〔要 旨〕
居住は,衣食と同じ程度の,あるいはそれ以上の重要性をもつ,人間の本質的な欲求である。しかし,着ること,たべることそれ自身は,人間の活動ではあっても人文地理の研究対象とはならないように,地上に人間が住むということ自体は人文地理の対象ではない。人間活動の表現として,交通路・耕地などとともに,住居や集落が地表における造営物として研究されなければならない。
居住の様式は,文化状態の進むにつれて複雑になってゆく。しかし,いずれも住むために必要な条件をもち,またできるだけ生活するのによい条件を具えようとするのは当然である。かつ各地の自然環境が異なり,住民の文化程度や伝統が異なるので,ここに極めて多種多様な居住様式が現れる。
その一つは家である。建築の材料や形式は自然の影響も受け,また住民の文化や伝統とも深く関係している。世界のいろいろな家,特に古くから変化の少ない民家は,郷土的な衣粧や食物の調理と同じく,地域地域に特色を与え,その研究は興味の多いものである。また人間は社会をつくるから,家も単独では存在せず,多くは集まって集落をつくる。極地や砂漠に近い所では,常に自然の強い力におされて,移動したり,あるいはわずか数戸で村をつくったりする。しかし環境のよい所で,かつ文明の進んだ所では大きな村をつくり,更に町や都市も発達する。ここでも(家の場合と同じく)集落はその大小にかかわらず,地理的環境と歴史的背景が研究されなければならない。
すべての人文地理の対象はそうであるが,特に居住に関する問題はすべての生徒が自分のまわりにみるととができる。それで常に具体的に調査し,学習し,論議するようにして,これを通じて実態的研究の態度と方法を会得することが望ましい。
〔参考書〕
藤田 元春 日本民家史 昭和2年 刀江書院
今和 次郎 日本の民家(再版) 昭和19年 乾 元 社
今和 次郎 新版草屋根 昭和21年 乾 元 社
関野 貞 日本建築史講話 昭和12年 岩波書店
島 之夫 日本民屋地理 昭和12年 古今書院
関野 貞 日本の建築と芸術 上 昭和15年 岩波書店
小田内 通敏 聚落と地理 昭和2年 古今書院
綿貫 勇彦 聚落地理学 昭和8年 中 興 館
柳田 国男 地名の研究 昭和11年 古今書院
柳田 国男 日本農民史 昭和15年 東亜出版社
小野 武夫 日本村落史概説 昭和11年 岩波書店
牧野 信之助 土地及聚落史上の諸問題 昭和13年 河出書房
高橋 源一郎 武蔵野歴史地理 4冊 昭和3-7年 武蔵野歴史地理学会
小野 均 近世城下町の研究 昭和3年 至 文 堂
中沢.秋山.山田 輪中聚落地誌 昭和11年 日本農村問題研究所
国松 久彌 都市地理序説 昭和9年 古今書院
〔目 標〕
2.世界の家の建築様式と環境との関係の理解。
3.日本の各種の家とその特徴の理解。
4.集落の位置に関する理解。
5.集落の集散に関する理解。
6.集落の機能と発展に関する理解。
7.各方面から日本の集落に関する理解。
8.近代生活において都市がいかに貢献しているかの理解。
9.都市計画の目的に関する理解。
〔問題第2〕(教科書第4章)人々はどんな家に住むか。
居住の研究の最初は“家”についてである。自然の岩や洞穴を家とするものから,土の家,テントの家,掘立小屋,木造や石造の家屋,最後には鉄とコンクリートの高層建築までいろいろいある。人間が“住む”ためにどういうふうにして家を作るか,それは自然の環境のみならず,文化や歴史の影響をも受ける。世界全体を見渡すとともに,自分の周囲の家を十分に研究したい。旅行でもするときには,車窓からでも注意を怠らぬような気風を養成したい。
〔教材の排列〕
2.天然物住居とその住民の環境と文化。
3.建築材料の種類とその環境。
4.家の構造と形態,各地における特徴と自然環境との関係。
5.日本の家の代表的な構造。
6.農村における協同作業のうち,家の建築修理と関連のあるもの。
7.生活様式と家の構造との最近における変化。
2.無人島に漂着した人は,どうやって住の問題を解決するだろうか。
3.われわれが家としてすぐ住める天然物にはどんなものがあるか。
4.現在どこの住民が天然物を住居としているか。どんな環境に住んで,どんな生活をしているか。
5.現在穴居の住民はどこにいるか。そこの気候は? 地質は?
6.石器時代の住居跡はどんなものか。
7.「冬は穴に宿り,夏は巣に住む」(日本書紀,景行天皇蝦夷の項)とは何を意味しているか。紀記・風土記などには古代の住居について他にどんな記述があるか。
8.草の家,泥の家は世界のどこにあるか。どういうふうにしてつくるか。それはどんな気候の所か。なぜその材料が選ばれるか。
9.れんがはいつごろから作られたか。日本では? 世界のうちで最も多くれんがを建築材料として使うのはどこか。なぜ日本では多くないのか。
10.石造の家は世界のどこに多いか。どんな形か。日本にはなぜ少ないか。
11.世界でなぜ木材が最も多く建築材料として使われるか。どこに最も多いか。なぜか。鉄とコンクリートを使った建物はいつからできたか。日本では?
12.熱帯の家と寒帯の家との構造を比較せよ。おのおのに必要な条件はどんなものか。いかにしてそれを満足させるか。
13.日本ではコンクリートづくりの家はどうして多くないのか。住居としての利害損失はどうか。
14.なぜ合衆国に摩天楼が発達したのか。
15.日本の家は気候の上からどういう条件を考えねばならぬか。
16.この観点から東京の家と大阪の家,また鹿児島の家と函館の家と異なるところがあるか。
17.日本の深雪地の家の構造を調べよ。
18.屋根の傾斜と雨量との関係。
19.家の方向はどうしてきまるか。日射との関係はどうか。何か地方的にいい伝えでもあるか。
20.蒙古人の住居を調べよ。移動式のものと固定式のものとできるのはなぜか。
21.エスキモーの家は夏と冬と位置をかえるのはなぜか。
22.日本の家の色彩を調べよ。べにがらで塗るのはどこの風習か。ペンキは?
23.日本でなぜ天地根源造りの家が一番古いとせられるのか。出雲大社造りとの関係はどうか。
24.日本の各時代の建築様式(寝殿造・武家造・書院造)を調べ,大陸との関係を考えてみること。
25.郷土の農家の代表的なものについて,その構造・形態をスケッチせよ。どんな種類があるか。
26.間取りをスケッチし,各部分の名称と機能とを調べよ。井戸と台所はどこにあるか。
27.ごく古い家と新しい家と,どこがちかうか。昔と今と変わった部分はどこか。なぜ変わったのか。
28.汽車で旅行して,各地で家の型が変わっているのに気がついたか。その境はどこか。これについて何か理由が考えられるか。
29.南部のまがりや,越後の雁木,美濃西部の水屋,淀川下流の段藏造り,北九州のつのやなどについて,その特色を調べよ。
30.田の多い地方,畑の多い地方で,家の型は変わるか。養蚕地方と牧馬地方とではどうか。海岸と山間では? 実例についてみよ。
31.農家には母屋以外に,どんな建物が附属しているか。その用途は。位置は。
32.かきねや囲壁があるか。何から作られているか。材料や様式にどういう特質が現れているか。目的は何か。その地方の環境要素と関係をもっているかどうかについて調べてみること。
33.屋敷の坪数はどれだけあるか。大中小三つの屋敷について建物・屋敷畑・肥料その他の置場,木などの配置をみよ。日射・風向,土地の傾斜,道路との関係を調べよ。
34.便所の位置や構造について考え,地方的特色はないか,衛生的見地からはどうかについてしらべよ。
35.日本の漁家は農家とどんな点が異なるか。特に漁業のために必要な施設にはどんなものがあるか。
36.家をつくるにはどんな種類の木がいるか。棟木は何を使うか。大黒柱は?
37.木以外にどんな材料がいるか。それはどこから来るか。近くで有名な石切場,壁土の産地はどこか。
38.日本の木造家屋の屋根は何でふいてあるか。その寿命は種類によってどれだけ異なるか。
39.かややわらはどこから持ってくるか。だれが供給するか。それをふくにはどういう方法をとるか。労力や資材について部落として協同するか。その方法を調べよ。
40.その地方でかわらは,いつから使われたか。農家はいつからかわらにふきかえたか。
41.かわらの生産から屋根にふくまでの過程を研究せよ。(a)この地方のかわらは主としてどこで作られたか。距離と交通機関はどうか。(b)どんな所で作られるか。そこの地質と燃料は? かわらの色は? (c)原料・労力・燃料・運搬の諸要素のうちで,かわら焼きの場所を決定するのに最も重要なものは何か。(d)生産者の價格から消費者の價格までについて調べよ。
42.建物に何か装飾的な手段が施されていないか。家の外部・内部について個人的趣味からでなく,その地方に何か共通な特色はないか。
43.日本の中小都市の商家の構造をスケッチし,地方的な特色があるか,店の部分と居間の部分との割合はどうかについて調べよ。
44.大都市の住宅について農家と異なる点を調べよ。文明のいろいろの施設にはどんなものがあるか。
45.公共の建築物(学校・官廳・社寺・教会・公会堂・劇場など)について,その位置,今と昔の構造の変化を調べよ。
46.飛騨の家,スマトラの家,パラオの家など,大家族制の家の間取りについて調べ,そこに共通な特質,あるいは相違などを報告せよ。
47.日本の家の災害について,(a)その地方の災害の頻度はどうか,大火は何回あったか,(b)その後防火について家なり,町村なりの構造に変化があったか,法律的にはどんなことが規定されているか。(c)暴風・地震・大雪・洪水・津波についてはどうかを調査せよ。
48.今後の日本の家の構造について改むべき点はどこか。殊に間取りにつき,今のままでよいか,それとも部屋が食堂・寝室・居間と分化し独立すべきか,それらについて討議せよ。
49.将来自分でつくりたいと思う家の設計をしてみること。特に住む環境との関係などについて新機軸を出したと考えるなら,その点を報告して討議せよ。
〔問題第3〕(教科書第5章)村や町はどこにできるか。
家は集まって集落をつくる。それはどこにできるか,その位置はどういう所が選ばれるかがここでは問題となる。人間が生活するのに最も都合のよい位置はどこかということである。また条件がわるくとも必要に應じてはどこにでも集落ができること,いいかえれば,人間の活動は今日,自然の不利などにうち勝って行われることを,居住の点からみるのである。
集落には分散して孤立荘宅をつくるものと集中して村をつくるものとあることにも触れておく。町については次章で詳しく触れることにする。
〔教材の排列〕
2.集落の位置に対する水の重要性。
3.各地各種の集落の高さの限界。
4.日本の集落の位置に関する諸例。
5.集落の集合と分散,その世界における分布と原因。
2.砂漠や草原の村の位置は何によってきまるか。最も強く影響する条件は何か。
3.山地の集落はどこにできるか。
4.石器時代の村はどこにあったか。地形については?気候(日射など)については?水との関係は?
5.石灰岩地方や火山灰地方の村の位置を地図によって調べよ。
6.水は飲料水を供給するほか,集落に対してどんな役割をはたすか。
7.猛獣や外敵の防禦のために,集落はいかなる位置を選ぶか。
8.気候と集落の位置との関係如何。日射については?北向と南向の斜面について集落の数・密度を比較せよ。
9.熱帯山地の集落には,どんな特色があるか。実例をあげて説明せよ。
10.北方へ行くに従って,集落の数と大きさはどう変北するか。なぜか。乾燥帯に向かってはどうか。平地から山地へ向かってはどうか。
11.日本及び世界の集落の最高はどれくらいか。集落の種類によって異なるか。
12.砂浜・岩浜・沈降海岸のおのおのについて,集落の位置を調べよ。どこにできるか。どれに多いか。
13.集落の地名について,位置に関係あるものをあげてみよ。
14.河合・落合・河内・橋本などの集落の位置を調ベよ。コブレンツ・フランクフルト・オックスフォード・ケンブリッジ・インスブルックなどの地名の意義について報告せよ。
15.世界及び日本の地名のうちで,集落の成立を説明するものにはどんなものがあるか。
16.砂漠・極地・山地など,非常に不利な環境の中に作られた集落をあげよ。そこでは人間がいかにして生活しているかを調べよ。
17.集落の集中・分散とはどんなことか。家と耕地との関係はどうか。
18.世界のどこに分散した集落が多いか。集落はどこに多いか。
19.東洋にはなぜ集村が多いか。日本では,散村は田場所と畑場所といずれに多いか。なぜか。
20.5万分の1の地形図で,日本の散村について研究せよ。どこに散村があるかをみよ。それは地形学的にどんな所か。なぜそれが散村になったかを考えよ。文献・資料がないか。
21.日本にはなぜ散村が少ないか。水田耕作・灌漑との関係について考えよ。村の新旧について考えよ。
22.日本やジャワのような,人口稠密な土地の集落の大きさを調べ,集落相互の距離を計ってみよ。
23.村と道路の関係をみよ。主要幹線交通路に沿わない村はどういう発達をしたか。
24.村の中の道路を見よ。どんな形をしているか。
25.国府や,国分寺・式内社その他の古社寺の位置を調べよ。水との関係,交通路との関係を考えよ。これらは古代の集落とどういう関係にあったと思うか。
26.郷土の最古の集落はどれか。どんな地理的環境にあるか。建築材・燃料は得安いか。
27.集落の用水源について調査せよ。(a)各戸に井戸を持っているか。または共同で持つか。(b)深さはどのくらいか。みな同じ深さか。附近の集落の井戸と比較せよ。(c)飲料水は十分か。喝水期はいつか。その時はどうするか。(d)水質はどうか。衛生的にできているか。(e)深井または共同井戸ならばいつごろ堀られたか。だれが掘ったか。(f)井戸がなくて川や用水を使っている所があるか。なぜ井戸がないか。衛生的にどうか。伝染病はあるか。
〔問題第4〕(教科書第6章)村や町はいかにして成立し,かつ成長するか。
集落は一つの生物と同しである。それは生まれてからよい条件に恵まれれば成長し,わるい環境に置かれれば成長を止め,あるいは死滅する。集落を取り巻く環境としての自然は,だいたい昔も今も変わらぬけれども,社会的な環境は時代により常に変わっている。それによって昔は栄えたものも,時代がちがえば同じ位置や地形でありながら衰えてゆくものもある。こういう観点から集落の成立・成長・盛衰をみてゆきたい。即ち地理的な環境を考えるとともに歴史的な背景をみてゆくことが,最も重要である。
〔教材の排列〕
2.日本において成立年代の明らかな数種の村の成り立ち。
3.村の種類とその生態。
4.町の起原について。
5.交通・商業の集落に及ぼす影響。
6.機能による集落の分類。
7.都市の発達と都市計画の重要性。
2.一つの村から遠方へ出耕作する例があるか。それは何のためだろうか。いつからあったか。
3.出耕作がついに独立して一つの村になった例があるか。
4.日本の中世にできた村をあげよ。どんな種類があるか。郷土にそれに属するものがあるか。何によって中世にできた村とわかるか。
5.村の成立についてのいい伝えには,どんなものがあるか。そのどこまでが事実と考えられるか。
6.條里集落と思われるものが近くにあるか。どうして條里集落と判定するか。
7.條里集落の特徴をあげよ。文献について調べよ。
8.5万分の1・2万5千分の1・1万分の1の地形図で,條里集落のある地域の地名を調べよ。どういう特徴があるか。最も詳しい村絵図などがあったら調べよ。
9.江戸時代になって開発された地方は,どういう所か。その地形は?なぜ江戸時代以前には,そこが開発されなかったか。
10.新田集落について調べよ。外観上,古村とちがうところがあるか。村の内部的な構造(例えば土地の所有状況など)についてはどうか。
11.親村と子村との関係のわかる集落があるか。両者はどういう点で関係しているか。
12.村の地名について調べよ。新田にはどんな名前がつけられているか。
13.北海道の村はどういうふうにして成り立ったか。屯田兵村について文献を調べよ。どんな場所に村ができたか。
14.北海道へ移住して村をつくったのは,日本のどこの地方の人が多いか。いつごろが多いか。どんな動機で移住したか。
15.郷土の農村の中に,農業以外の職業に従う家が何軒あるか。どんな職業か。いつからあるか。
l6.市(いち)のある村または町があるか。いつ開かれるか。客はどこから集まるか。商人はどこから来るか。
17.農村の中心にある町について調べよ。どういう商店が多いか。どこまでを市場圈としているか。
18.平野について,農村の中心となっている在町をあげよ。(a)関東平野では?(b)濃尾平野では?(c)その他の平野では?
19.交通手段の変更する所,交通路の交叉する所にできた町や都市をあげよ。世界的に大きなものには,どんな都市があるか。日本では?
20.港はどういう地形の所にできているか。日本や世界のおもな港について研究せよ。また自然の地形に人工を加えてできたものがあるかをみよ。
21.港湾の発展に必要な条件を考えよ。位置・卓越風・地形,海底の地質などの点から,日本や世界の主要な港湾について比較研究せよ。
22.汐止の河港にはどんなものがあるか。その盛衰について論ぜよ。
23.谷口集落・峠下集落の実例をあげよ。
24.町を,もし交易の町,消費の町,生産の町と分類するとすれば,日本の町や都市をこれによって分けてみよ。どれが多いか。
25.町の性格,町の気風というようなものがあるが,それは何からきているか。
26.日本の城下町をあげよ。それは現在の日本の都市の何%にあたるか。どうしてであるか。
27.城下町に起原をもつ都市をとって研究せよ。(a)城は町のどこにあるか。防備についてはどうか。(b)主要な交通幹線はどこを通っているか。(c)起原はどうか。だれの城下で何万石の大名か。(d)街路についてはどうか。城下町特有な何物かを発見できるか。(e)侍屋敷はどこにあったか。今はどうなっているか。(f)大きな寺社はどこにあるか。それは町のどんな位置にあるか。城との関係はどうか。
28.世界的に著明な宗教都市をあげよ。歴史上いつから発達しているか。日本にはどんなものがあるか。
29.江戸時代の宿駅について研究せよ。(a)その分布,宿駅相互の距離。(b)王朝時代のそれとの比較。(c)鉄道開通後の位置と盛衰。(d)現在までその状況を残しているものについて古老の談,文献を参照し,本陣・脇本陣・問屋場・宿屋・掛茶屋の位置・構造を調査せよ。
30.都市の成長・発展は何によって示されるか。世界で都市が増加したのはいつからか。日本では?
31.明治の初めには農村にすぎなかったのに,今日では都市となっているものの例をあげよ。何によって都市となったか。地理的条件を調べよ。
32.一つの都市の内部構造を地図の上に示せ。商業区・工場区・住宅区などを分けよ。その地区と地形・気候との関係はどうか。その都市はどちらの方へ発展してゆくか。交通網はどうか。
33.幾つかの都市が接続して大都市となっている例があるか。
34.都市計画はいつごろから起ったものか。何を目的とするか。今日の都市はどんな点を改むべきか。市心の形態あるいは市全体の形が都市計画によって定められたものがあるか。実例は?
35.理想的な都市とはどんなものか。自分の住む都市について,都市計画をたててみよ。どこをどういうふうに改良すべきかを討議せよ。
2.集落はその位置・構造・発達などが地理的条件に深く関係していることを理解したか。
3.同じく集落は,歴史的な背景をもってみなければならぬことを理解したか。
4.旅行などをした時に,家や村・町について,その位置・構造・発達に興味をもって考えるようになったか。