最後の単元を省いてもさしつかえはないであろう。
商業課程の特色を示す簿記会計科において,その基礎となるものが第1部であるから,これにあてられる学習時数は,なるべく多くすることが望ましい。
全部の単元を学習するには,年間140時間ないし175時間を適当とするであろう。
Ⅲ 銀行簿記と工業簿記との二つの分野は,簿記の基本原理を銀行経営および工業経営へ応用したものを取り扱うのであるから,これらの学習には第1部が学習されていることが前提となる。
銀行簿記は,簿記をとおして,銀行の経理方法や銀行経営の内容・本質を理解することを目標とする。しかし,それと同時に,第1部の発展としての意味を持っていることも見のがしてはならない。たとえば,精密な帳簿組織や伝票制度や日記帳制度など,商業簿記よりさらに程度の高い学習をするという意味において取り扱うことが適切であろう。
また,最近の銀行実務は,内容的にも,形式的にも,戦前と比較して,著しく変ってきているから,その実務について,よく研究して指導するように注意しなければならない。
工業簿記の学習にあたって,常に考慮しなければならないのは,なるべく,技術的の方面に重点をおくことであって,理論的な説明に深入りしないほうがよいであろう。工業簿記の特殊な問題としては,等価比率計算を例としてあげたが,そのほかにも重要な問題を取り上げて,この単元に入れることがよい。ただその場合も,なるべく普遍性・重要性の多いものを選ぶことが必要である。
銀行簿記・工業簿記を,どのように学習するかについては,まず,第1部と異なりこの二つの分野は,原則としてともに,選択科目とするのがよい。選択の方法は,学校によって,生徒の就職状況や地域性などを考慮して指導し,生徒の志望により,一分野,または二分野を選択できるようにすることが望ましい。
銀行簿記・工業簿記は,それぞれ年間70時間ないし105時間で学習するのが普通であろう。しかしまた,ある学年において,同時にこの二分野を学習する場合には,1年を2期に区分して,上記の時数をまとめて行うのが適当であろう。
Ⅳ 会計学については,経済安定本部から企業会計原則および財務諸表準則が発表されているから,これに基いて,学習の内容を定めるのがよい。会計学は,財務諸表の中で,特に貸借対照表の内容と形式を問題とし,内容はおもに財産評価の問題を中心としてきた。しかし,最近の会計学の中心は,貸借対照表からしだいに損益計算書に移ってきていることを注意しなければならない。したがって,損益についての学習を,従来よりも重視しなければならないであろう。いずれにしても,会計学の本来の姿は理論ではあるけれども,高等学校の段階においては,むしろ,理論に深入りしないで,財務諸表の形式の問題に主眼を置き,これを読むことができ,また,作ることができるように指導することが適当であろう。会計監査と会計士制度についても,内容の理論は簡単にして,具体的な手続の問題および制度の問題に重点を置くのがよいであろう。
会計学は,第1部を終った後で学習するものであることは,いうまでもない。したがって,第2学年または第3学年において,選択して学習するのが適当である。ただし,銀行簿記・工業簿記と同一年度とならないことが望ましい。それは,ある年度において,簿記会計科の各分野が,あまりにも多くまとまりすぎることは,学習の効果を高めることにはならないからである。
会計学を先にするか,銀行簿記,工業簿記を先にするかは,いずれでもさしつかえはないであろう。しかし,普通には会計学は,最高学年において学習される場合が多いと思われる。この分野は,生徒の自由な選択にまかせるのがよい。
Ⅴ 英文簿記は,英語の学力を基礎とし,貿易業に従事する場合などに役だつように,英文による簿記の能力を養うことを目標とする。英文簿記としては,英文による会計学書について学習することも考えられるが,このような原書講読式の方法は,高等学校の英文簿記として適当とはいえないであろう。
この分野は,最高学年において学習するのが,生徒の英語ならびに簿記の学習段階から考えて適当であろう。学習時間は,年間35時間ないし70時間とするのが適当であろうし,生徒の志望によって自由に選択する分野とするがよい。
4.例題の取り扱いについて
簿記会計科の学習について重要なことは,例題の記帳によって,知識・技能を身につけることである。教師も生徒もともにこの点によく注意しなければならない。例題記帳については,次の事項を心がけて実施することが望ましい。
(2) 記帳に要する時間をじゅうぶんにとる。
(3) 記帳を正確にするのみならず,美しく書くことを心がける。
(4) 形式をじゅうぶんに統一して,それを守る。
(5) 帳簿や記入用具を統一して,整備する。
(6) 例題を記入したものは,必ず教師に提出して,添削・評価を受ける。
(7) 教科書の例題のみにたよらず,生徒の能力に応じて,なるべく多数の例題について練習し,特別教育活動としても実施するようにする。
第1部 単元1および2 5例題以上
単元3 5 〃
単元4 4 〃
例題は,取引の開始から決算の終了まで一貫した例題とは限らないで,各単元について,その単元で取り扱った対象についての部分的な例題であってもよい。各単元で多数の部分的例題を経験して記帳に慣れて行くほうが,一営業期間を一貫した例題のみを数少く行うよりも,むしろ効果が多いと思われる。
例題の内容は,だんだんと簡易なものから複雑なものに発展させて行くのがよい。たとえば決算整理についても,初めは商品たな卸と,固定資産の減価償却とにとどめ,だんだんと,未経過勘定や未収・未払勘定などに及ぶようにする。
第2部 原則として各単元ごとに例題を記入する。各単元で取り扱う部分について,まず部分的例題を記帳し,これを累積して,一営業期間を一貫する取引例題に発展させて行くのがよい。ただし,一貫した例題として,少くとも2例題以上を記帳するがよい。
第3部 単元1で一営業期間全体の取引の例題を記帳し,単元2で,材料費・労務費・経費および間接費について,それぞれ部分的例題を記帳する。単元3では,個別原価計算と総合原価計算について,それぞれ記帳する。
第4部 これは従来は,まったく例題を記帳しない場合もあったが,単元2,単元3,単元4で,部分的例題を記入し,最後に財務諸表を中心とした,一営業期間を通ずる総合的な例題を記帳するのがよいであろう。
第5部 英語によって取引の開始から,決算の終了,財務諸表の作成までの一順の例題を記帳し,これを中心として学習を進める。すなわち,英文簿記の学習は,まったく,例題中心とすることが望ましい。
この科目の学習についての,準備と活動の例を示せば次のとおりである。
以上の五つの分野のそれぞれについて,準備と活動も異なるわけであるが共通した要点をあげることにする。
1.教師の準備と活動
(2) 1年間の指導計画を立て,途中で終ったり,あとの方を急いだりすることのないように気をつける。また,各分野との関連をよく図って,重複したり,ぬけたりしないように注意する。
(3) 記帳の実務について,研究調査をする。
(4) 簿記会計に関連のある時事問題や,経済事情の変化に注意して,適宜にこれを学習指導にとり入れる。
(5) 評価をなるべく例題によって常に継続して行うようにする。
(6) 商店・会社・銀行・工場などの,実際の帳簿や伝票や財務諸表などを集めたり,ひな形をそろえたりして生徒に示す。
(7) 新聞・雑誌に公告される財務諸表に注意し,これを学習指導にとり入れる。
(2) 記帳の用具を統一し,整備する。
(3) 例題の記帳をできるだけ数多く実施する。
(4) グループ別に記帳を分担して実務的に行ってみるのもよい。
(5) 会社などの経理事務を見学して研究する。
(6) こずかい帳・家計簿または自分の家で行う営業取引を記帳する。
(7) 新聞・雑誌に公告される財務諸表を集めて研究する。
第4 学習指導計画の一例
1.単元名 小規模で取引の簡単な事業では,どのような記帳が行われるか。
2.目 標
(2) 複式簿記で用いられるいろいろな術語を理解する。
(3) 複式簿記の基礎をはあくして,あとで発展する単元の学習に役だてる。
(4) 記帳上の注意を守り,基本的な記帳練習を反復して,記帳者としての望ましい習慣を身につけ,技能の上達を図る。
(2) 取引とは,どのようなことか。 4〃
(3) 勘定とは,どのようなものか。それはどのように記入されるか。 5〃
(4) 仕訳帳と元帳とは,どのように記入されるか。 15〃
(5) 決算の時に,勘定はどのような手続で締め切られるか。 4〃
(6) 元帳の正確さをためすには,どのような方法がとられるか。 4〃
(7) 決算の時に,どのような表が作られるか。また,簿記はどのような構造になっているか。 10〃
これらの教材区分は,実際の学習指導にあたっては,さらにそれぞれ細分して計画を立てる必要があろう。今その一例を示せば次のとおりである。
b.仕訳を見て,取引を推定する練習を行う。 1〃
c.元帳へ転記する方法を練習する。 1〃
d.帳簿のけい線の引き方を練習して,帳簿記入の準備をする。
e.記帳上の注意事項を考えてみる。 |
2〃 |
g.仕訳帳・元帳の形式の種類を調査する。 1〃
(2) 勘定の貸借記入の法則を理解しやすくするため,各種勘定の記入法則の図解を作る。
(3) 仕訳帳と元帳との関連の図解を作る。
(4) 各種の形式の仕訳帳・元帳の実物を用意する。
(5) 記入ずみの帳簿の各種の実例を用意し,展示する。
借方・貸方の勘定が,二つ以上になる場合の仕訳の練習も行う。
(2) 基本的な仕訳例から,逆に取引を推定する練習を行う。
(3) 丁字形の勘定口座によって元帳転記の方法を練習する。
(4) 仕訳帳・元帳のけい線の引き方を練習する。各欄の間隔を適当にとり線を美しく,また,早く引くようにする。
(5) 部分的な取引例を帳簿に正式にペンで記入する。この場合,注意して守らなければならないのは,次のことである。
b.元帳への転記については,仕訳帳・元帳に記入される照合番号の打ち方や,仕訳帳と元帳の勘定との借方・貸方の関連など。
c.元帳の摘要欄の記入事項や,各勘定の増減記入の関係など。
b.各取引ごとに,ただちに元帳へ転記する。
c.誤記があったならば,それを正しい方法で訂正する。
d.取引例題について,正式に記帳実務を行うのは,この単元が初めてであるから,その基礎的技能をしっかりと身につけるように,じゅうぶんの時間をかけて練習する。
e.1か月分の記帳が終ったならば,さらに1か月の記帳を行う。
(8) 教師の記入した帳簿やあるいは生徒の記入した模範的な帳簿を見てどのような記帳が良いかを調べる。
(9) 実際の社会で,どのような形式の仕訳帳や元帳が使用されているか,それはどのように記入されているかを調べる。
(10) 実際の社会で記入された帳簿について,それを読んでみる。
(2) 取引例題の内容は,商業経済科で学習される内容に応ずるものとするのがよい。
主として,生徒の記入した帳簿について,次の項目を評価する。
(2) 形式をよく守り,正確に,美しく記帳されたか。
(3) 記帳はどのくらいの熱心さと,どのくらいの速さで行われたか。
第5 参 考 書
書 名 著 者 発 行 所
簿記の手ほどき 片 野 一 郎 同 文 舘
簿記入門 沼 田 嘉 穂 千 倉 書 房
商業簿記提要 吉 由 良 三 同 文 舘
田 島 四 郎
商業簿記 黒 沢 清 千 倉 書 房
改訂商業簿記 太 田 哲 三 産 業 図 書
商業会計 村 瀬 玄 東洋出版社
新訂銀行簿記提要 吉 田・ 田 島 同 文 舘
金融業会計 太 田 哲 三 東洋出版社
銀行簿記計算法 下 野 直太郎 同 文 舘
新銀行簿記精義 川 口 酉 三 〃
銀行簿記大綱 木 村 利三郎 〃
実践銀行簿記 国 吉 省 三 平 野 書 店
銀行実務誌 原 静 同 文 舘
新訂銀行簿記 太 田 哲 三 高 陽 書 院
新銀行会計研究 長谷川 安兵衛 森 山 書 店
銀行会計学 〃 泰 文 社
標準原価計算 山 辺 六 郎 千 倉 書 房
新工業簿記 山 下 勝 治 〃
原価計算入門 今 井 忍 〃
三訂工業簿記提要 吉 田・ 田 島 同 文 舘
原価計算提要 沼 田 嘉 穂 真 光 社
標準原価計算 松 本 雅 男 同 文 舘
工業会計 吉 田 良 三 千 倉 書 房
工業会計・原価計算 太 田 哲 三 〃
工業会計概論 土 岐 政 蔵 同 文 舘
工業簿記と原価計算 吉 田 良 三 〃
原価計算 長谷川 安兵衛 ダイヤモンド社
原価計算総論 杉 本 秋 男 同 文 舘
原価計算研究(1—2) 土 岐 政 蔵 森 山 書 店
原価計算法綱要 渡 辺 寅 二 同 文 舘
渡 辺 義 雄
配給原価計算 山 城 章 千 倉 書 房
原価会計学(上・下) 長谷川 安兵衛 泰 文 社
原価計算と価格政策 土 岐 政 蔵 創 元 社
原価計算 吉 田 良 三 東洋出版社
工業会計 日本会計学会 森 山 書 店
原価及び原価計算 〃 〃
原価計算 〃 〃
工業会計 黒 沢 清 千 倉 書 房
会計学 高 瀬 莊太郎 日本評論社
会計学 太 田 哲 三 千 倉 書 房
会計学講話 吉 田 良 三 〃
会社財務諸表論 沼 田 嘉 徳 千 倉 書 房
企業会計原則 黒 沢 清 中央経済社
簿記原理大綱 上 野 道 輔 有 斐 閣
簿記会計精義 沼 田 嘉 徳 同 文 舘
近世簿記精義 吉 田 良 三 〃
簿記学 原 口 亮 平 干 倉 書 房
例解源記会計精義 井 上 達 雄 森 山 書 店
簿記精説 片 野 一 郎 同 文 館
貸借対照表論 高 瀬 莊太郎 東洋出版社
会計学要論 杉 本 秋 男 同 文 舘
会計学概論 太 田 哲 三 高 陽 書 院
貸借対照表学講話 〃 厳 松 堂
経営経理論 古 川 栄 一 千 倉 書 房
貸借対照表論 上 野 道 輔 有 斐 閣
会計監査 吉 田 良 三 同 文 舘
会計監査 日本会計学会 森 山 書 店
会計監査 渡 辺・ 渡 辺 東洋出版社
会計監査 三 辺 金 蔵 千 倉 書 房
会計監査 原 口 亮 平 〃
会計監査 渡 辺・ 渡 辺 実業教科書
英文簿記提要 村 瀬 玄 新 思 潮 社