第八学年

第八学年

生 活 経 験

技   能

用   語

1分数,小数の四則計算を含むような日常生活に起こる問題を解く。

(例)学校園の耕作などで,一日の仕事の量を分数で表わし,全体の予定を見積る。また,測定値,百分率,歩合などを表わすのに用いられる小数についての計算をする。

○分数の通分,約分をする。

○除法を,逆数をかける計算に直す。

○10,100,…または,1/10,1/100,……をかけたり,それらの数でわったりする時に,小数点の位置だけ移動する。

○小数,または整数の乗法,除法の計算で,商の大きさや位取りを概算する。

 

2日常の経済生活や自然現象について,新聞や雑誌などによく現れるいろいろな変化を,歩合,百分率,または指数を用いて比べたり,あるいは,これをグラフに表わして比べたりする。

(例)日本の経済状態を知って,食糧や各種物資を節約したり,おこづかいを貯蓄したりすることの意味を知るために,新聞に出ている生産指数,物価指数,生計費指数などを理解する。また,百分率や歩合,あるいはグラフなどで表わされた関係を知る。

○歩合,百分率の意味を理解し,それを有効に用いる。

○歩合,百分率の三つの用法の計算をする。

○指数の意味とその特質を理解し,実際の場合にこれを使用する。

 経済指数を読んだり,また,その変動を指数に表わして比べたりする。

○数や量の変化をグラフに表わす。

○グラフにかかれた量の変化から,その変化の特徴や,二つの量の間の関係を見いだす。

○指数

  生産

  消費

  生計費

  物価

  賃銀

3地域社会における経済的企業や活動を理解したり,それに関係する問題を解いたりする。

(例)株式,公債などを買って家の財産としたり,あるいは,銀行などに預金として蓄えたりすることなどについて話し合う。

○地域社会における株式会社,自治体などの事業活動を知る。

○株式,債券などの配当,利まわりを計算する。

○利息の計算に必要な要素の間にある関係を理解し,日常の具体的な場において利息の計算をする。

○銀行や郵便局などでは,どんな方法で利息が計算されているかを知る。

○複利の意味を理解し,複利表を用い,具体的な場において,利息の計算をする。

○円グラフ,柱状グラフを読んだり作ったりする。

○額面

○現価

○配当

○配当率

○利まわり

○払込高

○柱状グラフ

4日常生活に表われる量や,その間の関係を文字や式によって表わす。

(例)○放出物資の配給などによく用いられる米英単位と,メートル法の単位との換算を式に表わしておく。

   ○おとうさんの手伝いで,利子を計算するのに,公式を用いる。

○文字を用いて,数や量を表わしたり,表わされたものを理解したりする。

○等号の意味を理解し,量や数の間の関係を等号を用いて表わす。

○不等号の意味を理解し,数,量の大小関係を,不等号を用いて表わす。

○基本的な関係を簡単な文章で述べたり,公式の形で表わしたりする。

○式を最も簡単な形に直す。

○簡単な場合に,かっこでくくったり,かっこをはずしたりする。

○簡単な場合に,指数法則を理解し,それに関する計算をする。

○乗法の記号×を省略したり,÷を分数の形に表わしたりする。

○同類項

○係数

○公式,式

○等号(=)

○不等号(<,>)

○等式

○2乗

 3乗

(指数)

5日常生活に起こる問題を,方程式を用いて解く。

(例)株の利まわりを見積るため,買価,配当金,利まわりについての方程式を作り,利まわりを求める。

○未知の量をxなどの文字を用いて表わす。

○量の中に相等関係を見いだして,未知量を含む等式を作る。

○等式の基本的な性質を理解し,これを用いる。

○一段階の方程式を解く。また,その根をもとの方程式に入れてためす。

○方程式

○根,解く

○未知数

○右辺,左辺

○両辺

6自然現象や社会現象の中に,比例関係を見いだしたり,また,その関係を用いて日常の問題を解決したりする。

(例)○学校給食に必要な食糧の漁を見積もるのに,人数や日数に比例するものと考えて計算する。

   ○遠足で目的地までの時間を,速さに反比例するものと考えて予定をたてる。

   ○電気やガスを節約するために,その消費量が,だいたい日数に比例するものと考えて見当をつける。

○日常の具体的な事実に関連して比例の概念を理解して,これを用いる。

○日常の具休的な事実に関連して反比例の概念を理解し,これを用いる。

○比例や反比例の関係を式に書く。

 また,それを利用する。

○比例や反比例の関係をグラフに表わす。また,グラフに表わされた関係から比例関係を見いだす。(比例と比例でないものとの区別を知る。)

○比例関係において,変数と定数とを理解し,比例定数を用いて問題を解く。

○比例

○反比例

○比例定数

7自然や人工物の中に,合同なものや相似なものを見いだしたり,また,合同や相似の概念を用いて ,図形を取り扱ったりする。

(例)○ポスターなどを作るために,美しい図形を相似に拡大したり縮小したりする。

   ○ゲームのために,同じ形の長方形や三角形のカードを作ったり,それに同じ時図形や模様をかいたりする。

   ○学校や町の案内図を拡大したり,縮小したりする。

○具体的なものや、具体的な図形について,合同,相似の概念を理解し,合同なもの,相似なもの,そうでないものとの区別を知る。

○三角形について合同,相似の条件を知る。

○一つの簡単な図形に合同,または,相似な図形を作る。

○複雑な図形を三角形に分解して合同,相似の関係を用いる。

○相似形の長さ,面積,体積の比と,その相似比との関係を知り,これを用いる。

○合同

○相似

○相似の位置

○相似の中心

8建物や野外などで,測量によって,その縮図を作ったり,また,縮図あるいは地図によって長さ,面積,あるいは,方向などを測ったり,読んだりする。

(例)○外来者のために,あるいは,空地などの利用計画をたてるために,学校の案内図を作る。

   ○遠足,旅行などで,地図を用いる。

○地上に直線を設けて,距離を測る。(200mぐらいまで)

○三角形の決定条件を知り,これを用いる。

○地図を読む。

○縮図や地図を利用して,長さ,面積などを計算する。

○地図上の位置を表わすのに,座標の考えを用いる。

○方位を測ったり,また,地図について,それを読んだりする。

 

9日常生活に現われる測定値について,誤差や近似値の概念を知り,それを用いる。また,日常生活において,長さなどを概測する。

(例)○上の測量などをする場合に,結果を評価するために,誤差,近似値の考えを用いる。

○縮図や簡単な地図を作る場合に,まず,概測して大きな誤りがないように見当をつける。

○誤差の意味を理解する。

○正しさやくわしさの意味を理解する。

○正しさをそろえて,測定値や近似値の加減計算をする。

○有効数字の意味を理解し,近似値や測定値をa×10nの形に表わしたり,直したりして,これを用いて,それらの数に関する乗除計算をする。

○誤差

○近似値

○正しさ

○くわしさ

10公式などを利用して,日常生活によく現われる基礎的な図形の面積を計算する。

(例)田や畑の米やいもなどの収穫量の予想をするために,その面積を計算する。

○三角形,平行四辺形,台形の面積の求め方を理解し,その公式を用いて計算する。

○円周率の意味を理解し,それを用いて円の周や面積を計算する。

○間接に複雑な図形の面積などを計算する。

○底辺,底面

○円周率

11日常生活によく現われる基礎的な立体の体積を,公式を用いて計算する。

(例)給水場の能力を評価して,渇水期の用水量を加減するために,プールやタンク等の容積を計算する。

○直方体や円柱の体積の計算のしかたを考え,その体積を表わす。

○円すいや角すいの体積を公式を用いて計算する。

○複雑な立体の体積を間接に測る。

○体積の単位を液量や穀量の単位の単位に換算する。

○簡単な形の立体について,その体積容積などを計算するのに,その平面図や断面図を用いる。

 

12日常の具体的な事実に関連して,正の数,負の数の概念を理解し,正の数,負の数を用いる。(第二学年の後期において)

(例)○零度以下の気温を,−をつけて,クラスの気温表に記入する。

   ○遊戯の得点を記録するのに,+や−をつかう。

○量の増加,減少,あるいは一つの方向とその逆方向を表わすのに,正の符号負の符号を用いて表わす。

○基準量よりの大小関係を正の符号,負の符号を用いて表わす。

○正負の概念を用いるとき,基準としての0の意味を理解したり,用いたりする。

○数の系統を考え,そのなかの数としての負の数の意味を理解する。

○加法に対する逆元としての負の数の存在を知る。

○正の数,負の数

○符号

○正の符号

 負の符号

○絶対値

13日常問題を解決するのに,正の数,負の数に関する四則計算を用いる。(第二学年の後期において)

(例)家庭やクラスの会計計算をするのに,支出は負の数として決算する。

○負の数の加法,減法に関する法則を理解し,加法,減法の計算をする。

○正の数,負の数の乗法,除法の法則を知って,乗法,除法の計算をする。

○正の項,負の項の概念を用いて,加法,減法の計算をする。

○交換法則や結合法則を用いて計算する。

○項

 正の項

 負の項