第九章 第四学年の音楽指導

一 全体の指導目標

 第四学年はなお第三学年の心理的傾向が持続してはいるが,漸次抽象的,概念的なものの理解もできるようになって来るから,歌唱・器楽両教育と並んで鑑賞教育にもまた力を注ぐべきである。そして音楽に対する知的理解も徐々に導入する必要があろう。

二 歌 唱 教 育

一 指導目標

二 児童の生理的心理的発達段階,教材選択の基準,指導法 三 学習結果の考査

 第四学年児童の歌唱教育における学習結果の考査は,次の諸点を中心にして行うべきであろう。

四 教 材 

 巻末に示す教材は,教材の全部ではなくて一部である。したがって教師はそれらを参考として,なお広い範囲から選択することが許される。

三 器 楽 教 育

一 指導目標

二 児童の生理的心理的発達段階,教材選択の基準,指導法 三 学習結果の考査

 第四学年児童の器楽教育における学習結果の考査は,次の諸点を中心に行うべきであろう。

四 教 材

 教材は歌唱教育の教材の利用を主とするけれども,それ以外の純粋器楽曲もとることができる。その場合には曲の難易と児童の技術の程度とをよく考慮し,場合により教師が適当な編曲を加えることが必要である。

 

四 鑑 賞 教 育

一 指導目標

二 児童の生理的心理的発達段階,教材選択の基準,指導法  これらを取り扱う場合には,児童をして自主的に活動させ,例えば児童の知っている外国民謡を紹介させたり,形式の説明を行わせるなどの方法を試みることが望ましい。

三 学習結果の考査

 第四学年児童の鑑賞教育に対する学習結果の考査は,次の諸点を中心にして行うべきであろう。

四 教材 巻末に示す。

 

五 創 作 教 育

一 指導目標

二 児童の生理的心理的発達段階,教材選択の基準,指導法 三 学習結果の考査

 第四学年における創作教育の学習結果に対する考査は,次の二点に対して行うのが適当であろう。